つちや(仮)

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アンサング・シンデレラ第5話感想〜瀬野さんの優しさに包まれてえな〜

人が傷つくという明確な犠牲があるのに、新人に失敗を「とりあえず」経験させる過程を見守るのが本当にしんどい回だった。(結果傷つかずに済んだものの…。)

 

前回の感想

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

先日、妹が癌になった友人と話したときに、抜ける髪を見て泣く妹の気持ちに寄り添うことや、病院のドアをくぐれなくてしゃがみ込む妹を治療に向かわせることが本当に辛かったと言っていた。苦しんでいる様子を見る家族もつらい。愛する家族なのだから。でも本人が一番つらいことがわかっているから、つらいと言えないのだ。その話を思い出した。

病気ではない家族に誰が寄り添うべきかはわからない。薬剤師ではないのかもしれない。

でも、「誰かが寄り添わなくてはいけない」ことをわかっていながら、「誰か」に放り投げるのではなく、自分が寄り添うと決めた葵は格好いいと思った。今その苦しみを観測できる人間が寄り添うべきと決断できる、強い人間だと思った。

あそこで背中合わせに語り合った葵みどりは、薬剤師ではなく一人の人間だったと感じた。

 

こういう良いシーンもあったけれど、今回はどうしても新人の失敗への道を見守るのが辛かった。

失敗する新人というのが、ドラマにおいて重要なのはわかっている。素人の視聴者にとっては、何がその職業の失敗なのか想像つかないことも多いだろう。でも、「失敗しますよ〜」という雰囲気を最初から出されてしまったら、こちらはハラハラするだけだ。

「失敗しますよ〜」感なく、いつの間にか失敗する様子を描くのって難しいのかな?失敗フラグや、失敗への階段のシーンやセリフはわかりやすく映されることばかりで、視聴者も察してしまう。察してからは失敗した時のことが頭を支配し、ストーリーを純粋に楽しめなくなる。これ、ドラマ慣れしてしまっただけなのかな?

でも、新人のために心を鬼にしたことの意味は感じた。

いつも暴走列車みたいだけど、葵は先輩でもあるんだね。

 

残りは細々と。

薬剤師として関わるべきラインを守る姿勢も見られて良かった。

 

あと、瀬野さんの見守り方たまらんな〜。

あれ嫌いな女おる?(クソデカ主語)

葵が気づいていないというのもまたニクイ演出だね…。

 

 

 

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