つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

俺の話は長い第9話感想〜豊富なトークは豊富な人生経験から〜

主観による評価

★★★☆☆

 

夢までは、急がば回れだね。

例えば「おバカキャラ」で売っているモデル、運動神経が悪いことが売りの芸人、そういう「何かの無さ」を売りにしている人を見て、「自分でもできるかも」と思う人もいるだろう。

でもそうではなくて、何かが欠けていることを売りにできずに消えていった人たちがたくさんいるはずだ。

YouTuberだって、売れている人と売れていない人の差はいちじるしい。

Mr.Childrenになれなかったバンドマンがどれだけいるだろうか。

でも、自分の視界に入るのは成功した人ばかりなのだから勘違いするのも仕方ない。

そういう子供たちの根拠のない有能感、「私なら成功者になれるはず」という自信が生まれてしまうのは仕方がない。

 

ラジオパーソナリティだってそうだ。

何も考えずに喋り続けること、とても難しい。誰にだってできることじゃない。

その上、なりたい人はたくさんいる。なれなかった人もたくさんいるだろう。

でも、「話してるだけ」に見えて、とても簡単そうに、それこそ今から自分でもできそうに思えてしまうんだろう。

その夢自体を頭ごなしに否定せず、春海の可能性を広げる選択肢を(とんかつに焦りながらも)示した満は、正しい大人の姿だなと思う。

ラジオパーソナリティになるなら、人の意見に臨機応変に答えられる方がいい。知識も経験ももっと豊富な方がいい。

そして、いつかラジオパーソナリティ以外になりたい時の選択肢もある方がいい。

その土台となるのはたしかに高校生活だと思う。

そして、「中卒で充分!」と思っているうちは無理なんだと思う。

お母さんも、「高校に通うならこういう選択肢もある」っていう建設的な意見を冷静に提示していて成長を感じた。ラジオパーソナリティなんてバカみたい、なれるわけないって言わなかった。

春海だけじゃない、全員が成長しているんだなと感じた。

そして、春海自身、最後にラジオを聞いて、心の底から納得してくれて良かった。言いくるめられたままじゃなくて良かった。

 

しかし、まさか来週、議員秘書として面接を受けるんだろうか…?

新しい世界を見に行くのも悪くないかもしれないけど、第9話までその兆しがなかった満が、急に就職してめでたしめでたしとはならなさそう(笑)

勤めてみたけどうまくいかず、ニートの方が性に合っているという結末だろうか?就職して超有能秘書になるぶっ飛びエンドだろうか?

 

  • 満は主人公らしくないし、陸くんは恋のお相手っぽくないところがいい。

 

  • 僕らは似てるのかな、それとも似てきたのかな。

     

 

 

 

 

 

 

 

 

主観による評価