つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

TWO WEEKS第5話感想〜運命のいたずら〜

主観による評価

★★★★☆

 

 

内通者は誰か。

事務次官か?検事の上司か?黒木瞳か?

検事の上司は見るからに怪しい描写(カット)がある。こういうときは大体怪しくなさそうな奴が裏切っている。

多分黒木瞳だろう。電話の向こうで行き先を聞いていたんだろうな。

疑いもせず情報を話すもんだから…。

 

大地が助けた人が平和に暮らしていたり、有馬とはなが2人で遊びを重ねて信頼を築いていたり。ちょっとした運命のいたずらで立場が全然変わるのだと思った。大地が助けなければあの人は死んでいた。大地は罪をかぶる必要がなく、すみれと平和な家庭を築いていた。有馬とすみれが出会うこともなかった。大地が追われることはなく、追われた先の港町で救う誰かも必要ない。

それでも、そうはならなかった。大地は8年前に逮捕され、娘の存在に気づいたのはつい最近。それが現実だ。

でも、今回の冤罪で歯車が狂ってしまった。

大地が殺人の罪を着せられなければおそらく殺人事件の前と変わらぬ日々を過ごすはずだった人たち。こんな事件さえなければ、正常ではなくとも各々それなりに幸せになっていたはずだった。

誰も悪くない。有馬は未婚の母と結婚しようとして、その娘も存分に愛している。すみれは産みたくて産んで、一人で必死に育てて、支えてくれる人と生きていくと決めた。大地はすみれを庇って、そのあと密やかに生きていた。誰も悪くない。みんな、その時の一番を選択して、精一杯やるべきことを全うしているだけ。

誰もが「それぞれの納得できる人生」を歩めるはずだったのに、今はもう、誰かが不幸になるしかなくなった。

すみれが大地を選べば有馬は一人になる。すみれがこのまま有馬を選べば、大地は命をかけて救った娘と暮らせない。娘がいると知らなければ幸せに暮らせたはずなのに、娘がいると知ってしまったがゆえに、もう娘がいないと幸せに暮らせなくなる。幸せは知識で不幸に変わる。知ることは大地にとっては不幸だったかもしれない。

 

誰も悪くないのに、誰かが不幸になる、悲しい物語になるしかないのかもしれない。

 

でも多分、この辺りの描写から察するに、すみれはまだ大地が好きなんだろうな…。有馬さんと交際しても、結婚が決まるまで大地の写真を大切にしていたなんて。

娘が拾い上げてくれていたよ、すみれ。よかったね。

 

 

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