つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

恋はつづくよどこまでも第10話(最終話)あらすじネタバレ感想〜ラブコメよくばりパックっていうかシンプルに「やりすぎ」〜※人気の理由ちょっと考察

※結構disっている記事なので大丈夫な方のみ読んでください!!!!

追記:佐藤健も「胃もたれした」って言ってたらしくて笑った。

 

  • 前回の感想とエンマキおすすめ
  • 第10話あらすじ
  • 追記:あらすじ書いてて思ったこと
  • 主観による評価
  • 最後のラブコメビンゴ
  • 人気の理由-荒唐無稽なラブコメに振り切ると脳直で楽しめる
  • 心は単純明快ラブコメを渇望する
  • あとは原作が売れてくれればなんでもいい
  • 実況中のツイート

前回の感想とエンマキおすすめ

 

 

 

第10話あらすじ

  • 天堂の家でおそらく初夜の翌朝、ブランチを作る佐倉を後ろから抱きしめキスする天堂。食事中もイチャイチャしながら、佐倉の咥えるパンを反対側から食べる。エスカレートしそうなところに着物姿の流子が仁志と帰宅する。禁酒を命じられた最悪のお見合い会場から連れ去った。「結婚しないで。僕と一緒に来てくれ」
  • 邪魔されていじけるようにパンを食べる天堂。仁志によろしく義弟と言われ誰だと返す。流子は天堂に甘えた声で一度実家に帰り佐倉との将来設計を話すことで親を安心させようと提案するが断られる。佐倉を巻き込みたくないことは理解しているが流子は佐倉に一緒に来るよう頼む。父は魔王ではなくラスボスらしい。流子から出た結婚という言葉で天堂との結婚式を妄想する佐倉
  • 佐倉と流子は天堂家へ。立派な邸宅の門の真ん中で立ち止まっていると、敷地へ入れない車から父が登場し「邪魔だ岩石」と発言。佐倉は戸惑いながら挨拶する。一方天堂は病院で(佐倉が勝手な行動をしているような)嫌な予感。小石川に、承認後初の成功例(杏里の手術)で記者会見に出るよう頼まれ引き受ける天堂
  • 天堂の実家では父は不遜な態度で母はフレンドリー、流子は肩身狭そう。へらへらする佐倉になぜニヤニヤしていると尋ねる父。不機嫌なまま縁談を破棄した流子を責める。いまだに無職で与えられた管理人という立場に甘えて、継ぐ気も家庭に収まる気もなく世の中をなめていると。反発する佐倉。「失礼ながら、流子さんは憧れの人です。頼りになって背中押してくれて弟思い。日本一かっこいい女性です」
  • お前には関係ないだろうと一蹴され、流子との口論がヒートアップする前に、母の準備した点心を食べて落ち着くことを提案する佐倉。それでも絆されず家族でもないのに口を挟むなどういう立場だと父が問いただすと、ちょうど帰宅した天堂が「俺の彼女だよ」と答える。「俺の彼女はこんなところまで姉貴のために乗り込んでくる厚かましい大馬鹿だ」
  • 驚く父に、佐倉を結婚したい女性と紹介する天堂。佐倉は大喜び。みんなで点心を食べ、安心したように表情が和らぐ父を見て嬉しそうな天堂
  • 流子が外出すると、両親に謝るために仁志が来ていた。もう大丈夫と断り、二人で歩く。流子は、まっすぐ好きと言ってくれるから仁志に惹かれたと話す。父を見返すために天堂総合病院を継ぐことを決めた流子は、一人前になったら会おうと仁志に告げる。驚く仁志に、若いから待てないよねと寂しそうに去る流子
  • 公園のブランコに乗る佐倉と天堂。もう一度結婚の意志を口にするよう頼むが躱す天堂。佐倉はブランコを降り、天堂を後ろから抱きしめ、絶対に離さないと嬉しそうに誓う。天堂も微笑む。一人で歩く街中でティファニーの入り口を見つめる天堂
  • 病み上がりで仕事を張り切る佐倉を心配するナースステーション。酒井は、来生への告白を思い出す。来生も酒井を気にしている。沼津の弟が訪れ、海外看護留学のパンフレットを配る。興味ありげにパンフレットを見つめる佐倉に、主任が行きたいのか尋ねると佐倉はごまかす。その様子を見つめる天堂
  • 若林と天堂と佐倉でうなぎを食べに行く。山椒をかけすぎた佐倉のお重を自分のものと交換する天堂を見つめる若林。佐倉に謝り、姉が病床で書いていた日記を見せる。天堂がいい医者になり、そのとき笑顔でいられるように願う文章。それを見て姉の願いを叶えた佐倉に感謝すべきだと思ったらしい。お礼し合う3人。吹っ切れて心置きなく前へ進めるようになった若林
  • 在宅治療希望の患者の話で検討するという言葉で先送りにする来生に、酒井はいつまで経っても何も始まらないと強く言う。今の顔はムッとしているときということも、疲れているときカレーパンを食べることも知っていると言い去る酒井。代わりに咳払いしながら天堂が入室し、酒井に理解されている来生をからかう
  • 杏里が退院。将来天堂のような医者になることが夢だと言う。目標があって偉いと言われ、看護師たちの夢を聞き返すと、みんな答えられるのに佐倉には目標がなく、修行あるのみと言う。杏里が佐倉を立派な看護師にしてと天堂に頼むと天堂は了承する。暗い顔の佐倉
  • 主任は佐倉が留学に適任だと話す。この病院でできないことが海外で学べる。恐れ多いと断る佐倉。その様子を見つめる天堂(いつでも見てるな…)
  • 佐倉の部屋で2人でイチャイチャジェンガ。キスしてそのまま…♡お風呂を出て髪を乾かしながら、流子が実家の病院を継ぐことになったと話す天堂。佐倉は、父に好き放題言ったことを謝るが、天堂は父親の笑った顔を久々に見たと言う。佐倉は、最初は怖そうだったけど本当は優しい、先生にそっくりの父だと評するが、天堂は似ていないと主張する。眠る佐倉を愛おしそうに見つめる天堂は、机の上に看護留学のパンフレットを見つける。ティファニーの袋は自分のデスクの中にしまう
  • 天堂総合病院で忙しそうな流子。転職者の面接に行くと、仁志がいた。(面接前に名前くらい確認しろ。)経験年数は少ないが、一緒に一人前になって流子を笑顔にすることが志望動機だと言われ、抱きつく流子。抱き合う2人を見て、扉を閉めて嬉しそうな父
  • 佐倉の猫神様にお参りに行く天堂と佐倉。今世紀最大の良縁を感謝する佐倉。帰り道、2人が出会った道を通り、あの日運命が決まったと話す佐倉。大袈裟だと言いながら、天堂は、留学に行けと言う。行きたそうにしているのはわかっていた。天堂は平気かもしれないが自分は一年も離れたくないと言う佐倉を抱きしめ、「俺だって離れたくないに決まってるだろ」とささやく天堂。それでも行きたいと顔に書いてあるから背中を押す

佐倉「あの日、ここで私は先生に二つのものをもらいました。

好きって気持ちと先生みたいに誰かを助けたいっていう夢です。

私、看護師としてもっと成長したいです。」

天堂「だったら迷わず行け。今の俺じゃ、お前に厳しくできないからな。俺はもう、お前を可愛がることしかできないんだよ。

  • スウェーデンへの留学直前。留学なんてするのは酒井だと思っていたなどと、口々に佐倉の心配をする先輩たち。酒井は今大事な時期だからと言い、佐倉の健闘を祈る。天堂と初めての高級ディナーデートのため早めに上がる佐倉。天堂の到着を待っていたが、患者の急変で緊急カテになったと連絡が来る。頑張れと返信し、閉店まで待つ佐倉。とぼとぼ帰る途中、雨が降り転ぶ佐倉に現れた天堂が傘を差す。たった何時間か会えないだけで寂しいのに1人で耐えられないと泣く佐倉
  • 出国の日。会見後に空港へ向かう予定の天堂だったが、会見中に主任が飛行機の時間が18時じゃなく16時だったことに気づく。このままでは見送りに行けないと、来生は会見場の後ろからフリップで時間の勘違いを伝える。迷う天堂だったが、小石川が代わることになり空港へ向かう。来生は「行け!魔王!」と叫び、会見に訪れた記者たちはざわつく
  • 佐倉も時間を間違えており、空港で急かされゲートを目指す。そこへ現れた天堂が初めて名前で「七瀬!」と呼び、一目も憚らず抱きしめる。時間を気にする佐倉に、とりあえず抱きしめさせろと言う天堂。

天堂「いいか、今からいうことをよく聞け。

向こうではまず、患者さんには誠意を持って不快な思いをさせない。自主的にどう動くか考える。

それと戻ってきたら俺と結婚しろ。」

  • ティファニーのめちゃくちゃ大きいダイヤの指輪をつける天堂。「お前、向こうで浮気するなよ」と言われ、「ばか」と返しキスをする佐倉。抱き合う2人(飛行機の時間…)
  • 1年後、新人看護師たちを指導する先輩たち。勇者の話をする
  • 帰国した佐倉が道で舞う桜の花びらを掴もうとしていると、懐かしい声で「何やってんだ岩石」と呼び止められる。「相変わらず俺のことが好きでたまらないって顔してるな」と言われ、嬉しそうな佐倉。「ただいま、先生」「おかえり、七瀬」抱き合って公道でくるくる回る2人
  • 来生と口論する酒井。慎重すぎるとの指摘に、らちがあかないと止める来生だったが、また結論先延ばしかと酒井に怒られ、今夜カレーでも食べながら決着をつけようと提案する。酒井は驚くが嬉しそうに了承する。それを見つめて嬉しそうな佐倉に、主任は、帰国してから忙しかっただろうからとウェディングパーティーを開くことを伝える
  • 病院内の教会。沼津の弟も列席。来生のネクタイを直す酒井はいい感じ。仁志と流子もうまくいっている。小石川は嬉しそう。いつも誰かの背中を押す役回り
  • 新郎新婦が登場するが、バージンロードで転ぶ佐倉。脱げた靴を履かせる天堂。いつもありがとうございますと言う佐倉に、「ばか」と返す天堂
  • 小石川が2人にメッセージを送る。「医師として看護師としての道、パートナーとして歩む道、この先ずっと続く。走り続けよう、どこまでも」
  • 誓いの言葉の最中に、沼津の弟が倒れる。ただのストレス性発作だったが、結婚式は中断。処置が終わった天堂は、ナースステーションの目の前で佐倉に話しかける。「そういえばまだ聞いてなかったな。誓うか?」「誓います!」
  • お祝いする看護師たち。

佐倉「先生、私のことが好きでたまらないって顔してます。」

天堂「ふ、身の程を知れ岩石。」

  • キスをして見つめ合う2人

 

 

 

追記:あらすじ書いてて思ったこと

  • 仁志たちは言葉で曖昧に解決したし、若林も適当だったし、来生もふんわり酒井に絆されて不思議だったな。
  • 大事な場面はいつも見ている天堂。
  • やりすぎ。胸焼け。
  • 変えてくれたのは佐倉だと言うが、どう変えたのかよくわからない。
  • やはり留学をするのが天堂ではなく佐倉になったのが不思議だった。時代だろうか。女は待つだけではなく、医者だろうと肩を並べて歩くものだと。対等なのだと。(原作では、元カノの病気と向かい合うために留学し、それを乗り越えて元カノのことを整理し七瀬だけに向き合えるようになった。)

 

 

 

主観による評価

★★☆☆☆

 

仕事放り投げて彼女見送りに空港行くのはどうなn…いやいやそういう世界だから!

そういう!恋愛中心の世界だから!!!

 

とにかく脈絡も伏線もストーリー性もなく唐突に佐藤健にやってほしいことが挿入される凄まじい最終回だった。

山椒かけすぎて交換してくれたところあたりまでは「んん〜私も大切にされたあい♡より美味しいの食べて欲しいと思われたあい♡」というノリだったが、

恋のためなら仕事を投げ出していい職場の価値観のあたりで腹八分目、

空港で走っていて満腹、

でっけえダイヤはもう食道まで「ラブコメ」が戻ってきていた。

抱き合ってくるくる回るまわれまーーーーーーーわれメリーゴーラーーーン(久保田利伸)のあたりはまだ良かったが、

バージンロードでシンデレラは「そこまでやるか」と驚いた。

結婚式の最中に急患は、もう呆然と見ているだけ。

もはや、見ていて、「そういえばこういうお決まりもありましたね!」と思い出させてもらっていた。

 

いや、それでいい、ニーズには応じている。

ただ、

脚本なんかどうでもいいからね!とはならないでくれ…。

こういうのがウケると、追随するのがフジテレビなんだよな…。(恨みでもあるのか?)

脚本は本当に…詰め込んだだけだったからな!!!!!!!!

 

そして大人にとっての一年はあっという間だし休みとって会いに行けや天堂。

1年間だと分かった瞬間のタイムラインすごかった。

みんな「1年!?」「たったの1年?」「こんなに騒いでたったの1年!?」って絶対遠距離恋愛を不安に考える友達にアドバイスしちゃいけないタイプの人間だった。

大人なら1年がどれだけ短いかわかるやろが〜〜〜い!

そして佐倉が留学したい理由も主任がヒヨコの佐倉に適任だと思った理由もわからなかったけどそれは深く考える必要のないところなので!

天堂先生がわかっていればそれでいい!いいんだよ!

 

3ヶ月間、ツッコミながら実況して、楽しかった。

「この登場タイミングがすごい2020」と「このとんとん拍子がすごい2020」を同時に受賞したすごいドラマだった。

名作ドラマだったとは私には言えないけど、楽しいドラマだった。元気が出るドラマだった。佐藤健に元気をもらえるドラマだった。

 

オアシスみたいな時間をありがとう。

最終回はやりすぎてお腹いっぱいだったけど…。

 

 

 

最後のラブコメビンゴ

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「雨の中傘を差してくれたのはあなた」入れ忘れた〜!!!!

 

 

 

人気の理由-荒唐無稽なラブコメに振り切ると脳直で楽しめる

荒唐無稽なラブコメだと思っていたのだが、Twitterを徘徊していると、「恋つづ考察アカウント」(何を考察するん?)が存在したり、恋つづの続編希望タグがあったり、俳優同士にくっついてもらいたいと願ったり、私に見えないだけで世界は広いんだなと感じた。

(そういえば逃げ恥でも主人公2人にくっついてほしいって言っている人たちがいたな…。)

荒唐無稽なラブコメだと思っていない人がたくさんいて、誰かの人生最高のラブコメドラマになっているらしかった。

 

人気の理由を考察したネットニュースを沢山読んだ。

ストーリーが概ね想像できる安心感。

お決まりの展開で見せるラブロマンスを「待ってました」と楽しめる。

王道少女漫画で頭を使わない。

その通りだと思う。

 

これらの考察をした記者たちは多分原作を読んでいないので、原作を読んだ私が考察するに、

ここまで流行った一番の理由は、原作からドラマへの大胆なローカライズがめちゃくちゃ上手だった(上手というより女性のニーズに合っていた)ことだと思う。

原作とは全く違ったが、佐藤健にときめかせるという方向に全振りしたのは英断だった。

原作の流れをなぞるのではなく、何か一つの要素を誇張する決断をしたのがすごい。

佐藤健へ萌えさせる」要素がなければ、フラワーコミックスのラブコメなどお決まり展開ドロ甘すぎて多分「そんなのありえないし、もういいよ」と飽きられてしまっていたと思う。

同じレーベルでドラマ化されたものと言うと、月9の「突然ですが、明日結婚します」があった。

こちらも全話見ていたが、原作に変に忠実でドラマ専用改変の仕方が中途半端(振り切れなかった)ために微妙な出来になっていた。

あれはあれで悪いドラマでもなかったが、フラワーコミックスがそもそも、仕事で疲れた女性読者を、ありえそうでありえない男性に愛されるシチュエーションで癒すようなレーベル(偏見)だから、忠実なものを三次元で見せられるとちょっと恥ずかしい。

それならむしろ恋つづのように「こんな人いない」「こんな人ありえない」という非現実コメディに振り切れた方が最初からフィクションとして楽しみやすい。

やりすぎで王道すぎ。それが楽しさにつながる。

冷静になれば、2人でいるときに急病人に遭遇しすぎだし、寝ていても髪型が完璧だし、ツッコミどころはいくらでもあるからね(笑)

 

最近ウケたラブコメと言えばルパンの娘を思い出すが、あれもお決まり展開やどこかで見たシーンの連続だったが、制作側が恥ずかしがらずにお決まりを描くことでむしろ新しいエンターテイメントになり、視聴者としても、楽しく作っていることが伝わって楽しみやすくなっていたのかもしれない。

王道で、次何が起こるかわかりきっている。

その安心感が「心置きなく楽しむ」に一役買っている。

 

ウケが良かったかは知らないが原作ではゲイの仁志を流子の恋のお相手にしたり、

原作ではすぐに勇退した「小石川」を新たなキャラにしたり、

原作では恋のライバルだった酒井を良き同僚ポジションにしたり、

根っこはそのままにドラマとして現代のニーズに合わせて新しく作り変える力がこのドラマには備わっていたと思う。

現代のニーズというか、フラワーコミックスを読まない女性も含んだ「世の女性たち」のニーズだな。

だから多分、このドラマを楽しめても原作のフラワーコミックスを楽しめない人はいると思う。(むしろ別冊マーガレットなどの方が恋愛の困難が多く楽しみやすいかもしれない。)

先生のコメントによれば、恋つづの第1巻発売時点で既に実写化の話はあったらしく、そのことから考えても、最も肝要なのは設定であり、それをブレさせなければ周辺の設定はドラマという方法や時代に合わせて変更する方がドラマとして楽しめる作品になるということだと思う。

このドラマでは、5年間片思いしていた人と結ばれる。その一点がぶれなかったから、他を「フラワーコミックス読者」ではなく「ドラマ視聴者」に合わせることができた。

 

ドラマ化は、原作に忠実であればいいわけではない。

二次元と三次元では受け取る印象が全く違う。二次元では「こんなことされたい」と思っていた行動を生身の人間が演じることで急に拒否感が生じることもある。

だから、原作に忠実で漫画通りのラブコメより、ドラマという形態に合わせて仕上げるのが一番だと思う。

それを強く感じたし、このドラマは成功例だと思った。

 

おまけ。

第1話を見たときは、滑っているように感じて「見ちゃおれん」と思ったし、ヤフコメでも酷評だったが、佐藤健全振りを何があっても貫いたことで、振り落とされなかった人たちが楽しめるものを提供し続けたのがすごいと思う。

まあ、だから、「慣れ」もあったよね、という話。

 

 

 

心は単純明快ラブコメを渇望する

そして、やはり疲れる要素に溢れた現代社会では脳直で「きゃ〜っ!かっこいい!」と騒げるドラマが1つは必要だと感じた。

与えられて初めて、それが必要だったことに気づいた。

心は単純明快ラブコメを渇望している。

毎クール1本はラブコメが欲しいと改めて感じさせたドラマだった。

 

 

 

あとは原作が売れてくれればなんでもいい

「恋はつづくよどこまでも」は全7巻。

天堂と佐倉のその後の番外編は最新作「つまり好きって言いたいんだけど、」2巻に掲載。

番外編以外読まないのも勿体無いし…「つまり好きって言いたいんだけど、」も既刊2巻とも買っちゃいません?

 

是非是非、円城寺マキ先生の作品をよろしくお願いします!

 

 

 

実況中のツイート

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シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。第10話(最終話)感想〜何度生まれ変わっても、また君に恋をする〜

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前回の感想

 

 

 

主観による評価

★★★★☆

 

救いがあるというより、むしろこれ以外正解なんかなかったと思う。

直輝の中にレンの記憶が残っていたら、自分のことを忘れたレンと再び出会っても、リコのことを忘れられない。

レンの中に直輝の記憶が残っていたら、ミスパンダにされて利用されていたことを忘れられない。(きっとまた好きにはなるだろうけど、それは純粋な好意ではない。)

2人が健全に出会い、1人と1人として真剣に向き合い寄り添うためには、一度お互いのことを忘れなければならなかったんだ。

どちらかといえば、「直輝のため」の側面の方が大きい。

直輝にもレンにも記憶が残っていてしまうと、騙していた負い目があって、レンが自分に向けてくれるのと同じ気持ちを向けられないことに罪悪感を抱き、それでも突き放せないだろうから。

 

レンは、多分覚えていてもまだなんとかなった。いずれにせよ好きだし。

ただ、直輝は尽くされることに苦しんだだろうな。

特に、催眠の解除に必要のないキスをするくらい、彼はリコに救われていたから。

恋をしていた…のかな。それは定かではないけれど。

「好きになってもらえるよう」振る舞った結果自分を好きになったレンではなく、

どんなに頑張っても、自分のことは見てくれなくて、母親とレンのことしか考えていないリコに、

彼は惹かれていた。

リコは、自分が誰かを苦しめる世界に戻りたくなくて、目を覚ましたくなかった。

でも、他でもない直輝を死なせないために、自分が苦しい世界へ目を覚まして戻ってきた。

その事実がどれだけ直輝の心を救っただろう。

救い続けて欲しかっただろう。

でも彼は、リコのままにすることもできたのに、リコの願いを叶えてレンに戻した。

彼の愛は、自分のためにリコを苦しめリコのまま生きながらえさせることではなく、リコの望みを叶えてあげることだった。

 

リコのそばで生きることも苦しい。

どんなに頑張っても、リコは自分を見てくれないから。

リコにとって心残りは母親のことだけだったという片思いを永遠に突きつけられるだけ。

リコと共にいる自分の夢は叶わないのに、リコだけはもう夢を叶えてしまった。彼女の夢に自分はいないという孤独。

でもリコのいない世界で生きるのも苦しくて、記憶を消したんだろう。

記憶を消すしかなかった。

苦しみから解放されるためには。

レンが直輝に片思いをしていたように、直輝もリコに片思いをしていた。

2人とも、片思いの苦しみを忘れた。そこからまたスタートするんだ。

ちょっとトドメの接吻を思い出した。

 

ただ、リコも、完全に直輝のことどうでもよかったわけじゃないんだよね。

誰かを傷つける苦しい世界だとしても目を覚まして、飼育員のためにパンダちゃんねるを配信した。

それは直輝のため、ただそれだけだったんだよ。

それもまた、愛だったんだと思う。

 

そして、今回ずっと貫かれていた、「女が男の心を守っているようには見えないけれど実は守っている」構図が本当に好き(個人の感想)。

直輝がリコを英雄視しているのがすごく良かった。

 

ちょっとだけケチをつけるなら、レンとリコと直輝のエモーショナルな側面にスポットが当たりすぎて、あずさを殺せなかったこと=父親の事件の決着が曖昧だったのは残念だったかな。

ん?結局心の中での決着はどうやってつけたんだい?死ななかったのはわかるけどさ?みたいな。

 

まあでも、

リコの望みが叶えられて、

直輝は心穏やかな生活を得られて、

レンは夢に向かって生きていて、

そして今度はまっさらな気持ちで道が交わる。

希望があって、救いがある終わり方で、私は好きでした。

3ヶ月お疲れ様でした。

 

 

 

Huluについて少しだけ

「どこまでが本編か」の解釈が公式と違うのかな?

 

 

 

最後のガバ

都合よく自己催眠でレンとリコとミスパンダのことだけ忘れちゃう。

あずさのことは?パパのことは?パパの死とどう決着をつけたのか?どこまで消したのか?どこまで消したら自分の中の決着と矛盾がいかなくなるのか?

 

そんな疑問は美しいラストのために消しちゃいました!はい終わり!

 

 

 

実況中のツイート

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テセウスの船第9話あらすじ感想〜未来を知っている最強のアドバンテージを台無しにする探偵の才能の無さ〜※原作ネタバレ前ワンクッションあり

※今回はドラマ完全オリジナル展開のため、「原作ネタバレ」の項目は原作との差異比較ではなく、原作の内容にも触れる第9話の感想です。原作のラストとの比較は、来週の感想で書く予定。

 

ガバガバ警察やめろ〜!!!!

 

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  • 原作ネタバレあり感想
  • 追記:「原作に沿ったハッピーエンド」らしい
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前回の記事

 

 

 

第9話あらすじ

  • パトカーの中で横たわるみきおは、心が揺さぶっても目を覚まさない。そこへ仙南署のパトカーが到着し、みきおの脈を確認。パトカーを放置した佐野が無線に応答しないこと、みきおを野放しにすると事件が起こると言っていたことを思い出す森(金丸の部下)。子供を疑って意識不明で放置するなんて正気ではないからと佐野の捜索を無線で指示する。心は、佐野がみきおを狙ったと見せかける罠だったことを確信し、自分のせいでこれ以上予定外の死人を出したくないと夜の山中を捜索するが佐野は見つからない
  • 一度帰宅し家族と合流すると、仙南署の森と馬淵が訪問。みきおは青酸カリ中毒で意識不明、佐野が殺害未遂容疑で家宅捜査に来た。和子は令状がないと調べさせないと言うが、突き飛ばして侵入し家中を調べる。馬淵が放り投げた家族写真を鈴は大切そうに拾う。抗議するが、森がすべて話したようで、馬淵にみきおをつけ回していたことを盾にされる
  • 昔佐野と付き合いがあった馬淵は、佐野を「正義に反するものには見境なしで手段を選ばない」と評する。正義は厄介で、使い方を間違えれば戦争も起こる。結局何も見つからず、佐野が帰宅したら連絡するように伝えて去る。帰るパトカーを誰かが撮影。父がみきおに何かをしたのかと尋ねる鈴。和子と心は否定するが、どこにいるのか聞かれて困る2人。心配する和子に、佐野は帰ってくると勇気づける心
  • 翌朝、自宅の前でマスコミに囲まれる和子を心は助ける。みきおと佐野の関係を執拗に聞くマスコミ。鈴たちは不安。その様子を佐野は目隠しされ拘束された状態で山小屋のテレビで聞いている。みきおがいると考えて自首しろと叫ぶが、テレビからの音声でみきおが倒れたことと自分が疑われていることを知る
  • 鈴は、お父さんは悪いことをしたならもう帰ってこなくていいと言う。心は、子供の頃、父親はいないと思えと母に言われたことを思い出し、外に出る。マスコミに、証拠はないから犯人と決めつけるな、佐野は人を殺す人間じゃないし罪のない家族を傷つける権利はマスコミにはないから帰れと叫ぶ。しかしマスコミは、家族じゃない人間のコメントはいらないと言う。和子が出てきて頭を下げ、お騒がせしたことを謝る。その姿を見て、かつてマスコミに頭を下げて謝っていた母を思い出す心。あのときと「同じ」だと考えるが、顔を上げた和子の瞳は力強い

和子「でも主人は、佐野文吾は、自分が正しくないと思うことは絶対にしません。私は妻として、そばでずっと見てきた人間として、それだけは断言できます。

なぜなら佐野文吾は、優しく誇り高い人間だからです。

あの人は警察官としてこの村の人たちと家族を守ることしか頭にない、そういう人なんです。私たち家族は、主人のことを信じています。」

  • マスコミは、信じているのは家族だけだと皮肉るが、和子は「家族が信じなくて誰が信じる」と言い返す。心は、信じるという母の言葉で過去が変わったことを痛感する。佐野は警察官として今も戦っていると言っても追及をやめないマスコミに、証拠の一つでも見つけてから出直せ虫ケラ記者と叫ぶ和子。すべての発言をテレビから聞いていた佐野は、「俺の女房はこんなことで負けない!ざまあみろいい女だろ」と犯人を挑発し、スタンガンで気絶させられる
  • 和子と心が家の中に戻ると、鈴はひどいことを言ったからお父さんに謝ると言う。和子は、お父さんは鈴と慎吾が自分のことを大好きだとわかっているから大丈夫と励ます。慎吾は、お父さんがひどいことをされていないか心配する。佐野は山の中にいるはずだが広すぎるため、みきおに聞くしかないと考える心。まだ眠るみきおの病室に入るが、ちょうど戻ってきたさつきに近づくことを阻まれる。頼る親のいない子供の未来を踏みにじることを許せないさつきは、佐野の善人ヅラに騙されるなと心に忠告する
  • 手がかりを得られず駐在所に戻ると、封筒に入った未来ノート(放り投げたやつ)が置かれている。最後のページに挟まれているチラシは、12年前の村祭りのもの。誘き出されていると感じながら、チラシに名前のある現校長に会いに行く心
  • 村祭りは、事件が発生したため、この時(12年前)が最後となった。詳細を聞こうとするが、12年前のことが今の事件と関係があり自分も疑われているのかと尋ねる校長。黙る心に、警察官が子供に毒を守るなんてひどい話だと言うと、佐野はそんなことをしないと言い返す心。それを見て、すぐ熱くなるところも佐野にそっくりだと笑う校長は、突然村に現れ、雪崩や誘拐を予見するわりに森雅子も百恵ちゃんも知らないなんて何者だと問いただす。面接の時気づかれていたことに驚く心

校長「でもね心さん。あなたは決して嘘つきではない。人を騙したり利用したりする人間ではない。そんなところも佐野文吾そっくりだ。

私、あなたと同い年の息子がいる。父と息子ってそううまくはいかない。

必ず佐野さんを救ってやってください。」

  • 12年前の村祭りでは、徳本の母親がキノコ汁に混入した毒キノコによる食中毒で亡くなった。(前回、「母親が桜好きだった」と言っていた。)心が校長室を去ると、さつきが校長室を訪れる。校長は「やはりここにも来ましたな」と発言。みきおの意識が戻らないことで暗い2人
  • 心が徳本の家を訪れると留守だが、薬品のボトルが大量にあるのを見つける。一方徳本とハゲのおじさんは「あいつは図体がでかい」と言いながら穴を掘っていた。手がかりがなく失意のまま山道を歩く心は、山に佐野がいることに気づく。佐野は助かった喜びで心と抱き合う
  • 帰宅する心とへろへろの佐野。鈴も慎吾も喜んで抱きつくが、鈴は泣きながら謝る。何に謝っているのか分からない佐野。和子はそれを見て泣きながら笑い、あんたのせいでまた大変な目にあったと佐野の頭を叩く
  • 軽トラで通りがかった徳本たちが佐野一家に声をかける。マスコミに囲まれて元気をなくしているのではと猟師にイノシシを分けてもらいぼたん鍋を作ってくれたらしい。謝る佐野に、困ったときはお互い様と気さくな2人。お楽しみ会の様子はおかしかったが、なんだかんだ村の正義の味方だとわかってくれている
  • 佐野は心に行方不明時の話をする。小屋で目隠しされて縛りつけられていた。多分あのアジトで計画を立てていた。場所もバレているから解放したのは理由があるはず。心はノートが帰ってきたことを話し、徳本を疑うが、佐野を恨む理由がないからと容疑者から外す。馬淵が来たことも話すと、昔から嫌われていたと言う佐野。犯人に仕立て上げられることを心は心配するが、監禁されていたことを話せば大丈夫だと笑う佐野。計画を早く見極めないとまた佐野が狙われると考える心に佐野は家族を任せ、仙南署へ向かう
  • 仙南署で馬淵に嫌味を言われながら、殺人に関与していないことや拉致されていたことを話す佐野。小屋は明日調べてもらえることに。警察全体の正義を守るという名目で一晩拘留されてほしいと言われ、拘留される佐野。和子は電話で説明され、明日迎えに行くことを約束する。「逮捕されたわけじゃないけどおかしいよね?」と心に確認する和子。留置所でうずくまる佐野。一方みきおは目を覚ます
  • ノートを見て、見落とした手がかりを考える心。青酸カリが既に家の中に隠された可能性を考え家中を探す。その頃、音臼村の山道では、オイルが切れたライター、明音の写真、ラベルに「駐在日誌」と書かれたフロッピーが警察官に見つかり、無線で共有される。そばにいた田中の孫が目撃
  • 佐野を車で迎えに行った和子。楽しく会話しながら帰路につく。「こんな大変な人の奥さん務まるの、世界中で私だけだからね。結婚する人間違えたかな。しゃーない、この先どんなことがあってもそばにいてあげるから。よかったねえいい嫁さんもらって」と言われ、幸せを噛み締める佐野。チューしていい?と尋ね怒られる
  • 駐在所に森と馬淵が訪れ、佐野のワープロを開くと、駐在日誌というファイルに、なぜかみきおが書いていたはずの日記が入っているのが見つかる。最後には、「証拠は全部捨てたが青酸カリだけは家の裏庭に埋めた」と書かれている。馬淵と森が裏庭の埋めた跡を掘り起こすと青酸カリの瓶が見つかる
  • 佐野と和子が楽しく帰宅したころ、応援のパトカーが押し寄せ、佐野は驚く。心は何も言えない。文章と物証で佐野は連続殺人の容疑で連行されることになり、心は犯人の罠だと訴えるも聞き入れられない。子供たちの前でパトカーに詰め込まれながら、何かの間違いだからすぐ帰ると笑って安心させる佐野(ちなみにマスコミは張っていない。なぜ?やめろと言われて諦める時代か?)
  • 心は、今までのことを思い出し、真犯人の目的は佐野を確実に死刑にするためにこれまでの事件の全ての罪を佐野に被せることだと気づく

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

金丸が死んだのが痛い…!

金丸なら…金丸なら…佐野が犯人ならこんな証拠をワープロに残しておくのは逆に出来過ぎだって突っ込んでくれたはず…!

心さんが名探偵じゃないことが、この作品に名探偵がいないことが、ここに来て…ここに来て痛い…!!!!

心さんが名探偵じゃないのは仕方ない。だって心さんだもん。

まあそれにしても連行される前になんとか「駐在日誌に細工がされて裏庭から青酸カリが発見された」くらい言って欲しいが。

 

こんなにガバガバにするなら、物証出てきたけどどう考えてもこれらの工作ができた時間に佐野は拘留されていて物理的に無理だったって証明されるくらいの展開がないと納得できない!

むしろこの展開にするためなら許す!

犯人にとって、佐野の拘留は想定外だった…みたいな。

だって、そうじゃないと、ドラマオリジナルにしたことで警察が無能になったのひどすぎない!?

実際、みんなでぼたん鍋食べている時しかあんな工作できなかったでしょ?夜なら家族起きるかもしれないし。

あと「青酸カリ見ーっけ♡」ってドヤ顔した小藪に「なんで俺はあんな決め台詞をおおおおお」って恥ずかしがらせてくれないと無理許せない…。

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↑タイムラインも動揺。

まあでも、よく考えると、明日の朝警察署に迎えに行くと約束した和子も疑うくらい不自然な拘留だったわけで、あの工作に意味がないとは思いたくない。

その一方で、馬淵が悪者だとは思いたくない。

なぜなら「ノックスの十戒」に反するから。

ポッと出の奴が犯人なんて許せん。

そう考えると…まさか…森刑事…!?

(拘留決まったとき驚いてたやん…。)

 

ドラマオリジナルとして面白いのは、未成年が全く疑われないことかな。

まだ少年犯罪がそこまで取り沙汰されていない時代だったんだろう。

 

あとは、家族愛がかなり強調されているところ。

原作では、佐野と和子の、なんというか夫婦…男と女を感じるようなところは一切なかった。

今回、チューを要求したり、警察署に迎えに行って抱き合ったり、そういう面が強調されていてほっこりしたしキュンとした。

ここは泣いてしまった。

子供の前で連行するなよ…。

 

 

 

ドラマオリジナルガバガバポイント

  • 駐在日誌に引っかかる警察
  • なぜか張り付いていないマスコミ(あんな啖呵でお前らが引き下がるかい!)

 

 

 

原作ネタバレあり感想

そもそも原作では予定通りお楽しみ会(原作ではお泊まり会)で「大事件」が起こる。

ある意味、心さんが止めようとしていることを知り逆手に取ったというか、止めるなら来いよと真正面から受け止めるような展開。

そのままクライマックス。

心さんは殺される。

 

ドラマでは「止めようとしているならお楽しみ会で決行するのはやめた」という展開から、佐野が容疑者になる。

 

っていうか、止めようとしている動きが派手すぎるから、「警戒していることがバレるかも」って普通思わん?

「バレたら計画変えられるかも」「計画変えてお楽しみ会じゃなくなったら次どこで起きるかわからない」って思わん?

迎え撃つことを選んだ原作より、むしろドラマの方が、絶対に計画を遂行するという意志を貫いている気がする。

 

でもドラマオリジナル要素のせいで警察がガバガバになってしまったのはかなり悲しい。

いや、そもそも佐野を逮捕した時点でガバガバだな。

 

ここから原作と同じ終わり方、心さんが死んで佐野以外真実を知らず和子のお腹の中の心さんは幸せに育つというゴールへ向かうことができるなら、それはそれで楽しみなんだけどね。

 

まあでも、原作通りの真犯人=心さんと一緒に過去に来たみきお(大人の姿)ってのは、もうなさそうかな。

過去の人だよね、多分…さすがに。

タイムスリップしてきたやつが犯人って、結構チートだから、それはそれでいいかなと思う。

 

原作では、みきおの罪をみきおの持ち物で知ったさつきが隠蔽工作を愛ゆえに手伝っていたが、ドラマのさつきもそんなことする母親になりそうだったなあ。

未来は収束するんだな…。

 

 

 

追記:「原作に沿ったハッピーエンド」らしい

監督の発言が書かれた記事を読んだ。

ドラマオリジナルだけど、終わり方は原作に合わせるらしい。

 

心さんが真犯人(原作では大人のみきお)に刺され、亡くなり、

和子のお腹の中の子供は「正義」の名前から「心」に変更され、

鈴や慎吾が、記憶の中の「心さん」そっくりに成長した弟の心のことを話す。

今和子のお腹にいる心がどのように成長するのかはあまり観測できない。

 

「今まで我々が見てきた主人公」が死ぬんだからハッピーエンドとは言い切れないかもしれない。

でも平成元年において、31歳の田村心は存在し得ないから、この世界の正しい姿になるためには主人公が死ななくてはならないという厳しい宿命が最初からあったんだと思う。

 

私はこの終わり方が好きなんだけど、佐野が一度逮捕されるという展開からどうゴールへ向かうのかな。

特に、みきお以外が真犯人だった場合、心さんが殺害される理由が今のところ想像できない。

 

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ第10話あらすじネタバレ感想〜もう梶山薫に試練を与えないで〜

世界、梶山薫にだけ残酷すぎんか?

 

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前回の感想

 

 

 

第10話あらすじ(放送翌日更新)

  • 民代との写真を壁に飾る恩田。膵臓癌患者の佐伯は、抗癌剤の効果が見られ次はオペの段階だったが、弟が膵臓癌手術の実績がある(スペシャリストがいる)有馬総合病院に転院させると言い出した。佐伯は困っているが、弟は知人が勤めているから兄のことを話したら受け入れてくれたと言う。恩田は、進行が速いからオペは早めにと伝言を頼む
  • 会社経営者の弟に癌を隠していたらしい佐伯。梶山も、評判の良さを踏まえて有馬総合病院でもいいかもと恩田に言う。膵臓癌は初期は自覚症状がなくて、見つかった時には手遅れなことが多いから、有馬総合病院に比べると横浜みなとの実績は少ない。いずれにせよ今回の症例は梶山でも難しいレベル
  • 阿久津は研修医に進路を尋ねるが、結城は外科、夏樹は小児科と変更なし。恩田は好きに悩むことを推奨するが阿久津は焦る。阿久津は恩田を呼び出し、国立がん医療センターからお呼びがかかったことを伝える。阿久津が推薦した。恩田のおかげで横浜みなとを選ぶ患者は増えたし、留まってほしい気持ちもあるが、最新の知見や研究ができるし、腫瘍内科医として多くの人を救うためにも上を目指して欲しい。恩田のやってきた、様々な家庭に合わせた治療をできるよう腫瘍内科を強化するために人手が必要だから、恩田からも研修医を説得してほしいと言う
  • 恩田はこのことを話そうと梶山を食事に誘うと、梶山も例の記念日を恩田と過ごそうと思っていたから誘うつもりだったと言う。楽しく食事の内容を決める2人
  • 抗癌剤治療中の佐倉を結城が担当する。佐倉は民代や小山内で勇気づけられたように、自分も誰かを応援したくて、ピアサポーターになるための勉強をしている。治る前から気が早いかと照れる佐倉を、目標がちゃんと見えていてすごいと褒める結城。結城も頑張っていると佐倉
  • 有馬総合病院の理事・結城美紀子が恩田に謝罪に横浜みなとを訪れる。佐伯に直接転院を断りにきた。現場の医師が受け入れを承諾したが、有馬総合病院にもオペ待ちの患者がいるからすぐに手術できないし、状態が悪いから横浜みなとですぐにした方がいいと言う。それを言いにわざわざ来たことに驚く恩田に、一度承諾したから当然だし息子の職場も見たかったと言う結城美紀子。研修医の結城の母親だった
  • 抗癌剤治療を終えた佐倉は、帰る前に結城を気晴らしのカラオケに誘う(悩んでいるように見えたからだろう)。驚く結城に、困らせたことを謝る佐倉。返事をもらう前に結城母が現れ、挨拶するが帰れという無言の圧力で佐倉はその場を去る。「患者さんとの距離の置き方ぐらいわかってるわよね?」と言う母に、結城は怪訝な表情。今晩実家に帰るように言われる
  • 転院を断られた佐伯の弟は有馬総合病院で順番を待ちたいが、梶山は急いだほうがいいから横浜みなとでのオペを勧める。ここで兄を救えるのかと嫌味を言う弟に、梶山は最善を尽くすと答えるが、約束はできないんですねと痛いところを突かれる。金で順番を動かすと言う弟に、佐伯は梶山と恩田に任せると言う。心配する弟だったが、自分の体のことは自分で決めると言う兄。弟は人間ドックも自分が金を出さなければ受けなかったのにと怒る。恩田は、他を探してもいいがここでも準備を進めると言う
  • 光野と夏樹は、結城が有馬一族の跡取りと知り若様などとイジる。研修が終わったら実家の病院に戻るんだろうと言われ、不機嫌そうに部屋を出ていく結城。光野と夏樹は地雷を踏んだことに気づく
  • 実家で夕食を食べる結城。弟がアメリカ留学から一時帰国していたらしい。祖父の弟への期待は大きい。結城については、有馬総合病院で研修を受ければ良かったのにと言うが、母は他の病院を知る寄り道も必要だとフォローする。寄り道という言葉に反応する結城。母は患者の受け入れを断ったことを謝る。結城が「受け入れたよね、お父さんなら」と言うと、場の空気が悪くなる
  • 恩田が帰宅すると、義父は匠の小説をもとに脚本を書いている。喜ぶ恩田。将来の夢に脚本家がランクインしたレンは、倒置法で話す。「前は50位くらいじゃなかった?」「嫌なの?ママ」「嫌なの?心ちゃん」「嫌なわけじゃありません、私は」
  • 佐伯の術前カンファレンス。梶山は少し遅刻。抗癌剤は正解だったから他の患者でもやろうと外科が言い、腫瘍内科との連携を強める。微笑み合う恩田と梶山。カンファレンス後、恩田は梶山に結城をオペに参加させるよう頼む。梶山は快諾
  • 病室で1人でいる佐伯に手術の説明をする。佐伯は弟の非礼を詫びる。低収入独身の兄を気にかけて仕送りまでしてくれる自慢の弟だと言う佐伯。弟との間に壁がある結城は複雑な表情
  • 結城は第二助手に任命。梶山は、研修が終わったら有馬総合病院で働くのかと尋ねると、結城は梶山の考えを聞く。梶山は、結城母が訪れた日のことを話す。質問攻めの中、梶山が「スーパードクターはいないけど患者のことを考えているから負けるつもりはない」と言うと、結城母は安心して手術を任せると言った。だから転院を断ったんだろうと考える梶山。腕で言えば上には上がいる(有馬の医師は優秀)が、行くべきかどうかではなく行きたいかどうかで考えなさいとアドバイスする梶山
  • 夏樹は、佐伯の術後スケジュールを作成し、恩田にOKをもらうが、次は手術で癌が切除できなかったときのスケジュールを考えるよう言われる。成功を祈るのは本人と家族に任せて、医者はあらゆるパターンに備えなければならない、いずれにせよ長い付き合いになると言う恩田。夏樹は、腫瘍内科が患者の人生にここまで深く接するとは思っていなかった
  • 手術直前、佐伯兄に謝る弟。横浜みなとに決めたのは自分だから大丈夫だと言う兄。弟にもう無理するなと言い残し、笑顔でオペ室へ移動する
  • 手術室の前でウロウロする弟に、恩田は梶山は優秀だから信じて待とうと言う。佐伯は10年以上親を介護し会社を辞め、愚痴もこぼさず耐えてきたらしい。ようやく解放されたと思った矢先の膵臓癌で死んだら兄の人生一体何だったんだ
  • オペは、術前化学療法のおかげでメインは切除できたが思ったより広範囲で根治は無理だったが一応成功した。残りは化学療法と放射線治療。恩田は、転移の可能性はあるが、3年、5年と生き延びられれば生存率は他の癌と同じだと言う。有馬総合病院で手術すれば取り切れていたかもと言う弟に、結城は失敗ではないと主張する。恩田は、佐伯は告知でも冷静だった強い人だから乗り越えられる、ここからが勝負だからそばにいてあげてと優しく伝える
  • 朝の恩田家。レンは、自分に医者になってほしいかをママに尋ねる。レンがなりたいものになればいいと返す恩田(かなり微笑ましいシーン)
  • 佐伯の病室へ、弟が妻子を連れてお見舞いに来る。佐伯は弟の会社がうまくいっていないことを知っており、弟の妻に、仕送りを返していた。それを知った弟は、癌のことを隠していたのもそれが理由だろうと言う。その場にいる恩田に、兄は昔から自分より他人を助けると話す。兄の分まで成功しなければならなかったと悔やむ弟に、佐伯は成功して欲しかったんじゃなくやりたいことをやってほしかっただけだと言う。弟が幸せなら満足、自分の幸せは自分が決めると
  • 謝る弟に、文句も言わず両親の介護をして今癌と戦っている兄にいう言葉は謝罪じゃないだろうと言う佐伯。弟が「強えな、兄ちゃん」と言うと、それでいいと満足げな佐伯
  • 屋上で話す結城と恩田。兄の期待に応えなくてはと思い込んでいた弟に想いを馳せる。ただ応援したいだけだった佐伯の期待が重荷になっていたけれど、本当に背負わなければならないことだったのだろうかと言う恩田
  • 恩田は、結城にどんな医者になりたいか尋ねる。結城の父は、婿入りして有馬の跡取りとして期待されていたけれど、患者第一で祖父と方針が合わず、今は地方の病院で働いている。どんな医者になりたいか聞かれて思い浮かぶのは父だと言う結城に、「ちゃんと立派な目標があるんじゃない」と恩田
  • 結城が実家に帰ると、何でもない日に珍しいと驚く母。横浜みなとで外科医を目指し、父のようになりたいと言う結城に、「お父さんはね、無愛想で人に誤解されやすいけど、患者のことばっかり考えてるような、とってもいい医者よ。頑張ってね」と母。結城は母が父を褒めたことに驚きながら去る。母は嬉しそうに見送る
  • がん医療センターから声がかかったことを義父に報告する恩田は、嬉しいけど今より忙しくなることを心配しているが、義父は元気だからレンの面倒は見ると頼もしい。レンも、ママのなりたいものになってと背中を押す
  • 抗癌剤治療中の佐倉を結城が見にくる。驚く佐倉に、カラオケの日にちを尋ねる結城。楽しそうにカラオケの約束をする2人
  • 恩田と梶山は2人でいいレストランで食事。梶山は恩田の話を聞こうとするが、恩田はもったいぶっていた記念日の意味を先に聞く。乳がんのオペ5年記念日のセカンドバースデーだと言う梶山。知らないふりをしていてわかっていた恩田はこっそり準備していたプレゼントを渡そうとするが、梶山は再発が分かったと言う。佐伯の手術の少し前に知り、カンファレンスに遅れた日に検査結果を聞いたせいで気持ちの切り替えに時間がかかった。気付けなかったことを謝る恩田に、梶山は一緒に戦うことを望む。手を握り恩田は「もちろん」と答える

 

 

 

主観による評価

★★★★☆

 

前半は、

なんて言ってたのに、

どうして世界は梶山薫にだけ厳しいんだ?

どうして心の底から穏やかに幸せを感じさせてやれないんだ?

残酷だよ…。

父親を失い、愛した人に裏切られ、大好きな人と一緒にいる時間を再び病気で失いかけている。

どれもこれも、梶山先生は悪くない。

梶山先生は悪くないのに、いつも掴めそうなところまで幸せがきて、ギリギリのところで逃げてしまう。

渡せなかったセカンドバースデーのプレゼント。いつか渡せる日が来て欲しい。

どうか2人が乗り越えられますように。病に勝てますように。

そう祈りつつも、先の長くない患者が生き方を自由に選べるというテーマを描いてきた作品だから、梶山先生が助からない展開も、ありえないとは言い切れない。

それでも、思い残すことのないように2人で決めよう、なんて悲しい展開にならないでほしい。

もう二度と、恩田先生に、大切な人を失わせないでほしい。見送る側にしないでほしい。

匠の死で沈んだ心を救ったのだから、梶山先生、あなたは生きなければならない。

友達として、恩田先生の笑顔を守らなければならない。

責任とって、生きてほしい。恩田先生にそう祈ってほしいし、梶山先生に応えてほしい。

「仕方ないなあ、私がいなきゃダメだね」と笑ってほしい。

タイトルの「アライブ」はきっと、梶山先生のことなんだろう。

 

最後まで医療用語はよくわからなさそう。

でも、医療の知識がなくても、癌と向き合う人を見つめることはできる。その生き様や周囲との関わりで自分の人生を見つめ直すことができる。

それを支える役者の安定感も抜群。

来週で終わってしまうことが寂しい。

 

 

 

結城と佐倉

患者とプライベートで会うのは、よくないことだというのはわかっている。恋愛脳の私でもさすがにね!

でも、結城に会う前にリップ直すところや、クラウンショーの前に可愛いウィッグにしたところを見ているから、頑張れと思うし、少しでも報われて欲しいとも思ってしまう。

私は人生で患者側にしかなったことがないしね。

そして、結城先生も、憎からず思っているから、いいことではないとわかりつつも応じたんでしょう。他の女の患者に言われても応じないだろうし。

カラオケに行きたいと思ったのか、患者のためになることを考えた結果、佐倉の願いを叶えてあげたいと思ったのかはわからないけれど。

ずっと、親に求められている自分像を破れなかった。

患者とは適切な距離感で、患者のことばかり考えない。そんな医者にならなくてはならないと思い込んでいた。

でも、佐伯兄弟を見て、勇気づけられて、自分の気持ちに素直になろうと思えた。

だからずっと口にできなかった父親への憧れも母親に伝えられたし、母親には良くないと言われている患者との距離感も縮めた。

自分の思うがままに進んでみよう。その姿勢を、彼は医療を通して学んだ。患者に教わった。

殻を破れたという意味では、カラオケの了承はその象徴だったんだと思う。

だから、患者と個人的な接触をすることの悪い側面だけじゃなく、患者のことを考える医師になりたいという気持ちが現れた行動であるという良い側面にも目を向けたい。

医者として適切じゃないかもしれない。

でも、今回は、結城の成長の話であり、患者との向き合い方を選ぶ話だった。その中で、最初から関わってきた佐倉の存在は無視できなかった。

(恩田先生が、最初から診てきた民代さんに思い入れがあったように。)

ここから先、どうなるかわからないけど…。

佐倉も結城も、納得いくように行動できればいいなあ。

恋愛じゃなくても、2人の適切な関係に落ち着くといいなあ。

 

 

 

最初から11話と決まっていたのか

そういえば、私は大好きなドラマだけど、お世辞にもいい視聴率とは言えないのに11話までやるの、最近だと珍しいね。

でも、ストーリー決めていたんだろうな。

重くても悲しくても、伝えたいメッセージがある。だから最初決めていたエピソードを全てやりきるという確固たる意志。

 

一つでも欠けてしまったら、多分ドラマの届けたいメッセージが完全じゃなくなるんだと思う。

だって、このドラマ、恩田先生だけが主人公じゃないもん。主人公がたくさんいる。

どの回が欠けていても、このドラマは完成しなかったと思う。

 

重くて、苦しくて、視聴率が伸びるタイプじゃないって多分わかっていたと思う。

それでもやり遂げる。

向き合って描くことに意味がある題材しかなかったから。

 

フジテレビ、ありがとう。

最終回、覚悟して見ます。

 

 

 

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知らなくていいコト第10話(最終話)あらすじネタバレ感想〜恋は、タイミング、フィーリング、ハプニング〜

男女の友情があるとすれば、すれ違い続けるタイミング、もしくは永遠の片思い

(ロングバケーション)

タイミングがすれ違いすぎて、友達に戻れなくなってしまった二人。

タイミングがずれたせいで、ケイトのやり直しの申し出にフィーリングさえ合わなくなった。尾高が好きと感じるケイトじゃなくなってしまった。

思い合っていてもタイミングや気持ちの盛り上がりがすれ違うだけで結ばれない男女の儚さはなんとも言えない苦味があるなとつくづく思う。

ドラマだからこそくっついて欲しい反面、一度盛り上がり終わった男女の現実は残酷で苦い。

 

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  • 苦いラストを受け入れられる年齢になった
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  • 続編を求める声、似ているから結ばれない2人
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前回の感想

 

 

 

第10話あらすじ(放送翌日更新)

  • バタバタしている編集部。小泉は休み続ける野中に対し、辞めたい人は辞めればいいと冷たい。ケイトは風邪で病欠。こんなの初めてと驚く黒川。校了したらみんなで様子を見に行こうと話すが、僕は行きませんと安定の福西
  • ケイトはドイツにいる。乃十阿の息子はドイツ拠点のピアニストで、そのコンサートを聴きにきた。尾高からの電話で、「息子に会って聴きたいこともわからないのにドイツまで行くなんて」と呆れられる。じっとしていられないケイトに、そうやって人を追い詰めるから乃十阿も出て行ったのだと言う尾高。部屋には乃十阿の置き手紙。締め切りのあるネタじゃないんだから暴走するな、俺はまた刺されるのは嫌だと、いつになく強い口調でまくし立てる尾高。背中まだ痛い?というケイトの質問に、「痛いよバカタレ!」と怒る尾高
  • 乃十阿の本妻の子は33歳で、ケイトと1歳差。さりげなく両立できないという尾高の言葉を思い出し、乃十阿は二つの家庭を両立するつもりだったのかと考える。乃十阿の息子の戸倉にコンサートが終わって話しかけると、ドイツ人らしき妻子(子は3歳くらい)が駆け寄る。幸せそうな様子を見てケイトはコンサートの感想だけを述べて去る
  • 帰国すると空港のゲートで尾高が待っていた。お疲れ様とだけ言う尾高に、どうだったか聞かないのかと尋ねると、何もなかっただろうと言い当てられる。戸倉の家族を見て、毒草を入れたのが3歳なら罪に問えないのになぜ身代わりになったのかわからなくなったことを話すケイト。夫や父親が無差別殺人事件の犯人の方が妻子はずっと不幸なのにと言うと、尾高は「そんなこと考えずにとっさに庇ってしまったんだろ?」と言う。ケイトはその言葉に歩みを止める

乃十阿の子供は自分だけみたいな錯覚起こしていたけれど、彼にとって人生をかけて守るべき子供は私じゃなくて息子だった。

あの人はママのことをどう思っていたんだろう。大切な子供が既にいたのになんで私をこの世に送り出したんだろう。

  • ケイトの考えを聞いて、理屈で割り切れないのが人生だと言う尾高
  • 一方、ペットショップの魚コーナーで「僕はビッグになりたいの」「愛が欲しいの」とぶつぶつ呟く野中
  • 久々に出勤するケイト。編集部のみんなが心配する中、編集長は真相が掴めたのか尋ねる。迷うケイトに、面白いからそのまま書けと言う編集長。乃十阿が命をかけて守ったものを暴いて、何も知らずに生きてる息子を不幸にすることに抵抗があるケイトに、今まで散々やったのに身内のことだと怖気付くのかと尋ねる編集長。ケイトは身内だとは思っていないが、犯罪者にはしたくないらしい。でもそれが乃十阿を悲しませたくないからなのかもわからない。実は私は殺人犯の娘じゃありませんなんて今更無様に書きたくないと断るケイトに、事実の面白さはそれをかき消すと断言する編集長
  • 3年前の出所姿掲載から人権侵害だと糾弾されたが、継続して無実の証拠を追い続けていたことにすれば汚名返上できる。編集長は、ケイトは書きたくない、尾高は写真を渡したくない、それなら自分が書くと言い出し、特別班を結成しケイトを追い出す。「ケイトが書けばみんな納得するけど、ケイトが嫌なら俺が書く」
  • 特別班が取材や現地調査などをする様子を見つめるケイトは、材料が揃ったところで呼ばれる。元妻は再婚で幸せそう。事件当日のキャンプ場の写真には、乃十阿の息子が飲料タンクに何かを入れている様子が映っており、弁護士の話を裏付けている。元妻は当時夫の浮気で悩んでおり、情緒不安定で子供に当たることもあった。あのキャンプは夫婦関係の修復のために妻が計画したとママ友は証言。自分は事件に無関係だと思っていたが、母と自分の存在が奥さんを苦しめて事件の引き金になっていたことに気づくケイト
  • 尾高のスタジオに行くことを約束し、乃十阿の事件の被害者遺族に会いに行くケイト。真壁ケイトの名刺を渡すと乃十阿の子供だとバレ、妻が亡くなったのにどのツラ下げてと怒られる
  • 尾高のスタジオで二人で話す。話したいことがあるなどと言われたことがなかったから緊張しているケイト。編集長から写真提供依頼があったが断った、でもケイトは書くんだろうと言われるケイト。顔バレしているのに遺族に会いに行くということは書くということだろうと。まだ決めきれないケイトに、取材対象に思い入れがあるとやりづらいなら自分がニュースカメラマンを辞めた時と同じだと言う尾高

尾高「でもケイトは俺と違うよ。

ケイトはわかってる。お母さんが亡くなってから今日までのことを書けば素晴らしいノンフィクションなるってことを。(書きたいか)わからないと言いつつ実は書きたいと思ってる。被害者家族のためにも真実書いた方がいいと思ってるだろ。」

  • 自分が30年前に人殺しをしていたと知らされる息子、その妻子、人殺しじゃなかったと書かれても腫物扱いの乃十阿を生み出す迷いを持つケイトに、ケイトには曖昧に流されていくことを良しとする世の中に斬り込む才能も使命もあると言う尾高。尾高の様子がおかしいことにケイトは気づく。そばにいるとケイトの命が削れる音がするから、削れた部分を埋めたいと言う。息子の居場所は伏せればいいし、乃十阿だって娘の手で無実が証明されたことをいつか喜ぶから、誰にも書けない記事を書けと言われ不安なケイトに、他でもないケイトが命を削って書かないといけないと主張する尾高
  • 洗脳するつもりなのかとケイトが尋ねると、命を削って真実に突き進むケイトが好きなだけだと言い、尾高はケイトを抱きしめプロポーズをする。ケイトが離そうとしても離れない。ケイトがいないとつらいし、ケイトも同じ気持ちのはずだし、離婚届もあとは出すだけで、子供のことで妻と話し合いの最中だと言う。本当は離婚が成立してから言うつもりだったがポロリと出てしまった

ケイト「私も尾高さんが好き。死ぬほど好き。尾高さんがほしい、全部欲しい。。一緒に生きていきたい。だけど、離婚しないで。

  • 弁護士との話をしている際、乃十阿が息子を庇ったことに尾高が深く共感していたことにケイトは気づいていた

ケイト「乃十阿が30年間守り続けた親としての思いを尾高さんも持ってる。私が一緒になったらそれを捨てる。親としての心を失った尾高さんは嫌なの。好きだけど、すごい好きだけど、そんな尾高さん嫌いなの。受け入れられない。」

  • もう後戻りできないと言う尾高に、「後戻りして。子供手放さないで」と言うケイト。尾高の言葉を胸に刻んで記事を書くことを宣言し帰ろうとするケイトを引き止め、一緒になって欲しい、二回も俺を振るなと言いキスをする尾高
  • ケイトは暗い会社で懸命に記事を書く。尾高との日々を思い出し、泣きながら。ケイトは尾高が本当に好きだった
  • 尾高が帰宅すると、妻は子供を置いて出て行っていた。泣き続ける子供を抱きしめる尾高
  • 翌朝、編集長はケイトの記事を絶賛。記事が移動して不満げな倉橋。小泉は佐藤にパンを渡す。ケイトは乃十阿に記事が出ることを言いに行くつもり
  • 野中がふらふらしながら出勤する。編集長は心配するが、退職願を出す野中。引き止めもせず受け取る編集長。お世話になったこと、真相スクープにケイトを売ったのは自分であることを編集部に話し、ケイトに謝ると、乃十阿の無実を知らされる野中。じゃあ何で別れたんだと聞く野中に、ケイトには尾高がいるからお前と別れて正解だと言う編集長。編集部を追い出されながら、ケイトのアドバイス通り小説を書いてやると捨て台詞を吐いて笑いながら去る野中
  • 尾高との別れを編集長に報告するケイト。驚く編集長に、幸せいっぱい腹一杯じゃこの仕事はできないと言うケイト。その日の夜、スタジオで子供といる尾高と話す編集長。子供を置いていくのは復讐なのかと尋ねるが尾高にはわからない。しかし、帰宅が遅ければ死んでいたのかもと思うと自分が守らなくてはと思った。世界は飛び回らなくなるけれど写真の仕事は続けるらしい
  • なぜケイトが尾高を振るのか尋ねるが、尾高は「知りませんよ、3年ぶりに振られました」と答え、ケイトを呼び出そうとする編集長の申し出を断る。タイミングの悪さを嘆く尾高。タイミング悪くても運命だと思うのにと言う編集長に同意する
  • 編集長は、社長が掲載前の記事を見てご立腹で差し止めろと言ってきたと副社長に言われる。3年前(乃十阿出所写真)のバッシングがトラウマらしい。状況証拠で娘が書いた記事では身内を庇ったと思われるからボツにしろと言われ、そもそも副社長に頼まれたと断る編集長だったが、社長の方が立場が上だし指示に逆らえば更迭すると脅される
  • 掲載は取りやめ。社内政治に屈しないと言っていたのにと不服そうなケイト。掲載できるが異動させられたくないだろうと言う編集長。差し替えネタを話し合ういつもの編集部。ケイトは尾高と会社で二人で話す。激動の1週間が無駄になり呆けるケイト。ケイトはよりを戻して子供を共に育てることを冗談めいて提案するが、そういうケイトは好きじゃないと言われる。「ほんっとタイミング悪いよな、俺たち。そんな気分じゃないよ、今の俺」
  • キアヌに会いに行くと言い残して出かけるケイト。家の外でゴミを燃やしている乃十阿にゲラを渡す。暇な時に読んでと言うが、その場で最後まで読む乃十阿

最後まで乃十阿は、真壁ケイトを娘だと認めなかった。

本妻の息子の罪を被り、学者としての将来も人生も捨てて息子を守り、その後、乃十阿はケイトがどんなに聞いても、ケイトが自分の子だと認めなかった。

それは、ケイトを殺人犯の子供にしたくなかったからだろう。

認めないということで、乃十阿はケイトも守ったということになる。

この世には、「知らなくていいコト」がある。

乃十阿はそう考えているに違いない。

  • ゲラを持っておいて欲しいとケイトは言うが、乃十阿は断る。ケイトはゲラを受け取り、炎の中に投げ入れる。燃えて消える真実を見つめるケイトと乃十阿
  • 3年後、著書「闇落ちする亀」が30万部売れドラマ化も決定し、小説家として大成した野中。その出演番組を見る小泉は変わらず佐藤にパンを渡す。岩谷は局長に、黒川は編集長に、ケイトはデスクに昇進。福西は相変わらず。黒川はケイトが言うことを聞かないと嘆く。外出したケイトは、街中で息子を連れて歩く尾高の背中を見つめ、振り返り一人で歩き出す

 

 

 

主観による評価

★★★★☆

 

否定も肯定もしない乃十阿の、愛情があるかどうかなんて、言葉にする必要はない、知らなくていいコトだった。

そういうことなのかな。

 

それにしても、仕事で才能がある女は、仕事と愛の両方を掴むことは難しいのかな…。

まあ私も、そういうドラマ見たら、「全部うまくいってるな」って思っちゃうからな。

何かを得るなら何かを失う。

それが現実だから、現実を超える幸せを手にするストーリーは今求められていないのかもしれない。

ありえない幸せを傍観するより、「仕事しかなくても」「愛しかなくても」たくましく生きていく方が、等身大で、心に残るのかもしれない。

いい子に育つ子供、浮気しない夫、順風満帆な仕事。

それではドラマにならない。確かにそうだ。

誰だって何か欠けている。それをみんな目撃したい、そんな時代なのかもしれない。

 

最終話で色濃く感じたのは、ケイトの決断は、経済力と判断力(判断する自由)を得た女性が一人で歩けるという時勢を大きく反映していたということ。

真面目な話になるが、避けては通れないので少しだけ。

女性が自立し、一個人として尊重されるからこそ、選択肢が増える。

画一的な考えも、みんなに求められる身の振り方も押し付けられることなく、自分の責任で考えて行動する。それが世間で受け入れられようと受け入れられまいと。

自由に選べるということは、自分で責任も取るということ。責任を取る能力があるということ。

2020年代も女性の不倫は起こるだろう。ままならない現実に負けそうな女性も生まれるだろう。

でも、そんな時に、女性自身が流されず自分で選べる、そういう時代の幕開けなのかもしれない。

 

ケイトが尾高さんと別れるときに使った、「一つの命を送り出す」という言葉、ケイトよく使うよね。

男の人は産むわけじゃないけど、妊娠の関係者だから、「一つの命を送り出す」立場だと考えているんだな。

産んだわけじゃないけど、一つの命をこの世に送り出したのだから責任は産んだ人と同じだけある。

尾高さんの、バカと言いながら空港でケイトを待つ愛情。

その一方で、3歳なら罪に問えないしいいだろうと考えず、咄嗟に庇うことがわかってしまう尾高さんは、ケイトの好きな男である前にあの小さな子供の父親だった。

だから、ケイトの求めた通り、責任を取る人になってくれてよかったなと思う。放棄しなくてよかった。

ケイトも、自分と同じ子供をもう一人作らずに済んだと思っただろう。

これでよかった。これ「が」良かった。

(本妻を選ばれたというコンプレックスがない分、母親に捨てられたトラウマは残ってしまうかもしれないが。)

 

ただ、尾高さん。

奥さんの顔出しが少なくて野中という最底辺がいたから人気が出たって忘れんなよ…。

2回も振るなよ、じゃないのよ。1回目で一度折れて他の女に逃げたのは自分だろ!

妻も不倫相手も失う羽目になったこと、笑いたい気持ちもあるけれど、多分本人が一番「どちらも失って情けない自分」のことをわかっているだろうから、私が笑うことじゃないね。

 

 

 

苦いラストを受け入れられる年齢になった

……と思った。

 

真相は世に出ないし、

ケイトは殺人犯の娘のまま。

乃十阿は殺人犯だし、

本当に罪を犯した人物は罪に気づかず生きていく。

そもそも乃十阿は罪を否定していない。

ケイトと尾高はタイミングが合わなくて上手くいかない。

尾高は迷ってケイトを選んだのに捨てられ、

ケイトは苦しんで尾高を捨てたのに今度はフラれる。

にもかかわらず、人道に反することをした男は、新たな道で大成する。

命をかけて書いた記事は載らず、肩透かし。

それでもケイトはゲラを燃やし、自分たちがわかっていればいいと満足する。

多分人生ってそんなもの。

 

全員がスッキリしないという現実の生々しさを残した、何にもなし得ない、ビターエンド…とも取れる終わり方。

でも、どんなに理不尽でも人生は歩みを止めない。

苦みも痛みも抱えずに生きている人間なんてきっといない。

 

最後にケイトとすれ違った人たちも、きっとケイトがそんなものを抱えているとは思わない。

子供と手を繋ぐ穏やかな父親が、不倫して刺されて逃げられた男だとは思わない。

 

平和に生きているように見える人も、きっと何かを抱えている。

それでも平和に振る舞って、一人のときに苦しみに向き合っている。

私も多分、すれ違う人たちには何もない人間に見えている。

 

誰も心の底から手放しで喜べる幸せを手にしなかった。

そもそも、「この終わり方が一番」なんてものどこにもなかったんだと思う。二人で子供を育てるのもスッキリしないし。

 

楽しい終わり方じゃない。

でも、苦しみの中に希望がある。

一つの挫折で全てを終わらせる選択肢もある。でも何も終わらせない選択肢もある。

 

私は好きなドラマだった。

好きな終わり方だった。

素敵な3ヶ月間をありがとう。

 

 

 

ケイトの決断

概ね、予想通りというより私の理想通りだった。

個人的に、ケイトは別れを選ぶと思う。

理由は大まかに3つ。

  1. 野中への「幸せは手に入らないからこそ幸せ」という言葉
  2. ケイトの生い立ち(片親)
  3. ノトアが見せた子への愛情のあり方

ちょっとだけ、裏切って欲しい気持ちもあったけれど。

 

尾高さんのことが好き。

でも自分といると、好きだった尾高さんじゃなくなる。

好きだった尾高さんでいてほしい。

好きなのに、選んでほしい気持ちが確かにあるのに、全てを捨てて自分を選ぶ尾高さんは好きじゃない。

 

身勝手で、矛盾していると思う。

でも、本当に強いとも思う。

この決断ができる人間がどれだけいるだろうか。

理性ではわかっている。でも感情が求める限り抗えない。

そんな人間がたくさんいる中で、ケイトは、胸を締め付ける感情を振り切った。

尾高さんの胸に顔を埋める時間、かけがえのない時間、それを捨てた。

たった一度顔を合わせただけの赤ちゃんのために。

人として正しい、でも選ばなかった人が正しくないわけじゃない。

人生はそんなに簡単に白黒つけられるものじゃない。

でもケイトはきっと、正しくありたかったんだろうな。

 

人は、自分で決めないと、多分後悔する。

逆に自分で決めれば後悔しない。

ケイトは自分で考えて、自分で決めた。心が苦しい道を自分から選んだ。

そもそも不倫だからと諦めようとしていたところに、編集長が「尾高を求めればいい」と言った。

それに従って、感情を最優先していたら、いつかあの小さな子供を思い出して、苦しんで、あの時尾高さんを諦めればよかったと思ってしまう。

 

もちろん、尾高さんを選ばなかったことだって後悔する日が来るだろう。

ちょうど、野中と別れた直後、尾高さんのプロポーズの意味を知った時のように。

でもきっと、自分で選び取ったケイトなら、「私が選んだんだもんね」って思えるはずだ。

 

そうやって人生は苦味をもって未来へ伸びていると思わせるラストシーンだった。

私は好きだ。

 

 

 

続編を求める声、似ているから結ばれない2人

続編を求める声が多いことに、驚いた。

もう、描くことなんかないように思うから。

 

何十年後かに復縁しそう、子供が自立したら、次再会したら…いろんな意見を見た。

でも、私は、次再会してもやはり二人のタイミングは合わないんだと思う。

あの2人は、タイミングがすれ違う運命を2人の間に持っている。タイミングが合わないことも含めて運命の相手なんだろう。

今回だって、離婚が成立してからならケイトもOKしたかもしれない。

子供について引き返せる時期に言ってしまったからああいう結末になった。

まあ結果的に引き返せたのはケイトだけだったんだけど…。そこは、奥さんと子供を捨てようとする前にケイトに相談すべきだったよな…。

愛ゆえに突っ走っちゃったんだな尾高さん。

 

尾高さんも、ケイトも、お互いのことが好きだけど、自分を選ぶ相手は一番好きな状態じゃないと考えたら、それを理由に断ち切れるところが強いなと思う。自分が幸せにならない道の苦しみを選べる。

でも、そう考えると、この2人はタイミングの悪さというより、似すぎていたから結ばれなかったんだろうな。

どちらか一方でも、「ちょっともやっとするけど好きだし結婚しよ!」という気持ちなら、尾高が振られない、もしくはケイトが振られなかった。

思考回路が似ている。

だから運命だし、だからうまくいかなかった。皮肉。

 

ヤフコメにも、2人が結ばれなかったから続編を書く余地があるというものがあった。

でも、同じ価値観で振り合ったのだから、もう難しいと思う。

ケイトが、子供を捨てる尾高さんを好きになれなかったのと同じように、尾高さんも、記事が掲載されなかった、どこか腑抜けた気持ちを振った男と子育てで埋めるような女は情けないし好きじゃないという理由で振った。

好きだけど、この局面で自分を選ぶケイトは好きじゃない。

それは、尾高さんなりの、仕事でできた心の隙間は仕事で埋めろというメッセージだったんじゃないかな。

 

2人はそうやって、挫けたら背中を押して、心の中で支えにして、生きていくんじゃないかなあ。

 

 

 

今、不倫を描くこと

今の時代に、不倫に真正面から挑んだのはすごいと思う。

 

私は、不倫は嫌いだし、許せない。

家庭を壊す覚悟がないならやるべきじゃない。

それは当然だけど、人間ってそんなに綺麗事だけで生きていけるわけでもない。

理想がわかっていて常に理想通りの行動ができるわけじゃない。

不倫しない方がいいとわかっていて、その理屈通りに感情に抗えるわけじゃない。目の前の人が好きなら。

不倫と報道されてバッシングされる様子を、内心苦々しく感じても言葉に出せない人もいるだろう。擁護しているわけでもないのにと。

世の中は白黒はっきりつけられない。誰かが断じることもできない、そう考えている人たちにおすすめしたいドラマだと思った。

 

 

 

実況中のツイート

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恋はつづくよどこまでも第9話あらすじネタバレ感想〜コードブルーなら麻痺が残る〜

ドラマオリジナルの急展開コードブルー要素に驚きっぱなしだよ。

 

  • 前回の感想とエンマキおすすめ
  • 第9話あらすじ
  • 主観による評価
  • なぜ佐倉が留学?
  • ブコメビンゴ
  • 実況中のツイート

前回の感想とエンマキおすすめ

どれも大体最悪の第一印象からベタ惚れになるから安心して読んでくれよな!

 

 

 

第9話あらすじ

  • 天堂が公道で佐倉を抱きしめているところを、院長に見つかる。訳ありだとはなんとなくわかっていたらしく、家族に紹介してあげなさいと言う院長
  • アットホームな佐倉実家は大盛り上がりの大歓迎。わざわざここまで来たのは結婚の申し込みだろうと言われて面食らう天堂。さらに盛り上がる家族。シスコンの兄は天堂が気に入らず、他の男を紹介すると言う。本人たちの言葉も聞かず騒ぐ家族に七瀬は怒り、この人は自分の道を示してくれた運命の人だと訴えるも、家族に「そんなこと100万回は聞いた」と言われ赤面
  • 質問攻めの中、「七瀬のどこが好きなのか」と聞かれ、黙る天堂。ご近所さんたちも七瀬の恋人を見に集まり騒がしさが増し、話が流れるが、七瀬は天堂に好きと言われたことがないことに気づく
  • 一方、日浦総合病院では、佐倉が見つかった報告を小石川と流子が喜ぶ。流子は先日の小石川の提案(家においで)を、甘えられないと断る。明日言おうと先延ばしにせずあの時ちゃんと伝えておけば良かったと言う小石川。仁志が現れ、自分の彼氏だと紹介する流子。驚く小石川
  • 銭湯に行く佐倉家。七瀬と母を待つ間、おでんを食べる父と天堂。今立派に看護師として働いている話を聞いた父は、昔話をする。七瀬が中学生の時、陸上部の先輩が怪我で出られず代わりに出た駅伝で、止めたけど絶対に完走すると言い張り、無事区間を走り切った。しかしゴールした瞬間倒れて動かなくなった。疲労骨折してたのに、満面の笑みで「襷を繋げてよかった」と言う娘だと心配する父
  • 銭湯を出た母と七瀬が合流するが、母も飲みたいからと父が付き合うことになり、天堂と七瀬は二人で帰る。結局どこが好きか言わなかったことを残念がる七瀬に、あの状況で言えないと返す天堂。冗談で「言ってくださいよ」と笑う七瀬。七瀬が、夜は冷えると手をさすると、天堂は手を繋いでそのまま自分のポケットに入れる。小石川が院長に掛け合っているしナースステーションも寂しがっているし人手不足だからお前でもいないよりはいいからと東京に戻ってくるよう言う天堂

  • 帰り道、まだ明かりのついている医院に入ると、院長が中で倒れている。モルヒネで落ち着くが、末期の骨髄腫だと言う。思い残すことはないという院長にあきらめないでほしいと七瀬は言うが、院長は諦めたのではなく受け入れたと返す。天堂に医者を続ける理由を尋ねると、患者の命を助けるためだという答えが返ってくる

院長「この医院は、患者を治すことはできない、風邪ぐらいならいいが。私の仕事は死にゆく人たちを見守ること。この世に生を受けた限り人は必ず死ぬ。だから生きることを諦めるんじゃなく死を受け入れる。そのためにはその人が望む生き方を全うしてその人らしく死ねるサポートをする。

佐倉さん、働く場所があるのなら帰りなさい。あなたが今学ぶべきところはここじゃない。天堂先生、あなたは救ってください。生きたがってる命を。」

  • 帰宅すると、母は布団一つに枕二つを用意していた。七瀬が家族が張り切りすぎなことを謝ると、天堂は「いい家族だ、会えて良かった」と穏やかな表情。タブレットで勉強している天堂の隣に座り、七瀬は語りかける。「会えない間、ほんとのこと言うと、すっごく寂しかったです。昔この家にいたときは、一目先生に会いたい、気持ちだけでも伝えたいって思ってたのに、今は、隣にいられないと寂しいです。」その言葉にタブレットを閉じてキスしようと天堂は七瀬を見つけるが、覗き込む家族たちの視線に気づき未遂に終わる
  • どう寝るか迷っていると、天堂は座布団を枕にして畳で寝ると言う。七瀬は天堂に布団を使うように言うが、じゃあ一緒に寝るかと尋ねられると答えられない。天堂は「冗談だ馬鹿。早く寝ろ、布団戻れ」と促すが、七瀬は掛け布団だけを持って畳で天堂にくっついて寝る。「戻りません。ここがいいです」と言い、すぐ眠りにつく七瀬

  • 東京に戻ってきた佐倉。優しいナースステーションのみんな。酒井もツンデレっぽく喜ぶ。実家に行ったということはついにヤったんだなとからかわれ、まだ何もされていないのはおかしいのかと不安になる佐倉
  • 来生は、佐倉に告白して振られたことを天堂に打ち明ける。本当にまっすぐだなと言う天堂に、「言わないと後悔するからね」と来生
  • 仁志は、流子を家の前で待ち、「スペックも低いし新米で持ち家も貯金もないがあなたが好き」だがそれだけではいけないのかと尋ねる。流子はその言葉に素直に喜びつつ、言葉だけでは現実は乗り越えられないと告げる
  • 末期の膵臓癌で余命半年の菅原さんが入院。最後に妻と日本全国旅行がしたいのにどの病院でもアブレーションしてもらえないらしい。天堂はアブレーションを約束する。診察室から出ると若林が現れ、再度告白する。若林が見ているのは自分ではなく自分と一緒にいた姉だから自由になれと言い放つ天堂
  • いつでも恋人に会える佐倉を羨ましがる沼津に、佐倉は友達の話と称して付き合ってしばらく経っても性行為がないことがおかしいかを尋ねる。沼津は、付き合っているのに手を出さないのは、その女に色気がない、もしくはすごく大事に思っているかの二択だと言う。きっと後者だとフォローし、いい男だから離すなよとアドバイスする
  • 佐倉は色仕掛け作戦を決行する。病院で色目を使うが、悪いものでも食べたのかと言われる。今日はクリームコロッケとクリームシチューでクリーム祭り、もしかしたらデザートもあるかもと言う佐倉、怪訝な顔をする天堂
  • ナースステーションでは、(友達の話ではなく佐倉の話だとバレているため)天堂は絶対EDか極端に性欲がないかだ、あの顔で草食だなんてと盛り上がっている(患者にも見えるのに…)
  • 天堂が帰宅すると、セクシーな服で迎える佐倉。玄関で既に呆れ顔の天堂が部屋に入るとキャンドルや薔薇でムーディーな空間が広がっている。無言でクリームコロッケを食べる天堂に、佐倉は気まずくてたくさん話しかける。キャンドルで暑くて汗をかいたという理由でお風呂に入ろうとする佐倉に、誘導が下手で魂胆が見え見えだと言う天堂
  • やはり色気がないのかと落ち込む佐倉に、天堂は優しく触れながら、「俺がどんだけ我慢してると思ってんだ」と言い、ベッドまで優しく誘導して押し倒しキスをする。「今夜は眠れると思うなよ。」いい雰囲気のところに、仲直りしてテンションの高い流子と片瀬那奈が帰宅して未遂に終わる
  • 菅原のアブレーションの日、雑談しながら病院へ向かう二人は子供を庇って車に轢かれる。(本当に急展開)多くの大人が道に倒れている大事故。(想像もしなかった大事故)二人で処置をするが、天堂は佐倉父のゴール直後に倒れたエピソードや、元カノみのりの顔を思い出し、無理をしていると考え佐倉の心臓マッサージを止める

佐倉「他の人たちは私より危険な状態です。先生、私は看護師です。しかも、先生が育ててくださった看護師です。大丈夫。私はいなくなったりしません。だから、みんなを助けましょう。」

  • 頼もしい言葉に、お前を信じると言い処置を続ける天堂。けが人が救急車で運ばれて安心して倒れる佐倉を受け止める天堂。搬送されるが、急性硬膜外血腫で意識が戻らない。他に脳の損傷があったらこのままかもと言われ、不安になる天堂。ナースステーションも意気消沈
  • 夜通し看病する天堂。ナースステーションで泣く酒井。佐倉なら大丈夫と慰める来生に、取り乱さない天堂はすごいと言う酒井
  • アブレーションが終わった菅原の退院の日。佐倉にもよろしくと言われ、了承する天堂。仕事と看病で一睡もしていない天堂は、看護師への指示も元気がなく、主任に心配される。若林は、佐倉のそばにいる天堂を見つめる。それを見た小石川は、培った経験も技術も役に立たない無力さを嘆く
  • 手を握ったまま朝になり、「いつまで寝てんだ、早く起きろ。この厄介岩石」と天堂が悪態をつくと佐倉の目が覚める。目覚めたばかりなのに事故のけが人や菅原を気にかける佐倉を見て、涙を見られないように後ろを向く天堂

天堂「何事にも一生懸命なところや、どんなに怒られてもめげないところ、患者さんのことよく見てるところ、人を信じすぎるところ、ご両親に愛されて育ったところ、自分で色気がないと思ってるところ、酔っぱらうと変な歌うたって、ソフトクリーム上手く食べられなくて、介助がまったくできなくて、すぐ寝落ちして、笑った顔が、誰よりも可愛い。

こんなことでいいならいくらでも言ってやるよ。好きだ、お前が、好きだ。だから、もう二度と俺のそばを離れるな。」

  • 天堂が手を握ると、微笑んで「はい」と答える佐倉。もっとたくさん言ってと頼む佐倉に、捻り出したからもうないと答える天堂。お腹が空いたと笑う佐倉に、バカと言う天堂。いつもの二人に戻った

 

 

 

主観による評価

詰め込みすぎ ★★★★★★★★★★★★★★

ベタ ★★★★★★★★★★★★★★★★

目覚める安心感 ★★★★★★★★★★★★★★★

佐藤健 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

総合 ★☆☆☆☆

 

こ、ここまで盛り込まなくてよくね?

いやわかっとるよ。

「明日が必ず来るとは限らないから生きているうちに伝えよう」と決意させるためのイベントやろ。わかっとる。

でも人めっちゃ轢かれたな。

どんな轢き方したらあんななる?

しかも意識不明数分で終わっとる。

原作にない唐突な大事故大ピンチ入れないと無理だったんか?

え?佐藤健に泣きながら告白させるため?

ならヨシ!

いつも「佐藤健で見たいシチュエーション」やってくれてありがとう〜!!!!!!

大事にされたいし優しく押し倒された〜い!(20代後半女性)

 

それにしても天堂の泣き方がこの世の男性とは思えないほど美しくて死んだ。

そして私は、「可愛くて優しくて」って理由より、平井堅の歌詞みたいな、「こんな変なところもこんな嫌なところもあるけれどどうしようもなく好き」っていう理由の方が好きだから、もうたまらんね。

変なところもいっぱいあるけど、それら全て愛しくしか思えなくなっちゃう、それが恋なんだもんね。

そしてそれを引き起こした、天堂のトラウマペダルベタ踏みするラブコメ主人公の才能がすごい。

 

男性としては圧倒的に非現実的だけど、それを佐藤健が演じることに意味がある。そういうドラマだ。

(ただ無理に低い声出させるのはあんまり好きじゃない…。)

すごく大事に思っているから手を出さないファンタジーの男性、それがフラワーコミックス。

 

酒井がそんなに仲良かったかというのは本当に謎だったが、来週最終回だし大目に見るべ。(何様?)

 

つめこみすぎで荒唐無稽だけど、見ている間現実を忘れられるので、もうこのままラブコメ突っ走ってほしい。

非現実的でいい。こんな設定もこんな大事件もあり得なくていい。あり得なくていいから、もうその世界観を貫いてほしい。

こういうドラマが一本は必要なんだ。毎日を生き抜くために。

あり得なくていい、ご都合主義でいい、そんなドラマが減ってきたからこそ、今このドラマはラブコメの手を緩めないし原作にマシマシでラブコメ展開を全力で駆け抜けているのだろう。

 

 

 

なぜ佐倉が留学?

今まで、原作にやたらめったらラブコメ要素を付け足した、要素詰め込みすぎラブコメだったのに急に現代的ジェンダー思想持ち込んだらめっちゃ嫌なんだけど…。

しかもそのために非現実的な立場逆転。

(以下原作ネタバレ)

原作で、天堂が留学するときに自分も行こうかと思ったけど「この職場が好きだから」と自分で選び取った、くらいの「女の自我」でよくない…?それくらいでちょうど良くない?

無理に現代的、自発的な女性、追いかけられるのが現代の恋愛物語!みたいなの、入れないでほしいな。

↑理解はする

それな。

 

 

 

ブコメビンゴ

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フォロワーが少女漫画ガトリングって言ってて死ぬほど笑った。

 

 

 

実況中のツイート

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シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。第9話感想〜二股の罪が重い〜

あな番を忘れなさいよ。

なんか…こう…「もはやあな番じゃん!w」って言わせたいんだろうなって演出が…ハチャメチャに多い!!!!ボウガンとか!!!!!

そもそものキャストの問題もでかいけどな!

 

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前回の感想

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

器用に両立できないなら女なんか利用しなきゃ良かったのよ…。

 

それにしても、なんであの女は復讐が第一目的だと知った上で、その復讐の対象となる自分が全ての経緯を聞いた上で選ばれると思えるんだ?

そして復讐のために利用していた直輝がそれでも良い理由はなんだ?エッチ上手いんか?お?(やめろ)

っていうかずっと「そのうち捨てられるあずさかわいそう」って言ってた私の気持ちを返せよ…。

妙に強気に振る舞って撃たれてやっと疑ったよ…。

あんなに強気に振る舞ったら怪しまれるだろ?「直輝は私を選ぶはず」って態度ならまだしも…と思ったけど、そもそも死ぬ気はないしお兄ちゃんに自殺させるつもりだったのだから、怪しまれて困ることはないわけか。

むしろ、自分は死んだフリしてるだけで邪魔な恋敵が消せるかもしれなかったわけだし。

しかし、この抱き合うシーンがなければ、レンが選ばれることはなかったんだろうなあ。

そして思い返してみると、あずさがあの写真を手に入れた経緯は全く分かっていなかったんだよな。投函された手紙を見たってわけでもなさそうだったし。

そうかそうか、もともとグルだったのか…。

なんで利用されてたってわかってもレンにマウント取るのかな?というのも不思議に思ってたけど、あの場にいるのは全員味方だし、直輝は過去を知っても自分を選ぶと思っているぐらいだし、そりゃ「マウントとったけど、私もこのレンさんと同じで利用されてただけ…!」って恥ずかしく思うわけないわな。

今思うと、レンに釘差しに来た時点でヤバい女だと思ってたけど、むしろあの出来事があったせいで恋愛方面にのみやばい女と思い込んでしまったから今まで怪しめなかった。引っ掛かったな〜。(考察なんてしてたわけじゃないけど…。)

木を隠すなら森の中、罪を隠すなら罪の中…というか。

 

佐島が愛情深いというのはあまりにも意外だった。完全に騙されてた…。

最初の怪しげな姿から全て演技だったんだね。

 

あとはリコと直輝について。

いつもの武器がないからその場にあるもので代替する発想はめっちゃ好き!!!!

演出のための蝋燭が仇となったな…。(なんであんな飾り付けしたん。アホなん?)

「また、パンケーキ食べに行こう」で顔を上げさせるのも好き。ネタバラシをされたレンなら意味がわかる。レンならわかってくれるって直輝もわかっていた。

レンなら気付いてくれるという信頼と、リコならなんとかしてくれるという信頼。

そして、状況がよくわからないしもっと危なくないときに呼べと言いながら直輝のために戦い、そして直輝に復讐を完遂させないリコ、格が高すぎる。

 

復讐を遂げないと前に進めないと直輝は思っているけれど、リコは復讐なんてしたらむしろ元にも戻れないとわかっている。

だから、自分の命を賭してまで止めた。

直輝の心を最後に守ったのは、最初ただ利用されていただけのリコだった。

直輝は、リコが復讐させなかった意味を、考えてほしい。

そして復讐を遂げなかった未来の、その先にいるのは、果たしてリコなのかレンなのか。

直輝が、そこにいてほしいと思うのは…。

 

来週が楽しみ。

 

 

 

今週のちょっとガバ

お兄ちゃんがあずさの言う事ならなんでも聞く理由は何?経緯がわからない。

たまにあるじゃん、少女漫画で。

足を引きずった女の子と後ろについてくる男の子。女の子が足を引きずるようになったのは小さな頃の事故のせいで、その原因が男の子。だから逆らえないし言うことを聞くしかない。

みたいなやつ。

お兄ちゃんにとって、逆らえない何かがあるのかと思ったらそうじゃなさそうだし。

お父さんに構ってもらえなかったのは多分お兄ちゃんも同じだよね?

まあでもお兄ちゃんはお父さんに構ってもらえなくて特に寂しくなかったのかもしれない。

だからこそ、爪を噛む仕草を見ると、自分は心を病まなかったけど寂しさに負けてしまった妹のことを放っておくこともできず、お兄ちゃんは「俺が助けてやらなきゃ」って気持ちになってしまうのかな。

 

爪を噛んで要求された時になぜ従うのか、どんな過去がそこまでさせたのかの説明はもう少し知りたかったな。

 

 

 

実況中のツイート

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