つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

TWO WEEKS第6話感想〜これは有馬負けルート〜

主観による評価

★★★★☆

 

という展開かな。

 

本筋の逃亡劇がとにかく面白いことは前提として、恋愛…というより「愛」の点において、2人の男の別ベクトルの優しさがぶつかり合っていてアツい。

 

大地は、太陽のように優しい。でもいわゆる「男ってバカね」である。

「はなが元気か」を知る権利、存分に行使していいのに、遠慮して聞けない。身代わりがバレた以上、すみれが心置きなく幸せになるためには、極力関わらない方がいい。そう思っている。

すみれちゃんのこと好きなの〜?と幼く聞けるような感情ではないだろう。自分の子供を産んでくれた女性に、今度こそ幸せになってほしい。その無償の愛が切ない。

 

有馬も、海のように優しい…けれども、顔をすみれには見せるのに、やっぱり言ってもらえなかったことに納得いかなくて尾行している。そこに嫉妬が1ミリもないとは言えないだろう。

大地はすみれの前で「苦労して欲しくなかった」と言い、すみれのいないところでも「俺が父親だなんて婚約者に言えるわけない」と慮る。

有馬はすみれの前で「言って欲しかった」と言い、すみれのいないところで彼女の意志を踏みにじる。もちろんそれは仕事だから。でも今一番すみれの邪魔をしているのは、大地を捕まえようとする意思だ。それが仕事である警察だ。

警察でなければすみれの意志を思う存分尊重できたけれど、警察でなければ出会うこともなかった。

 

すみれも大概勝手ではある。悪意で捉えれば、「ずっと隠し事をしていたくせに、婚約者の仕事も知った上で『逃がしてあげて!』と泣いて懇願する」女である。

しかも、有馬がその手を振りほどけないのを知っている。ずるい、ずるいけれど彼女も他に方法を知らない。

今この場面で、大地には「はなのために無事でいて」、有馬には「はなのためにドナーを捕まえないで」と相手に頼りきりになるしかない。

彼女自身は、男に頼らないと生きていけない女ではない。ずっとはなを1人で育てていた。

自分の力だけではどうにもならない局面になって、頼らざるを得ないだけ。

まあ、もっと早く言っておけばよかったことであるのは間違いないけれど。

最初から知っていれば取り調べでどうにかなっていたんだろうか。

もう、優しい人との再婚も、無実ではなと生活するのも無理だとわかっているだろう。たとえはなと一緒に暮らせなくても、生きていてほしくて必死だ。

 

内通者からの言葉ではあるものの、これは大変深いため、刑事ドラマは参考にしてほしい。特に復讐譚。

 

どうでもいいけど有馬がすみれを「すみれさん」と呼んでいた。ずっとそうだった?「すみれさぁ」がそう聞こえた?

 

 

 

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