舞台は中国-宮中で働く薬屋の話
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ (1) (サンデーGXコミックス) 小学館
↑Kindle版1巻2019年6月30日現在期間限定無料!!!!!!
わたしが読んでるのは小学館版。
薬屋のひとりごと(1) (ビッグガンガンコミックス) スクウェア・エニックス
↑なんと作者もよくわかっていないらしいが、2種類のコミカライズ(一方がスピンオフということもなく、全く同じ)が同時進行している。こちらも面白いらしい。
「薬屋のひとりごと」コミカライズを読んだ。現在既刊4巻。
オススメされたわけではないがフォロワーが読んでいて、私これ好きそうだなと判断して購入。
結論としては、私好みの漫画であった。絵柄も好き。大勝利。
読んでいて、チャングムの誓いを思い出した。
主人公の女性が薬や病気などの知識を持ち、宮中の人の病気を診たり、求められた効能の薬を作ったりする。
今ほど発達していない、限られた技術の中で問題解決する科捜研の女とも言える。(そうか?)
チャングムの場合は、話の軸が復讐譚…とまではいかないのだが、上り詰めることに意味があるストーリー。
そのため、話の軸についていえば、赤髪の白雪姫に近いかもしれない。
いや、全く違うといえば違うのだが…。化学反応は現実準拠だし…。
こんなことを言っていてはキリがない。同じストーリーなどない。(あたりまえ体操)
話が逸れるが、チョンホ×チャングムがたいそう好きであった…あれはよかった…。
余談だが、これを読んで、ツイッター歴8年?9年目にして、最高のタイムラインに身を置けたなとしみじみと感じた。
フォロワーのオススメするものには私の好きなものが多い。
趣味の似た人をフォローしているばかりでは視野が狭まるとか新たなジャンルに出会えないとかいうことを言われるかもしれないが、それで何が悪いのか。私はシンデレラガールである。天上天下唯我独尊!
話の合う人に囲まれているほうが幸せに決まっている。
また、使えるお金には限りがあるので、面白い漫画に出会う打率を高めるためには趣味の合う人に囲まれることが最適だと思っている。
何が悲しくて意見の合わない人々の中で生きなければならないのか。職場だけで充分である。不労所得ほしいな〜。
たまにフォロー外のホームに出張して気になったものを読むと、その、やはり、失敗することも多い。
そもそも私は漫画を無節操に読むので、打率が低い。
さすがに大人なので、「これは好きそう」「これはnot for me」の判断能力は昔よりは上達していると思うが…。
いまだに、「読んだけどつまらなかったな〜」は結構ある。わざわざ作品名まで言わないが。
攻めが宦官のレアケース
まあ、予想通り壬氏と猫猫にキュンとしている。
傾国レベルのイケメンになびかない意志の強い女!
「お前、面白い女だな」!(壬氏様はそんなこと言わない)
気づいたら気にしてる!(しかしなびいてくれない)
都合のいい駒じゃなくなっちゃって、恋。
で、で、で、1巻を読んだ時点で考えていたのは、「私はこの2人に何を求めるのか」ということ。
壬氏は、宦官(かんがん)である。
宦官というのはざっくり言うと、中国(という国名ではない時代の中国)の去勢された役人のこと。
つまり、ちんちんがついていない。
(世界史の資料集などで、アンリ・カルティエ・ブレッソンの撮影した宦官の写真を見たことがある人もいるはず。)
ここで、「男女カプのゴール」が生殖…結婚やセックス、夫婦の血を引いた子供を持つことだと考えた場合(そういうものだと捉える価値観を持っていた場合)、「最初から萌えることのないカップリング」となってしまう。
その理屈でいけば、「この2人に(生殖という意味では)未来はない」と、萌えを制限されてしまう。
しかし私は2人に確かなる萌えを感じていた。
性行為が成り立たなくても好きになっていた。
男女カプに求めるものは?
※以下、書いてあるのは「男女カプの幸せ」についての一般化ではなく、私個人が「男女カプの結末として求めるもの」についてのグダグダ…とした話。考察ですらない。
私は、別に普段から結婚して子を成すことだけがカップリングの結末とは思っていない…と理性では考えている。と思いたい。自信はない。
久利生と雨宮に結婚を促したり、藍沢と白石にさっさと何かしらの行動を起こせと思ったりはしているので…。
「ドラマは虚構だよ?」と言われようと、どうしても、受けが36〜37歳くらいのところで「急げ」という気持ちになってしまう。
もう条件反射のようなものである。「30代後半」というスイッチがある。
もちろん雨宮や白石にそういう気(結婚という制度へのこだわり、子供をもつことへの期待)がないかもしれないが、その辺はどうしても、現代日本の事情に合わせて消し去るべき価値観を消しきれない。情けない。
でもぉ、だってぇ、少女漫画も最終回の後日談とかで子供いるじゃん。そういうの見てきたもん…。種村有菜とか…。
ただ、現実の女性には特にこの年齢で結婚しろとは思っていないのが不思議だ。
その区別の理由はわからない。
むしろ、虚構「だからこそ」思ってしまうのかもしれない。
現実の身の回りの人の心の動きや全ての事情は見えないが、キャラクターのそれらは物語の中で描かれるため見えている。
思い入れが違う。見すぎているがゆえの親心というのか…。
あっこれ自分の子供がいたら「あーた早く結婚しなさいよォ」と言うタイプのクソ親になるやつ…。
お節介で余計なお世話のお見合いおばさん…。
まあでも「この人の幸せは結婚や出産ではないな」と思うキャラクターももちろんいる。
そういうときは「このキャラクターを『結婚しないと(相手がいないと)幸せになれない』みたいな扱いしないでくれる?」とキレることさえある。灰原哀の話である。
ここまで書いて思ったが、全ては、作品と世界観と場合による。完
で、結局?
好きなカプのいる原作に触れるとき、「あっこの展開、対抗カプの人々が喜ぶな…」と考えてしまう。名探偵コナンの話である。
実際にそんな人間を見たわけではないのに、どうしても気にしてしまう。検索してしまう。ミュート ミュート and ミュート!
常に仮想敵にシャドーボクシングしてしまう、ツイッターに染まりすぎた哀れなピエロでござぁい…。
何が言いたいかというと。
もしかすると私は、
「性行為をゴールだと思わない自分」になりたいだけなんじゃないか、
「幸せとは恋愛や結婚にある」とキャラクターに押し付けてはいけないと思っているだけなんじゃないか、
そう思うのが大人だという価値観があるだけなんじゃないか、そう思いたいから理性で抑えているんじゃないか、大人になりたいだけなんじゃないか、つまり私は子供なんじゃないのか、
むやみに性消費したくない理性が働いているんじゃないか、
そして、
「お前は恋愛や結婚をゴールだと考えている浅ましいやつだ」と「誰か」に言われるのが嫌なだけなんじゃないか…。※
「誰か」のことを気にしているんじゃないか?
本当はいつもいつも、「付き合え結婚しろ家庭を持って幸せになれそこには必ず性行為があるはずだ」と思っているんじゃないか…。
それが恥ずかしいだけなんじゃないか?
※この場合の「浅ましい」は、これらがゴールでないと捉えている人にとってこのような価値観は即物的で浅ましくて子供っぽいと思われているかもしれない、ということ。
「結ばれないから尊い」「結婚しないからこそ尊い」といった価値観をたまに目にする。
「そうかそれじゃあ結ばれることや結婚することを望むことは尊くないのか」と罪悪感を覚えたこともたくさんある。
そう思われたくないプライドが、無意識にブレーキをかけているのか。
でも、永遠に触れ合うことのない二人も好きだ。
永遠に触れ合えない「からこそ」好きだと思う反面、触れ合ってほしいという気持ちもある。
結婚しないことを選んだ二人も好きだ。想いを伝えないで離れることを選んだ二人も好きだ。
結婚しない方が尊いと思っている人も結婚する方が尊いと思っている人も等しくその価値観は尊重されるべきだ。
もう、カップリングによりけりじゃん?(暴論)
ていうか、グダグダ言わなくても、本能で萌えたんだからいいじゃん!?
ちんちんついてるついてないじゃない。
私は関係性を、2人の間の情熱を見ていたいんだよ。
エッチであればなお良し!!!!
ベストじゃなくてベターの話な!!!!
完
以下、4巻まで読んでの感想。ネタバレ。
どうやら身分を隠して働く次期皇帝のように思えるのでちんちんついてそう。
ゼンに全然興味ないゼン白みたいな感じ。(ダジャレじゃないよ。)