つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

俺の話は長い第1話感想〜「俺を反面教師にしろ」と振る舞っているようにも見える〜

主観による評価

★★★★★

 

 

個人的には今のところ見た中でNo.1の第1話。土曜日の夜にちょうど良い。

世界を変えるわけでもなく、愛で何かを解決するわけでもない。

ゆるく見ていて、たまにその屁理屈に「何言ってんだお前」「腹立つけど言ってることは間違ってない気もしてくる」と思えてクスッとして、「なんか正しい気がしてきた…」「こんな考え方できたら楽しいだろうな…」と何故かいつのまにか毒されてくるような。

家族の力さえあればどんなことでも乗り越えられる!という御涙頂戴タイプの話が悪いわけではないが、「LONG TALK〜長い愛の話〜」とかやっちゃうと山崎貴かってなっちゃうからね。

逆に家族の力なんてアホらしい、クソ喰らえ毒親、全てをぶっ壊せ!という脚本家の思想に合わなければ見ていられないようなイデオロギーでも土曜日は疲れてしまう。

前クールのボイスがつまらなかったわけではないけれど、この第1話を見て、こういうほっとするドラマを土曜日夜に、嵐にしやがれの後に求めていたんだなと気付かされた。

 

プラスポイント

  • 情けない夫に安田顕が、キツめの姉に小池栄子が、他も皆ハマり役すぎる
  • 屁理屈が、「ニートが言うな!」「まともか!」と、毎回クスッとできるもの
  • 母親へのモヤモヤあるある(自分のものには愛着があるのに他人のものを捨てることに無神経、とか)

 

あの理屈が面白かったということよりは今回は全体の雰囲気に和んだな、荒唐無稽な理屈に爆笑するんじゃなくクスッとするのって気楽でいいな、と思わされる穏やかな1時間だったということを伝えたかったから、あまりダラダラとは書かず、細かく楽しかった点を書いて終わりにする。

 

  • 名は体を表すというか、まさにタイトル通りだった。

 

  • 名古屋への突然の流れ弾。

 

  • すき焼きは食べてみたら意外と美味しいし、学校も行ってみたら意外と楽かもしれない。屁理屈だし働こうとしないけど、家族のこと大切にしているんだなあと思った。反面教師みたくして姪に最終的に着火していたしね。赤ちゃんの時から見ているであろう姪のことも、姉に虐げられている義兄のことも、とても気にかけている。そして姉のことも嫌っているわけではない。

 

  • ↑ドラマって、白か黒かをはっきりさせたがるというか、そんな言い方するなんて姉のこと嫌いなんじゃない?嫌いなところがあるならその人のこと嫌いなんじゃない?みたいな、極端な意見に走りがち(そう視聴者に誤解されがち)なことが多い気がするけど、人間そう簡単に白黒つけられるわけでもないという、絶妙な人間臭さをバランスよく描けている気がした。喧嘩するから姉のこと嫌いなわけでもないけど、嫌いなところがないわけでもない。友達だって、嫌いなところが一つあるから友達じゃないってこともないし、嫌いなところが一つもない良い人だから友達になれるってことでもないから。そういうバランス。

 

  • そういう意味では、晴美も継父のこと嫌いなわけではないんじゃないかな、と思う。

 

  • 賞賛でも撲滅でもないあたりのバランスも良い。

 

  • 姉は弟に怒っていたが、多分あの理不尽な姉とやり合うために口達者になったんだと思う。

 

  • イケメンなのにイケメン感がない。前クールの重岡大毅もそんな感じだったね。

 

 

 

 

 

 

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