つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

7/1購入漫画感想-天堂家物語/北欧貴族と猛禽妻/マロニエ王国

7/1に購入した漫画たちが面白かったため、7/1に購入したものを中心に、最近面白いと思った漫画の感想。紹介文ではない。

ネタバレは大いにあるが、恋愛的要素の話で、推理漫画の犯人のネタバレなどの致命的なものはない。ただ、マロニエ王国については最後に明かされる重要な恋愛要素のネタバレがあるため注意。

エロ漫画大好き人間のため、気持ち悪い感想があっても許してもらいたい。

 

天堂家物語⑥

天堂家物語 1 (花とゆめコミックス)

実は1巻自体はだいぶ前に読んでいたのだが、あまり個人的にヒットせず、長らく放置していた。

ひさびさに思い出してなんとなく2巻を購入し、3巻を購入し、最新巻まで読んだが何だこれは…。

「政略結婚」「身代わりだったが自分が恋に落ちる」「愛のない結婚が情を持つ」「利用するだけのつもりが情を持つ」「身分差」「主従関係」全部詰まってる。

ハッピーセットか!ハッピーセットやな。

「冷酷な雅人は愛を隠す」ハーレクインか!

 

3/6購入漫画感想 - つちや(仮)

↑の砂漠のハレム最新巻感想でも書いたが、俺様男(雅人は俺様ではない)の「刻む」系のセリフはキスかセックスだと神様に決められているわけで、雅人様マジで何したの?という気持ちでいっぱいである。

だって、らん初潮じゃん。致せないじゃん。

でもしたのがキスなら映せるじゃん。映せないって何したのさ。

何より雅人様、らんと三郎が致したと思い込んでの上書き行動じゃん。

でもらんの服乱れてないじゃん。

あんな強く一方的に求めた「致し」で、終わってから服きちんと直すなんてことないじゃん。

 

①映していないだけでキスかキスマークのみ

いや見せろや!

 

②無理やり致そうとしたが脱がせて驚いて興ざめして冷静になって服着せ直した

最低か!

 

③普通に致した

最低か!!!!!

 

④雅人の言葉に傷ついて呆然としていただけで、いやらしいことはなにもなかった

正直これかな…。

 

それはさておき(ええんか?)、雅人様が「冷酷」「いつのまにか情を持ってしまう」「惚れた女に優しくできない」という久し振りに胸にギュンギュンくるタイプのヒーローでめちゃくちゃ良い。相手役が、素直になれない男とか、無自覚に嫉妬する男とか…大好きだ…!

目的のためだったのがいつのまにか手放せない存在になってしまって、でも自分の目的を達成する為には非情でなければならないからと気持ちに蓋をして目を背ける男も、好きだ…。

 

そして、典型的な、「嫌い」「好きじゃない」「憎い」からいつしか好きになる物語。マイナスからプラスへの過程の物語。

そういう物語が減ったのか疲れにより私の目に触れなくなっただけなのかわからないが、ラブコンしかりRDGしかり君の名は。しかり、「いいかも」よりも「嫌悪感」から正反対の「好き」に移行してしまう過程というのはアラサーの胸をギュンギュン刺激する。

 

 

北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし①

北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし 1 (PASH! コミックス)

異国に嫁ぐ女とそれを迎える男の話嫌いな奴おるか?(おらん)(特大主語)

(ちなみに乙嫁語りは読んでいない。)

しかも夫が年下。

(ちなみに乙嫁語りは読んでいない。)

 

そしてこれも両想い以外から始まる。リツからの好意はあるがお試し婚である。

これから好きになるってことは、好きになるまでの日々を全部見られるってことや〜ん!最高!

 

元女軍人のジークの、真面目で真摯で、雪国暮らしをできる限り楽しんで生きていこうという姿勢がとても良い。見ていて気持ちがいい。

王子様に惚れて暮らしづらい土地に嫁いで文句タラタラだったけれど徐々に離れがたい土地になる…というのが嫌いなわけではない。

ジークは31〜2歳。過酷な環境で冷静な判断を要する仕事を長らくしていたため、合理的で、だからこそ読者にも理解できる理屈で場に馴染んでゆく。

こんな物語があったのかと驚いた。

 

あと、ちょうどテンジュの国④も読んでいたところだが、この作品も、テンジュの国や赤髪の白雪姫のように、文化やその地に地理的理由により根付いた生活慣習が丁寧に描かれている。RPGのような面白さがある。

この作品については、現実に存在する作物だけど、知らない国で、知らない世界で、知らない大陸でも、理屈が通っている生活と文化の発生は、描写が丁寧なほどのめり込んでしまう。

知らない作物のはずなのに、知らない土地のはずなのに。一つ一つの作物に、どういう地域で花開くか、どういう作物と食べ合わせが悪いか、どういう気候で役に立つか、そしてそれらはどういう部分でヒントが与えられているかが決められていると、知らないものでも科学的で、身近に感じられて、面白い。

後で紹介しているマロニエ王国でも、「夜の長い国」に入る際に、針葉樹林が増える描写があった。

知らない世界でも、普遍的な科学が用いられていると、ワクワクする。

 

 

マロニエ王国の七人の騎士③

マロニエ王国の七人の騎士(1) (フラワーコミックスα)

1話をだいぶ前に読んでいたのだが、兄弟の名前が白雪姫の小人みたいで嫌で、単行本を集めていなかった。今回全巻まとめて読んだ。

 

4歳から好きで7歳から彼女の親のもとへ通い、幼馴染として成長し騎士として親交を深め、計画的に結婚を打診する男…ですか?

3巻を読んでから1巻から読み直すとすごい。こいつこんな普通の顔してるけど内心ではエリーのことめちゃくちゃ好きなんじゃん。えっ、このときも?このときも?このときも?この顔も!?この顔してるときもこのモノローグしてるときもエリーへの気持ちが中にあったの!?信頼できない語り手じゃん!お前ずるいぞ語り手であることを利用して読者にさえ隠したな!

私は、恋愛がアイデンティティの1つである男が、バトルのときや仕事のとき、恋愛のことなんか忘れてますよ?知りませんよ?みたいな顔をするのが好きなんだけど、眠くないもこういう男で、それに加えて、ずっと追いかけてきた女をやっと手に入れられるのに、喜びを表に出して逃げられたくないのかがっついてるように見られたくないのかただ恥ずかしいだけなのかはわからないが、全然顔に出さない要素もある。なんだかっこつけか?好きだぞ。

そしてエリーが自分のことを(嫌ってはいないとわかってはいるけれど)好きかどうか自信が持てないから、遺言(になりそうだった伝言)でさえ、曖昧な言い回しにとどめる。(鈍感なふりをしてストレートに言うこともあるみたいだけれど。)

「城代は君になんて説明したか分からないし 城のみんなは城代が無理やり君を僕に押しつけたって言うけど 僕が押しつけられたのは 城代の仕事と領地のほうなんだよ」

長いわ。でもその長さが愛おしいわ。ストレートに言えない、予防線を張ってしまう男の弱さ。ストレートに言って拒絶されるより、ぼかして言って振り回す方を選ぶ。惚れた弱み。「君が好きだったから結婚したかったんだ」と言えば手短なのに。それはできないんだよね。ロマンチストなのは眠くないの方だ。

「先に言って」嬉しかっただろうな。自分と同じ気持ちという意味だものね。そしてエリーも自分の気持ちをわかってくれているという意味。長かったね。

しかし、間接的な表現で、切ないくらいの愛情を表す美しい言い回しを考えられる、漫画家ってすごい職業だな…。

 

扉絵の2人もことごとく可愛くて、本当に癒されたしときめいた。

結婚したらすぐ手を出しそうってフォロワーが言ってたけど、そりゃ15年来の恋だもの。他の男に名前把握されてたり他の男に褒められたりすることさえ嫌なんだもの。「夫」という大義名分が手に入ったらもう彼を止めるものはない…。

↑「言われたから」でさえなかった。

 

ここから獣使いも異国の姫と恋愛するんでしょう。こんな恋愛物語が続くの?最高か?

 

 

その他

上司と飲んでいる神城先輩、「これで陰で女抱いてるんだ…」という気持ちになった。年下女を…。

  • This Man その顔を見た者には死を

普通に怖いんだけれど、めちゃくちゃ面白そう。ハラハラする物語は、面白さと同居している。

モンタージュが好きな人は好きだと思う。

そして警察官の青年と一般市民(特殊能力あり)の少女の組み合わせ。好きだ。←こいつは結局これかよ…と思ってもらっても構わない…。

  • 御手洗家、炎上する

ネットの炎上から始まるのかと思ったら、物理的な住居の炎上から始まる復讐譚。

自分の家庭を奪った女に、身元を偽り復讐する、若い女性の話。

展開が読めなくてワクワクする。引きこもりに惹かれてゆくんだろうか。逆はあり得そうだ。

  • 七つ屋志のぶの宝石匣

美術鑑定系漫画。万能鑑定士Qを思い出す。ギャラリーフェイクは読みたいと思っている。

恋愛あるのだろうか?なくても面白いけれど、婚約者らしいので気になる。

グリム童話恋愛奇譚。恋愛要素を増した解釈が面白かった。

シンデレラと王子が元々知り合いだった解釈が特に好きだった。ガラスの靴のサイズが合わなくても彼女を選んだんだろうな。

 

 

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なまいきざかり。を変換してしまった。