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テセウスの船第9話あらすじ感想〜未来を知っている最強のアドバンテージを台無しにする探偵の才能の無さ〜※原作ネタバレ前ワンクッションあり

※今回はドラマ完全オリジナル展開のため、「原作ネタバレ」の項目は原作との差異比較ではなく、原作の内容にも触れる第9話の感想です。原作のラストとの比較は、来週の感想で書く予定。

 

ガバガバ警察やめろ〜!!!!

 

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第9話あらすじ

  • パトカーの中で横たわるみきおは、心が揺さぶっても目を覚まさない。そこへ仙南署のパトカーが到着し、みきおの脈を確認。パトカーを放置した佐野が無線に応答しないこと、みきおを野放しにすると事件が起こると言っていたことを思い出す森(金丸の部下)。子供を疑って意識不明で放置するなんて正気ではないからと佐野の捜索を無線で指示する。心は、佐野がみきおを狙ったと見せかける罠だったことを確信し、自分のせいでこれ以上予定外の死人を出したくないと夜の山中を捜索するが佐野は見つからない
  • 一度帰宅し家族と合流すると、仙南署の森と馬淵が訪問。みきおは青酸カリ中毒で意識不明、佐野が殺害未遂容疑で家宅捜査に来た。和子は令状がないと調べさせないと言うが、突き飛ばして侵入し家中を調べる。馬淵が放り投げた家族写真を鈴は大切そうに拾う。抗議するが、森がすべて話したようで、馬淵にみきおをつけ回していたことを盾にされる
  • 昔佐野と付き合いがあった馬淵は、佐野を「正義に反するものには見境なしで手段を選ばない」と評する。正義は厄介で、使い方を間違えれば戦争も起こる。結局何も見つからず、佐野が帰宅したら連絡するように伝えて去る。帰るパトカーを誰かが撮影。父がみきおに何かをしたのかと尋ねる鈴。和子と心は否定するが、どこにいるのか聞かれて困る2人。心配する和子に、佐野は帰ってくると勇気づける心
  • 翌朝、自宅の前でマスコミに囲まれる和子を心は助ける。みきおと佐野の関係を執拗に聞くマスコミ。鈴たちは不安。その様子を佐野は目隠しされ拘束された状態で山小屋のテレビで聞いている。みきおがいると考えて自首しろと叫ぶが、テレビからの音声でみきおが倒れたことと自分が疑われていることを知る
  • 鈴は、お父さんは悪いことをしたならもう帰ってこなくていいと言う。心は、子供の頃、父親はいないと思えと母に言われたことを思い出し、外に出る。マスコミに、証拠はないから犯人と決めつけるな、佐野は人を殺す人間じゃないし罪のない家族を傷つける権利はマスコミにはないから帰れと叫ぶ。しかしマスコミは、家族じゃない人間のコメントはいらないと言う。和子が出てきて頭を下げ、お騒がせしたことを謝る。その姿を見て、かつてマスコミに頭を下げて謝っていた母を思い出す心。あのときと「同じ」だと考えるが、顔を上げた和子の瞳は力強い

和子「でも主人は、佐野文吾は、自分が正しくないと思うことは絶対にしません。私は妻として、そばでずっと見てきた人間として、それだけは断言できます。

なぜなら佐野文吾は、優しく誇り高い人間だからです。

あの人は警察官としてこの村の人たちと家族を守ることしか頭にない、そういう人なんです。私たち家族は、主人のことを信じています。」

  • マスコミは、信じているのは家族だけだと皮肉るが、和子は「家族が信じなくて誰が信じる」と言い返す。心は、信じるという母の言葉で過去が変わったことを痛感する。佐野は警察官として今も戦っていると言っても追及をやめないマスコミに、証拠の一つでも見つけてから出直せ虫ケラ記者と叫ぶ和子。すべての発言をテレビから聞いていた佐野は、「俺の女房はこんなことで負けない!ざまあみろいい女だろ」と犯人を挑発し、スタンガンで気絶させられる
  • 和子と心が家の中に戻ると、鈴はひどいことを言ったからお父さんに謝ると言う。和子は、お父さんは鈴と慎吾が自分のことを大好きだとわかっているから大丈夫と励ます。慎吾は、お父さんがひどいことをされていないか心配する。佐野は山の中にいるはずだが広すぎるため、みきおに聞くしかないと考える心。まだ眠るみきおの病室に入るが、ちょうど戻ってきたさつきに近づくことを阻まれる。頼る親のいない子供の未来を踏みにじることを許せないさつきは、佐野の善人ヅラに騙されるなと心に忠告する
  • 手がかりを得られず駐在所に戻ると、封筒に入った未来ノート(放り投げたやつ)が置かれている。最後のページに挟まれているチラシは、12年前の村祭りのもの。誘き出されていると感じながら、チラシに名前のある現校長に会いに行く心
  • 村祭りは、事件が発生したため、この時(12年前)が最後となった。詳細を聞こうとするが、12年前のことが今の事件と関係があり自分も疑われているのかと尋ねる校長。黙る心に、警察官が子供に毒を守るなんてひどい話だと言うと、佐野はそんなことをしないと言い返す心。それを見て、すぐ熱くなるところも佐野にそっくりだと笑う校長は、突然村に現れ、雪崩や誘拐を予見するわりに森雅子も百恵ちゃんも知らないなんて何者だと問いただす。面接の時気づかれていたことに驚く心

校長「でもね心さん。あなたは決して嘘つきではない。人を騙したり利用したりする人間ではない。そんなところも佐野文吾そっくりだ。

私、あなたと同い年の息子がいる。父と息子ってそううまくはいかない。

必ず佐野さんを救ってやってください。」

  • 12年前の村祭りでは、徳本の母親がキノコ汁に混入した毒キノコによる食中毒で亡くなった。(前回、「母親が桜好きだった」と言っていた。)心が校長室を去ると、さつきが校長室を訪れる。校長は「やはりここにも来ましたな」と発言。みきおの意識が戻らないことで暗い2人
  • 心が徳本の家を訪れると留守だが、薬品のボトルが大量にあるのを見つける。一方徳本とハゲのおじさんは「あいつは図体がでかい」と言いながら穴を掘っていた。手がかりがなく失意のまま山道を歩く心は、山に佐野がいることに気づく。佐野は助かった喜びで心と抱き合う
  • 帰宅する心とへろへろの佐野。鈴も慎吾も喜んで抱きつくが、鈴は泣きながら謝る。何に謝っているのか分からない佐野。和子はそれを見て泣きながら笑い、あんたのせいでまた大変な目にあったと佐野の頭を叩く
  • 軽トラで通りがかった徳本たちが佐野一家に声をかける。マスコミに囲まれて元気をなくしているのではと猟師にイノシシを分けてもらいぼたん鍋を作ってくれたらしい。謝る佐野に、困ったときはお互い様と気さくな2人。お楽しみ会の様子はおかしかったが、なんだかんだ村の正義の味方だとわかってくれている
  • 佐野は心に行方不明時の話をする。小屋で目隠しされて縛りつけられていた。多分あのアジトで計画を立てていた。場所もバレているから解放したのは理由があるはず。心はノートが帰ってきたことを話し、徳本を疑うが、佐野を恨む理由がないからと容疑者から外す。馬淵が来たことも話すと、昔から嫌われていたと言う佐野。犯人に仕立て上げられることを心は心配するが、監禁されていたことを話せば大丈夫だと笑う佐野。計画を早く見極めないとまた佐野が狙われると考える心に佐野は家族を任せ、仙南署へ向かう
  • 仙南署で馬淵に嫌味を言われながら、殺人に関与していないことや拉致されていたことを話す佐野。小屋は明日調べてもらえることに。警察全体の正義を守るという名目で一晩拘留されてほしいと言われ、拘留される佐野。和子は電話で説明され、明日迎えに行くことを約束する。「逮捕されたわけじゃないけどおかしいよね?」と心に確認する和子。留置所でうずくまる佐野。一方みきおは目を覚ます
  • ノートを見て、見落とした手がかりを考える心。青酸カリが既に家の中に隠された可能性を考え家中を探す。その頃、音臼村の山道では、オイルが切れたライター、明音の写真、ラベルに「駐在日誌」と書かれたフロッピーが警察官に見つかり、無線で共有される。そばにいた田中の孫が目撃
  • 佐野を車で迎えに行った和子。楽しく会話しながら帰路につく。「こんな大変な人の奥さん務まるの、世界中で私だけだからね。結婚する人間違えたかな。しゃーない、この先どんなことがあってもそばにいてあげるから。よかったねえいい嫁さんもらって」と言われ、幸せを噛み締める佐野。チューしていい?と尋ね怒られる
  • 駐在所に森と馬淵が訪れ、佐野のワープロを開くと、駐在日誌というファイルに、なぜかみきおが書いていたはずの日記が入っているのが見つかる。最後には、「証拠は全部捨てたが青酸カリだけは家の裏庭に埋めた」と書かれている。馬淵と森が裏庭の埋めた跡を掘り起こすと青酸カリの瓶が見つかる
  • 佐野と和子が楽しく帰宅したころ、応援のパトカーが押し寄せ、佐野は驚く。心は何も言えない。文章と物証で佐野は連続殺人の容疑で連行されることになり、心は犯人の罠だと訴えるも聞き入れられない。子供たちの前でパトカーに詰め込まれながら、何かの間違いだからすぐ帰ると笑って安心させる佐野(ちなみにマスコミは張っていない。なぜ?やめろと言われて諦める時代か?)
  • 心は、今までのことを思い出し、真犯人の目的は佐野を確実に死刑にするためにこれまでの事件の全ての罪を佐野に被せることだと気づく

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

金丸が死んだのが痛い…!

金丸なら…金丸なら…佐野が犯人ならこんな証拠をワープロに残しておくのは逆に出来過ぎだって突っ込んでくれたはず…!

心さんが名探偵じゃないことが、この作品に名探偵がいないことが、ここに来て…ここに来て痛い…!!!!

心さんが名探偵じゃないのは仕方ない。だって心さんだもん。

まあそれにしても連行される前になんとか「駐在日誌に細工がされて裏庭から青酸カリが発見された」くらい言って欲しいが。

 

こんなにガバガバにするなら、物証出てきたけどどう考えてもこれらの工作ができた時間に佐野は拘留されていて物理的に無理だったって証明されるくらいの展開がないと納得できない!

むしろこの展開にするためなら許す!

犯人にとって、佐野の拘留は想定外だった…みたいな。

だって、そうじゃないと、ドラマオリジナルにしたことで警察が無能になったのひどすぎない!?

実際、みんなでぼたん鍋食べている時しかあんな工作できなかったでしょ?夜なら家族起きるかもしれないし。

あと「青酸カリ見ーっけ♡」ってドヤ顔した小藪に「なんで俺はあんな決め台詞をおおおおお」って恥ずかしがらせてくれないと無理許せない…。

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↑タイムラインも動揺。

まあでも、よく考えると、明日の朝警察署に迎えに行くと約束した和子も疑うくらい不自然な拘留だったわけで、あの工作に意味がないとは思いたくない。

その一方で、馬淵が悪者だとは思いたくない。

なぜなら「ノックスの十戒」に反するから。

ポッと出の奴が犯人なんて許せん。

そう考えると…まさか…森刑事…!?

(拘留決まったとき驚いてたやん…。)

 

ドラマオリジナルとして面白いのは、未成年が全く疑われないことかな。

まだ少年犯罪がそこまで取り沙汰されていない時代だったんだろう。

 

あとは、家族愛がかなり強調されているところ。

原作では、佐野と和子の、なんというか夫婦…男と女を感じるようなところは一切なかった。

今回、チューを要求したり、警察署に迎えに行って抱き合ったり、そういう面が強調されていてほっこりしたしキュンとした。

ここは泣いてしまった。

子供の前で連行するなよ…。

 

 

 

ドラマオリジナルガバガバポイント

  • 駐在日誌に引っかかる警察
  • なぜか張り付いていないマスコミ(あんな啖呵でお前らが引き下がるかい!)

 

 

 

原作ネタバレあり感想

そもそも原作では予定通りお楽しみ会(原作ではお泊まり会)で「大事件」が起こる。

ある意味、心さんが止めようとしていることを知り逆手に取ったというか、止めるなら来いよと真正面から受け止めるような展開。

そのままクライマックス。

心さんは殺される。

 

ドラマでは「止めようとしているならお楽しみ会で決行するのはやめた」という展開から、佐野が容疑者になる。

 

っていうか、止めようとしている動きが派手すぎるから、「警戒していることがバレるかも」って普通思わん?

「バレたら計画変えられるかも」「計画変えてお楽しみ会じゃなくなったら次どこで起きるかわからない」って思わん?

迎え撃つことを選んだ原作より、むしろドラマの方が、絶対に計画を遂行するという意志を貫いている気がする。

 

でもドラマオリジナル要素のせいで警察がガバガバになってしまったのはかなり悲しい。

いや、そもそも佐野を逮捕した時点でガバガバだな。

 

ここから原作と同じ終わり方、心さんが死んで佐野以外真実を知らず和子のお腹の中の心さんは幸せに育つというゴールへ向かうことができるなら、それはそれで楽しみなんだけどね。

 

まあでも、原作通りの真犯人=心さんと一緒に過去に来たみきお(大人の姿)ってのは、もうなさそうかな。

過去の人だよね、多分…さすがに。

タイムスリップしてきたやつが犯人って、結構チートだから、それはそれでいいかなと思う。

 

原作では、みきおの罪をみきおの持ち物で知ったさつきが隠蔽工作を愛ゆえに手伝っていたが、ドラマのさつきもそんなことする母親になりそうだったなあ。

未来は収束するんだな…。

 

 

 

追記:「原作に沿ったハッピーエンド」らしい

監督の発言が書かれた記事を読んだ。

ドラマオリジナルだけど、終わり方は原作に合わせるらしい。

 

心さんが真犯人(原作では大人のみきお)に刺され、亡くなり、

和子のお腹の中の子供は「正義」の名前から「心」に変更され、

鈴や慎吾が、記憶の中の「心さん」そっくりに成長した弟の心のことを話す。

今和子のお腹にいる心がどのように成長するのかはあまり観測できない。

 

「今まで我々が見てきた主人公」が死ぬんだからハッピーエンドとは言い切れないかもしれない。

でも平成元年において、31歳の田村心は存在し得ないから、この世界の正しい姿になるためには主人公が死ななくてはならないという厳しい宿命が最初からあったんだと思う。

 

私はこの終わり方が好きなんだけど、佐野が一度逮捕されるという展開からどうゴールへ向かうのかな。

特に、みきお以外が真犯人だった場合、心さんが殺害される理由が今のところ想像できない。

 

 

 

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