つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

わたし、定時で帰ります。第8話感想〜イケナイオフィス24時 アブナイ上司は元婚約者〜

主観による評価

  • ストーリー ★★★☆☆

面白いけどブラックしんどい

  • 種田晃太郎★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  • 諏訪巧★

 

もうダメだ〜!!!!!

諏訪巧もうダメだ(頭抱え)。

 

個人的に、結婚式のことはまだいいと思う。というのも、「結婚式について話そう」と切り出して、本当にこじんまりやりたいと思っていること、自分にはそんなに呼べる人がいないことなどを、雑談じゃなく「話し合いの雰囲気」で話せばまだ交渉の余地があるから。

(いや、家賃20万を押し通した男だから無理か…?)

ただ、ラー油だけはダメだ。

あれは致命的な、今後も歩み寄れない、個人の中の不変の価値観だと感じられた。

今後も、おにぎり食べたい気分の時の海苔、ペペロンチーノを食べたい時のにんにくなどで同じことが起こるだろう。

海苔のないおにぎりを食べたり、カルボナーラに変更したりできない人だろうから。

予約できないお目当の大人気カフェが臨時休業だったとき。「人気のカフェの人気のメニュー」を楽しむつもりだった気分を曲げられず、他の大人気カフェに2時間並ぶか、「今日はガストでパフェにして、後日リトライしよう!」と切り替えられるか。

人にはさまざまなこだわりがあるが、臨機応変に諦められるこだわりと、いついかなるときと「曲げたくない」こだわりがあり、後者がとんでもなくめんどくさい場面で発揮されるものである場合、致命的な価値観の齟齬を生み出す。

ラー油という装置で、ラー油がなくても楽しめる結衣ちゃんとラー油があったほうが美味しいからと諦められない巧くんの価値観の齟齬と、帰ってきたときに種田さんの話を盗み聞きさせるという、物語の進行で大切な要素を満たすのだからすごい。(トイレに立つ時間だけでは賤ヶ岳先輩と結衣ちゃんはあの話をしなかっただろうから。)

もっと合う相手がいるパターンが一番どちらも悪くなくて悲しい。

 

ただ、まだ可能性は微かだが残っている。

これまで飄々として、本音を隠していた巧くんが本音をぶちまけた。

本当はずっとくすぶっていたはずだ。

結婚直前までいった元彼と同じ職場で働いている婚約者に不安を抱かないほど器の大きい人はあまりいないだろう。しかも頼もしいし、優秀だ。

むしろ気にならなかったら、器が大きいというより婚約者にさほど興味がない人だと思う。

どこかで絶対に話し合わないといけなかった。それが今なんだろう。

これを乗り越えられたら、これまでの話で種田さんとの間でしか描かれてこなかった何でも言える関係になれるだろうし、今後も些細な食い違いをその度解決できるだろうと思える。

でもここで話し合いから逃げたらもう無理だ。

結衣ちゃんも、小さな食い違いに気づかないふりをするのはやめて欲しい。

なんな食い違いもない相手なんかいない。私と巧は全てが合っている!なんてことない。それは恥ずべきことじゃないんだから無理して合わせなくていい。そのことに気づいて欲しい。

 

一方で種田さんの優しさの提供方法の丁度良さといじらしさ…。

ガミガミ言っても聞かないことはわかっているから「何かあったら頼れ」程度のアドバイスにとどめ、おんぶで自宅ではなくオフィスに連れて行き「好きだけど今の結衣の幸せを壊す気はない」態度を貫き、触れるのもためらう。少女漫画じゃん。

結衣ちゃんの性格を理解した上で反発されないギリギリのラインで優しさを与えてくる。あと顔が向井理

好き…本当に好き…。

 

話し合いの場が持たれなかった場合、巧くんとはもう無い。

でも、今でも「好きなのは巧」と言える結衣ちゃん。多分本当に種田さんへの恋愛感情はないんだろう。

オフィスで目が覚めた時も、「嬉しい」「ときめいた」ではなく「やっちゃった…」という表情をしているように見えた。

巧くんと別れることはあるだろうけれど、種田さんとは未来を感じさせる終わり方をする程度になりそうな気がする。

 

恋愛脳の女らしく恋愛パートにしかここまで触れていないが、今回は家族愛のシーンでめちゃくちゃ泣いた。

結婚記念日で陽介さんが帰ってきた時、そして先輩が後ろから抱きしめた時、ああこの人は熊本へ行くだろうなと思った。

子育ての大変さよりも、側にこの人がいないことが本当につらいんだろう。先輩にとって、夫が、いかに精神的支柱であるかが伝わってきた。

 

そして、このドラマからわかるのは、真摯に仕事をこなしていれば、人は見ているし、いざという時力を貸してもらえるということ。

事情を存じあげなくても助けてあげたいと思える存在といのはすごい。

結衣ちゃんが定時で帰れるのだって、仕事ができるからだ。仕事を終わらせているからだ。

無能でも人が適切な場面で手を貸してくれたり定時で帰ることを見守ってくれたりするわけじゃない。

やるべきことをやらないで、恩恵を受けることはできない。無能にはつらい現実だが、当たり前の現実だなと感じる。

 

最後に。これから結婚する男性がこの記事を読んだら心に刻んで欲しいんだけど、彼女から「お義母さんと連絡先交換したい!」と言われた場合を除いて、安易に連絡先を交換させるな。絶対だぞ。

 

 

実況中のツイート

倍かかるとかやばすぎ。

予告で「お仕事いつ辞めるの?」って聞いてたから、義母理由で別れるのもありだなと思っていたけど、どうやら、価値観は違うけれど相手の価値観を否定しなさそうな人で良かった。

持ち直しても、不安要素が常にいるわけだからね。