つちや(仮)

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テセウスの船第7話あらすじ感想〜みきおより心さんの方がバカ〜原作ネタバレ前ワンクッションあり

前回の感想

 

 

 

第7話あらすじ

※原作第8巻途中〜9巻

  • 事件の2日前に目が覚めた心。音臼村に戻って2日間寝ていた。部屋にいた佐野が、倒れていた心をみきおが見つけたことを話すと、心はみきおが音臼小事件の犯人だと伝える。子供なのにと信じられない様子の佐野は、さつきが手を貸したこと・動機は不明だが未来では養子になったこと・やはり自分は逮捕されることを聞かされ驚愕する
  • 校長に、みきおは祖母が死んで隣町の施設へ入ったと聞かされる。そこへさつきが現れ、心の意識が戻ったことを喜ぶ。みきおの施設に昨日会いに行ったが、知り合いの家に行くと施設を一人で出て行ったらしい。さつきの未来の行いを知っている心は知らないふりではと疑う
  • 子供たちはお楽しみ会の準備中。元気になった心を見てみんな喜ぶ。みきおについて尋ねると、一人の児童のもとに昨日「お楽しみ会にすごいお土産持っていく」と電話があったらしい。青酸カリのことだろうと考える二人
  • みきおが住んでいた家に行くと、みきおが一人で来た痕跡があり、心と佐野は家に上がる。みきおの部屋には人体模型や虫の標本ばかりで不気味
  • 佐野は10歳の子供が犯人とは思えないと言う。レコーダーの音声を聴かせようとして、なくしたことに気づく心。佐野が「心先生へ」と書かれたフロッピーを見つける。中身を見ると、止められるかな?と挑戦的な言葉。レコーダーの音声を聞いて、心がくることもお見通しだったらしい
  • 匿っているかもとさつきの家を訪ね、トイレを貸して欲しいという口実で上がるがみきおは見つからない。さつきに出された茶を飲めない佐野。
  • みきおは4歳で母を亡くし、医者の父も亡くなり祖母に引き取られた。他に身寄りはない。祖母に可愛がられてなかったようでいつも寂しそうだったが、自分には懐いてくれたから、みきおの母親になりたい、この先の人生に張り合いが出ると思うと言うさつき
  • さつきは嘘はついていないように見えるが、今はまだ共犯関係じゃないからだろうと推理する心。みきおはさつきの寂しさにつけ込んだのだろうと考える
  • 佐野家に帰りづらい心に、みんな察してるからただいまと言えばいい、あそこは心の家だと言う佐野。佐野家ではみんなが大歓迎してくれた
  • 赤ちゃんの名前は、家族会議で満場一致で「心」に決まったと聞かされる。それを聞いて喜んだのも束の間、鈴が今日みきおと会いこのことを話して大笑いされたと聞かされる心
  • みきおが村にいると知り、みきおを探しに行こうとする佐野と心。二人で出て行ったら不審がられるから残れと言われ、思わず「俺も行かないと母さんが!」と言ってしまう心。佐野に詰め寄られ、二つ目の世界線で母が一家心中をはかって慎吾と死んだことを知り、最悪の未来だと呟く佐野。家族を守るのは父親の役目だと言う
  • 佐野に頼まれ普通の態度で接する心。鈴はお楽しみ会のタイムカプセルが楽しみらしい。30年後に開くとき、どんな大人になっているだろうかと楽しみにする母と鈴と慎吾。「母さんの願いが叶うように、俺が絶対守るから」と決意を新たにする心
  • 佐野は、夜小学校で準備する村の大人たちに、毒を入れるという脅迫状が届いたことにしてお楽しみ会を中止にしてほしいと再度頼む。本気で入れるならそんなもの送らないからいたずらだろうと誰も取り合わず、殴り合いの喧嘩になり通報される佐野
  • 金丸の部下(多分)に警察が喧嘩してどうすると言われながら駐在所に送り届けられる。お楽しみ会を中止しようとしていたことを初めて知った和子に、仕事に口出すなと言う佐野。喧嘩するのが仕事かと聞かれお前には関係ないと跳ね除ける佐野に、結婚するときに家族なら隠し事はしないと約束したのに破るのかと怒る和子。心はフォローしようとするが夫婦は険悪になる(事件の前に家族がバラバラになる)
  • みきおは田中家にいた。薬と称して青酸カリ(?)をオブラートに包んで目の見えない田中に渡すみきお。みきおは自分の落書きを見てウサギを思い出し僕が毒を飲ませたと言うが、田中は冗談と受け取り薬を飲む
  • 朝も喧嘩が続く佐野家。田中の様子がおかしいとみきおから駐在所に電話。急ぐ心と佐野だったが、田中は死んでいた。「さよなら、おじいちゃん。さよなら、心先生。」というワープロ文字の置き手紙を見た心は、今まで落書きで脅迫していたのに今回はワープロであることに違和感を抱き、再度みきおの家に行く
  • 仕事でこの週末来られなかった正志(田中の孫)は自分のせいだと考える。田中の遺体を司法解剖にまわす佐野
  • 「心」と名付けるという話で笑っていたみきおは生まれてくる子が自分=心先生だと知っていると気づいた心。自分をワープロのあるみきおの部屋におびき寄せて、生まれてくる心先生ごと消すために母の命を狙っていると気づき、佐野家に急ぐ(鈴たちは学校、父さんは田中家)
  • 佐野家にみきおが訪れる。「友達にあげるためにスープ作ったんだけど、美味しいか自信ないから味見して」と言うみきおに、和子は疑わずに味見しようとする
  • 心が息を切らして帰宅すると、和子も鈴も慎吾も元気。みきおは?と聞くと、スープの味見をしようとしたらちょうど鈴たちが帰って来たから帰ったらしい。帰宅した佐野は、お楽しみ会を中止させようとしたことを鈴に怒られる
  • みきおが自分を消すために母を殺そうとしたと佐野に話し、手分けしてみきおを探すが見つからない。そんな二人を見下ろすみきお
  • 母に全部話して村を出て行ってもらおうと提案する心に、ショッキングなことを言いたくないし、話せばきっと一緒に村を出ようと言われるが、住民を見殺しにできないと断る佐野
  • 帰宅し、荷物を詰めて三人で家を出ろ、お楽しみ会には行くなと家族に言い放つ佐野。反発する三人。心が宥めようとするが佐野は勝手に荷物を詰めようとする。バラバラになる家族を見兼ねた心は大声で、いい家族なんだから喧嘩はやめてほしいと訴える

「俺の家族は、あることが原因でバラバラになりました。

だから俺、この家がすっごく羨ましいです。

みんなでプロレスしたりバカ言い合ったりわいわいご飯食べたり。

でも、これって当たり前のことじゃないんです。

ある日突然壊れてしまうこともあるんです。

だから家族一緒に笑っていられるって、すごく幸せなことなんです。」

  • 佐野は家族に謝るが、今回だけは無茶を聞いてしばらく村を出てくれと土下座して頼み込む。何かを察した和子は従い、お楽しみ会は来年参加しようと子供たちに言い聞かせる。心は、落ち込む鈴と慎吾に佐野家だけのお楽しみ会で思い切り遊ぶことを提案。みんなで楽しくプロレスをして、蟹鍋を食べ、歌を歌った。和子は写ルンですで写真を撮っていた
  • 佐野家お楽しみ会の最後にタイムカプセルを庭に埋めることになる。佐野は手紙、和子は写ルンです、子供たちはそれぞれ宝物、心は結婚指輪と家系図(由紀と未来まで含む)を入れた封筒。30年後のお楽しみと言い庭に埋める。未来の幸せを祈りながら

事件を止めたらまた違う未来になるだろう。

由紀、未来。

もう二度と会えないとしても、俺は確かに由紀と出会い、幸せな時を過ごした。

その証が残るように…

  • 和子、鈴、慎吾の見送りをする心と佐野。佐野は「二人ともお母さんの言うこと聞けよ。よく遊んでよく食べてよく勉強もして、楽しく暮らせよ」と言うが、子供たちは「お父さん大げさ!もう会えないみたい」と笑う。和子は心に感謝を伝え、何かはわからないけど佐野が抱えていることは心がこの村に来たことと関係があるだろうからと佐野のことを頼まれる。佐野は和子に、「運転気をつけてな」とだけ言う
  • 車の中で楽しそうな鈴と慎吾。佐野は泣くのを堪えて猪木の真似で、鈴と慎吾とお母さんがずっと大好きだと言う。和子が運転する車を見送って、お楽しみ会に向かう二人
  • 止めなければ訪れる未来を思い出し、絶対に事件を止めると決意する心。みきおを締め出せば事件は起きないから何がなんでもみきおを見つけようと決めた矢先、みきおの声で校内放送が入る。二人が急いで放送室に向かうと、待ってましたと言わんばかりにみきおは笑う

 

 

 

主観による評価

★★★★☆

 

家系図書いてるだけでこんなに泣けるドラマがあるだろうか…。

きっと変わってしまった未来でこれを見るんだろうと覚悟した心さん、あまりにも悲しい。

悲しい世界線の記憶を、自分だけ持っているから。

 

ていうか、

みきおめっちゃ賢くね?

ピンポーンで心さんが出てきて「みきおくん、捕まえた!」ってなる可能性もあったじゃん。

心さんと佐野は二手に分かれず二人で同じところ行くだろうって思われてたってことでしょ?

心さんより頭いいじゃん。

(心さんはいつも爪が甘い。)

 

あと原作とは違って最初から赤ちゃんに「心」と名付けるつもりの家族、何を考えているのかよくわからない。

死んだ祖父の名前とか、心さんが去った後に付けるとかならわかるんだけど、心さんまだそこにいるからめちゃくちゃ紛らわしい。

まあ、でもそれは結果的に心さんが戻ってきたから言えることであって、心さんが二度と帰ってこないかもしれないと思って懐かしんで決めたのかもしれないな…。

 

ちょっと思ったんだけど、このままみきおが未遂で終わってしまったらサイコパス野放しになってしまうから一人くらい殺そうとするか心さんが殺されようとする、くらいの作戦先に立てて最終決戦に挑んでほしい気持ちはある。

 

 

 

原作ネタバレ/原作との違い

そもそも原作とまったく異なっている(明音は死ぬし、由紀と心さんは再び恋はしない)から、純粋な比較はできないけど。

 

  • ネタバレあり感想

一番の大きな違い。赤ちゃんの名付け予定。

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心さんは、正義と名付けられる予定だった。

でも、佐野が逮捕されて、そんな名前つけられないからと心になった。

ドラマでは最初から心という、お世話になった人の名前をつけることになっていて、驚いた。

 

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あと、父さんと呼ばれてちょっと違和感ある佐野はドラマでは省略されていた。

のちのち「君が息子という感じがしない」と言われるシーンに繋がるから大事なところだと思うんだけど、まあそこに時間かかる余裕はないのかもな。

すんなり父さん呼びでよかったかもしれない。

 

ちなみに一応原作では「まだ退院には早い!」って止められるのにドラマではなかったんだけど、心さん意外と軽症?笑

 

  • 原作との違い

まず、目が覚めて佐野と話すときに、第二の世界線と前に話した未来との違いを報告している。

つまり、一家心中は最初に共有済み。

 

多分容疑者を増やすためだとは思うんだけど、原作ではさつき先生が話していた内容が、そこまでキャラ立ちしていない校長先生(笹野さん)の台詞になっている。

原作では、佐野と心さんは退院してすぐみきおの家に行き、さつきと遭遇する。もちろんさつきはまだ悪いことをしでかすつもりのない笑顔。

そこでさつきからみきおの引越しを知らされる。

理由は、二人暮らしだった祖母が町の施設に入ることになりみきおもそれについて町へ越したから。ドラマでは祖母が亡くなったことになっていた。マイナーチェンジ。

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原作でも、同様にさつき先生の自宅に上がる。

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原作では、ここでシアン化カリウムと書かれた瓶が見つかる一悶着がある。時間の都合かドラマではカットされていた。

この頃の木村さつきはまだみきおの養母ではないただの小学校の先生。本当に無害。

未来の姿を知っている心さんにとって、疑うのは仕方ないことだけど、疑われるのはドラマも原作も同じ。

 

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二人で推理する佐野と心さん。

みきおの施設へ行くと、今日「加藤信也」という叔父が引き取りに来たという。

施設に伝えられた連絡先はデタラメ。

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祖母の件も嘘。

この辺りはドラマだとぐちゃぐちゃになるから省いたのかな?

実際、状況が難しいから佐野もノートに書いて思考をまとめている。

ドラマだからこそ、メモしなくても混乱しないように、前回を見返さなくてもわかるように色々工夫されているんだろうなと思う。

 

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心さんが帰って来た夜、お隣にお酢を借りにおつかいさせられた鈴が不審者に遭遇する不気味な下りは省略。

これはよかった。(ドラマで見せられたらもう二度と夜道歩けない。)

 

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田中さんは、結構みきおを疑って殺される。

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↑このシーンドラマでもやってたら完全にホラーだった…。(ちなみに心さんと一緒に過去に来た未来のみきお。)

そして夜中の22時に田中家が火事になる。

心さんと佐野は現場へ。

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逮捕はされるけど未来で生きているなら今死なない!って、逮捕される最悪の未来を逆手に取った佐野のかっこいいシーンは見たかったな〜!

和子、鈴、慎吾が家に取り残される中、みきお(未来ver.)が佐野家を訪れる。

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和子、ナイスすっとぼけ。

みきお(おとなのすがた)はストレートに和子を刺して心さんごと殺そうとするが、鈴が現れたので断念する。(佐野はみきおとすれ違い、あれが信也では!?と追うが見失う。)

 

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みきおの家での証拠探しで、みきおの鈴への執着を知る。

 

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村を出て行ってほしい話は、自分でせず心さんに言ってもらう佐野。和子は大人しく荷造りする。おかげで喧嘩にはならない。

でも家族の時間は持つ。ジンギスカンを食べる。北海道だから、原作では。

タイムカプセルは原作とドラマほぼ同じ。

平和に家族を疎開させる。

 

ドラマではここでお楽しみ会が始まるが、原作ではお泊まり会までに田中さんの葬儀や、みきおがさつき先生にお泊まり会だけ行くと電話するシーンがある。

ドラマでももしかしたらあるのかも?来週あたりに「実はこの前電話が」って。それとも、同級生にかかってきた電話がこのさつき先生への電話の代わり?

 

原作ではお泊まり会までの間に、みきお(未来から来た)とみきお(こども)が語り合うシーンや、みきおが未来で知りすぎたさつきを手にかけるシーンがあるが、多分これはドラマでは最後だろうなあ。

 

 

 

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