つちや(仮)

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知らなくていいコト第9話あらすじネタバレ感想〜野中、3周回って好き〜

※変換がめんどくさいので乃十阿のことをノトアと表記しています。

 

前回の感想

 

 

 

第9話あらすじ

  • 出勤するケイトと、佐藤と仲良くする小泉(彼女)をじっと見つめる野中。編集長は、上がケイトに手記を書かせたがっていることを伝える。ケイトの手記を堂々と掲載することで社としての逃げない姿勢を示せと
  • 書くことがないと保留するケイト。冤罪もないし、そもそも嫌われているようだったと言うと、嫌っているように見せかけるための水かけだったのか、本当に嫌っているのかを見極めろと命じられる。仕事を休んでいいからノトアの新事実を探せと
  • ノトアと尾高は弁護士と会う。ノトアはそこで初めて今回の記事を読む。ケイトの報道で心配になった弁護士もノトアに会いに行ったがマスコミが多くて会えなかった。ノトアは訳もわからず家をマスコミに囲まれて何日も籠城していた。尾高は隙をついて連れ出したらしい。ホテルを用意しようとする弁護士に、尾高がスタジオに泊まっていいと言うと、ノトアは素直に従う
  • 編集部で、小泉にこっそり話しかける野中。俺の彼女だよね?と確認するとウザいと一蹴される。ケイトの彼だと思って見てた野中は素敵だったが自分の彼になったらそうでもなかった
  • テレビの大食い選手権で、新谷マリアという細くて可愛いタレントを勝たせるようにスタッフが仕組んでいるというヤラセ疑惑のタレコミが入る。タレコミ主の大食い選手権参加者小瀧(編集部の倉橋にそっくり)に福西と会いに行くケイト。予選で新谷マリアだけ大盛りカツ丼のご飯が少なくて負けたらしい。今夜生放送で決勝戦だが、可愛い子が勝った方が番組的に美味しいから新谷マリアに勝たせるだろうと。客観的な証拠がないとイーストでは記事にできないと言うケイトに小瀧はすがりつく
  • ノトアをスタジオに連れて行く尾高。部屋を案内し、布団を2階から持ってこようとするが、傷が痛んで階段がのぼれない。あとで自分がやると気遣うノトア
  • 見学という体でテレビ局に潜入するケイトと福西。新谷マリアが事務所社長とスタジオ入りする。女プロデューサーは、大物タレントをいっぱい抱えている社長に頭が上がらない。マリアの人気が安定したらあっちのことも考えるから、とプロデューサーに話す社長
  • 生放送中調査するも、調理室では同量に見えるし運ばれるものも同量に見える。使えなさそうな男の新人ADを見つける。ジャンボハンバーグ、ジャンボオムライス、ジャンボパフェ。マリアが勝って、プロデューサーが社長と喜び、「あの件でまた伺います」とと言っているのを見るケイトと福西
  • 話が漏れるならもたもたしていたADからだろうと判断したケイトは、慣れた記者より同じように新人でもたもたしてる人の方が心を開くからと福西にADを探らせる。何日かかるのかと嫌そうな福西に、心を許す瞬間を待てと命じるケイト
  • 自宅で尾高を思い出すケイト。人とすれ違うのが怖いが、尾高も背中が痛いはず。一方車でケイトを思い出す尾高。刺された背中が痛い。助手席には離婚届が置いてある。スタジオではノトアがスタジオの本を読んでいる
  • ケイトの家に酔っぱらった野中が訪問。ドアの前で吐かれ、家に上がり込まれる。水をあげると、塩水がいいと文句を言い、塩を入れると、辛いと文句を言う野中。僕ってそんなに最低ですかと聞かれ、正直に最低ですと返すケイト

野中「結局真壁さんが本当に好きだったのは尾高さんだけですよね。なんでじゃあ新入社員の僕にあんな優しくしてくれたんですか?

ケイト「覚えてないそんな昔のこと。大きい間違いだってあんのよ人生には!」

野中「真壁さんが普通の人だったら、僕たちすごく幸せになってたはずだったのに。どうしてこんなひどい目にあわなきゃいけないのかなあ。幸せになりたい。」

ケイト「幸せってさ、手に入らないから幸せなんじゃないの。」

野中「真相スクープにリークしたの僕じゃないですから!…お前じゃなきゃ誰がやったんだと思いましたよね?

ケイト「思った。」

野中「なんで尾高さんは疑わないんですか?そりゃ尾高さんかっこいいですよ。でも尾高さんと真壁さん不倫ですから!誰からも応援されませんから!殺人犯の娘が記者で不倫。僕よりひどいですから!」

  • 早く帰れと急かされ靴を履く野中に、本当に最低で言葉もないが悩む気持ちは理解できると言い責めないケイト。人の足引っ張ったって意味ないと言われ、余計なお世話と返す野中
  • 福西には期待できないと話すケイトと黒川。しかし出勤した福西は、朝ADとヨーグルトを食べてテレビ局まで送ったと言う。1日でそこまでいけたら十分と褒めるケイト。東山(連載班)は、怒られても毎日来る福西を羨ましがり、最近すぐ休む野中に呆れている。大食い選手権の映像を見てもヤラセはわからないけど、何か裏はありそうと言うケイト
  • 編集部に尾高が訪れる。ケイトを部屋の外に連れ出す尾高を見守る編集部。スタジオにノトアがいることを伝えると、何日も食事せず籠城していたとはいえ人に助けを求めたことに驚くケイト。助け求められたわけではなく、切羽詰まっているからついてきたんだろうと言う尾高。全てを断ち切って静かに生きることは、これだけいろいろあったら無理だと
  • 「私なら無理だっただろうけど尾高さんのことは信じたんだね」と言うケイトに、尾高は「事務所で記事読んだから、俺のことも知ってるし、ケイトと俺のつながりが浅くないこともわかっているのにスタジオに身を寄せたんだよ。会って話すなら今しかない」と言う。ホースで水をかけるほど嫌われているのに何を話すのかと問うケイトに、それを自分の目で確かめろと言う尾高。水をかけたときとは事態が変わってきた。ノトアと話してから、俺たちのことちゃんと話そうと言う尾高にケイトはうなずく
  • 1人の時、尾高に届いた荷物を受け取るノトア。尾高がスタジオを訪れ、食事や新聞、雑誌、スタインベックエデンの東を差し入れ。明日燃えるゴミを出すと言うノトア(歩み寄りが見られ、激しい人間には見えない)
  • 夜、ADを家の前で待ち伏せするケイトと福西。文句を言うも、一人で突撃させられる福西。あんたも大変だねと言われ、怖い女上司がいるからと福西が返すと、同調するAD。温かいもの食べに行こうと誘い、ファミレスに入る。ケイトも離れた席で見守る
  • もう仕事辞めようと思っているらしいAD。新谷マリアの食事の量を減らすことを命じられたことを愚痴る。プロデューサーが事務所社長にいいタレント回してもらうために忖度している。ハンバーグの中身もこっそりかき出していたらしい。ケイトも聞きたかったからもう一度話させようとするが、福西が上手く聞き出せずケイトの存在がバレる
  • 証言してもらい、記事が完成する。福西の書いた文章もちょっとは残ってる。ADは本当に辞め、プロデューサーは降格。記者を恐ろしい仕事と言う福西に、その感覚一生忘れないでねと言うケイト
  • 二人で飲む黒川と編集長。黒川は家にあまり帰らないケイトを心配するが、家にいても1人だしケイトの家族は編集部だと思ってやれと言う編集長
  • 新聞を取りに外に出たノトアは、会いに来たケイトと遭遇する。スタジオで沈黙するケイトとノトアを、コーヒーを入れながら見守る尾高。

ケイト「私が小6の時、母は私をスイミングスクールのプールにいきなり投げ入れました。父親がいなかったからたまには荒っぽく扱った方がいいと思ったみたいで。その時のことがトラウマになってて、大人になってからも母にプールに投げられる夢を見ました。あなたが捨てたのか、母があなたを捨てたのか、話し合って別れたのか知りませんけど、母は、父親役もやった方がいいと思ってたみたいです。ノトアさんはそのときはもう刑務所でしたけど。」

  • 尾高は、未だにプール嫌いだもんねと合いの手を入れたり、軽食を差し入れたりして場を和ませる。コンビニのサンドイッチを渡すが、ノトアは開け方がわからない

ケイト「24時間営業のコンビニって30年前はなかったんですか。」

ノトア「ああ、あったかもしれない。」

ケイト「そのサンドイッチの開け方考えた主婦、億万長者になったらしいですよ。」

  • ぎこちない会話をしながら、みんなでサンドイッチを食べる。一応会話になっているからもっと突っ込んで聞こうかと一度は考えたものの、尾高が言うように何かが変わったのなら焦ることはないと思い直すケイト。関係を聞かれて焦って昔馴染みと答える尾高とケイト
  • 尾高と二人出勤するケイト。ケイトがノトアにまた来ると言うと頷き、だからスタジオにいてと言うと下を向いたままだが多分肯定だろうと判断し微笑む尾高
  • 2人で歩いて会社へ向かう。会って話したことが水をかけたことへの謝罪だろうと考える。指輪がついた母の卒論を見せつけるために持ってきていたが、福西がだらだら後つけてただけなのにいきなり心開いてもらえたことを思い出して、自分のせっかちなやり方以外にもやりようはあるなと思いやめたと言うケイト。また一人でも会いに行きなよと言う尾高

ケイト「ノトアのことも尾高さんのこともあっぷあっぷ。仕事してる時の方がずっと楽。でも、怪我してるのにあの人を迎えに行って、この寒い中何日も張り込んで連れ出して匿ってくれて私と会えるようにしてくれて、その尾高さんの気持ち本当にありがたく感じてる。その気持ちに応えるためには、やっぱりもう一度ノトアに会って、私の聞きたいことを聞かないとと思った。そこを乗り越えないと前に進めないから。」

  • ヤラセ記事は無事掲載されることになった。他の班は、黒川班がいいチームだと羨ましそう。外では野中が会社を休んで小泉を待ち伏せしていた。東山が怒っていないか確認する野中に、怒ってないと教える小泉。ここまで来たならもう会社に来ればと言われるも、自分が来たことは言わないで欲しいと言う野中。今晩行っていいか野中が尋ねると、小泉は二度と来ないでと返す
  • 弁護士が尾高とケイトを呼び出す。ノトアを訪ねたとき、ケイトの名刺を大切に持っていたのを見た。娘なのかと尋ねると違うと言われたが、それで本当に娘なのだと確信した。それでノトアは罪を犯していない可能性があることを伝えなければならないと思ったと言う。驚くケイト。発端である殺人犯の娘という可能性がひっくり返るかもしれない
  • ノトアは犯行を認めてからも知的で誠実な印象。離婚の手続きをしてくれと言われノトアの妻に会いに行ったとき、小さな息子がハーブティー入れるのを手伝っていてピンと来た。弁護士の想像だけど、いつも母親のハーブティーを手伝っていたから、飲み物に草を入れることがいいことだと思ってキャンプ場でも入れた可能性がある
  • 警察は妻がハーブを育てていることは知らなかった。ノトアが自白したのは事情聴取で警察が家を訪ね、原因がハリヒメソウだと知ったときだった。警察も驚いた。息子を庇ったのかと弁護士も聞いたが、動揺したように見えただけで何も言わなかった。警察にも言ったが捜査されなかった。客観的な証拠がなければ裁判では使えないから

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

愛する人を庇った冤罪か、ノトアの娘であることが勘違いか…いずれかだと思っていたけれど、前者だった。

子供の悪戯なら、まだ良かった。怒れるから。

でも、ママのお手伝い。良かれと思ってやったこと。

それに一瞬で気づく聡明さ…頭が回りすぎるのも考えものだな。いや、頭がいいから息子を庇えたんだけど。

 

ハーブティーという趣味のためにハーブを沢山栽培できる奥さん。

大学教授の夫と、穏やかな生活をしていたことが窺える。

幸せだったんだろう。

だから、その生活を守ってあげたかった。

子供が自分のためにしてくれたことでこんな事態になったなんて思わせたくなかった。

一刻も早く犯罪者の家族から解放してあげたかった。

 

奥さんに対しても、息子に対しても、ケイトに対しても、とにかく愛情深い人であることがわかった。

無口で、とにかく深い愛情を持っている。自分のことを二の次にできる人。

 

編集長は、ホースで水をかけたのは嫌いに見せるためなのか本当に嫌いなのか見極めろと言っていたけれど、前者なんだろう。

本妻の子でも、不倫の子でも、守りたい。巻き込みたくない。自分の子供への愛情が深い人。

子供のために黙秘を貫ける人。

子供のために関係ないように振る舞える人。

ホースで水をかけるのも、名刺を残してるくせに大切にしていないフリをして自分の娘じゃないなんて嘘をつくのも、愛しているから遠ざけたい、ただそれだけ。

完全に突き放すことができず、名刺を大切にしてしまったり、ケイトと関わっていることがわかっている尾高のもとに身を寄せたりするあたりのちょっとした甘えも、愛ゆえだろうか。

 

でももう時間は戻らない。

どう決着をつけるんだろう?

 

弁護士が、「客観的な証拠がない(ハーブを子供が入れたのは推測でしかない)から裁判では使えない」と言っていた。

大食い選手権のヤラセも、客観的な証拠がないと記事にできないとケイトが言っていた。

つまり、子供が入れた客観的な証拠が手に入れば、記事にできるということかもしれない。

それが、記者として、娘として、ケイトに課せられた義務なのだろうか。

 

でも、息子を庇って30年服役し、娘を案じて水をかけて嫌われる人が、記事にすることを望むだろうか。

それにケイトが納得できるだろうか。

 

今回明らかになった事実は、今までの大前提もひっくり返す。

でも、あと1話で、世間がひっくり返るまでいかないと思う。

冤罪でも、それは世間に知らしめられないだろう。

なぜならひっくり返った後の世界まで描けない。それだけの時間が残っていない。尾高さんのこと、野中のこと、殺人が無罪だったこと、知らなくていいことを1話に詰め込むのは厳しい。

個人的に駆け足はやめてほしい。テンポがいいのはいいけど…。

 

世間の評価をひっくり返さないのなら、それはそれで、落とし所がどうなるのか、気になる。

 

ところで、野中とケイト、より戻すのは無理だけど、3周回って、なんでも言い合える悪友にはなれるんじゃないか?

そう思わせるクズ語りシーンだった。野中オンステージだった。

ここまで純粋などストレートチンケMAN、今時珍しい。クズだけど優しいとか、ギャップじゃない。ただのクズ。

それが新鮮で、新しい時代が来ている。気がしなくもない。

 

しかし、次回予告の尾高さん…「結婚しよう」言うてたな…。

それちゃんと身辺整理してから言うてるんやろうな?あ?

ふられたら奥さんの元に戻る…なんてセーフティーネットに甘えてないやろな?

 

 

 

尾高とケイトの恋の行方

個人的に、ケイトは別れを選ぶと思う。

理由は大まかに3つ。

  1. 野中への「幸せは手に入らないからこそ幸せ」という言葉
  2. ケイトの生い立ち(片親)
  3. ノトアが見せた子への愛情のあり方

 

まず、ケイトはひどいことをした野中の弱さを認め、自分の問題から目を逸らさない人間。

寄り掛かりたいことだってある。強い人間ではない。

でも多分、強くありたいと思っている。

(私がケイトにそうあってほしいと思っているという面ももちろんある。)

だからこそ、誰かから奪ってまで幸せを手に入れる自分にはなりたくないんじゃないかな。

尾高さんがほしい。でも欲するがままに尾高さんを手に入れる人間にはなりたくない。

そういう葛藤はあるだろう。

得難いからこそ、人は幸せを求める。

 

次に、自分自身の生い立ち。

親の不倫、片親家庭で育つこと。

ケイトが尾高を略奪するということは、何も知らない奥さんをケイトの母親にすることで、なんの罪もない子供をケイトにすること。

父親代わりをしようとしていた母親を思い出すと、それは選べないんじゃないだろうか。

父と母と子、そういう当たり前の家庭への憧れはあるだろうし、それを奪う立場に自分がなることへの抵抗。そして良心の呵責。

自分と同じ思いを、自分のせいでさせられない。

 

最後に、愛する人のために自分の人生を捨てたノトアに触れたらもう、尾高さんに自分のために人生を捨ててほしいとは思えないんじゃないかということ。

尾高さんは、不倫相手のために、「妻子を捨てた人」になる。多分ケイトはそうなってほしくない。

ノトアは、不倫相手(ケイトの母親)を捨てて、妻と子を守った。

尾高は、不倫相手を選んで、妻と子を捨てる。

ノトアの深い愛情に触れたら、その選択をする人になってほしくないんじゃないだろうか。

(多分、それで再婚したところで、この人は愛を捨てた人だということをケイトは生涯忘れない。)

来週、ノトアがケイトの母との何かを語るなら、一層無理だろう。人の家庭を奪えなくなる。

 

でも、これも見てみたい。

不倫を貫くなら、どう貫くのか?

そしてこの脚本家はそれをフラットにかける人だと思っているから。

 

 

 

「知らなくていいコト」は何か

ヤフコメに、「ノトアの息子が尾高」という可能性が書かれていた。

ありえないとは言い切れない。

ここにきて、息子が今まで出てこなかった人間だとちょっとつまらないから。いや、まあ、いいんだけど。

 

正直、尾高さんが自分の父親のことを全く知らない描写があったわけでもないし、非現実的かなと思う部分は大きい。

その一方で、ノトアが尾高に素直に従う理由はそれで説明がつくとも思う。

そして、それなら二人が結ばれるためには知らなくてよかったコトになる。

(籍を入れて、子供を作らず穏やかに暮らす未来の可能性もあるけど。)

ただ、この展開を最終回に入れ込むのは、もう大渋滞になってしまいそう…。

 

現実的に考えたら、息子を庇って罪を犯したことにしたことが知らなくていいコトな気がする。

多分、庇ったのだとしても、ノトアは記事にすることを望まない。息子に罪を突きつけることになるから。

どうせ記事にできない、罪は覆らない、それなら知らなければ、今更ままならない過去に苦しむことはなかった。

 

それが、ケイトにとっての「知らなくていいコト」なんだろうか。

 

 

 

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