つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

私たちはどうかしている第2話感想〜よこしま流星〜(原作ネタバレあり)

最後の横浜流星の下からアングル、天才か?

抱かれた女しか見られねえアングル見せてくれてマジThank you...

 

前回の感想

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

実写の良さを今週も存分に味わった。

あんまり描写は変わらないけど、やはり漫画で描かれた小豆と映像としての小豆では伝わるものが違うな。秘伝の道具の美しさも。

特に、あんこの試行錯誤のシーンは、かなり丁寧に描かれていて、原作に誠実だなと思った。

 

でも、荷物を池から引き上げるシーンは、現実だからこそ水がいつまでも流れていてめっちゃ面白かったwww

あと、赤見てあんな風になる人が細工するわけないって普通にわかるよな〜と思った。ドラマだとかなり長く過呼吸になっていたことがわかるし。

手紙全く濡れてないのも面白かった。

↑あとこのツッコミも笑った。漫画だと気にならなかった。 ↑これも原作だと気にならなかったけど、バレたくないなら爪にマニキュア塗るな(笑)

そして今回特に感じたのは、漫画では気にならなかった、昼ドラパートとラブコメパートの落差が大きいこと。多分BGMと相まって雰囲気が作られるからなんだろうな。

これも、漫画と違って時間が地続きのドラマならではの弊害かもしれない。

 

原作読んでるから、読んでない人が初見でついていけるスピードなのかを常に気にしながら見てしまう(笑)「実況しがいがある!」という言葉を見ると嬉しい。

漫画だと、ドラマと違った味わいがあるというか、ドラマで気になった矛盾やとんでもなさがあまり気にならずに読めるという良さがあるので、是非読んでほしい🙇‍♀️

 

ベッドシーンは省略されるかもと思っていたから、あってよかったなあ。

でも、不満言わせて。ベッドシーンで「さくらが現れたら?」の話をするのは、原作だとピロートークなの!!

だから、七桜は一旦はあたたかい気持ちで抱かれて、抱かれた後に恐ろしい言葉で落とされるの!!

ドラマ!!!!おっ始める前にその話したら!!!!七桜は最中ずっと悩むことになるだろ!!!!

これは大きな違いだぞ…。旬の俳優の裸を見せないという配慮のためなら許せない…。

でもキスはとてもよかった。美しかった。

 

もう一つドラマ制作班に言いたいんだけど、壁ドンはもうさすがに古いと思う。

ドンドンしすぎや。お手手大事にせえ。

 

 

 

原作ネタバレあり感想(ネタバレ注意)

※原作読んでない人、↓読んで気になったら是非原作読んでね!

 

今回も原作ほぼそのままだった。セリフも結構丸々一緒。すごい。それでいて映像としてしっかり繋がりがあるから、ちゃんとした実写化だなと思う。

 

今回ぱっと見で気づいた原作との違い。

  • 栞さんのお家での様子が差し込まれている
  • 原作では裸を見られるが、ドラマではキャミソールを着ている
  • 蝶々で原作よりホラー(原作ではかごめかごめを歌いながら、虫を潰すだけ)
  • あんこのダメ出しをされた七桜に合わせてガッカリする城島(城島が全体的に可愛い)
  • 椿が城島と七桜を見てわかりやすく動揺&「しまや」の話を明確に耳にしていることがわかる
  • 七桜の作ったおいしいはちみつ入りあんこをお客様に試食させて美味しさを実感するシーンがない(もったいない)

 

栞さんのお家での様子が差し込まれているの、ドラマならではだなと思った。原作にないよね?見落としじゃないよね?漫画だと一瞬差し込むというのがドラマより難しい気がする。

そして、そこで栞さんが既に椿の花を描いた湯呑みを大切そうに触っている伏線!これいい改変だと思った。3年後の説得力が増すので。

栞さんが、政略結婚じゃなく心から椿を愛する理由を、ちょっとだけ映すの、とても良かった。

 

あと、城島は原作よりマシマシでわんこ描写が多いので、裏があることが発覚した時の落差をよっぽど大きくしたいんだな…と思った(笑)

可愛く持ち上げられたら裏切りがつらいよ。

そういえば、原作では城島が勝手にあんこ保管しておいて七桜に渡すけど、「あんこ残しておきましょうか?」って確認する地味な改変はなぜなんだろう。城島にあまり勝手な行動をさせて目立たせたくないのかな。

 

そういえば、モンテ・クリスト伯岸井ゆきの高杉真宙にラブがあったけど、今回も原作通りに行けばラブの予感がしますね🤔

そこまで描いてられるかな?このスピード感ならいけるかな。

 

キャストの都合でベッドシーンは無理かと思ったけどできるのか〜!と思ったけどやっぱり裸は無理だったか〜!!!!(笑)

めっちゃ原作に忠実だけど、ここの壁は高かったようだ。

原作でも、2巻ラストに初めてのベッドシーンがある。流れはほぼ同じ。上で書いた、「さくら」の話の順番が違うくらい(笑)

でも、f:id:tonsemgarden:20200819144108j:image裸を見てしれっとしている椿がよかったのに、キャミソール着ちゃった…。

あと、ドラマで七桜が前を開いたまま振り向くのが違和感あったんだけど、このコマを見てもわかるように、漫画だと静止画の連続だから気にならなかったけど、現実だと「むこうを向いている状態」から「椿に向き合う状態」に移行しなければならないので、前を開いたままぐるりと振り向くという現実的に違和感のある行動で繋ぐしかなかったんだな。

 

全体的に、横浜流星で見たい!と思ったシーンはしっかり見せてくれているので嬉しい。手を繋ぐのはかなり急に感じだけど(笑)

しっとりした雰囲気から七桜を抱いたり、強く求めて七桜を愛しいという気持ちで抱いたりする椿のシーン、これからもあるので見たいな…。邪なので…。

↑これは余談ですが、フォロワーに全くウケなかったギャグです。

 

しかし、あんな感じでふわっと誤魔化すベッドシーンでこれからの展開大丈夫なのかな。

今回なんて、わりとこの後本当にヤったんですか?ってならない?あんな不穏な会話したら中断してもおかしくなくない?

「肉体関係がしっかりある」こと、わりと今後重要だと思うんだよな。

 

※以下は、いかに私が原作通りのベッドシーンを見たかったかを熱弁しているだけなので、真剣に読まなくていいです。

※「ハアハア」言うようなベッドシーンが見たかったわけじゃなくて、致したことを曖昧にするのではなく確定させて欲しかっただけです。

 

なぜかというと、原作だと七桜の妊娠・流産という大きなイベントがあるから。となると、関係を持ったことを明確にすることは避けては通れない気もするんだけど。

誤魔化したまま妊娠まで持っていくんか?裸と裸で抱き合うシーンってそんなに重要じゃないですか?そこから察させるのもダメですか?(肩あたりが露出してるだけで十分だと思うんだけど浜辺美波鉄壁すぎた…。)

妊娠がわかって、「本当にやってたんですね」ってなるの、どうなの。

 

流産を描く必要があるのか?と思われるかもしれないが、私はわりと重要だと思う。

というのも、原作は大きく3つに分けられるのだが(原作の区分と違ったらすまん)、

結婚生活編←しばらくココだと思う

3年後編(椿と七桜の店主対決)

七桜光月庵店主編←ここまでいけるのか?

この、結婚生活編から3年後編の切り替わりに、七桜の流産がある。小さな「悲しみイベント」程度ではない。

もう少し細かく言うと、光月庵の火事と同時に「さくら」であることがバレ、さらに流産(椿は知らない)で七桜が光月庵に戻れないと理解するのが、「椿と七桜が別々に3年間生きる」という展開に進むためのイベントとして存在している。

そう考えると、火事と「さくら」バレで充分だから、流産というのは省いても困らない気もしてきた。ゴールデンタイムに、若い世代に人気の俳優で描くには、ちょっとキツイかもしれないし。

まあでも、ここまで忠実なら流産も描きそうだな。

 

椿と七桜は、思いを通じ合わせたのに、状況や過去がそれを許さないという恋愛と表現しづらい執着の関係だ。好きと簡単に言葉にできない、憎しみの感情もある。それでも求めてしまう、形容し難い関係。

だから、気持ちの描写や愛の言葉だけでは、2人の切っても切り離せない、何度離れてもまた巡りあう、「運命」よりも「因縁」に近い関係性の説得力が弱くなる気がする。制作側もそう考えたから、おそらく制限がある中でも肉体関係を描いたんだろうな。

もちろん、触れ合わなくても執着する男と女を描くことは可能だ。たとえば、「きみが心に棲みついた」などそんな感じだった。

でも、この物語は、愛し合う男女の物語ではなく、「どうかしている」男女の物語だ。復讐のはずなのに、「どうかしている」感情になってしまうのだ。

肉体関係を持つことが愛情の証明とは思わないが、肉体関係を持つと気持ちが変化することもあるし、肉体関係を持ちたいという気持ちが一つの愛情であることは事実だと思う。ぬくもりが忘れられなくなり、愛情を強める一因になることもある。

「肉体関係を持った」という明確な事実が、もう一度抱かれたいという七桜のどうしようもない気持ちを呼び覚まし、執着をより強めてしまうことにつながる。触れたいという復讐に似つかわしくない衝動を描くために、ぬくもりを感じた描写を軽視することはできない。

それだけでなく、「さくら」ということを伝えずに一緒に居たくなってしまうという、復讐のつもりが「どうかしている」感情を抱く大きなきっかけになると思っているので、避けては通れないし、そういうシーンであまり日和ってほしくなかった。

布団の中で押し倒しただけじゃねーか!本当にやったのかわかんねーよ!

私だって、ハアハア言ってるシーンが見たかったんじゃない!せめて事後感をだな!

↑こんなに楽しみにしてたんだよ…。

 

ただ、まあ、原作に忠実に描いていくと、ケータイ小説か?って言われそうだな…(笑)(「恋空」の時期、流産が「2人の乗り越える悲しみ」として用意されがちだった。)

2人で乗り越える悲しみではなく、七桜が一人で抱えていく秘密としての手法なので、大目に見てほしい。

 

第1話では1巻の後半まで、第2話では2巻のラストまで描かれた。

このままどこまで描くのだろうか。

原作では、上に書いた、七桜光月庵店主編でやっと、多喜川さんの父親が椿の実の父親であり、父を殺した真犯人という容疑が持ち上がる。

ドラマはたった10話か11話程度なので、真犯人の登場が遅れると、長期連載の漫画と異なり、「ノックスの十戒」を守っていない感が出やすいと思う。9話あたりで突然出てくる犯人に、ドラマという媒体が合わない気がする。(漫画だとそんなに気にならないんだけどね。)

また、多喜川の父にたどり着くまでに積み重ねないといけないイベントがたくさんあるから、それを省略するのも難しい。

現実的には、原作から格上げされた城島の過去話を省略するのが一番手っ取り早い気がする。マジでただの「椿のお付き」にとどめる。

でも、せっかくの高杉真宙だから、二面性のあらわれるシーンをなくすとは思えんなあ。わらび餅のエピソードもかなりいいし。持ち上げるシーンは2話で存分に入っているし。

そう考えると、このまま女将が殺したという結末に変更する可能性もあるかなあ。一番お手軽だと思う。

容疑者にたどり着くまで、原作で13巻かかったし、特に「3年後編」はかなりボリュームがあるので、主役2人の恋愛に重きを置くなら、3年後編の途中からドラマオリジナルの展開&ドラマオリジナルの犯人というのが現実的かなあ。

 

意外と1話あたり1巻のペースで進んでいけば、まとめ方だけ原作と変えて、犯人変えないってのもできそうだけど。っていうか、いけそうなスピードだよね、これ。

いずれにせよ原作は未完だし犯人もわかっていないので、いくらでもオリジナル要素出せるだろうから、楽しみだなあ。

 

 

 

実況中のツイート