つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

ボイス 110緊急指令室第1話感想〜いやお前こそ拡大せえや!!!!!〜

主観による評価

★★☆☆☆

今期ナンバーワンの初回拡大案件やろがい!!!!
拡大する必要ないドラマ散々拡大しとんのになんでお前は拡大せえへんのや!!!!意味わからんやろがい!!!!!!


プラスポイント

  • 主題歌がかっこいい

マイナスポイント

  • 相棒、兄貴!しか言わないじゃん
  • 真木よう子の滑舌がめちゃくちゃ悪い
  • 今自分語りするタイミングじゃない
  • Googleマップを使え 位置情報を送れ
  • マナーモードにせんかい
  • 初回ぐらい完結させろ持ち越すな

まさか初回の事件を初回で完結させないとは思わなかった。
木曜日21:00のサインも1話で完結しなかったが、それとはわけが違う。サインは「その事件が解決しなかったこと」そのものが主人公の左遷を引き起こす物語のトリガーとして機能していた。そして、おそらくこの「終わらせてもらえなかった事件」を全話を通して追いかけることが読み取れる。
しかし、ボイスの誘拐事件は多分最終回まで追い続けるものではないし、次回で完結できる事件だろう。2話かけて解決する事件があることが悪いのではない。それを初回でやることに問題がある。

ポコポコした音とキラキラというキーワードで水をもっと早く思い浮かべていれば拡大せずに完結できたのではないだろうか。
現実的に考えたら、「さっきから聞こえる音」と「キラキラ」が同じもの(水槽)から出ているものだとはすぐ連想できないだろう。ドラマの演出のように、何度も泡沫のように思い浮かんでは掴みきれず、思い出せそうで思い出せないイメージばかりが心の奥底に引っかかるだろう。それはわかる。現実はそんなものだとわかっている。答えが用意されているわけじゃないから。
ただ、視聴者には何度も何度も水のイメージが見せられる。視聴者はキラキラとポコポコした音が水だと早々にわかる。その上で何度も何度も水の映像を見せられる。そして気づかない橘も何度も何度も見せられる。ストレスがすごかった。彼女が気づくまで、我々は何度水のイメージ映像を見るのかと。


1話で完結させなかっただけでこんなにもモヤモヤしてしまうのだから、勿体無い。
キャラクターのバックボーンは面白いし、緊急指令室という設定も面白いのに。
「緊急」通報なのに余計なことを喋ったり(落ち着かせるためかもしれないが)、滑舌の悪い女優を使うせいで内容以外の部分ばかり気になったり(真木よう子ってこんなに滑舌悪かったっけ?)、細かい「気になる」がたくさんあっても、終わりでスッキリさせてくれればそこまで気にならない。
終わりよければ全て良し、ではないが、細かな演出の粗が、見終わった後の「助かって良かった」で中和される。刑事ドラマの非現実的な「モタモタ」を見ても次回も見ようと思えるのは、事件解決のエクスタシー(カタルシス?)があるからだ。
ただ、このドラマでは積み重なる粗とスッキリしない視聴後感が2つ同時に訪れてしまった。


ここまで書いていて気づいたが、シグナルと同じ匂いがする…。
シグナル(リメイク)も、限られた通信時間をドブに捨て続ける登場人物たちの冷静さを欠いた行動にイライラハラハラし続けた結果「諦観」を会得し、後はもう脚本ガバガバのドラマとしてぬるく見終われたわけだが、同じ匂いがする…。 演出のために刑事としての素早く丁寧な行動を犠牲にしているところとか。(「早く行けよ!」「現場荒らすなよ!」となるシーンが多いという意味。)
今回のドラマも、限られた通信時間を有効に使わなければならないのに犯人に聞かれてはならないにも関わらず結構お喋りをする。ドラマの演出かもしれないがハラハラしてしまう。あなたの声が漏れ聞こえて居場所がバレたらどうするのかと。演出とはいえ視聴者は落ち着かないのである。
2人で捜索しているのも意味がわからない。これテスト事件じゃないだろう。
いや、もしかするとテスト事件なのかもしれない。さすがにないか。ワハハ。
また、個人的に最も気になったのは、容疑者を殴る刑事を全員で止めにかからなかったところ。1人弾かれ、1人弾かれ、あとは呆然と見てるって…アホか。全員で一斉に止めにかかれよ。刑事が容疑者殴るってかなりの大問題のはずで、自分たちの立場も危うくなるのに「そうですよね…犯人、殴りたいですよね…」って止めるのを諦めて優しく見守る場面じゃない。「妻を奪われてこれだけ怒っている」を表現する演出なのはわかるけれど、演出のために刑事としての本分を失わせていいのだろうか。
まあ、ドラマだから仕方ないのかな。



しかし、まっすーは犬のようでかわいい。
これで真犯人だったら泣いてしまう。
(捜査に同行しているから情報は筒抜けで、マークからは完全に外れる「同じチームの刑事が黒幕」パターンは心が死ぬ。)


また、余談だが小市慢太郎さんはそれだけで悪役に見えるので疑って見てしまう。


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