つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

凪のお暇第10話(最終話)感想〜恋はタイミング〜

主観による評価

★★★★☆

 

スッキリする終わり方だったと思う!

リアタイできなくて、でも結末を知りたくないから見るまでツイッター見ないと決めて、夜のうちに見終わろうと思ったけど寝落ちして(笑)、結局11時間近くツイッターを開かなかった。こんなに長いツイ禁いつぶり?(長い…?)

 

「現段階ではどちらともくっつかない」というのが最適解だと考えながら見ていたから、納得いく終わり方で良かった。

本当に文句なし。駆け足感もなし。(強いて言えばお金を用意できなかったのは凪なのにコインランドリーの夢を諦めないくだりに少しもやっとしたくらい。)

 

凪と慎二の振り向くタイミングのズレが、一番心に残った。

二人はタイミングさえ合えば最初から内面をさらけ出して今頃結婚していたかもしれない。

でも、そうはならなかった。(ならなかったんだよ、ロック。)

二人は内面をさらけ出すタイミングがいくらでもあったのに流し続けて、そしてたどり着いたのが今だった。だから、振り向くタイミングが揃うことはなかったんだろう。

あの「ズレ」は、ああしておけば二人は結ばれたのかも、でもああしなかったからズレるのは当然だね、ほかにどうしようもなかったねという期待と諦め、ありもしない「あったかもしれない未来」を思い浮かべても仕方ないということを示唆する残酷な描写だったように思う。

 

あとは、とにかく自分の中の高橋一生のイメージが180度変わったドラマだった。

ボソボソ喋る滑舌の悪い俳優だと思っていたら全然違っていて、役やシーンによって喋り方を使い分けていることや、泣き方のレパートリーが多いこと、指先から演技をしていること、「俳優って与えられたセリフを喋るだけじゃないんだな」と初めて思った。

憑依型というよりは、その役を自分のものにしてしまう魔性の男という印象を抱いた。

用意された漫画の「我聞慎二」を演じていたのではなく、高橋一生の演じる不器用なモラハラ男が我聞慎二の名前だっただけだった。

 

このドラマから学んだこととしては、辛い時は息抜きしていいよということではなく、人生は目の前にある二択で決めるものじゃないということ。

たとえば仕事を続けるかやめるかの二択ではなく休むというのも手だし、浮気されてこのまま暮らすか離婚するかの二択ではなく実家に帰るのも手だろう。

それは決断を後回しにしているというのか先送りにしているというのか。逃げてるだけじゃない?と思う人も、多分いるだろう。

でも、このドラマは、後回しも悪くないって思わせてくれた。

ママは、「どちらと生きるのか」じゃなくて「誰かと生きるのか、一人で生きるのか」を選択肢として提示した。

凪の人生はこれからどうなるかわからない。もしかするとあの時ゴンさんか慎二の手を取っておけば良かった!そうしたら結婚できた!と思う日が来るかもしれない。

それでもどれか一つ決めて選んだこと自体は多分後悔しないんだろう。

 

原作との違いもいいドラマだった。

3ヶ月間素敵なお暇ありがとう。

 

 

 

今回は実況していなかったからメモに書いていた感想。

  • 慎二と凪、絆が深まったのか?傷を舐めあっただけでは?
  • ゴンからの告白を「ラッキー」としか捉えていない時点で、ゴンを選ぶことはなかったんだろうな。アイドルと付き合えた!みたいなステータス…慎二と付き合ってた頃の凪はそうだったから、今度は同じことしないと思う。
  • 捨てたものに向き合う日が誰にでも訪れる。おばあちゃんにも凪にも。
  • 緑さんが松山に帰る。このドラマは気ままなニート生活のススメじゃなくて、ただのお暇だったと思い出す。
  • カラオケシーンのためにキャスティングされたのかってぐらいみんな歌上手い。
  • 「人前で歌わないやつ」だと思っていた慎二。優しいけど、実は凪は変わっていたんだよねえ。こいつはそういうやつじゃないっていうのは優しさでもあるけど、可能性を閉ざすことでもあるのかもね。
  • 言われて終わるようなお暇はお暇ではないというか、自分でそろそろやめるかーって思ってほしかった。本当は。しかしきっかけというのはなかなか訪れないからこれしかなかったとも思う。でもみんながみんなお暇は終わりだよって責めてくるようで苦しい。
  • アダのお暇始まる。
  • 子供じゃないから、家具の位置を考えることの意味がわからないはずもなく。
  • 「おばあちゃんになった凪ちゃんの横で、昼寝したい」というプロポーズに対する、「今の私じゃ流されると思う」という断り方!しっかりしてるなあ。
  • 「凪ちゃんいなくなったら俺なんもなくなっちゃう」流されてた時の凪とおんなじだね。だからダメなんだろうね。
  • アパートの前で遊ぶ凪を見て気まずそうに去る人じゃなくて俺も混ぜろー!って言う人だから好きになったんだよね。
  • デート服かわいい!し、「似合ってる」って!そしてコーヒーは「これでいい」じゃなく「これの方がいい」。
  • 「認めてやるよ。お前はもう、一人でしっかり歩いてるよ。」一緒に歩こうって思って欲しかったけどそれを言わずに、凪が一番欲しい言葉を最後の最後にあげたね。
  • 「だから俺も、お前を卒業して、やる。」凪の知っていた頃の上から目線の慎二の話し方をわざわざすることで自分の現在地を確認している気がする。
  • 見直したから元に戻れるわけじゃないのが難しいところね。
  • 慎二の根っこが変わってなくて嬉しいwwwwwSuicaめっちゃ減ったwwww
  • 振り向くタイミングと振り返るタイミングが合ってしまう男女…!恋はタイミングフィーリングハプニング!