つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

モトカレマニア第9話(最終話)感想〜マコチマニアもMKM〜

主観による評価

★★★☆☆

 

「私のことは、私が幸せにする!」

 

自活しようと、頑張って再就職して、仕事でも努力して+αの作業をして、恋愛に溺れるだけでなく気骨のある女としての描写が割とあったから、「マコチ、幸せにして!」みたいな展開だったら結構がっかりしてたと思う。

でも、ちゃんと自分の幸せは自分が決めるもので、その上でどうしようもなく、ズレてるけど愛しいマコチのマニアだと自覚した終わり方で良かった。

 

思えば、このドラマは女の人がみんな、とても自立的だった。

この場合の自立というのは、「一人で稼いで生きていく!キャリアウーマン!」の意味ではなく、依存先を分散させて、一人でも生きていけるし二人でもうまく生きていけるという意味である。

男なんかいらない!と思っているわけじゃないけれど、男を必ずしも必要としない、孤独を悪としない生き方がそもそも一人でできる人間だった。

さくら先生は、不倫相手を切って、自分の幸せは自分で決められるけど一緒に歩む人も決められるからと、一緒に幸せになれるメンディー(役名わからない)を選んだ。選ばれたのではなく、選んだ。

(さくら先生の「そうでもない」が「満更でもない」だとわかっているようで、良かった。)

むぎちゃんも、ひろ美も、振られた加賀さんも、離婚した桃華さんも、それぞれ自分の心に最善の道を選び取ってきた。

印象的なのは桃華さんのこのセリフ。

綺麗な夕焼けを見て、元夫と見たことを思い出す。それでも、二度と一緒に見られない方を選んだ。

ずっと一緒に見られる道もあった。

でも自分の幸せを考えた結果、選んだのが「こっち」だった。

考えて選び取ったなら、結果は間違いじゃない。別れたって別れなくたって後悔はきっとするのだから。

「なんで手放したか」ときっとこれからも自問自答するんだろうけど、その時の自分にとってそれが最善だったなら、きっといつか「なんで」じゃなく「間違っていなかった」と思えるんだろう。

 

「私の幸せは、私が決めます。」

「綺麗な朝焼けを、一緒に見たいと思える人が、いたりして。」

最終話は、私の大好きなドラマ「空飛ぶ広報室」のセリフを思い出しながら見ていた。

綺麗なものを共有したい、それが好きという気持ち。

幸せは女性だろうと男性だろうと自分が決めるもので、一緒にいる人に決めてもらって受動的に従うものじゃない。

これからも、時に喧嘩しながら、それでも綺麗な景色を見るたびに、マコチと見たい、ユリカと見たい、謝ろう、そうやって考える二人であってほしい。

 

  • ユリカの働く姿は、とにかくとても良かった。お仕事ドラマじゃないけれど、恋愛ばかりでお仕事への前向きさを描写しないドラマにストレス溜めてたんだなと思った(笑)恋愛している人の、日常としての働くシーンが蔑ろにされていないところが良かった。

 

  • マコチ、これだけはわかってほしい(笑)

 

  • 「結婚は生活」重い言葉だね。「結婚」は、「好きな人と毎日会うこと」じゃないからね。

 

  • 略奪されちゃう人って、永遠に略奪されちゃうよね。

 

  • G線上のあなたと私に届け!モトカレマニアは、他のドラマと共通したメッセージもあって、復習してる気分になれて良かったな(笑)

 

 

 

 

 

 

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