つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

耳をすませばが数年後設定続編の犠牲者になる…

 

私は実写化は好き(実写化何が何でも反対派二次元オタクが苦手)だが、

これらの記事からもわかる通り、思い出をぶち壊す数年後設定の続編にはかなりのトラウマがある。

アニメドラマ漫画関係なく。

 

たとえば、夢を叶えたい少年少女の希望の物語なら、結末は「これからも頑張るぞ!」か「叶えたぞ!」の二択だ。

(大人向けなら勿論「夢は叶えられなかったけど、これが私の生き方!」という結末でもいい。)

このとき、「これからも頑張るぞ!」だった場合、我々は自然と「フィクションだから」「きっと叶えただろう」と考えている。

正確には、「私は『彼らは夢を叶えただろう』と思っている」と認知すらしていないこともあるだろう。

そして、「きっと叶えていただろう」と無意識のうちに考えていた自分に気づくのは、続編が発表されたとき、もしくは作者が「あの主人公は挫折しましたよ(笑)」とインタビューで答えたときだ。

また、「叶えたぞ!」だった場合、(その物語のことが好きなら)「このあと挫折したんだろうな」とはあまり考えない。(うまくいきすぎだろ!挫折しろや!と考えることがないとは言わないが…。)

たとえそれが現実では挫折したり一筋縄ではいかなかったりするものだと十分に理解していても、これはフィクションだから。

この場合も、それに気付かされるのは、別の作品のモブとして前作の主人公が夢破れて他の職業に就いている様子が描かれたときなどである。

そしてたとえばうまくいくタイプの恋愛作品なら、「これからも一緒にいるんだろうな」となんとなく当然のように思わされて終わる。

 

余韻を、

希望ある未来の余地を、

残して終わった作品は、

作り手の想像以上に、

見ていた人の思い出に、

「余韻ごと」保存されている。

 

だから、キラキラした青春時代とうまくいかない大人の現実の対比なんかのために耳をすませばを消費するな…!

 

余韻さえぶち壊すな…!

 

わかっている。理解はしている。中学生の時付き合ってたやつ誰も結婚してない。わかっとるわ。

現実を理解していないのではない。

非現実を見て楽しんでいたのに非現実の続きに現実を持ってこないでほしかっただけだ。

 

もはやこれはオタクをがっかりさせるなという話ではない。(オタクはそんなものを求められる立場ではない。)

誰の中にもある「自分にはあり得なかったフィクションのジュブナイルへの憧れ」を打ち砕く権利は誰も持っていないはずだったのにという話である。

憧れを憧れのまま終わらせたいと願うのは内心の自由なはずなのに、そういう人間にとっても、作品を世に出されてしまうと無視できなくなってしまう。

憧れを憧れのまま終わらせていると、現実(公式に出された続編)から目を逸らした人間という烙印を押されてしまう。続編が出なければ永遠にそんな風に思われることはなかったのに。

 

それなのに、どうして今更疎遠になる現実を二次創作じゃなく公式続編として突きつけられなければならないのか。

(オタクたちが「ふたりはこうなっただろう」と半ばネタにすることがあるが、あれはネタだからね?公式に提示されたら従わないのがわがままみたいになってしまうよ…。)

 

※以下、確定しているわけでもない架空の「耳をすませば」続編のストーリーにキレています。

 

なんとなくわかっている。

多分雫は結局小説を書くようになって天沢聖司と結婚する。

挫折を経て、さらに伸びるんだ。

 

こんなインタビューが掲載されて、

 

雫の編集部の先輩(早稲田大学文化構想学部卒)として高橋一生が出演して、

 

こんな感じで終わるんだろ。

 

でもな、

それ、

 

誰もが美しい恋愛の象徴として保存していた「耳をすませば」でやる必要あるか?

 

そんなよくあるストーリーに、「耳をすませば」の設定の必要か?

 

サッカー選手になれなかった少年と夢を叶えて海外を飛び回る少女の話、

イチから作れなかったのか?

 

たった15秒のCMでも、夢叶えてシンガポール行ってて同窓会に参加できない女が描けるんだぞ?

2時間あればいけるだろ?

 

オリジナル、いけるだろ?

 

誰も、ありふれた中学生の恋愛ストーリーのために耳をすませばを見ていない。

ありふれていないジュブナイルを垣間見したつもりだった。

 

さすがに知名度を借りて、過去の説明省くためじゃない?

そんな気さえする。

(普段は二次元オタクのこういう発言に辟易しているというのに。)(作品の知名度利用して実写映画作るなー!ってやつ。)

 

あと個人的感想だけど、小説家諦めて編集者に落ち着くのリアルすぎて生々しいわ。

わかるわ。いる、そういうやつ。

 

なのに、正直、清野菜名松坂桃李というキャスティング、本気出しすぎだろ…。

雫、成長したら清野菜名に絶対なるやん。

天沢聖司そりゃ松坂桃李に成長したらめっちゃ嬉しいやん。

 

そこだけ本気出してんじゃないよ……!!

 

続編じゃなくて、実写化じゃダメだったのか?

それなら私だって楽しみにしたし、「アニメの実写化反対!」と言う人たちに「原作は漫画ですぅ」と言い返した。(子供か?)

まあこれはこれで色々言われただろうけど…。

発表されたのが続編だったから言えることかもしれないけど、後付けの続編よりは焼き直しの実写化の方が良かった…。

 

でも、

正直、

 

 

「邦キチ!映子さん」で取り上げられるのはめっちゃ楽しみだな…。

(取り上げられないってことはないだろ…。)

 

 

 

まあ、作られるならせめて、紆余曲折を経て二人が幸せになれる結末だといいな。

「子供の頃の夢なんてそんなに叶うもんじゃない」「子供の頃の恋愛が添い遂げるまで続くわけない」なんて甘くないリアルな現実じゃなく。

 

 

 

 

 

 

 

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