つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

凪のお暇第9話感想〜米寿のばあちゃんかわいそう〜

主観による評価

★★★☆☆

 

凪たちの前で本音を吐露する唐田えりかちゃんのシーンがめっちゃくちゃよかった…!

高橋一生中村倫也も「原作のイメージとは違うのに、全く違う凪の相手役としての慎二とゴン像を作り出した」すごいキャスティングなのに、なんで演技も普通で顔もそこそこのこの女優さんが?と思ってたんだけど、今回すごい良かった。

まさにかわいい顔して毒がある感じの演技で、顔のタイプは違うけど世間から求められる自分であり続ける宇垣美里みたいな雰囲気だった。

毒がなさそうで毒がある。

女から見るとめちゃくちゃ大人しそうで、男からはめちゃくちゃモテるタイプ。めっちゃくちゃわかる。大学でいた。いたわこいつ。

すごいぴったりだなと思った。

 

あとは凪と慎二が公園で泣くシーン。

なんだあの…なんだあの対比のシーンは…😭

二人とも優しくて苦しんで泣いているのにお互いに胸も貸せないし抱き合うこともできない。並んで泣くことはできるのに慰め合うことはできない。

2人が一緒に泣く場面など今までなかった。初めて一緒に泣いたのが、触れ合える距離にいながら触れ合えない距離の関係性の時だなんて。

切なくて美しい距離だ。別れた男女は一言では表せないんだろう。

慎二の泣く理由がまたお前おばあちゃんっ子でかわいいな…。

 

毒親認識の溝が、登場人物が悪意など込めていないかのように発言している分(完全に親切心で)、深くて苦しかった。

二人には、二人にしかわからないことがある。みんなにはわからない。わからないことは悪いことではないはずなのに、たまにその無知に憎しみが湧く。

あなたは幸せだったんだね、親との関係で自分の心が濁る感覚を味わったことがないんだね、と。

みんなは、「ありのままのあなたで会いに行けばいい」と言う。それではよくない親がいるなんてこと、想像もしない。

ただ坂本さんたちのシーンはすごく良かった。

あれだけ下がっていたブレスレットを渡した。

凪を通じて知り合ったけど、凪がいなくてもみんなもう仲良しなんだよね。

 

チャラついた男が、本気になるとどうしたらいいのかわからない。少女漫画の王道。

それを中村倫也が演じている奇跡。ありがとう2019年。

 

完全に個人的な話だが、この言葉は心に刻みたい。

 

 

 

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