つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

G線上のあなたと私第7話感想〜つべこべ言わず黙って俺に愛されとけ!〜

主観による評価

★★★★☆

 

会えない時間が 愛育てるのさ

(よろしく哀愁郷ひろみ)

育ててたね…会えない時間が…。

 

忙しい日々の中でも、会いたい気持ちが失われることはなかったね…。

 

これくらい言ってもいいと思うぜ…。

 

 

「なんでこんなに会いたいんだ」

とか「なんでこんなに会えなくてモヤモヤするんだ」って自分の中の気持ちに気づいたらもう止まらない。

弓が欲しいんじゃなく、弓をもらうために会いたい自分がいることに気づいてしまった。

弓だけ会いにきたんじゃ足りない。あなたがいないと意味がない。弓がいつの間にか口実になっていた。

兄貴に言った「もう違う」という言葉。もう、マオさんを好きな時の俺じゃない。

自覚した…!

少年漫画のハーレム物主人公とはちがう!!自覚してるしどちらに自分の気持ちが向いているか一つに決めている!!

理人〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

どこで確定したのかなあ。どこで「俺あの人が好きなんだ」って心の中で言葉になったのかなあ。ウフフ。

 

下まで来てたのに、即答されなかっただけで心が折れちゃう理人。愛しい。弱い。恋は人を弱気にさせる。

会いたいの俺だけみたいじゃんって思うよね。

そして「俺に会いたいんだろ?」って強気な態度に出られないよね。なぜなら彼はこの間まで初恋を拗らせていた20歳だから…。

やえこが即答できなかったのは、大人として応えていいのかわからないからなのかな…と思ったのだが、最後の幸恵さんとの会話を聞く限りだとそんなことはなさそうだった。

ならばなぜ即答しなかったのかというと、マオ先生のことを好きな理人しか知らなかったからなんだろうな。

マオ先生のことを好きじゃない理人を知らない。

だから、「会えない?」という言葉が理人から発せられるなんて予想もしていない。

予想もしていない発言が飛び出したから単純に動揺した。自分の知っている理人から出てくる言葉じゃないから。

じゃあ、その「会えない?」には会いたいと返していいものなのだろうか。今の理人はどういう状態なんだろう?マオ先生のことが好きなまま?

そんなことを考えていて、判断が数秒遅れただけなんだろう。

数秒早ければ何かが違っただろうか…。

 

 

しかし、理人に恋する清水の前で

取り繕うから「若者は若者同士で恋するべきでしょ」とか、「8歳も歳上だもん。そのうちフラれるに決まってるから応えません」とか言うかと思ったら即答でOKするらしくてワロタ。意外と大人として突き放す気がない(笑)

幸恵さんもびっくりしてるじゃん。

でも、本能的でいいと思うぞ。欲に従おうな!苦しい感情を切り捨てて大人の振る舞いができる大人になんかなりたくないよな!

それでもやっぱり郵送で済ませたのは、「私に会うより弓がほしいだろう」という「理人の中での自分の立ち位置の見誤り」と、大人として振る舞おうとした形跡かなあ。

前回の、マオ先生は求められる人で自分は求められない人という話を少し引きずっていて、まさか理人が自分のことを見るようになるとは思っていないだけだったのかも。

(そりゃ「私に会いたいんだ」じゃなくて「弓が欲しいんだ」って思うよなあ。)

 

 

そういう、自己肯定感の低さが、

やえこに理人の背中を押させてしまったのかもしれない。

マオ先生は大切にされるべき人という無自覚の格付け。

いま理人に恋をしている自分より、いま理人の助けを求めているマオ先生を優先するべきだと。

本当は好きだから行かないで欲しい。当然である。恋をしているのだから、好きな人に、あなたのことを求めている人のところになんか行ってほしくない。

でも、恋愛感情じゃなくなったから一人では行かないなんて言う理人は嫌だったんだよね。

(↑これ理人が聞いてたら、保護者ぶるな!って怒りそう(笑))

他の人に優しくしてると、触れていると、嫉妬で苦しい。でも、誰にも優しくしてないあなたは好きじゃない。

そして、いまここで行かないでと言う自分にも、どう考えてもいないほうがいいのに二人きりにさせたくないからと幸恵さんとともについていくことを選ぶ自分にも、なりたくなかった。

 

 

理人に恋をしていない自分なら

どうするかを考えて、「こうしただろう」と思ったことをしようと思ったんじゃないか。

人としてマオ先生を放っておけない。

マオ先生がいま求めているのは理人だけ。

もし自分が理人に恋をしていなかったら迷わず行けと言ったはずだ。

だから、ここに自分の恋愛感情を介在させてはいけない。

理人とマオ先生が二人きりになることを不安に思って、求められていないのに幸恵さんとついていくことは選べない。

恋をする女性である前に、人間だから。

やえこは、20歳の男の子から告白されたとしても、「28歳だから」なんて断らない。そんな大人にはなれない。感情に従って付き合っちゃう。

でも、今みたいなときに、自分の感情を優先する大人にもなれない。「好きだから行かないで、苦しんでるマオ先生なんてほっといて」とは言いたくない。そんな自分になりたくない。

別に、未来ある大学生に手を出さないなんて倫理観はないけれど、大人には、時には恋愛感情より人間愛を優先しなければならないことだってある。

大人だからと振ることはしないけれど、大人だから行かないでと言えなかったんだ。

 

 

別の意味が生まれるってわかってる。

理人がもうマオ先生を恋愛的な目で見ていないなんてこともわかっていた。

恋をしているから会いに行ったという意味を生み出したくない理人。(マオ先生に誤解されたくないということもあるかも。)迷わずやえこが好きだって自分でわかっているからだ。

なのにやえこは行けと言う。別の意味を生み出せと言う。

こんなに残酷な人がいるだろうか。

マオ先生には「時間を無駄にします」という優しさがあった。やえこのほうがずっと残酷だ。

 

それでも理人は従ってくれた。従うしかなかった。別の意味が生まれるとわかっていながらやえこの気持ちを尊重した。

告白させてもくれないずるい女、こんなときもずるい。断ったら自分が人でなしのように見えてしまう。行くしかない状況にさせたのは、やえこだ。

ずるくて残酷で腹が立つ。

でもそんなやえこを好きになってしまったのだから仕方がない。だって、幸恵さんの前でも気にせず「俺はあなたが」って言うくらいだぜ?

理人、頑張れ!来週も頑張れ!

やえこも、理人に好きなだけ「俺が好きなのはあなたです」って言わせてあげて!as soon as possible!!

 

それにしても、幸恵さんは聞きたいことを全部聞いてくれるし慰めたいときに視聴者の代わりに抱きしめてくれるからただただ最高の人なんだよね…。

来週も任せたぜ…。

 

 

こまごまと

  • 両片思いが一番美味しいってはっきりわかんだね。

 

  • 慰めに行くのが兄貴だったらあなたのことはそれほど始まっちゃってたな。

 

  • 「私大変です」って顔されたくない家族、わかるよわかるよ。幸恵さんがいなくても大丈夫じゃなくて、幸恵さんにも楽しく生きてほしいんだよね。じゃないと自分たちが楽しみにくくなっちゃうし(笑)

 

  • 幸恵さん、自由な時間ができてよかった。義母が倒れたあの日、自分の未来が確定したように思えて苦しかっただろうな。私、多分これからこういう未来しか待ってない、って。でもそんなことなかった。頑張っていればみんな協力してくれるし、やらなければならないことが積み重なる日々の中にも、自分のしたいことを見つめられる日がある。

 

  • 電話の向こうで幸恵さんを心配する夫。なんというか、「浮気した夫」にも「浮気した」以外の個性が沢山あるんだなと考えさせられた。ドラマを見ていると、浮気した夫は「浮気した」部分ばかり目につく。だから別れろと思ってしまう。でも、幸恵さんがばっさり切ってしまえないように、浮気した以外の部分が沢山あるんだよなあ。浮気したという一点のみで切り捨ててしまうことができないくらいには。

 

  • マオ先生にふられた時の言葉を使う理人〜!!

 

  • ままならないほうが深くはまり込んでしまう。

 

  • 耳栓レベルという言葉を前向きに受け取るやえこ。こういうところがいいなって顔してたよね、理人…。ウフフ。

 

  • 先生の気持ちがやっと理人に向いた頃には、理人はやえこを好きになっていた。追いかけてくれた人に心が向いた瞬間、その人は他の人を見ている。花開くのが遅い恋はこういう切なさがいい。

 

 

 

 

 

 

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