つちや(仮)

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ニッポンノワール-刑事Yの反乱-第7話感想(ほぼ悪口)〜遺体を映さない奴は生きてるから来週はネオ才門が登場する〜

主観による評価

★★☆☆☆

 

先にこれだけ。

何度同じ手に引っかかれば学ぶんだこのバカ。

 

以下、文句。(上も文句じゃん。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脚本家、深刻な厨二病なだけなんだなと思い始めた。

非人道的な仕打ちとそれに抗う人間が好きであるが故に、その「非人道的な仕打ち」を頑張って考えたんだな…と生温い気持ちになった。

そういう趣味なんだなと思うと少しだけ器が大きくなれそうな気もするが、人体実験という厨二病の集大成はやっぱりモヤモヤする。

 

だって、後出しのくせに、人体実験の技術が、その理論が、あまりにもSFすぎん?

なぜPSYCHO-PASSの世界観(シビュラシステム)が許せてこのドラマのSF要素が許せないんだろうと考えたんだけど、PSYCHO-PASSは第一話から設定として出されているから「そういう世界の中での警察の話なんだな」と理解して見始めることができるんだけど、現実世界の話だったのに一滴だけ非現実が混入すると、辻褄を合わせるためだけの都合のいい科学に見えてしまうんだなと思った。

えっそういう世界だったの?と、知りもしなかった世界観であることを後から知らされてしまった。

警察は拳銃を使ってスマートフォンを使っているのに性格矯正という技術だけ異常に発達してるの?現代日本でも、裏ではこんなものが進行しているかも…という厨二病的な陰謀論信仰?

PSYCHO-PASSは世界観の一部になれたけど、ニッポンノワールは物語の辻褄を合わせるための後出し道具にしかなれなかった。

 

最初から科学が進歩した世界の話なら「その科学技術の限界」も設定として理解できる。

PSYCHO-PASSなら、人殺しをしていても犯罪係数が基準値を超えないイレギュラー・外れ値がいることとか。

科学じゃないけれど、ハリーポッターなら魔法で人は蘇らせることができないこととか。

でも技術そのものが後出しだと、例えば「この性格矯正技術はこういうことができない」という限界を今更示されても、後付けにしか見えない。技術が都合よけりゃ「できないこと」も都合がいい。

そこだけストーリーに都合のいい素晴らしいありえない技術が開発されている!?と思われないためには、最初から「実際の世界とは少し違うよ」と示しておくしかないのかもしれない。

(それとも、「現実でもこんなことあるかもしれませんよ」というありえそうな裏社会の話のつもりなのだろうか。)

後から1人「実は我が家にはドラえもんがいました!」って明かすようなもんじゃない?言い過ぎ?

連続殺人犯はサイコパスでした!と同じくらい、後からなんでもありにしちゃう設定だと思う。

 

ただ、宮城の記憶の食い違い、親がいないこと、検査が多いことなどの伏線はなるほどなー!と思った。

個人的には、

  • 本城理事官の娘が今後「自分が何者か分からなくてアイデンティティを失い苦しむ宮木」を別に宮城のこと好きなわけじゃないけど慰める→昔の自分はわからないけどこの気持ちは今の自分の確かな感情だと思える
  • 宮城が、真相を知ったことで世界を見る目が変わってしまったけれど、彼女だけは自分を見る目が変わらないことに安心感を抱く

という要素のためなら、あと1話早くに恋の伏線を張って欲しかった!でもこれはマジで私の好み!

自分が自分でないかもしれないことが明かされる回に恋の伏線まで入れてしまうと急ごしらえ感ある。

 

…と、わりと宮城の人体実験については好意的に捉えていたが、どうやら、他局で放送されていた、脚本を担当していたドラマの登場人物の設定をそのまま使っていたらしい。

もう、マジ…?やばいね?という感情にしかならない。悪い意味である。

力量が足りなくてニッポンノワールの6話分で描ききれなかった人格を、過去の作品に丸投げして後付けしたってことでしょ?

本来は6話の間に、7話目で「人体実験をされていたの宮城である」ことを明かした際の衝撃をより大きくするための「宮城という人物に対する視聴者の印象」を固めておくものだと思うんだよ。

その土台がなければ「この人が!?」という衝撃が薄まるから。

でもそれをせずに、過去のドラマを下敷きにした。

ドラマの私物化がすごいね。

「すごい、昔のドラマと繋げた。鳥肌。」「予想裏切られた!まさかそこから繋がっているとは!」みたいに感動してる人かなり見かけたけど、これそんなに感動することなの?

スピンオフでも何でもないんだよ?

以前、何の作品の時か忘れたが、野木亜紀子先生がリプライで「このシーンは図書館戦争のオマージュですか?」と聞かれて、「自分の作品じゃないのにそんな勝手なことしません」みたいに答えていたことを思い出す。

別に、過去の作品のことを知らなくても通るストーリーではあるけれど(私も、「神隠し?」と思いながら普通に見た)、すごい身内ネタでしかないなと思う。

常に、脚本家のファンや、特撮ファンのことしか見てないのかな。まあ私みたいな文句言う人間のことを見ていないことは間違い無いけど(笑)

 

  • カツキの前に現れたのが江國だと隠す演出。右京さんですか?

 

  • 脇の甘さのせいでピンチに陥るし、相手の脇の甘さのおかげで先手を取ることもできる。[https://twitter.com/twottyeah/status/1198598539028230144:embed#そりゃ盗聴器仕掛けるわなwなんというかみんな、脇が甘いお陰で相手の動向を知れるんだけど、全員脇が甘いんだよな 脇が甘い合戦してる #ニッポンノワール]私の抱いているこのドラマへの不満、頭の悪い、脇の甘い者同士のレベルの低い戦いだからというのもあるかもしれない。

 

  • 才門、なんであそこで倒れてたんだろう?生への執着があるようには見えなかったけど。なんだかんだ遺体も見せてもらっていないから、生きているという可能性もあると思う。もしくは人体実験に利用される?

 

  • ↑冒頭の戦士たち、ただの人体実験の失敗作の可能性もあるが、もしあれが死んだ人間を利用した武器だとしたら、そのうち才門の形をした意志なき戦士が清春の前に立ち塞がるかもしれない。(なおその場合体が覚えているため清春をギリギリで殺さないなどの展開が考えられる。)ハガレンみたいな、屍者の帝国みたいな。

 

  • 僕の性格を直してください!って、矯正前から今と同じように大人びてるじゃねえか。まあでもあんな生まれながらのサイコパスみたいな奴、お手上げだよね。そのうち「子供の頃から暴力的だった」つって映画のサイコキラーになりそうな奴だね。

 

  • 清春のよくわからないラブコメシーンなんだったんだろう。後でどちらかが亡くなった時の「結ばれて欲しかった」という悲しみを増幅させるため?と一瞬思ったけど、巻き込みたくないから帰れと言われても帰らないお節介な女を帰すための演技だったのかもな。

 

  • ガスマスク、名越説があるらしい。拳銃の持ち方とか、みんなよく見るね。一番最初から、清春に利用されること(清春に利用されることで情報を掴むこと)を見越してあんなことしてたのかな?(伏線すごい!って言われるポイント。)

 

  • かおる、かわいそう。

 

 

 

 

 

 

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