つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

この恋あたためますか第2話感想〜社長と新谷もう少し僅差にして〜

前回の感想

 

 

 

主観による評価

★★☆☆☆

 

新谷、既に当て馬ですらなくて笑うんだが?

 

あて‐うま【当て馬】の解説
牝馬 (ひんば) に発情を促したり、発情の有無を調べたりするための牡馬 (ぼば) 。
2 相手の反応やようすを探るために、仮の者を表面に出してみること。また、その者。「当て馬の候補を立てる」

デジタル大辞泉より

 

当て馬とは要するに、主人公と本命の恋の起爆剤となる存在なわけだが、今のところ新谷の存在は必要でもなんでもない。

新谷がいてもいなくても、社長は本命の役割を果たしている。

踏み台にすらなれていない。

比較対象でもない。

そして樹木も周囲関係なく社長を見直す。

背中を押しているわけでもなく、社長と比べて樹木が新谷に「いい人だな」と感じるシーンも特になく、最初からある社長との差は1ミリも埋まらないまま突き放されていく一方だ。

 

かませ‐いぬ【×噛ませ犬/×咬ませ犬】の解説
闘犬で、訓練のために若い犬がかみつく相手となる犬。試合から引退した老犬などが使われる。転じて、格闘技などで、引き立て役として対戦させる弱い相手のこと。

 

つまり、一度も恋の土俵に上がることなく終わるただのかませ犬に過ぎないのだ。

なんだこれ。悲しすぎるだろ。当て馬しぐさがすぎるなと思ったけど当て馬ですらないよ。だって主人公と本命の成就にあんまり必要なさそうだもん。

その象徴がラストシーンだ。

大体こういうシーンは、

  • 主人公と本命が楽しそうに話しているのをただ眺めているだけの当て馬(主人公たちは当て馬の存在に気付かない)
  • 主人公と本命は当て馬の存在に気づき申し訳なさそうな顔をする

という展開になる気がするのだが、マジで何考えてるかわかんない表情で新谷を見つめる2人。

えっ、あのシーンの感情、何…?

そこに新谷がいることが、2人に何の影響を与えているのかがわからない。

でも多分何の影響も与えていない。

何の影響も与えることができていないのにあの場に居合わされて目撃させられるってひどくない?

 

これがさ、4話くらいならいいよ。新谷くんも信頼の積み重ねを感じて、「この点では社長より優っている」と感じる部分もあるだろう。

でもさ、新谷くん、今のところ1回もいい思いしてないよね?

いい思いする前から辛いものだけ見せられて、そんな悪いことしたか?彼。

いくつか美味しい思いを経験してから、「でもやっぱここぞというときは社長なんだな…」ってほろ苦く当て馬を偲ぶ(死んでないが?)なら納得もできる。当て馬という役割を全うしているんだからエライ!と思える。

でも、新谷、「自分の思いやりが樹木に届いた経験」をしないうちから、

  • 先に寝たことに気づいて毛布を取りに走ったのに後から来た社長に優しさ提供チャンスを奪われる
  • 先に心配して走り回って探したのに後から探し始めて労力をかけていない社長に慰めチャンスを奪われる

って、行動は遅くないのにロマンスの神様に見放されたばかりにうまくいかない様子の全てを私たちは見守るしかない。

行動、すぐしてるのに!何も悪くないのに!社長が神様に愛されているからこうなる!!!!

 

切ない。切ないよ〜。

もう少し僅差で社長に負けることはできんかったんか〜!?

「再起動」の頃のキラキラしたお前はどこいっちゃったんだよ新谷ぃ〜!!

 

新谷の話はこれぐらいにして。

 

今回、逆境に負けない主人公を描くための「作られた悪役」がすごかったな…と思う。

向ける悪意が先にあるから、社会人としてどうなの?というガキっぽい会社員になってしまっていた。

当たりが異様に強い。

そのくせ、主人公を描くための手段にされているからたった一度の啖呵で懐柔される。

これ本当にびっくりした。えっあれだけでベトナム行くの?

この程度で懐柔される奴があんな大人気ない対応とるか?

 

あと、これ純粋に疑問だけど、あの段階でベトナムに行く必要ってあるの?

まだ決まってないし、試作段階なら試作時の値段じゃなくて「実際契約したらこれぐらい安く仕入れることができます」っていう仮定の値段で試算できないの?

サンプルだけもらってさ。

主人公の人を動かす力のある言葉に説得力を持たせたかったのかな…。

 

悪意の描き方には疑問が残るものの、主人公が最初からうまくいかなかったのはよかった!

そんなね!トントン拍子にうまくいかないよね!そうだよね人生って!

ちゃんと挫折していたのでよかった。

まあ結果的に社員にはなれるんだけどさ(笑)社長権限、あざっす!

 

でも、負け方には疑問が残る。

北川さんのシュークリームがどれだけすごいのかわからないから。

負けた理由に納得がいかないというか、どんな対抗馬だったかわからないから納得もクソもない。

「すごいシュークリーム」の概念を現実で表現できなかったのかな?

作者は自分以上に頭の良いキャラを作れないのと同じで、「圧勝するほどのシュークリーム」を具現化できなかった?

そこはスイーツ監修が物語に納得感を持たせるために「僅差で負けるシュークリーム」と「コスパが良く売り物になるシュークリーム」を考えるところなんじゃないの?

グランメゾン東京みたいにさ…ねえ…。

「すごい」という概念だけ提示されても、「へえ、すごいんだ」という気持ちに終わり、納得にはならない。

すごい強いらしい敵キャラの強さの理由が明確じゃないのにバトルシーンが楽しめるか?っつー話よ。

挫折する展開自体は良かったから、まあいいのか?

 

シンプルに中村倫也にときめいとけや!ってことやな!ハイ!

 

 

 

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