つちや(仮)

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アライブ がん専門医のカルテ第8話あらすじ感想〜ふたりはプリキュア〜

2人なら、同じ志(ハッピースマイル)で、自分では思い浮かばなかったこと(AYA世代交流会)ができる。

それが、「恩田先生とこの先も一緒に治療がしたい」という梶山先生の決断に繋がったんだと思いたい。

2人ならきっとなんでもできる。ふたりなら最強だから、プリキュアみたいだな…と思った。

いいラストシーンだった。

 

前回の感想

 

 

 

第8話あらすじ

  • 痛みも生きている証と言う民代。動けるうちにやりたいことをやりたいなら抗癌剤治療はやらない。心配する恩田に、「見て、嗅いで、聞いて、触れて味わって、全部感じたいのよ。」と言い、梶山が辞めることについて恩田の方が大丈夫かと心配する
  • 民代の治療方針を話し合う恩田と梶山。本当に辞めるつもりなのかと聞くと「うん」と答える梶山
  • 高校生・和樹の2回目の腫瘍再発(3回目のガン)。近日中に入院することを話す親と恩田に、「みんな嘘つき」と言い放つ。恩田を含めた自撮り写真を撮影し、ブログに載せると言う。「ネットでは"希望"って呼ばれてる。笑っちゃうでしょ。」大学も決まっていたのに再発という絶望感で、帰り道世界に誰もいない感覚に陥る和樹。空虚な目で歩く和樹を見た佐倉(乳がん患者)は、見覚えがありそうな様子
  • 光野先生(藤井隆)も和樹を知っており、優しくて頑張り屋だと言う。笑顔はどんな薬にも勝るからと、和樹のためにピエロの扮装もしていた。ピエロ姿の光野と、鼻に赤いスポンジをつけた和樹の写真を見せる光野
  • 和樹について、接し方が難しい世代だと感じている研修医に、AYA世代特有の悩みがあると話す恩田
  • 待合室でウィッグを気にする佐倉に、たまたま現れた民代(初対面)が似合ってないと言う。誰も言ってくれなかったけど似合ってないですよね?と一生懸命な佐倉に笑う民代
  • 恩田が帰宅すると、病院で開催される「ふれあいまつり」の子供記者体験の練習をするレン
  • 入院した和樹はご飯も食べず自分のブログ「がんと僕」のコメント欄で、和樹が生きていることを希望にしている人々のコメントを読んでいる「生きてるだけで十分だと自信持って頑張ります!」売店に行く母親に欲しいものを聞かれ、死なない(丈夫な?)体と答える和樹。手の中のピエロの鼻を見つめる
  • 恩田は、通路で泣く和樹の母を見つける。副作用に苦しむのを見ていられない、辛い治療に耐えてやっと普通の生活ができるようになったのに、なんで息子ばかりこんな目に遭うのかと苦しむ母
  • ゲームをする和樹に、研修医の夏樹(小児科志望)は色々話しかけるがつれない。開きっぱなしのノートパソコン(ブログが表示されている)を見ると、和樹は急いで閉じる。弟が小児癌だった夏樹は、和樹の気持ちが少しわかる気がすると言う。しかし和樹は「あなたが治療受けたわけじゃないのに何がわかるんですか?頑張れって、頑張ってないって言いたいんですか?」と怒る
  • 寄り添う言葉がけの難しさに悩む夏樹に、恩田は「患者にとって頑張ろうという言葉は辛いこともある。頑張りたくても頑張れないこともある」と話す
  • 梶山のやどりぎの会にも協力してもらい、AYA世代の患者と会って話せる会を開催する恩田。就活でがんサバイバーであることを話した方がいいのか、卵子凍結しなかったことを後悔している、など様々なことを語り合う
  • 交流会が終わり、恩田家の食事会に誘われる研修医二人と梶山。明るくて楽しそうで家に入りづらい梶山だったが、レンの明るさに救われ食事を楽しむ。研修医もご飯がおいしいと喜ぶ
  • 食事会が終わり、交流会で感じた一番の問題を研修医に聞く恩田。不安や悩みはたくさんあるのに共有できる場が少ないことや、友達が充実してる時に闘病しているのが辛いことだろうと答える研修医。梶山は素直になることが大切だが難しいからそういう場が増やせるといいと言う
  • 入院生活中、ドライブに行ったという嘘をブログに書く和樹。みんなの希望を演じている
  • ふれあいまつりのために、クラウンショーの練習をする光野。結城もやるらしい
  • 民代が退院する。佐倉と民代は仲良くなっていた。最後に「相手の目を10秒見たら落とせる」という技を伝授する民代。時代が違いますよと言いながら、廊下にいた結城で実践しようとする佐倉。10秒もたずに目を逸らし、察する民代と何もわからずふれあいまつりのチラシを渡す結城
  • 抗癌剤はしないと頑なな民代に、今後のこと一緒に考えたいと「人生会議」のアンケートを渡す恩田。民代は「抗癌剤は嫌」「海外旅行がしたい」という要望を書き、行きたい場所を佐倉と楽しく考える
  • 和樹が抗癌剤の副作用で苦しむ様子を見る光野はどうにか笑わせたいと考える。サッカー部員がくれた、未来に期待する言葉ばかりの寄せ書きボールを捨てる和樹
  • 夏樹は「がんと僕」ブログで、家族とスキーに行った記事を読んで和樹に会いに行くが、和樹は勝手に荷造りをしていた。ブログで嘘をつく必要があるのかと聞く夏樹に、「ブログを読んでいる人の希望を奪いたくない。これはエンターテイメント。苦しみは想像できるのに普通の大学生活さえ想像できないのが辛い。代われもしないのにえらそうなこと言うな」と怒る和樹。夏樹を追い出し、ガラスを殴り拳から血を流しながら病院を出て行こうとして倒れるところを佐倉が目撃し、病室に戻される和樹
  • 佐倉は和樹のブログを読む。元々元気付けられているブログだったようだが、和樹の様子を見て、「頑張っても無理なことってあるんですね」と民代に語りかける佐倉。確かに頑張っても無理なことや避けられない痛みは怖いが、痛みも生きている証だと言う民代。そんなのいらないと返す佐倉に、生きてるうちしか味わえないから楽しめと言う民代
  • 落ち込む夏樹は、ブログに光野先生と出会った頃のことも書かれていたから、自分も笑顔にしてあげたいと言う。恩田は、患者との距離感は大切だとアドバイスするが、気持ちは通じていると思うと励ます
  • ベッドでピエロの鼻を見つめる和樹は、光野を思い出す。小さくて泣いてばかりいた自分をピエロとして励ましてくれた光野にもらった赤い鼻。「笑顔になれない時は泣いても怒ってもいい。でも忘れないで。君の笑顔は人を幸せにする力がある。魔法みたいに」と言われて初めて笑顔になれた、幼少期の和樹。二つの鼻(一つはプレゼント、もう一つはおそらく翌日のふれあいまつり用=まつりに参加する意志?)を握りしめる和樹
  • ふれあいまつりでは、入院する子供たちも楽しそう。レンは梶山に取材する
  • 母に売店でほしいものあるかを聞かれた和樹は母さんの作った餃子がいいとぶっきらぼうに答える。嬉しそうな母。和樹は「真っ暗な世界」というタイトルの記事を書いている

真っ暗な世界にほんのわずかだけど光が見えた。

この世が憎くなるときがある。自分を呪いたくなる時も。

でもどんなにつらいときでも、不思議と笑える日がある。煮詰まることなく笑える日が。

  • 民代に、梶山の使っていたウィッグをつけて化粧してもらう佐倉。「お化粧は顔を綺麗にするだけじゃなく、人生を輝かせるためにするの」と言う民代。化粧した自分の顔を見て笑顔になる佐倉に、やっぱり笑顔がよく似合うと嬉しそうな民代
  • 見習いクラウンユッキー(結城)のショーを見に行く佐倉と民代だったが、民代が腹痛を訴える。自分を置いて見に行けと言う民代に、佐倉は民代と一緒に見たいと言い、民代は頑張って歩き出す
  • ユッキーのショーを楽しそうに見る佐倉と民代。お手伝いでステージに上がった佐倉。ちょっと照れ臭い結城
  • ミッチーザクラウンショー(光野のショー)はクオリティが高い。それを見つめる和樹の隣に立つ夏樹。和樹はピエロの鼻を一つ夏樹に渡し、自分も装着して笑いながら見ている。ブログに書いたことを思い出す
  • 梶山にインタビューするレン。仕事で大事なことはチームワーク、医者になった理由は病気で苦しんでる人を笑顔にしたかったから。ハッピースマイル?とレンが聞くと、梶山はハッピースマイルと答える
  • レンを迎えに来た恩田に、レンは梶山の理由がママと同じハッピースマイルにするためだったと喜んで報告。笑う梶山と恩田
  • 海外旅行に向かう民代を送り出す梶山と恩田。門出だから笑顔でと言う民代に、恩田はいざというときのためのカルテなどを渡す。民代にお礼を言いに来た佐倉に、ストールを巻きながら「身体冷やしちゃダメ。あんたはこれからが長いんだから」と言う民代は涙を堪えて去る

恩田「民代さん、これいいんですよね?」

民代「これいいのよ。最後まで自分の足でやりたいことやりきって生きるの。だから行くの。あんたたちも私に負けないくらい輝きなさいよ。」

  • 屋上で話す恩田と梶山。

恩田「薫先生が来てから全てが変わって見えた。空気も風景も。腫瘍内科にとっても私にとっても薫先生が必要です。患者さんのために私たちもっともっとできることがある。私たちだからこそ救える患者さんがいる。ここで一緒に働いてほしい。どうかな?」

梶山「改めまして、梶山薫です。」

恩田「恩田心です。よろしくお願いします。」

  • 改めて挨拶を交わし、笑顔で握手する二人

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

患者のブログを見るな…!

自分の正義を押し付けるな…!

と思いつつ、研修医だからこそ、こういう苦い失敗を積み重ねていいお医者さんになるんだろうなと思いたいところ。

 

今回は18歳という多感な時期の子供の患者がテーマ。

見えていないだけで、小児癌患者も沢山いるんだよな、と現実が見えた。

 

和樹くんは、自分の気持ちをわかってくれる人が周りにいない。

ブログでは架空の自分を作っているし、同じ立場の人がいない。

友達は無邪気に「待ってるぞ!」なんて寄せ書きを送ってくる。

病気になったことがないからわからない。

メッセージを素直に受け取れない。

みんなが楽しく過ごしているときに自分だけ病院にいる孤独。

 

医者が苦しまない立場から言っても響くわけがない。

だから彼を救うのは同じ立場の人だけだと思ったけど、そんなに難しく考えなくても、なにも考えずに笑える場があればそれで十分だったんだなと思った。

笑いたくない時は笑わなくていいし、泣きたい時は泣いていい。

そんな簡単なことができなくなっていたことに気づいた。それだけでよかったんだなあ。

 

光野先生は、無理に共感しようとはせず、ただ笑顔にしてあげたかった。

それが一番和樹くんに必要なものだった。

でも、夏樹先生の気持ちだって伝わっていた。方法はめちゃくちゃだったけど、寄り添おうとしてくれていることはわかっていた。

2人で笑ってショーを見ていたんだよね。

 

個人的に、

佐倉がショーを見るために立ち上がった民代さんも、立派なクラウンだなと思った。

 

しかし、この世界にはどれだけ俳優が少ないんだ?

まさか病院ものでキャスティングを被せるとは思わなかった。

「恋はつづくよどこまでも」では病人、こちらでは医者。

しかも無視できるほど小さな役ではない。

レパートリー少なすぎないか?

清原翔好きだから、彼に文句を言っているのではなく、人気俳優を人気のあるうちにポコポコ使うことに文句が言いたい。

 

10秒見つめられない佐倉ちゃんについては、ちょっとだけ「空飛ぶ広報室」の「2秒ください」を思い出すなどした。

 

 

 

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