つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

同期のサクラ第2話感想〜「すぅ」で忖度させているのはサクラのほう〜

主観による評価

★★★☆☆

 

個人的に今回一番良かったのは、サクラが「いいこと言えそうにないので」と病室で説法を断ったところ。

話は逸れるが私は「私の好きな人(=あなた)の悪口言わないで!」というセリフと、それによって相手が卑屈になるのをやめる展開が嫌いである。そんなドラマみたいな言葉で踏みとどまる人間はそもそもそこまで卑屈にならないので、セリフを書いた人物が卑屈な人間のことをわかっていないと思っている。(卑屈な人間はこの程度の理屈で納得しない。)(書いた人間が卑屈じゃないから想像しかできない。)

だから、自己肯定感が低くなっている菊夫に、ドラマみたいな飾られた言葉で上っ面だけの説教をしなかったことが本当に良かった。

菊夫はサクラの理屈では乗り越えられない。同じ心持ちで生きることはできない。サクラもそのことはわかっている。だからこうしなさいとは言えない。

「ドラマのような言葉」で菊夫を改心させたり慰めたりする展開じゃなくて良かった。

仕事で忙殺された人間に寄り添って、その上で立ち直り方を押し付ける脚本じゃなくて良かった。

同期みんな、この感覚でいるのがいいんだよなと思う第2話であった。

 

ただ、あの後営業部の残業が改善されたのはとってもドラマ的だなと思ったけどね(笑)

 

ところで気になるのは次回予告である。完全に殺人が起きようとしている。

しかしリアルだなと思うのは、百合に恋人がいたこと、それをわざわざ同期との出会いの場で雑談として話していないっぽいところだ。そんなに馴れ合わない同期の距離感そのものだと思う。

 

 

  • ある意味察してちゃんというか、周りが汲み取ろうとしてくれるからサクラだって自分の意見が言えるんだよね。

 

  • この辺りの価値観が面白かった。自分はパフォーマンスを良くするためなら早く帰るけど早く帰ったらクオリティが下がるなら普通に残業はするんだな。どんな時でも定時で帰ろうという考え方じゃない。これが正しいんだろうな。残業ゼロ無理に達成しようとしてボロボロになっているところもあるもんなあ。

 

  • 大企業の良さって、「その人にしかできないこと」がないってところにもあると思うな〜。誰にでもできるって悪いことじゃないよね。替えがきくから社員のパフォーマンスに差があっても会社として存続できる。自分にしかできないことをやることももちろん意味があるけど。

 

  • パワハラキツすぎて泣いちゃった。ノーサイドゲームさえも体育会系の理屈が無理で第1話以外見られなかったから…。

 

  • 軽薄な真剣佑がめちゃくちゃいい。スタイルも良くて、マジで軽薄な笑顔で。好き。

 

  • まさかの土木行きか〜〜い!じいちゃん死ぬ前にできるのかなあ。叶わないのもまた現実だよっていう締めくくりになるのかなあ。今の世の中ではパワハラは明確な間違いだけど、でも喧嘩両成敗って感じで土木に異動で終わってしまうんだな。

 

  • これは経費で落ちません!もそうだったんだけど、現実そんなにうまくいかないよって言われてるような気持ちになる。誰かが忖度せずにぶち壊そうとしたって、そんなもん。

 

  • 私は、菊夫みたいな要領良くないやつ、好きだよ。

 

  • じいちゃん、なぜFAXを分ける。

 

  • サクラ、忖度はしないけど柔軟なところ良い。

 

  • なんだかんだ見物に来てる百合、好きだよ。サクラと百合の百合感が好きなんだけど名前が紛らわしい。

 

 

 

 

 

 

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