つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

G線上のあなたと私第8話感想〜幸恵は見た〜

主観による評価

★★★☆☆

 

やえこだって、理人が好きだ。

それは本当だ。マオ先生のところに行って欲しくなくて、何事もなく帰ってきて嬉しかった。それが幸恵さんにはない感情だってやえこもわかっているだろう。

でもそれ以上に、幸恵さんと3人、「友達」「他にないオリジナルな絆」でいることの方が大切だ。

なぜならそれは、保とうとする限りきっと失われないだろうから。

「俺の話は長い」で満も言っていたが、努力次第で恋愛がなんとかなるならこの世に失恋など存在しない。

些細なきっかけで、他の人に気持ちが動いたり、嫌いになったりしたら、もう取り戻せない。元の居心地の良さには戻らない。恋が介在するというのはそういうことだろう。

友達のままでいれば、恋とともに、「一緒にいられる関係」まで終わることはない。

だから、臆病になって、理人の気持ちを見ようとしない。

浮かれていれば前回の「俺は今はあなたが」の続きを想像することもできる。でもその可能性は排除したい。今の居心地の良さを壊すものだから。

 

でも、冒頭のマオ先生と理人のシーンを思い返すと、男女は恋でなくても慰め会える、支え合える、気にかけることができるということがわかる。

恋をしても、その前段階にある「大切」に思う気持ちは変わらなくて良い。

だから、やえこも、恋をする前に人としての理人との関係を大切にして良いんだと思う。

多分それは、恋と両立できるんじゃないかな。

だって、3人の関係がいくら心地いいからって、理人が他の人と付き合ったら嫌でしょう。「人として大切に思うこと」だけを選んだら、それを見つめることになる。

(こんなことでさえ、酔って明るくしないと聞けないんだから。)

それなら、付き合った上で、「人として大切」を持ち続けてもいい。欲張っていい。

極端なことを言えば、二人きりでいる時に、常に「恋人の空気」でいる必要はない。

二人きりでいたって、そこに急に幸恵さんが混ざっても困らないような、「人と人」でいることはできるんじゃないかな。

やえこが、今心地よいと感じる「確かな関係」と、自分の中で生まれた「理人を誰にも取られたくない」を、両立できるって気づけたらいいなあ。

理人も、告白キャンセルされても嬉しそうだったよ。

 

それはそれとして、理人20歳。恋に一生懸命で愛しいがすぎる。

すぐに言いたい。伝えたい。

でも占い(根拠のないこと)が引っかかるくらいには、失敗したくない。

あとで、「11/24以降にしておけば…」と思いたくないんだろう。

些細な迷信でも信じたくなってしまうところが、青臭くて愛おしい。

こんなこと考えてたんだよってやえこにも教えてあげたいくらい。

っていうか、第一話からの理人のやえこを見る視線の変化をやえこにも見せてあげたい…めっちゃ優しくなってっからよ…。

思わず狩野英孝になる私。

何で繋がるの!?(下ネタ禁止)

シラフで言いたいなんて、お前、その真っ直ぐさが届くといいな…。

 

 

  • 幸恵さーん!!幸恵さん完全に視聴者のソレ!!!!!!!私も推しカプの気まずい二人飲みをトイレから戻るのを遅らせて見守りたい!!!!!!

 

  • そこに気づけたからって調子に乗るなよ小木。猫を助けるヤンキーより、普段から真面目で猫を助ける奴の方がえらいんだぞ。浮気をしないのがえらい。介護を任せないほうがえらい。チャラにはならないぞ。-150が-20になった程度で調子乗んなよ。まあ、他人が離婚しろと言えるものでもないが。来週も波乱がありそうだけど…。

 

  • マオ先生、気付いてた。兄のこと抜きで、理人のことを見られるようになった、自分を見つめてくれる理人に惹かれ始めた、その頃にはもうわかっていた。「この間まで私のこと好きだったけど、この人もう私のこと好きじゃない。」私のこと好きになってよ!と叫べるほど子供でもない。

 

  • やえこが迷って迷って今あるように、マオ先生だって迷っていい。ずっとそばにいたバイオリン。当たり前だったものをこれからどうする?「どう付き合っていこう」とすら考えないほど当たり前だったのに?マオ先生にとっても、そんな救いがありますように。納得いく人生になりますように。

 

  • Kase brothers so TOUTOI.

 

  • 理人が幸恵さん…って繰り返すシーンとてもくだらなくて楽しかった。理人にとっては、あんな風にふざけられる「メンツ」なんだなあ。

 

  • 幸恵さんの姿が、たとえば結婚して家庭の他に居場所がない人にとって、少しでも希望になっていたらいいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

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