つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

わたし、定時で帰ります。第5話感想〜困りますお客様!困ります!種田さん!困ります困ります!こぼれてしまいます!種田さん!こぼれてしまいます!…愛が!愛が!!!〜

 

主観による評価

ストーリー★★★☆☆

種田さん★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

※以下、種田さんが魅力的すぎてよりを戻して欲しいけれど巧くんと人生を共にして欲しすぎる人間の妄言。

 

種田晃太郎〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!

 

それはダメだよ、ダメだよそれは!!!

日本中の女虜にするつもりかお前はーーーーーーーーッッッッ!!!!

アカーーーーーーン!!!!!魅力爆発しとる!!!!

それはあかん!!!!あ〜〜〜〜〜〜〜〜。

こんなにときめかせて何するつもりよ!!!!!!好き〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

 

ズル田晃太郎のズルいところ

  • 仕事ができる(技術者も管理者もできる)
  • いざというとき頼りになる(頼りたい時に居る)
  • 上ともうまくやれる、下ともうまくやれる(上を怒らせないように、下もフォローする)
  • (結果的に相手から契約を切らせることが目的だったとはいえ)結衣ちゃんの気持ちを晴らしてくれる
  • 晴らした上で自分の思い通りの結果にできる計画力(結衣ちゃんの気持ちを晴らすためだけではなく、ちゃんと社会人のやり方も交えることができる)
  • この方法をアイコンタクトで伝えてくる
  • 笑顔が可愛い♡
  • セックスがうまそう(クソ主観)

 

正直結衣ちゃんに結婚間近の婚約者がいなければ今すぐにでもよりを戻してほしいくらい萌える。フィクションだから。

こういう設定の男とこういう設定の女、こういう設定の過去。組み合わせは大好きだ。

でも、結衣ちゃんには、普通にめちゃくちゃ良い彼氏がいる…。

 

私個人の考えとしては、「2人の自然体なやりとりを見ているとよりを戻して欲しい」一方で、「種田さんの本質(性分)が変わらなければよりを戻しても前回の破局と同じ理由(食い違い)でもう一度別れる(結婚に至った場合は離婚する)ことになると思っている」。

でも、ここから、

結衣ちゃんの生き方が種田さんの内面を変える

「種田さんが変わってくれるのがベストだった!」と喜んでよりを戻す

何も悪くない巧くんを捨てる

なんて、こんな鬼畜な展開ある!?!?

これそういうドラマじゃねーから!!(多分)

働き方改革のリアル現代ドラマだよね!?

そういう恋愛のリアルさ(刺激的な売れないバンドマンより平凡な地方公務員を選ぶなど)は本質ではないと思っている。←ここまでグダグダ語っておいて何言ってるんだこいつ…。

「鬼畜だ!ひどい!」なんて、炎上するようなドラマには見えない。刺激より安定を選ぶ、定時の女の話なのではないか。(まあ、もしかすると、それもまた人生のシビアな選択であり、リアルだよね☆という終わり方にするのも、今風なのかもしれない…。)

それに、万が一、種田さんの価値観が変わって種田さんを選ぶとすれば、つまり巧くんのことを生き方の価値観が合う人としか見ていなかったわけで、それは性格といえば性格なんだけれども、種田さんと別れた結衣ちゃんにとってはある意味「条件」にすぎない点しか重視していなかったと言えるのではないか。

もし、本能的なフィーリングと、理性的な価値観が完全に分けられるのであれば、

  • 種田
  1. フィーリング:超合う
  2. 価値観:全然合わない
  • 諏訪
  1. フィーリング:普通に合う
  2. 価値観:超合う

となる。(異論は認める。)

フィーリングは変えようがなくて、価値観が変えられるとすれば、1番の近道は確かに種田さんの価値観が「超合う」に変わることである。

でも、そんな「ひどいヒロイン」になる姿が想像つかない。

「人それぞれの苦しまない働き方、価値観」を大切にするドラマだし、人を自分の正義で殴ることはしないが、自分の正義は貫きそうだから、巧くんを大切にしそうに見える。

それに、結衣ちゃんにとって、恋愛はプライベートの一部にすぎないように見える。定時で帰るという、彼女の生き方の、ほんの一部分でしかない。恋愛がなくても彼女は飲茶とビールで笑顔になれる。そういう生き方を示すドラマだと思う。

(もちろんそれは、「結婚しなくても楽しい!」ということではない。結衣ちゃんは結婚して幸せになる人生を選ぼうとしているが、全てが恋愛に集約するわけではない。)

 

だから、恋愛がメインではないドラマであることを念頭において、総合的に判断すれば、現状維持、もしくはどちらとも結婚しないのが落とし所な気がしている。

本能的な好き・気が合うという感覚(正直、視聴者から見えていないだけで結衣ちゃんが巧くんにこの感覚を持っているならこの記事は全くの無駄になる)と、この人なら楽しい人生が送れるという正論が両立「できていない」と、結衣ちゃんが自分の中にある違和感に(もしあるなら)気づくならどちらも選ばないんだと思う。

 

  1. 対巧:私に合った生き方ができるけれど、本当の意味で(種田さんの時のように)心から恋ができなかった。これからもそうだから別れよう。
  2. 対種田:気が合うし、一緒にいたいと思うけれど、私らしくない生き方(=仕事第一)をするあなたに合わせて(耐えながら)生きることはできない。

 

何が一番ネックかというと、今の所、巧くんには何も悪いところがないことである。

だって、話し合いで解決できて、冷静沈着で、求める言葉をくれて、家事ができて、優しくて、アドバイスは的確で、嫉妬しても茶化すことなく「言い合おう」と言えて、もう最高じゃん。少女漫画のヒロインはこういう男と付き合えよ。お前ら言葉にしないからすれ違ってばかりなんだよ。

強いて言えば、巧くんは、(もし種田さんとよりを戻す展開があるのであれば)結衣ちゃんが心から惹かれることができなかったところだけが悪い。

つまり巧くんは悪くない。

 

しかし一応、「もしも」で場合分けして考えてみる。

  • 巧くんに何か悪いところが見つかる
  1. 巧くんと別れ、種田さんとよりを戻す→種田さんが仕事を優先する→別れる
  2. 巧くんと別れるが、種田さんとよりを戻しても種田さんの性質が変わらなければ同じことの繰り返しだと考え、よりは戻さない
  • 巧くんに何も悪いところが見つからない
  1. 巧くんと結婚する→嫌いになって別れたわけじゃないからお互いちょっと未練はある、でも、求める幸せのあり方が違ったんだから仕方ないよね
  2. 巧くんと別れて種田さんとよりを戻す→種田さんは結衣ちゃんが好きとはいえ、安定した人生を捨てさせたことを少しだけ申し訳なく思い、結衣ちゃんも、刺激的で心を奪われるような日々は送れるけども、毎日夜遅くまで帰ってこない不安と戦う→別れる

※なお、今回の向井理星名さんではないため、巧くんと別れる前の「結衣」を無理に抱いて連れ戻すという鬼畜行為はしないという前提。

 

リアルか?これはドラマだぞ?やめろやめろ!リアルな女の選択肢考えるのやめろ!

 

正直、多分、気が合うとか、気兼ねなく文句言えるとか、楽とか、楽しいとか、新しい視点をくれるとか、大好きとか、本能的な感覚だけで言えば、巧くんよりも種田さんの方がいいんだと思う。

だって、仕事が大事!と、プライベートが大事!で、あんなにも価値観が違うのに、一度は「結婚してずっと一緒にいたい」と思ったんですよ?

乗り切れるはずだったんだよ、愛で。

大事にしているものは違うけれど、乗り越えられる、そのはずだったんだよ。乗り換えるつもりだったんだよ。

帰りが遅くても、帰ってこなくても、それでも同じ家に帰りたい、帰れる関係になりたいと思っていたんだよ。

「こんな大事な日でさえ仕事を優先したの?」って、あの日目の当たりにするまでは。

思っていたよりも、仕事第一だったんだと思う。「これはさすがに守ろう」というラインが種田さんと結衣ちゃんで一致していなかった。

直前までいかないと、実際に痛い目に遭わないと気づかなかったんだと思う。想像の中では、なんでも乗り越えられるような気がしていたんだろう。現実が見えていなかったと言われたらその通りだ。

でも、なんとかなるなる!って、自分が乗ったら沈みそうな船に乗れなかったんだ。

だから、たとえ顔合わせの日に種田さんが間に合ったとしても、その後の結婚生活で、決定的に合わなくて離婚していたんだと思う。元々沈む船だったから。

だからこそ、別れて、別れてもこんなに忘れられない自分に気づいた今なら、種田さんは一緒に生活できるんじゃないか、結衣ちゃんのために折り合いつけられる人になっているんじゃないか、とも思う。今度こそ失わないために。

それでも仕事第一という自分の「性分」を変えられないなら、どうしても2人に未来はないんだろう。

 

同じ会社で働いて、結衣ちゃんは、種田さんのこと、本当に見直していると思う。

やっぱり気が合う、私のことわかってる、そう思っているかもしれない。

でも、同じ会社で働いて頼れるのと、同じ家で暮らせるのは違う。理性では絶対にわかる。誰もがわかる。

でも本能は、心の動きは舵をとれないものだから。結衣ちゃんが、結衣ちゃんの心がもう一度種田さんを指し示してしまうのであれば、それはもう、それもまた人生なんだと思う…。

(結衣ちゃんはもしかしたら「種田さん、いい上司だな、ときめく。でも私の歩みたい人生を歩める人ではない。」って心の中で思っていて、視聴者の私が何を言ってもぶれることはないかもしれないけれど…。)

 

原作を読んでいないので全くわからないが、もしも原作では種田さんとよりを戻して幸せになっており、この展開が、巧くんとのアスレチックより種田さんとのフットサルの方が自然な笑顔を見せていたことなどで自然と示唆されていたのであれば、私は一人で踊り狂うアホピエロである。

ドラマが終わってから読み返してビール飲もう。7月の私!見てる〜?

 

 

5/16追記

我々視聴者は、全ての経緯を見守っている方が応援したくなる。

経緯を全て見ている方が、(視聴者の)納得感があるから。

名探偵コナンでも、第1話から新一からの恋心がはっきりしている蘭より、灰原の方が人気があり、新一と蘭が付き合った今でも、灰原とくっついてほしいという声は絶えない。それは、灰原とは出会いから全てが描かれており、灰原の気持ちの成長も同時に描かれているからだと思う。

だからみんな、少年漫画では心優しい幼馴染より、第1話で知り合ったツンデレヒロインに心を寄せるし、おそらく作者としても経緯がある分、後から出会ったヒロインとの方が、成就に納得感を出しやすいのではないか。(私は創作者ではないので知らない。)

だから、ダブルヒロインもので、幼馴染が主人公に選ばれることに納得感を持たせられる作家はすごいなと思う。(名探偵コナンダブルヒロインものではないが。)

でも、実際は、視聴者の納得感なんて登場人物同士の気持ちに関係なく、視聴者が「納得感がない!」と文句を言ったところで、制作側の意志には基本的に関係がない。「知らんがな。」と一蹴されるしかない。(影響を与える場合もあるとは思う。)

我々の納得感のある選択を主人公がする義務などない。

でも、上記の理由から、おそらく(少なくともツイッターで観測する限りは)多くの女性視聴者は、最初から付き合っている巧くんとの関係性に(いい彼氏であることはわかっているものの)あまりハマることができないのではないか。理性ではわかっていても、本能的に、なんとなく入り込めないのではないか。

 

その一方で、種田さんにはこれでもかというくらいのヒーロー描写がある。

本当は、物語開始時点で別れている元カレだから、上記のパターンに当てはまるわけではないはず。

別れたというマイナスイメージを覆すほどのプラス成分が描かれているばかりに、ヒーローに見えてしまうのである。

優等生が猫を助けるよりヤンキーが猫を助ける方が格好良く見えるように、巧くんが良いことをするより種田さんが良いことをする方が格好良く見える。

その決定打が今回の話だった。

「一緒に乗り越えた!」という感覚と経験はとても快感だ。

普通にうまくいくより、ハラハラしたけどうまくいった方が、よりそれを感じるし、今回はそれを「共有」している。

そして視聴者も、「この苦境をどう乗り越えるのか!?」とハラハラしていたからこそ、それを乗り越えた最重要要素が「2人のコンビネーション」で、「以心伝心でなんとかなった」ことにエクスタシーを覚えてしまう。(言い過ぎでは?)

実際は、多分、巧くんとも色々なことを乗り越えてきたはずだ。喧嘩もしただろう、問題も乗り越えただろう。でも、それは一つも描かれていない。一見すると、苦難を乗り越えていないように見えてしまうのである。

もちろんみんな、「二人だって恋人同士なのだから、色々なことを乗り越えてきたのだろう」とわかってはいる。でも、描写されていないから、実感できないのである。

 

身を焦がすような恋情がなくても、「私のことを思って行動してくれることが嬉しい」でも充分一緒にいる理由になると思う。結衣ちゃんが、どう考えているかはわからないが。

最終的には、視聴者が納得するかどうかに関係なく、結衣ちゃんの心が選ぶ方を選ぶしかないし、我々もそれを見守るしかない。

 

あと、この記事。

<わたし、定時で帰ります。>向井理&吉高由里子に「ナイスコンビ」の声 第6話予告に反響も(まんたんウェブ) - Yahoo!ニュース

f:id:tonsemgarden:20190516184129p:image

概ねわかる。

今までで、家賃と、ご両親との対面延期の理由の時だけ、結衣ちゃんの表情が曇った。

長くは描写されなかったけれど、ちょっとした食い違いが重なって別れることはよくあることだろう。

ただ、種田さんが歩み寄れるだろうか。

歩み寄ることはできるけれど、仕事より家庭を優先することは、種田さんにとっては「我慢」「妥協」なのではないか。

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とてもよくわかる。

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わりとわかる。元サヤ…に戻るかもしれないが、同じ結末になるのではないか。

もしくは、元サヤに戻り、再度同じように倒れ、「やはり同じだから別れよう」と提案する結衣ちゃんに、「もう失いたくないから、話し合おう。価値観は合わないかもしれないけれど、ずっと話し合いを続けて、一緒にいよう。」と提案する終わり方…ならありえるかもしれない。

 

以上のコメントを読んで、やはり私はどちらとも結婚しないと思った。

 

 

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