つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

未満警察ミッドナイトランナー第1話感想〜韓ドラリメイク特有の報連相不足〜

主観による評価

脚本 ★☆☆☆☆

顔 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ガバ土曜22枠感 ★★★★★★★★★★★★★

総合 ★☆☆☆☆

 

不安が的中してしまった。

FINAL CUTやシグナルやボイスを思い出すガバドラマだった。

いやガバガバドラマ楽しくて好きだけどね。

途中まではね、顔面加点のせいで、冷静な判断が下せなかったんだけど。

さすがに「なんで裸にした?」「なんで犯人大人しく捕まった?」って突っ込んでたわ。

単独行動と報連相不足はガバドラマの証。

 

まあ、とりあえず褒めるけど顔がいい。

1秒もブスな瞬間なくてすげ〜。あの角度から撮影してイケメンなのは流石すぎる。

シャワー中の私の顔なんか見れたもんじゃないけど水バシャバシャに浴びても中島健人中島健人だからな…。

あと、平野紫耀は当て書きかな?と思うくらいの適役。

バラエティで見られる天然さや純粋さ(実際がどうかは知らんよ)。それが、優しく正義感があり仲間思いな警察官志望にぴったり。

↑ここは正直、え?好き…ってなっちゃった。こんな顔初めて見た。悪巧みする少年のような、子供の悪巧みを見守る青年のような「男」の顔。

好きすぎて死んだ。

f:id:tonsemgarden:20200628093334p:image

 

あと、新しい友情の形も良かったところ。

助けてと言われれば助けるが、自分でやりたいと言われたら助けを無理強いせず意思に任せる。

山の中で捻挫したカイに「馬鹿野郎!何言ってんだ!乗れ!」と問答無用で親切を押し付けるのではなく、ちゃんと本人の言葉を待つところ。急かさないところ。

新しい男の友情だなと思った。

 

悪いところは脚本が浅いところ。

やりたいことはなんとなく伝わるんだけども。

例えば「洗脳」のイメージが浅い。

「こんな感じで洗脳されたらしい」と言葉で片付けるのは簡単だが、洗脳という結果が先にあって理論を後付けにした印象。

洗脳が関係した事件を描きたいけど、肝心の洗脳のハウツーは知らないから、イメージで「洗脳」を描いたように感じた。

おそらく北九州監禁殺人事件をモチーフにしたんだろうけど、そんな簡単に扱っていい事件ではない。

一番近いドラマだと、ニッポンノワールかな。

描きたいテーマ、描きたい犯罪、描きたい感情が先行して、後付けがうまくできていない。

「こういう結果にしたいから、こういう流れにしちゃおう」が安直。

今回だと、カイくんが「復讐ではなく自分を再生産(複製)しようとしていた」という感じの発言をしていたが、その様子が描ききれていなかったし、「復讐ではなく自分と同じ立場の人間を生み出したかった」という罪にも問えない悲しい人間を描きたかったならその描写に手を抜かないでほしかった。

それとも、あのたった一瞬の自分語りでそれらを悟ったカイの能力はネゴシエーター向きだというフラグだろうか。

それはそれで面白そう。

 

とにかく、見せ場を作るための不自然な行動が多い。

結論ありきで考えるからこうなる。

厳しいはずの警察学校で三時間も覗きに興じる時間があるのか?覗きを楽しむ男の子を描きたいがために他のことを置き去りにしていいのか?

描きたいシーンとシーンの間を埋めるために、違和感ある行動をキャラクターにとらせないで欲しい。

↑「伏線とはそういうものではない」本当にそう。

「事前に出てきたアイテムを鍵として扱う」という演出がしたかったのはわかる。わかるけれど。

あんまり比較したくないけど、前日のMIU404のステッキの使い方がうまかった分、もやっとした。

 

こんなに雑なのに、北九州監禁殺人事件を扱うところ、ちょっと怖いなと思う。

↑すごく同意する。

チープなドラマなのは構わない。それはそれでいいドラマ。

それなのに題材が重くて、まだ傷ついた人も絶賛ご存命で、狂った犯人側の描写が雑。

 

あと、凸凹コンビなのに1話で認め合ってしまった拍子抜け感。

だいたい、

第1話 相容れない二人

第2話 いいとこあるじゃん

第3話 お前がいなきゃ解決しなかった

第4話 お前が俺の相棒だ

くらいのテンポじゃない???

認め合うまでのぶつかり合いを見るのも醍醐味では…?それをしないならなぜ凸凹コンビに…?

まあそれは個人の好みか。失礼。

 

視聴は継続するけれど、うーん、ツッコミながら見る感じかな。

「いや通報せえや!」「捻挫してたんちゃうんか!」「なんで裸やねん!」

って言いながら楽しむドラマだと思った。

 

 

 

良かったところ/悪かったところ

良かったところ
  • 男の凸凹コンビが良い
  • 学んだことがそのままヒントになる「未満」感

 

悪かったところ
  • 折角の「未満」を生かせていない(警察学校内の描写が思ったより薄い)
  • 脚本が浅い
  • オタク向けが露骨
  • わりと「役者自身を知っていること前提」(ジャニーズ二人使ってたらそうなっちゃうのかな)
  • 結局伝えるなら教官に口頭で伝えろ。スパイを疑う展開でもないのにメッセージカードに気づかれるまで待つ意味がない
  • おまけ:脚本家のジャニオタ像や女性が可愛いと感じる男性像がアップデートされていないだけだから、指示に従ったジャニーズではなく浅すぎる脚本を私は責めたい

 

追記:覗きについて

朝起きたら思った以上に炎上していて驚いた。

警察志望の人間が覗きを行う。

私も問題だと思ったし、苦手だった。

ただ、「だから犯罪を目撃できた」という原作と同じ展開なんだろうなと勝手に思っていた。

しかしどうやら、原作では「異性に興味があるから恋人を作ろう」という方向に進むのに、ドラマでは「異性に興味があるから覗こう」という方向に改悪された(これは改悪だと思う)というのも理由らしい。

この改変が、もしも「中島健人平野紫耀に安直な恋愛シーンを付与すると荒れる」という理由によるものなら、原作へのリスペクトを大きく欠いていると思う。

恋愛描写が問題になる人間をキャスティングした時点で不健全だろう。

原作ありでドラマを作りたい、視聴率が上がる旬のアイドルを使いたい…そういう思惑のもとに、韓国の原作ドラマを利用するだけしておいて、キャスティングの都合で原作の印象も捻じ曲がるような改変を行ったのであれば、本当にリスペクトがない。

そういえば、このドラマの第一報のときは、リメイクであることが明記されていたと思うが、それ以降不自然なほど強調を避けている。

TWO WEEKSやボイスの時を思い出すと、不思議というか、私のドラマファンフォロワーでもリメイクだと当日まで知らない人もいた。

リメイクと書くと原作をよく知る人たちに見られるから?それは考えすぎ?どうせ「ミッドナイトランナー」自体はめちゃくちゃ宣伝してたし、原作ファンだって気付くしな…。

 

ただ、個人的には、もうジャニオタだってアップデートされているのだと言いたい。

「こんなんでもジャニオタは喜ぶんでしょ」「ジャニオタは女性蔑視を男の子っぽいと言って喜ぶ」と、一部の声を主語を大きくして紹介されるような存在ではないと思う。

イメージがあるのは理解するけれど、何をされても批判しない、疑いの目を向けない、男体を消費するだけの女性の集まりではない。

(※そういう人ももちろんいる。)

ただ、普段興味がない人たちに、そういう人が視界に入らないのは仕方ないとも思っている。

「King & Princeかっこいい!」というツイートだと、ファンにとっては当たり前だからリツイートするまでに至らない。

一方、「King & Princeの○君と△君の関係が尊い(2人がくっついている写真の添付)」というツイートだと拡散され、ファンでない人にも届く。

そしてファンでない人たちにとっては目についたものがファンの意見として蓄積されてイメージが形作られ、こういう非常事態に批判される総体として扱われる。

でも本当は、「ジャニオタ」と総じて呼ばれる集合体の中でも確実にアップデートは行われており、たとえ好きなアイドルだとしても、正しくない行動には「好きだけどそれは良くないと思う」と発信されているし、「謝ったから信じてこれからも応援したい」と言う人たちもいる。

そして、普段興味がない人の視界に入らないのは当然だが、女性蔑視的な発言で、ファンを辞めている人も沢山いる。

アイドルの方だって、何しても嫌いにならないだろ?という態度ではいられないから、成長している。

制作側や、外部の人が抱く「ジャニオタ」のイメージが変われば、きっといつか、意味のない裸のシーンもなくなり、誤解された「ジャニオタの喜ぶもの」に基づいた改変もなくなっていくと信じている。

求めていない人たちにとっては、「お前らがそういう態度の消費者だからこういうものが与えられるんだよ」と言われても、困るだけだろうから。

そして私も、一部の意見でイメージを固定しない人間にならなければいけないなと思った。

されたくないなら、してはいけないな。

 

さらに追記:マリウスについて

フェミニストのマリウスがいるのに」と言われていることを今更知ったが、彼の平等な思想は彼自身のものであって、それを使って外部の誰かが他のメンバーを、しかもそのメンバー自身の思想ではなく「役の行動」を叩く棒にしてはいけないと思う。

彼は、「マリウスを見習え」と他の誰かに言われるために彼の視点を身につけたわけじゃない。勝手に何かを背負わせて、勝手に失望するな。

 

 

 

贔屓目について

今後も感想記事を書くつもりなので、立場を明確にしておこうと思う。

キンプリFC会員のにわかファンです。でもキンプリ"オタク"ではありません。

正直、他のドラマと同じくらい冷静に客観的に贔屓目なしに見られる自信はない!

応援しているアイドルだから。

でも、顔が良ければ全て良し!とは思えない。私はドラマ"オタク"だから。

このドラマが駄作になっても顔がいいからいいよね!とは思えない。それは間違い無く。

田中圭大好きだけど、「あなたの番です」では認められないところが沢山あったし、佐藤健役者として大好きだけど、「恋はつづくよどこまでも」ではツッコミばかりだった。

だから、出来る限り、他のドラマと同じように、フラットに、時にはツッコミながら見たい。

でも、少しだけ「それ顔加点じゃね?」みたいな贔屓目があっても大目に見て欲しい…(笑)

ドラマ楽しみ7割、ケンティーと紫耀くん楽しみ3割…くらいかな!

 

余談:オタクとファン

King & Princeというアイドルが好きだ。

ファンクラブに入って、雑誌を買って、コンサートに応募する。

でも、自分のことをオタクだとは思えない。

なぜかというと、知らないことを調べに行こうとしないから。

そもそも私が広く浅くタイプの人間で、一つのものに深入りしたくなくて、あまり好きになりすぎたくなくて、あえて調べないようにしている部分もあるけれど、調べたい気持ちがあって調べないように「我慢」していたら苦しくなるだろう。

苦しくないから、やはり生活に支障をきたすほど嵌まり込んではいないんだと思う。

能動的に調べに行くならオタク、そうでないならファンと名乗るようにしている。

みんなにこの定義を押し付けるわけではなく、私が何かを好きになった時に名乗る内容の違いの話ね。

 

オタクになると、全てを把握したくなる。

そういう経験は今までにも一応ある。

でも、全てを把握したい気持ちに反して、全てを把握することはあまりにも難しい。

検索欄に入力して、調べて、結局自分がコンテンツの全てを把握できないことに悔しさや苦しさを感じる。

参戦できなかったコンサート、聴けなかったMC、私の知らなかった時代。
自分は見られなかったのに見ることができた人がいる。

そういうものにドロドロした気持ちを抱くようになるのも疲れるから、あんまり情熱をかけて追わないようにしている。

知ろうとしなければ、苦しむこともないから。

好きであることは本来楽しいことのはずなのに、誰かと比べて疲れるくらいなら、検索することで他の誰かの様子を見ることなく、自分一人の中で楽しみたい。


まあ、それでも今回はミッドナイトランナーの載ってる記事買いまくったけど…(笑)
あまり好きにならないように検索しなかった結果、1年以上ファンクラブ会員でも、アンリーの存在を先々週まで知らなかった。

どうやらファンの間では有名みたいだが、調べないと、本当に視界に入らないと痛感した。

Twitterのタイムラインを眺めているだけでは視界に入らないものだなあ。

(ちなみにキンプリにアンリーがいるのを知ったのは本当に偶然。)

まあ、この程度のファンの常識も知らなかった超にわかってことで、一つよろしくお願いします。

ぬるい目で見ていただければ!

 

 

 

実況中のツイート