つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

2019年ドラマ個人的ランキング(冬〜秋)

ブログ自体は2019春から始めたんですけど、折角だし2019冬、春、夏、秋全体を振り返って個人的なランキングを作っちゃいます。

(自分の感想記事からピックアップしてエントリーしたせいで5位を含め忘れて後から付け足したため11位までの微妙な数字のランキングになりました。すまん。)

「※個人の感想です」を心に留めてお読みください。

ちなみにネタバレ配慮はありません。

おまけは個人的クソドラマランキング。

 

エントリー

※全体を把握できる程度の話数見たもの。大体全話見てます。

  • 2019冬(1〜3月)

トレース〜科捜研の男〜

初めて恋をした日に読む話

家売るオンナの逆襲

メゾン・ド・ポリス

トクサツガガガ

グッドワイフ

3年A組-今から皆さんは、人質です-

 

  • 2019春(4〜6月)

ラジエーションハウス

わたし、定時で帰ります。

緊急取調室第3シーズン

カフカ

インハンド

 

  • 2019夏(7〜9月)

監察医 朝顔

TWO WEEKS

偽装不倫

サイン-法医学者 柚木貴志の事件-

ルパンの娘

凪のお暇

これは経費で落ちません!

ボイス 110緊急指令室

あなたの番です

 

  • 2019秋(10〜12月)

シャーロック

まだ結婚できない男

G線上のあなたと私

同期のサクラ

モトカレマニア

4分間のマリーゴールド

俺の話は長い

グランメゾン東京

ニッポンノワール-刑事Yの反乱-

 

 

11位

あなたの番です

日本テレビ/春〜夏

最終回のガッカリ感や、物語の粗で、全体的な「面白さの完成度」としては個人的には(期待してしまった分)低いけど、とにかく2クールを跨ぐ圧倒的なワクワク感とハラハラする展開は他のドラマでは得難かった。

面白かったというより、印象的で、強烈に心に焼き付いて、多分一生忘れないドラマだな…と思っている。

 

グッドワイフ

TBS/冬

まずはキャストの良さ。小泉孝太郎はまた当て馬をやって欲しい。

そして物語の良さ。一度子育てで社会から離れた人が戻ることの難しさや、夫をどこまで許せるかというライン、そして自立する女性の強さ。

「良い妻とはこういうものです」と押し付けるのではなく、各々の「グッドワイフ」とは何かを考えさせてくれて良かったと思う。ある事象を許すことと、全てを許すことは違うし、許せなかった人が バッドワイフではない。

とかなんとか言っているが、多田くんが小泉孝太郎でなければこんなに評価高くなかったと思う(笑)多田加点がでかすぎる。

 

最終的な評価が低くなったとはいえ、半年間楽しんだ思い出を考えるとどうしてもあなたの番ですは外せなかったけど、完成度としてグッドワイフを上回ったと認めたくなくて(あな番のこと嫌いなの?)同列となりました。優柔不断ですまん。

 

 

10位

凪のお暇

TBS/夏

「原作あり漫画の実写化」のお手本のようなドラマだった。原作へのリスペクトがあれば、オリジナル要素があっても納得感があると知った。

平面のものを三次元にするのは多分本当に難しくて、例えば原作のモノローグや書き文字をそのまま文字で表示するとか、セリフの言い回しを原作と全く同じにするとか、再現したいという気持ちだけが先行していると、ドラマという映像媒体だと途端にサムくなってしまう。おそらくフィクションでも漫画よりもドラマの方が生身の人間が演じる分現実に近いからなんだろう。

やり方に正解はないんだろうけど、原作からそのまま持ってくるものと、映像だと合わないからオリジナルにするものの塩梅がよく、凪のお暇をドラマにすると、生身の人間が演じる「半分現実」だとこうなるんだなあと理解できた。

高橋一生中村倫也は、慎二にもゴンにも見た目は似ていないけれど、慎二とゴンだった。

 

 

9位

メゾン・ド・ポリス

TBS/冬

物語全体を貫く大きな謎と、一話ごとの小さな謎がうまく絡み合って最終回までダレずに楽しめた。

まあ、正直、厳しくも優しい元刑事・西島秀俊はずるいわ…。

おじさんたちが多くいるのに一人ひとりの役割がちゃんと分かれていて、その中でも近藤正臣が謎多きボスを演じているのはキャスティング担当に拍手したいレベルで良かった。金一封!

二期が見たいドラマ。

 

 

8位

俺の話は長い

日テレ/秋

働かない人間の一生懸命考えた働かない理屈が滑稽で面白くて、それでいてどこか「こういう風に考えて生きられたら楽かもな」と憧れを抱かせるようなもので、くだらないニートを馬鹿にするつもりで見たのに思いの外励まされたり学ばされたりすることが多かった。

中学生の恋愛、大人の恋愛、再婚、家業、友情…。この世のどこかで今も起きている、あまりにもありふれた出来事や家族の会話が、こんなにも新鮮で楽しく見えるとは思わなかった。

ありふれた私の家庭の会話も、カメラで映すと楽しいのかもしれない。そんな風に自分の生活を愛おしく受け止めるきっかけにもなるような、優しいドラマだった。

 

このドラマが冬放送で、1年経ってたらもしかするとランキングには入っていなかったかもしれない(笑)記憶の新鮮さが影響するのは仕方ないですね。

 

 

7位

グランメゾン東京

TBS/秋

どストレートのキムタクドラマのように見えつつも、いつも通り一筋縄で「キムタクの奇抜さが受け入れられる」とはいかず、それが新鮮だった。

カリスマ性のある奴が認められるだけのストーリーでは今の時代はダメなのかもしれない。なぜなら「周りを気にしない人」はそれなりに罰を受けたり認められなかったりする社会だから。

だから、「周りを気にせず自分を貫け!」と無責任に煽るのではなく、認められない社会の中でも希望を見失わずに前を向くことが苦しくても生きがいや楽しみになるというメッセージを伝えたかったのかもしれない。

喜びは苦しみを味わった後の方が多分大きく感じられる。

…とかなんとか言っているが、少しずつ仲間が増えて困難を乗り越えて人間関係が深まる様子が純粋に楽しかった。

大人になってからも、文化祭の準備をして成功しているような空気があって、終わって欲しくなかった。

 

 

6位

監察医 朝顔

フジテレビ/夏

「監察医ってここまでやるのか!」というお仕事ものの面と、人が立ち直るまで(立ち直れなくても生きていくこと)の経過と、誰かと一緒に生きたいと思う人としての気持ちと、子供を幸せにすることと…。とにかくあらゆる「生きる中で訪れるものごと」が詰め込まれているのに一つ一つが丁寧なドラマだった。

刑事ドラマじゃないから、事件の顛末がドラマチックじゃないのも良かった。とにかく良い意味で地味だったけど、地味でも真面目に作っていれば「面白い」とわかった。

登場人物の葛藤も、誰もが経験しうるものだからこそ、それに立ち向かう人の姿は勇気になる。

「世界がこう優しくあってほしい」が詰まった、もっと見ていたいドラマだった。

つぐみがあんなに可愛くなければこの順位にはいなかったかもしれないけど。

 

 

5位

これは経費で落ちません!

NHK/夏

お仕事とラブコメ(しかも好きじゃない→好きまでの過程がよくわかる)がこんなにバランスよく融合しているドラマは久々だった。

(そもそもこういうのが好み。)

お仕事パートでは、白黒つけるわけにはいかない社会での出来事の落とし前のつけかたに、モヤっとしつつ、そういえば確かに現実でも何でもかんでもスカッとするわけじゃなかったなと思い出させられた。

現実離れした、魔法の解決策などなく、それでも社会は回っていく。地味で、外からは見えない仕事が社会を支えている。多分世の中の9割はそういう仕事をしていて、自分の生活もその上に成り立っているのだと、経理の仕事を通して学ぶこともできた。

とかなんとか理性的に言ってるけどただ山田太陽が最高なドラマだった。

太陽のようなワンコ系年下男子として視聴者を惹きつけ、最終回直前のプロポーズでもやっとさせたかと思いきや、最終回ではしっかり反省して主人公の自我を尊重する訂正をする。

重岡大毅、10000000000000点。

 

 

4位

インハンド

TBS/春

山下智久濱田岳菜々緒というバランスが素晴らしく、各話で取り扱われている病気も勉強になる。

そして一貫して、今目の前にいる人は助からなくても、今の研究が未来を救うというテーマがあり、それにふさわしいエピソードが無駄なく選ばれていた。

何より動物への尊敬が貫かれていて、目の前にいる生き物にも可能性が秘められていると感じることができた。

道を歩いている時に見えるものが変わる、そういうドラマだった。

山Pは棒?そんなん知るか。役が山Pに合わせればええねん。

そう思いながら見ていたが、正直視線の動きなどの繊細な演技は本当にうまかったと思う。感情の奴隷になれない人間の漏れ出る感情を感じた。

 

 

3位

ルパンの娘

フジテレビ/夏

ドラマはくだらなくていいと思い出させてくれるドラマだった。

泥棒一族の馬鹿っぷりが突き抜けていて、バレるだろそんなの…としか思えない数々の行動がくだらなくて面白くて、こんなにもありえないしツッコミどころしかないのに、ツッコミどころしかないと逆にエンタメとして頭を使わず見ることができるんだと思った。

個人的には、ピューと吹く!ジャガーとか、ギャグマンガ日和を読んでいる時と同じ感覚だった。

後半のシリアスは特に「次回気になる度」が毎回ピカイチ。

コメディとシリアスのバランスが神がかり的な危うさで、ここまで笑えてハラハラする経験はしばらくできないのではと思うほどだった。

また元気がない時に見たい。

 

 

2位

わたし、定時で帰ります。

TBS/春

定時で帰りたいと思うと同時に、優秀じゃないと無理という事実を突きつけられる残酷な作品。(努力せえよ)(すまん)

自分の正しさを貫く主人公は、だいたい「そんなことしちゃダメだ」「このやり方が正しい」と押し付けるものだというイメージがあった。

でもこのドラマでは、「私は定時で帰るけどそれをみんなには押し付けない」という姿勢で、押し付けないからこそ働き方に苦しむ人たちに手を差し伸べているのがよかった。

こうやって働きたい、こういう人になりたいと思えた。

新しい時代のドラマだと思ったし、時代が変わったとも感じた。

恋愛パートにおいては、とにかく向井理がずるい。厳しいようで優しい元カレに向井理キャスティングされたらどんな俳優が今カレ演じてても太刀打ちできない。ずるい。

唯一残念だったのは、元カレとくっつけたいのはわかるが、「今カレが一方的に悪い」雰囲気だったこと。主人公にも非はあったのだが、心置きなく元カレのもとへ行くための装置感があった。

 

 

1位

G線上のあなたと私

TBS/秋

世界を変えるとか、大それたことは何もしていなくて、ただ気の持ちようを変えるだけのドラマだった。

自分自身、今更何者にもなれない、ただ「大人」というジャンルに入っただけの人間にすぎない。多分世間にはそういう人の方が多い。

だからこそ、バイオリンを極めるわけでもない大人が、バイオリン教室に通っているだけで、世界を変えるわけでもなんでもないのに、気持ちの置き方を変えていく様子を見ていて、優しく背中を押されたような気がした。

それと同時に、「白黒つけられないことをグレーのままにしておいてもいいんだな」と思えた。「浮気だけでは捨てられない夫」を抱える人はその象徴に過ぎなくて、多分登場人物の誰もが白黒つけられずにいた。周りから見ると煮えきらないように見える状態も肯定してくれるドラマだった。

何者にもなれないすべての人を肯定し、何かを決断できずにいるすべての人を肯定する。

本当ならドラマにならないような小さな世界も色鮮やかに見える。そういうドラマだった。

……とかなんとか言っているが正直理人が………恋愛パートが……最高だった……。

恋愛パートの最高さによる加点が1000000000000点くらいあった。すまん…。

年下の男性を好きになる葛藤、それを打ち破る若さ。ふぅ。久々に胸キュンとかいう言葉を使ってしまった。

そして安易に結婚まで描かないところもよかった。

 

 

 

 

おまけのクソドラマランキング

こちらも完全に個人的な好みによります。

3年A組は最終回が悪くなかったのでランキング入りを逃れました。

 

 

3位

あなたの番です

日テレ/春〜夏

「本当にびっくりさせる結末があるのか?」という心配を覆すほどの、今までの伏線を全て回収するほどの何かが用意されていると思ったら、そんなことはなかった…。

 

 

2位

ボイス 110緊急指令室

日テレ/夏

単独行動しかせん!(ノブ)

 

 

1位

ニッポンノワール-刑事Yの反乱-

日テレ/秋

キャスト以外全部ダメ。