つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

名探偵コナン紺青の拳感想(仮)

初日に観てきました!!

 

さっさとブルーレイ借りてきてワンシーンずつ止めて見たい。

なぜかと言うと、これ呟きたい!と思ったことたくさんあったのに、時間が進むにつれ忘却してしまったため。

4/20に再度観に行く予定があるため、そこで確認するためにも、忘れていないことだけとりあえず書く。

ネタバレ注意。

iPhoneの予想変換機能(「そうりしい」と入力して「そうらしい」と変換してくれる)がいつもより機能してくれていないため、通常より誤字脱字は多いかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主観的評価

  • ミステリー2/10
  • ラブ8/10
  • 総合5/10
  • キャッチコピー「毛利蘭に騙されろ」

 

以下、色々と文句も言っているが、全ては例年と比較してのことであり、私の求めるコナン映画への水準がめちゃくちゃに高いことが前提としてあることはご理解いただきたい。

総合的にはコナン映画としてしっかり楽しんだ。

コナンの映画だったな!という満足感自体はもちろんある。

 

1.恋愛要素とミステリー要素の融合度が低い

※瞳の中の暗殺者と比較しているレベルだと思ってください。

「(国家を巻き込まない)感情」が中心の映画は好きだし、個人的に推している京園が中心に据えられていたので楽しんだが、ミステリーと中心の人間関係に交わりがあまりない(キッドと事件は関係あるが、京園と事件はあまり関わりがなく、2人の関係性の深掘りのために事件があまり必要なかった)ため、個人的には不満が残った。

個人的に、14番目の標的や瞳の中の暗殺者レベルで人間関係の動きと事件の流れが絡み合っているのが好みというだけで、誰が見ても不満が残るとはまったく思わない。

一応事件の本筋に2人のことが無関係だったわけではない。

京極さんの棄権が必要だったわけだから。

ただ、2人の感情のこじれを紐解くために事件が不可欠だったとか、事件の解決のために2人の関係が不可欠だったとか、そういう展開の方が好みだった。

混ざり合っているように見えて切り離されていたと思う。

これは完全に好みの問題。

 

2.ミステリーの完成度が低い

事件そのものの面白さも個人的には微妙。

ただ、シンガポールという実在の国家との兼ね合いもあったと思うため、仕方ない部分もありそう。

でも、人間関係を深掘りするためにも真相が知りたい!という真相への探究心をあまりくすぐられなかった。

今年も「コナン楽しみ!」と呟いた人に、犯人の名前をHNにした人間によっていいねやリプライで犯人をバラすテロを行なっている人間がいるが、正直犯人がわかったところで映画自体は楽しめると思う。

それくらい、映画そのものの面白さへの貢献度は私にとっては低かった。

カプ要素による底上げはある。

京園要素がなく、今回の事件でキッドが登場する映画だったら、多分駄作だ・つまらないと言っていたと思う。

キッドとコナン関連のカプや、京園が好きでない人にとってどのように見えるのかは気になるところ。

私はその視点を永久に失ったから。

 

3.蘭に騙されていた面白さ

我々は蘭に、キッドだということに気づいていないように見えるよう、騙されていた。

キッドを騙し、私たちのことも騙していた。

騙していることを我々にも隠していた。

蘭は気づいているのかも?と視聴者に疑わせる要素がなかった。少なくとも一度目は気づかなかった。新蘭好きで新蘭に着目していても。

本人が隠していたのだから納得。蘭が疑うそぶりを視聴者にも見えるように出していたら、それはおそらく態度として実際に対面しているアーサー(新一)や新一(キッド)に伝わっただろうし、そうしたら捕まえることができない。

キッドを捕まえるために、私たちにさえ気づかせなかった。視聴者という第三者さえ騙した。私たちには観測できないようにした。視聴者という神の視点を持たせないようにした。

そこは面白かったなと感想を書きながら思った。ダブルスパイを目撃したような気分だ。作中人物も、私たちも全員騙されていた。

視聴者の気づきそうな範囲の「違和感」が伏線になるか考証不足になるのかはスタッフの気遣いの細やかさによるんだろうなと思った。

「おっちゃん呼び」は、気づく人は気づく(普段の「おじさん呼び」のよそよそしさに楽しさを感じているが私は気づかなかった)ことであり、もし今回蘭が気づいていたということにならなかったら、「原作読んだ?」と思いたくなるような「校閲ミス」になっていたはず。

おじさん呼びじゃないことに気づいていた人にとっては、ネタ明かしまで、蘭の鈍感さなのか制作側のミスなのかわからないという、「メタ的なミスなのか作中の仕掛けなのか最後までわからない」ところも良い。

導き出される結論が変わらなくても、作中での言及がなければ、スタッフのミスとして捉えられてしまうようなギリギリのラインのヒントが最初からあったんだなと思った。

うまく言語化できない…。

コナン(新一)の陰での呼び方が「おっちゃん」で、蘭の前では「おじさん」と改まって呼ぶのがかわいい(蘭との未来のためにもおじさんに嫌われるわけにはいかない)な、と思っていたし、その違いは知っていたが、映画で重要なヒントとして使われる日が来るとは私は思っていなかった。

ミステリーで、呼び名のようなささいな違いで「本人じゃない」とわかることはかなり多いと思うが、「おじさん」「おっちゃん」の呼び方の違いがいつかミステリーの違和感になるとは青山先生は考えていたのだろうか。

わざわざヒントとして配置していない「違和感」は、言及されないことによって「ミス」になることもあれば「伏線」になることもあるんだな…と思った。

新一(キッド)が「おっちゃん」と呼んだ瞬間に蘭の表情がアップになるという違和感の表現がなかったというのが、視聴者に仕掛けられた、「気付けるかな?」という謎解き要素だったかもしれない。

騙されていると思ってヒヤヒヤしていた人物に騙されていたのがめちゃくちゃ興奮した。コナンだけでなく視聴者を騙すなんてすごくない?

「おっちゃん呼びに気付けるかな?」「蘭が違和感を抱いたことに気付けるかな?」の二重のひっかけというか、「視聴者は第三者だから文章的な小さな違いに気づくが、作中という現実に生きている蘭にその違和感が届いているかわからない」「蘭が気づいているかわからないという視聴者のための謎解き」というのは面白かったなと思う。

追記

「我々が知っているからこそ見落としたこと、蘭は知らないからこそ気づいた。」

してやられたな、と思った。

知っているからこそ違和感なくスルーしてしまった。作中人物なら違和感を抱くだろうとさえ考えなかった。なぜなら私はコナン=新一を忘れることができないから。

認知の隙を突かれたのが大変興奮した。

見るからにわかる(視聴者にあからさまに示している)ヒントは、「あー!確かにそうだわ!忘れてた!」「えー!気づかなかった!」程度で終わるが、今回のヒントは「もう一度見たい」「確認したい」「どの行動が気づいたからこその行動だったのか見たい」と思わせる。悔しい。

あからさまに置かれたヒントをきっかけとした真実が最後に判明してもここまで爽快ではなかった。

「お前たちはコナンと新一が同一人物だと知っているから気づかないが、蘭は知らないからこそ気づく」という、見つけようとしないと見つからないポイントを突かれたのが感動。

どこまでの事実を把握しているかによって受け取り方が違う事象を、既に長年連載されている作品の中から見つけ出したのがすごすぎる。

しかも、日常的なしぐさ(呼び名)をそれに選ぶなんて!

トリックを、「コナン=新一」を把握している制作者が決めたのもすごい。

だって、「コナン=新一を知った人間(自分)が鈍感であること」をわかりつつ、「これなら突ける!」と気づいたわけでしょ。頭が良い。杉下右京かよ。

1回しか見ていないからわからないけれど、蘭の表情も、「新一に怒っているともとれるし、キッド逃がさないと思っているともとれる」ように描いていたんだろうか。

(あと私、おっちゃん呼びどこでしてたか忘れている。)

本当に、蘭が正体に気づくヒントに視聴者の盲点である呼び名を選んだのがすごい。

(把握していて、もう忘れることができない)自分の盲点に気づくことがすごい。考えた人もコナン=新一って知ってるはずなのに。

原作全部読み直したのかな…。

あれ、呼び方違うぞ?と思うことはできても、それに蘭が気づいているとは思わないだろう、というまさにその通りに騙されていたのが悔しい。

「知らない人(蘭)が違和感を持つけれど、知っている人(コナン、考えた人、視聴者)は違和感を持たないだろう」って2つの視点を持っていたわけでしょう。

こうやって考えていくと、気づかないおっちゃんの鈍感さはヤバイ、ということになってしまう…。

 

私の長いだけのブログの100000000倍価値があり読み応えのある素晴らしい考察ブログ。

より新蘭を好きになる最高の解釈。

全員読んで。

 

 

小ネタ

  • キッド「俺は戦いたくないんだが?」キモオタか?
  • 謎の球体を迷いなく拳で受ける京極さん…。
  • 子供たちに注意する灰原かわいい。少年探偵団かわいい。歩美の笑顔。
  • 宗教にハマるな、京極真…!
  • アーサーの色黒の説明欲しかった(笑)
  • キッドのいびき。
  • アーサーの声の高山みなみ素敵。
  • マリーナベイサンズまじで大変なことになってた…。
  • 新蘭付き合ってんの!?ってなったキッド笑った。
  • 僕のヒーローアカデミアかな?
  • ボンズスタッフに居て笑った。最後の戦闘シーンだろうな。
  • 日本語一言喋った瞬間「梶裕貴!!!!こいつは重要人物!!!!」と思った。梶裕貴出演してくれて嬉しいよ。
  • 山崎育三郎上手!だろうなとは思っていた。
  • 英語喋れるってだけで河北麻友子呼んだだろ!
  • 全く見知らぬ少年のはずなのにいつものようなやりとりになるアーサーとおっちゃん良い。

 

 

新蘭

  • 正直本当に本当にずっと「蘭気づいて…!」ってモヤモヤしていたから、ラストで全部解消してくれたから青山先生着いていきますという気持ちになった。
  • 新一じゃないってすぐ気づいたのに、捕まえるために我慢して、本当に強い女だった。絶対に捕まえるという強い正義感で、演技をしていたんだな…。心が強い。
  • そう思うと、途中の新一捜索の意味が変わって面白い。次は呼び名に着目したい。呼び名で違和感に気づくなんてすごいなあ。
  • 絶対に絶対に、「キッドにときめくなんて浮気!」「沖田にときめくなんて浮気!」って人たちが騒ぐよな…とか思いながら見てしまうの良くない癖だ。
  • ↑だからこそ、「気づかないなんて!」ってツイッターでめっちゃ批判されるんだろうな…終わってからツイッター見るの怖いな…などと思っていたため、最後の種明かしでホッとした。
  • 幼馴染で同級生の毛利蘭か…。
  • どんな理由があろうと蘭に触れることを許すなよ…という気持ちがなかったわけではない。本当に工藤新一か、お前それでも彼氏か。帰れなくなるのはわかっているが、もっと怒れよ。いつものお前らしくないぞ。
  • 新一に怒っているのかと思ったら「キッド!どこ行った!」の表情なの最高だな…。目を離さないという強い意志。

 

 

京園

  • ミサンガ自分でちぎって欲しかった…。「今そんな場合じゃない!俺が園子さんを守るんだ!」という意志でちぎって欲しかった…。
  • 普段だったらベルト外すのなんか躊躇いそうなのにあの場面でそんなことを考えていなさそうな京極さん!
  • ちょっと前から起きてたけど寝たふりしてた園子…。
  • あの2人、普段あんな感じなんだなあ。可愛い。高校生の普通のカップルなんだな。
  • キスしそうだったけどキスは絶対に原作でやるもんな…と思った。
  • 普段の2人が見られたし、園子の意志の強さが最高。最高だった〜!
  • 蘭とご飯が食べられなくて本当に残念そうな園子が最高。「じゃあ2人でデートしよう!」じゃなくて、蘭と食べるのが当たり前だと思っていたところ。京極さんはこういうところが好きなんだよな…という納得。
  • 園子に対する(下心ある)行動を耐える気持ちはすごいのに、嫉妬は全然抑えられない京極さん。
  • 彼が彼らしくあるのなら離れていても大丈夫と信じて送り出せるすごい女。さすが最強の男の最愛の女だ。

 

ツイート(1回目視聴後)

 

 

ツイート(2回目視聴後)

ここからしばらく、「ゼロの執行人を見るならこの知識おさえておけや」的なツイートに対する文句。



リア友のツイートで気づいたこと

よく考えたら県知事がコナンのコスプレしてたし、加えて愛知は魅力がないだのメシがまずいだの言われるし、

「愛知の建物爆破していいから舞台にしてくれんかね!」

とか言ってるかもしれない…。言ってそうだな!

オアシス21テレビ塔もタカシマヤもスパイラルタワーも爆破していいわ!

 

 

 

映画観る前

 

その他