つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

テセウスの船第1話感想〜佐野目線で見ると10000000000%心さんが容疑者〜※原作ネタバレあり(ワンクッションあり)

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※珍しく完結した原作を読んでいるためネタバレがありますが、ネタバレの前にネタバレアナウンスします。

 

主観による評価

★★★★☆

 

良かったところ

  • ほどよい改変(補完エピソード、説得力持たせるエピソードがちょうど良い)
  • キャスト(特に竹内涼真鈴木亮平)
  • 子役がいい!(年を取ったので子役を可愛く感じる)

 

悪かったところ

  • 榮倉奈々の特殊メイク本気出せ
  • 平成生まれでも「上を向いて歩こう」くらい知っとるわ
  • ↑あそこまでメロディー覚えてたらたまたま原曲聞いた時に「俺が覚えてるのこれかあ」ってわかることない!?胎児の時にしか聞いたことないなら仕方ない!?
  • (ロケの都合だろうけど)なんで宮城県舞台に変えた?なんで宮城県舞台にするなら「音臼」って地名残した?どう見ても北海道の名付け方じゃん!!
  • 雑CG

 

 

でも、総合的に言うと、

やっぱり謎があるドラマは面白い!!!

という感想。

そして原作の「誰が犯人?」「これからどうなる?」というワクワク感をちゃんと引き継いだドラマ化、素晴らしい!!!

忠実だけど、ちゃんと三次元に合わせている。変に漫画の再現をしようとせず、三次元で無理なく見えるようにしている。CGは酷いけど。

 

特に、「佐野から見ると心さんがどれだけ怪しいか」がドラマだと際立って良い(笑)

 

原作とドラマで二度楽しめる!めっちゃいいぞー!

 

 

 

第1話のテンポの良さと改変

めちゃくちゃテンポがいい!多分!

第1話で2巻の途中までやってるからね!

全10巻だから、原作の最後までやってきっちり終わらせるのかな?

のんびりやっていたら、次回が気にならないところになっちゃうのかなあ。

 

正直言うと自分ではあまりテンポの良さを感じていなかったんだけど、フォロワーたちが「もう未来人ってバレた!?」「もう父親と和解した!?」と色々驚いていたので、

ああたしかに普通のドラマなら未来人だとはすぐにはバレないし、最初の容疑者の容疑は第1話では晴れないかもなあと思った。

でもこの作品の一番大切なところは、そこじゃないからね。

未来人を隠して行動するところじゃない。

どうやって謎を解き明かすか?つまり(謎を解き明かすことで)真犯人を突き止めるか?が本題。

心さんの正体が判明したところで過去が変わるわけじゃないから、さっさと明かしてしまったんだろうなあ。

 

そして原作からどんな風に変えられているのかも楽しみ。

二次元を三次元に変換するにあたって、流れが自然になるように原作にないものが付け加えられるの、「このドラマを作る人はどんな風に行間を埋めようと思ったんだろう?」とワクワクできるから好き。

 

今回だと、崖から落ちるエピソード。

原作にない!

でも、漫画だとどこか非現実だからあんなエピソードがなくても納得できる感情の変化でも、三次元だと「ああ、この極限でこんなことが言える人間なら信じたくなるよな」と納得できる論拠がほしくなるので、良い補完だと思う。

 

特に、原作だと、佐野に怪しまれた心さんが風呂に誘われて正体を明かす。全く違う。

「佐野を殺してでも残りの人たちとこの家族の笑顔を守る」とまで思っていた心さんが、佐野を助ける。

それは、亡くなった妻の言葉があったから。

亡くなった妻の言葉と、目の前にいる佐野の言葉の相乗効果で心さんは助けることを選んだ。

奥さんの言葉が残っているのも良いし、目の前の佐野を、自分の観測した佐野を理由に助けるのも良い。

今の心さんの行動は、妻の言葉(現代)と、佐野の言葉(過去)で構成でされている。

どちらが欠けてもこの行動には至らなかった。過去は変わらなかった。

心さんは自分の意志で過去を変えることを選び取っことが、原作よりもわかりやすくて良い改変だった。

 

 

 

バタフライエフェクトと自己修復作用

そもそもテセウスの船は、「バタフライエフェクトがあるなあ」というのがよくわかるので好きな漫画だった。

関係ないように見えた出来事が、未来を大きく変える。

私がペットボトルを燃えるゴミに捨てなければ訪れた未来は、ペットボトルを捨てた途端訪れなくなるかもしれない。

心さんという異分子が現れた結果、歴史は変わる。もう心さんが現代にいた頃の歴史に戻ることはない。

歴史が変わった結果、どうなるのかはドラマで確認してくれよな!

何言ってもネタバレになるわ!!!!!

一部過去を変えることは未来にどう影響を及ぼすのか?楽しみにしててくれよな!

 

あと、歴史に自己修復作用があるのもいい。

ほんのちょっとの変化なら、経緯に変化はあっても、結果は元の歴史と同じになる。

力が弱いと大筋は変わらない。

こういうのは、「ここまでしたのにどうして!?くそっ、どうすればいいんだ!」ってもがく主人公が見られるので、それにワクワクする。

(大体、主人公に「割と自由自在に過去に戻る能力がある」場合に多い。)

こういう作品が好きなあなた!!「サマータイムレンダ」をおすすめするぜ!!

 

 

 

竹内涼真鈴木亮平

この2人が親子役?と思ってたけど、並ぶと意外と、親子だなと思う雰囲気で顔に面影があっていいなあと感じた。

二人ともガタイが良く、背が高く、顔の骨格が似ている気がする。

それでいて、例えば中川大志鈴木伸之ほどではないというあたりバランスいいのかも。

 

特に、原作の佐野は正直汚いおっさんだから、鈴木亮平が…?と思っていたんだけど、悪いことしないと信じたくなる正義感が顔から滲み出ている警察官(をやっていておかしくない見た目)にはぴったりだったんだなあと思った。

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↑こんな太眉の、髭の生え方が汚いおっさんが佐野。

 

しかし、こうして見ると鈴木亮平って圧倒的に「陽」の人間の顔をしているな…と思った。

人なんて殺すわけないよ!(人を見かけで判断するな。)

 

そして主演の竹内涼真

大きなものに立ち向かう青年の役がとてもよく似合う。

青くて力が足りなくて、それでももがく役。いいわ〜。

 

 

 

特殊メイクもっと頑張れよ

もうちょっと目の周り頑張れや〜!!

 

なのにさつき先生は過去から老けてるのなんで?(笑)

なんで麻生祐未なの?(嫌なわけじゃなく。)

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↑過去のさつき先生は普通に若い。

まあでも原作と同じなら、(微ネタバレのため読みにくくしてあります)たしかに老けた母親より老けたさつき先生の方が登場するから、さつき先生は現代を基準にしたのかな。

 

 

 

ちょっとした感想

  • 指紋つけながら捜索するのドキドキしちゃう。

 

  • 幸せそうな家族、実写で見ると一層心苦しい。

 

  • 心さん、実写で見ると一層怪しいwww名前聞かれたときの過剰反応やばすぎる。

 

  • そもそもこの村には多分悲惨な事件が起きたことなんかないんだろうなと思える防犯意識の薄さ。この辺りの時代考証はちゃんとやってほしいなあ。ドラマの方が「こんな言葉遣い平成元年にしなかったぞ!」って見つかりやすいからね。小道具には気が回りやすいんだけどねえ。

 

  • 佐野はあんなにすらすら入力できないと思うって言われてて笑った。

 

  • 抜けてるように見えてしっかりものの母ちゃん榮倉奈々かわいい。っつーか腕なっっっっっが。

 

  • 主題歌良い。

 

  • 親子同士の裸の付き合い。本当によかったな。お湯で嬉し涙が隠れる。2020年には見られなかった。

 

 

 

特別出演の上野樹里(ネタバレ)

もっと竹内涼真上野樹里の夫婦見たかったな…。

上野樹里の、穏やかで心の強い奥さん感とても良かったな…。

↓以下、結構ネタバレ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原作では、最後に心さん(父親が殺人犯になった世界線があることすら知らない幸せな人生を歩んだ人間)が、「由紀に似た女性」と結婚する。(両親に紹介している。)

ただ、由紀と明言されてはいない。(文吾の反応から、多分由紀なんだとは思うし、どんなブログでも、最後に出てきた女性は由紀と書かれていたが、確実ではない。)

だから、最終話に出てくる女性が誰なのか、実写だとわかりやすくていいなあと思う。キャストが同じだろうから。

 

 

 

最初のナレーションの理由(ネタバレ)

 

 

 

タイトルにも使われている「テセウスの船」の意味を最初に持ち出す(ナレーションでわざわざ説明する)ことには、物語の主題に気づきやすくさせる目的があるんだろうか。

なぜだろう。わかりやすくするためなんだろうか。結末を察されてしまうんじゃないだろうか。

私が知らないだけで、こういうタイトルの比喩的意味は、テレビでやるには少し難しいから漫画よりもわかりやすく提示した方がいいと判断されたのかな?

最初から言っておいた方がいいものなのかもしれない。

 

テセウスの船」はWikiで読んでもらうとわかるが、お母さんが作ってくれた服を、穴が開くたび繕って他の布で補強していたらいつしかお母さんが作ってくれた当時の布は一部も残っていない状態になってしまったが、それは「お母さんが作ってくれた服」と言えるのか?みたいな話。

このナレーションで、タイトルの意味を強く印象付ける(タイトルに意味があることを示唆する)と、

一度でも心さんが現代に戻った時点で、タイトルが「テセウスの船」である理由に気づき、最後には「元の心さん」とは全部違うものが出来上がるという結末に気づかせることになるんじゃないか?と思った。

だって、心さんが現代に戻れば、バタフライエフェクトで「現代」に影響が出ていることは必ずわかる。

元の心さんの周囲の一部が少しずつ変わっていくことに必ず気づく。

それはタイトルであるテセウスの船の物語の導入と同じ。

つまり、タイトル通りならこの物語の行き着く先には「全く異なる心さん」が存在すると察しがつくのでは?

 

もしかすると、最後だけ少し、漫画とは変える予定なのかもしれない。

(原作よりビターな終わり方、もしくはちょっと変えるから、わかりやすくして結末の察しがついても問題ない、とか?)

 

 

 

鋭いフォロワー(ネタバレ)

 

 

 

↑これすごくない?



 

 

 

 

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