つちや(仮)

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G線上のあなたと私第3話感想〜このトロンとした目がすごい！2019大賞〜

ドラマ 2019秋ドラマ 火曜日22:00

主観による評価

★★★★★

 

リヒ…理人！！！！！！！！

ア゛！！！！！！！理人！！！！！！！！うわああああああ！！！！！！

とりあえず冷静に感想を述べると、本当にいい回だった。

 

まず、このドラマの主な舞台は音楽教室で、幸恵さん、理人、やえこの3人のつながりはバイオリンだ。

バイオリンのつながりがとても大きなものに見えるが、実は副次的で、全員「それより優先しなければならない生活」がある。

だから、本番2週間前のレッスンに幸恵さんと理人は参加できなかった。

大きくなってからバイオリンを習い始めた3人にとって、バイオリンは生活ではなく生活を豊かにするただのプラスアルファにすぎないことがまず痛いほど伝わってくる。

私たちが主に見ている3人のやりとりは、3人にとって生活のメインの時間ではない。

生活に何かがあれば、簡単に失われてしまう時間。

 

それが顕著だったのが幸恵さんの義母の脳梗塞。

いつもの意地悪かと思ったら本当に体が悪かったらしい。そういうところがリアルだなと思う。

少年漫画なら、幸恵さんの夫が発表会へ急げと言ってくれたり、幸恵さんがお茶を入れるときに走り出せば本番に間に合ったりしたかもしれない。

でも、幸恵さんは強豪校の部員ではない。そして、幸恵さんは最優先するものが何かわかっている。たとえバイオリンの時間を心の支えにしていたとしても、あの時間は生活より優先していいものではない。

これが強く生きる女の話なら幸恵さんは離婚をして子供を引き取って稼いでバイオリンを続けるかもしれない。

でも、綺麗なお家、浮気されても離婚を選ばなかったこと、色々なことから推察すると、多分幸恵さんは離婚して1人で生きていく経済力を持つ人ではない。

夫や子のために「支える人」になる人生を選んだんだろう。

バイオリンを続けさせることを夫に迫ることもできないんじゃないかと思う。

 

こんなときに限って、今までで一番満足度の高い演奏ができてしまう。幸恵さんはそこにはいなかったのに。(この辺り、現実だなあと思った。)

幸恵さんがいなくても世界は進む。発表会は止まらない。

3人は友達だ。でも家族ではない。

そういう立ち位置を確認させられる回だった。

でも、だからこそ分かち合えることだってあるとこれまでの3回でも十分に伝わってきた。

この、バイオリンよりも大切にしなければならない生活がある人たちが、それでもバイオリンで繋がりその時間を大切にしていることが1つ目の胸熱ポイント。

 

2つ目は、居酒屋のシーン。

途中、何もツイートできなかった。

理人の視線から目が離せなかったから。

そして、理人と同じように私もやえこから目が離せなかったから。

「人」のことを思って鼻水も気にせず、全然飾られない言葉で泣きじゃくる姿を見ただけでもこんなにも心が温まるのだから、それが「自分」のことを思ってのことだったら尚更だろう。

目の前の人に恋をしているわけではない。それでも確実にいつもよりキラキラして見えて、なんとも愛おしい気持ちになっていることが伝わってくる。

恋をしているのではない、本当に、本当にただ魔法にかけられたかのように「今」可愛く見えている。

それは、目の前の人が泣いている理由が、ただ自分のためだけだからだろう。やえこはやえこのために泣いているのではない。理人のために泣いている。

それが本当に嬉しかったから、可愛く見えたんだろう。

嬉しくて、ニコニコしちゃって、それが自然と「笑い」に移行する演技があまりにもナチュラルで、中川大志ってすごいなとも思った。

 

正直、言葉にするのも違和感がある。

本当に、ただただ心が温まる「良い」シーンだったから。

歩き回って疲れ切って、足湯に入ったときのような、「ああ、いい」という漠然とした気持ち。

恋をしているわけじゃないのに、あまりにもロマンティックなシーン。

それでいて、流れるものは友情という不思議なシーン。

なのに途中でLA・LA・LA LOVE SONGが流れても不思議じゃない、恋の予感も感じさせる絶妙な2人の演技。

いいシーンだった。生涯忘れたくない。

 

3つ目。時系列は1つ目より前だけど、今更何者にもなれないやえこがたった一音を出したいシーン。

何かを自己満足で始めるのに遅すぎることなんかないんだなと思った。

次は何を目標にしよう？って考えることも楽しい。

大人になってから何かを始めた誰かを私は馬鹿にしていなかっただろうかと考える。

何もしなければ昨日と同じ今日になる。それを変えた人は素晴らしいのに。

 

あー、本当にすごい良い回だった。

幸恵さんがいない発表会でうまく弾けたことも、居酒屋で理人にやえこが可愛く見えたことも、本当に。

でもクソ兄貴は死刑。

 

あとは細々と。

 

  • 理人！理人！理人〜！！！！！！好きだ〜！！！！！！かわいい！愛しい！

 

  • 愛おしそうで、なんかもうずーーーーーーーーっと、ずっと無言なのに嬉しそうな顔。なんじゃありゃ。好きじゃ。(ノブじゃ。)

 

  • 私は壁ドンという言葉が流行ってからの必然性のない壁ドンが嫌い(壁ドンは壁ドンが目的なのではなく他に方法がなくてでも目を見て話がしたくて追い詰められた先に切羽詰まって行うものだから)なんだけど、ナンパされていなくなったと思ってたから不安で目の前で確認したい切実さがあって良かった。子犬みたい。

 

  • 思い返すと、バイオリンに鉛筆で線を書き込むシーンから、少しキラキラして見えていたんだろうな…。ぐう。かわいい。アオハルじゃん。なんだよ。aikoの世界観じゃん。aikoの世界観じゃん理人！！！！！！！！！

 

  • 20歳だから本当に「かわいいと思った。ナンパされてるかもと心配だった。」程度だったのがかわいい。

 

  • 圏外じゃない！！！！！！かわいい、って思っちゃうんだぞ年上なのに。

 

  • それでも、ビールをぐいっと飲み干すやえこと、「美味しくない」と断じる理人の壁よ…趣深い…。

 

  • 幸恵さん、強い。

 

  • ワイン飲んでるときの中川大志の酔った喋り方、本当に酔った人の喋り方ですごかった。

 

  • 理人、マジで一途。それ知ってたからやえこも泣いたんだよな。

 

  • 「年齢も職業も何もかも違っても人は心でつながり合える、そういう関係をまとめているからこのドラマは受けている」と言っている人がいてわかるなあと思った。何歳になっても青春はできる。あと反省する理人えらい。

 

  • 可愛い発言幸恵さんも聞いちゃった！きゃー！！！！！！！！！！来週楽しみだな💕でも多分幸恵さん続けられないみたいな話するんだろうな、うっうっ…。

 

  • いやお前許されたわけじゃねーからな。なにわろとんねん。浮気したクソバカ兄貴死ね。あほ。

 

  • 母親に結構なんでも言えちゃう男は逆に手は汚さないんだよ。「言葉では守ってやってるだろ」みたいな態度で。だから多分介護は幸恵さんがやることになる。てめーの親だろ！って誰かが切れる展開が来ないかなあ。

 

 

 

 

 

 

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