つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

私の家政夫ナギサさん第7話感想〜登場人物が突然コミュニケーション不全になった〜

 

前回の感想

 

 

 

主観による評価

★☆☆☆☆

 

それは相手の「してほしいこと」ですか?

結果的にいい方に進んでるけど、メイが「相手が」してほしいことじゃなくて「自分が」したいことばかりするので、ちょっと怖かった。自分のしたいことは結果的に相手がされたいことだという思い込み。相手に話も聞いていないのに。

しかも、原動力が言語化されていないから余計に意味がわからなかった。なんでここまでナギサさんのことを知りたいのかを先に考えて欲しかった。恋なの?あの踏み込む姿勢は恋でも怖いが…。

恋じゃなくても相手のために何かをしてあげたいという気持ちは尊いものだと思う。でも、メイの気持ちはそういう「恋じゃないけどあの人のためになることをしたい」という感じでもなさそうだった。

嫌な言い方をするが、完全に自己満足なのだ。知りたいことを知った。それでおしまい。

ナギサさんの後悔を晴らすことで自分が満足しているだけだ。

 

メイだけではなく、田所も。メイの気持ちも聞かずに付き合う条件を決めるな。それメイが決める条件だから!!

思い出してみると、薫のフラれたのに背中を押すいい女の側面に隠れてしまったが、薫もメイからの好意は把握できていないのになぜか「2人の」背中を押している。田所の背中を押すならわかる。メイは今のところ押してもらう気持ちを持っていない。

誰も相手の気持ち直接聞いてから行動してない。怖い。こんなドラマじゃなかった気がする。

 

踏み込むライン

前回から、登場人物の距離感が狂ってないか?

どうしたら心開いてくれるの〜?じゃないんだよ。そもそも家政夫が雇用主に心開く必要ないから。

その一方で、

仕事を適切にこなしていないときには特に事情は聞かない。

  • ここは聞いていい/ここは聞いちゃダメ
  • これは確認とってから/これは確認取らなくても相手のためになる

の感覚が、かなり曖昧。メイってそんなコミュニケーション能力の低いキャラだったの?

まだその距離感じゃないから聞かない!この関係ならこういう理由で聞けばいい!みたいな、曖昧で目に見えないラインも把握できるようなキャラだと勝手に期待してしまっていたかもしれない。反省。

 

プライベートに踏み込むタイミングじゃない時にはめっちゃ踏み込むのになあ。

ナギサさんの中の自分が、心を開きたくなる対象だと思っているからなのかな。自分→相手と、相手→自分の距離感を見誤るタイプには見えないけどな…。

 

全員一人で救えると考えるのは傲慢

びっくりするくらい、ナギサさんのせいじゃなかった…。

気に病むのわかるけど、「俺なら救えたはずなのに」っていうのはかなり傲慢な気がする。まあでもその辺は、自分1人に責任があった方がわかりやすくて楽という人もいるだろうしね。

優秀だからこそ、「自分ならできたはずなのに」にいつまでも囚われてしまっていたのかもなあ。

 

メイを特別気にかける理由がわかってスッキリしたのは良かった。そりゃ、そっくりだもん、抱え込みすぎないか心配にもなるよね。

でも、忙しさの描写がちょっと曖昧で、追い詰められる理由がフワッとしてたなと思った。せっかく主人こと同じ業種なんだから、6話までの積み重ねを下地にして、忙しい理由をわかりやすくすることはできたんじゃないかなと思ってしまった。

メイたちのお仕事描写が細かいわりに、すごい雑だった。

 

ブコメ戦線

田所の汚部屋をここまでもったいぶるのは何故?

何かとても大事なタイミングがあるの?視聴者としてはもう手遅れだし今更公開しても挽回できないように見えるんだけど…。

5話くらいなら、ナギサさんシェアするのかなとか、メイと分かり合える部分があるのかなとか色々考えたと思う。

でも、もうすでに遅れをとっている状態でまだ奥の手を隠す理由がわからない。登場人物たちの関係をかき回す要素が場に次々と投入され、崩れるところは終わり強固になるところは始まる、スクラップ&ビルドの時期がドラマにはあると思うが、このドラマについてはもう過ぎ去っていると思う。だってメイの好感度、9割くらいナギサさんに向いてるじゃん。(それが恋愛かは置いといて。)

田所のデッキにある「親近感」がオープンになって初めて勝負になるのに。追いつけない差ができた段階で、覆せるほどでもないカードをめくる意味は何?

不利な手札でここまで戦ってきた田所にとって、今更起死回生の一手になるほどの大きな手札ではない気がする。

可能性としては、「ナギサさんをシェアしながらこれからもいい感じに生きていこう」を最終回のオチにすること?それならタイミングが遅れたことも理解できる。でも、これだと恋愛がない関係性を貫く終わり方になりそう。結婚以外の結論。

 

ここまできたら、恋愛とは異なる形を選んでもいい、むしろ恋愛でない形に帰着するのが新しいドラマだとさえ思うが、そのワクワク感もあんまりないというか、どうせナギサさんとくっつくorこのままの関係でいるの二択でしょ?という気持ちになってしまっている。

 

そのような状況にも関わらず薫だけが田所とメイの関係に盛り上がっているテンションに、なかなかついていけずにいる。

田所、公園のシーンが一番輝いてたなあ…。

あれなんだったんだろう。メイ完全に忘れてるよね。あのような楽しい夜などなかったかのような警戒心だよね。

ブコメとしての土俵に上げるなら、もう少し田所に対して、嫌い→悪い奴じゃないかも→話しやすいいい奴、くらいの感情の成長を見せて欲しかった。

土俵にも上がってないじゃん!ナギサさんの一人勝ちじゃん!

 

その他

家事できない人間があそこで揚げ物チョイスする?炒め物の失敗とかで良かったのでは。原作のエピソード通りなら別にいいけど。

 

職場は相変わらずいい感じだった。

相手を馬鹿にしていると、それはいずれ態度に出るので、製薬会社の社員が裏でも医者を舐めていないのはとても良かったなあ。

オンコロジー部門をわかりやすく悪者にしたのはちょっともやっとしたけど。

 

なんで高木渉?と思ったら北斗の拳に出ていたかららしいが、マジでなんでこんなに北斗の拳推しなんだろう?

 

 

 

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