つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

監察医朝顔第9話感想〜つぐみエンジェル〜

主観による評価

★★★★☆

 

桑原くん絶対に絶対に死なないでお願いだから死なないでお願い。

次回予告見るまではブログに書くことは「つぐみが可愛かったこと」「桑原くんの夫ぢからがすごいこと」だと決めていたんだけど次回予告で急に心が曇り空になってしまった。

f:id:tonsemgarden:20190910205100j:image

(当時のタイムライン)

ゆいさんの死で悲劇はもうないと思っていた。

監察医というテーマから、ずっと、恋人や家族を解剖する展開を恐れたいた。桑原くんや平さんを解剖する羽目になるのかと。(アンナチュラルか?)

でも、8話でゆいさんという身近な人が亡くなり、「身近な人の死に触れる」タスクはクリアしたのだと思っていた。

そこに…そこに最高で最愛の夫の死を…重ねるな…!!!!朝顔はお母さん亡くしてるんだぞ!!!!!!!もういいだろ!!

次回予告によるミスリードだと考えた場合は、

  1. 桑原くんの大怪我
  2. もしもしのじぃじの死(早く会いに行けばよかったという後悔)

のどちらだろうか。

頼む桑原くん、絶対に絶対に生きて朝顔とつぐみを幸せにしてくれ。頼む。

 

それはそれとしてつぐみがめちゃくちゃにかわいい。

TWO WEEKSのはなちゃんもめっちゃくちゃ可愛いけど。

誰かが帰ってくるたび迎えに行くこと、パパに抱っこされて反り返ること、なんか変な動きするとこ(保育園?幼稚園?のやつ)、大人の食べるもの食べたがること、全部可愛い。愛おしい。辛いカレー食べられるなんて成長したんだね〜♡健やか♡

朝顔と桑原くんだけでも癒されたいたのに天使のおかげで1億倍癒されるようになった。

 

永遠に幸せでいて欲しいし、願わくば素敵な家族で第2シーズンもやってほしい。

 

 

実況中のツイート

あなたの番です第20話(最終話)感想〜1つの作品に2人以上のサイコパスはいらない〜

主観による評価

20話単体として ★★★☆☆

2クールの最終話として ☆☆☆☆☆(虚無)

 

みんな、考察の呪縛から解き放たれような!

 

良かったところ

  • 最終回前まで楽しかったこと(どんな風に裏切ってもらえるんだろう!って期待している間のワクワク感)
  • 半年間ダレなかったこと(2クールで一続きの物語をやってのけたことがすごい)
  • 尾野がただの頭おかしい人で終わってくれたこと(愛した…)
  • フォロワーと楽しめたところ!!!!楽しかったね!!!!!

 

面白かったところ

 

悪かったところ

  • 二階堂がただのバカに終わったこと
  • 今まで拾ってきた情報を無意味にするゲーム関係なしの大量殺人だったこと
  • サスペンスにサイコキラーを混ぜたこと
  • 不倫と殺人の何が違うのという問いに答えを出さなかったこと(違うんなら説明せいや翔太も翔太なりに悪いことしたことになってるぞ)
  • 活かしきれない設定を出しすぎたこと(嘘つく時の癖とか)
  • 伏線を出しすぎたこと(結果疲労だけの最終回になり、それでも拾えない伏線が多く残った)
  • 不思議道具(AI)で思いとどまったこと
  • スリードのために用意した様々なものを回収しなかったこと、そして回収の仕方がわかりにくかったこと(翔太くんが黒島だと判断した理由とか)
  • 真犯人がわかりやすかったのに追い詰め方が面白くない(というより自白頼みだった)こと
  • 付け焼き刃のテーマ「愛」が特に着地しなかったこと
  • 最終回での衝撃を狙い過ぎて最終回まで溜め込みすぎたこと
  • ↑そのわりに黒幕がみんなの予想通りすぎたこと
  • ↑そのせいで期待した人たちのガッカリ感が増したこと
  • ラスト1時間で驚きを!なんて無理だったのに強行しようとしたこと

 

反省したところ

  • 真相に期待しすぎたこと

 

 

楽しい半年間だった

これより後の項目では延々と悪口を言っているため、先に言っておきたいのだが、半年間本当に本当に楽しかった。

ほんとーーーに楽しかった!

深読みして、何よりみんなで盛り上がれたことが楽しかった。

話題になったことで、普段ドラマを見ないフォロワーが見てくれたり、仲良しのフォロワーとああでもないこうでもないと語り合ったり、今までにない体験だった。

ダレずにここまできたことはすごいと思う。

特に、やはり菜奈ちゃんが死んだ回の面白さはすごかった。あそこがピークだったかもしれないけど。

小道具のミスや伏線の放置など、細かいことにもっとこだわって欲しい気持ちがないわけではないけれど、人間のやることだから限界はあるし、こだわりきれなかった部分もあるだろう。

結末はクソだったけどそれを補って余りある楽しい時間をありがとう。

 

 

あとは文句。ここまで文句を書く時点でめちゃくちゃハマっていたことの証明なのが悔しい(笑)

そして、わたしがどんなに文句を言っても、普段テレビを見ない若者に訴えかけたからもう圧勝であることは理解している。

若者のドラマ離れに歯止めがかかればいいな。

 

読み返して思ったけど、結局同じようなことを繰り返し書いているだけで有益でもなんでもない(普段のブログも別に有益ではない)ので暇な方だけどうぞ。

※追記:ジェバンニと入力したつもりがiPhoneちゃんが気を遣ってジョバンニになっている箇所があり、訂正したがまだ残っていたらご一報を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商業的成功と視聴者への不誠実さ

結果的に商業的に成功すれば、視聴者の満足度を保証する必要がないことなどわかっている。話題性とブームを生み出したのだからこのドラマは大成功だろう。エンタメとして盛り上がることと作品として駄作であることは両立可能。

それでも、私は消費者だから、不誠実だと声を上げたい。

「視聴者をがっかりさせやがって」と、こうやって裏切られるたびに思うだろう。

雑誌のインタビューでは「黒幕は意外ではないかもしれないけれどその動機に注目」と語ったり、合っている推理はあまりないと言ったり、推理を楽しんでほしいと言ったり。

信じてついてきた人たちに失礼ではないか。殺人犯の自白頼みの説明だけの最終回なんて。

スポンサーがつけばいい、話題になれば勝ちというのは事実だけど、それをしている人でも視聴者に対して誠実であることは両立できるはずだ。

…とかなんとか言っていても、他のテレビ局は秋元康に頼もうと思うだろうし、これからもドラマをプロデュースするだろう。

そして私は毎回期待して毎回最終回に落ち込むんだろう。

 

勝手に期待したのはこっちだけど期待しろって言ったのはそっちだろ!責任とれ!

(この枠に期待する方が悪い。)

 

 

暴いてもいないし反撃してもいない、ただの自白の1時間

推理とは?反撃とは?

結局黒島を疑う一番の理由がAIの結果だったのがとても残念。AIが決め手になるのは興ざめ。

AIはきっかけに過ぎず、そこから黒島を調べ直した結果でたどり着いて欲しかった。

でないと、現実で使われていない便利道具が暴いたことになってしまう。翔太くんにヒントを拾い集めた後に関連づけて欲しかった。f:id:tonsemgarden:20190909231702j:image(鍵垢フォロワーの発言)

 

ただ、その展開にした場合の問題点は、1話では収まらないこと。

このガッカリ感の敗因は、最後の1話まで真犯人を内緒にしておこうとしたことと、そのわりにみんなが想定していた人物が真犯人だったことにある。

最終話の最初の方で黒島だと判明したからにはこの後まだ何か驚くことが明かされるんだろうと思ったら特にないし。

もったいぶりたかったのはわかる。

でもその結果予想通りの人物にするなら、ただの説明時間になってしまう。最終話ではもっとほかの描写に時間をさけたのではないか。答え合わせだけで1時間が終わってしまった。

ただただ、引っ張りすぎた。最終回の衝撃を狙いすぎず、18〜19話あたりでもう少し黒島の過去について掘り下げてくれれば、独白の肩透かし感は薄れたと思う。衝撃の展開ってどこがやねん。1週間引っ張ったのに黒島のままだったせいで余計に拍子抜けだった。(掲示板で、19〜20話の内容を2時間スペシャルでやったら面白かったかもと言われていて、確かにその方がまとまりがいいかもと思った。)

とにかく、驚かせたくて最後まで引っ張ったわりには驚くような結果ではなかった。予測されていた結末にするならもっと他に時間を使えたはずだ。

驚くような結果じゃないならもっと早くに明かして説明を短くすれば、独白に時間を使いすぎて感情のフォローも翔太の推理の答え合わせもミスリード分の種明かしもできなくなる状況にはならなかったのではないか。少なくとも翔太くんの黒島と判断した理由くらいは入れられたはずだ。

 

どんなドラマでもそうだが、考えてもわからないことがわかると、何だそんなことかとがっかりする。このドラマは盛り上がり過ぎたからその落差が大きかった。そういう点を考慮しても、もっと推理して追い詰めて…そういった展開にできたのではないか。最後に情で締めくくっては、推理もクソもない。抱きしめて終わりってなんだよハートフルドラマか。

全てが黒島の自白頼みで、主人公も相棒も自力では何一つ導き出せていない。(自白頼みなせいで、ドラマ全体がただの説明になってつまらなくなった。)

翔太くんの推理が合っていた!という快感が一切ない。翔太くんに推理の余地がないほどに全てを説明。そもそも推理で確定させることができずに犯人の方から出向いてもらっているのだから当然だが。

ゾウさんキリンさんのくだりでなぜ黒島だと判断したのかの説明もなし。「こう答えたってことはつまりこうだろ!」って。ツイッターの素人の考察の方がまだ納得できた。自白頼みでもいいからせめてどこで黒島とわかったのかぐらい教えて欲しかった。あのままだと勘で当てたみたいになる(あの部屋にいる1/2)。せめて推理で当てたことを確定させて欲しかった。

 

だからやはり、黒幕はもう少し早めに明かして、翔太くんが一旦こらえて証拠を集め、推理を披露して「もう逃げられない」と思わせる最終回にして欲しかった。(翔太くんも推理できるし、黒島が観念するしかなくなる。)現段階で黒島は翔太の説教に納得したわけではなくなぜか大人しく警察に連れていかれているだけの人間である。

ただこの展開だと黒幕披露+種明かしを1話で済ませることができず、最終回の大フィーバーは叶えられなかっただろう。

でも、翔太くんが何も推理しなかったから、ミステリー好きという設定が、「主人公なら黒島が怪しい」などという「ありがちな展開」を想像する程度にとどまってしまった。

 

 

脚本の稚拙さ-サイコパスにもトリックを

上記の通り、設定を活かしきれないのもそうだが、サイコパスにする以外動機が考えられなかったのだろうか?

人を殺すことを何とも思わない人間というのは物語において大変イレギュラーである。

それを総一、桜木、黒島と3人も出した。桜木は愛のためというのであれば省くこともできるが、罪悪感もなく人を殺す点では同じだろう。

個人的にはサイコパスが犯人だったという設定が好きじゃない。超能力者が黒幕でした!と同じくらいお粗末だと思う。結局誰にでも当てはまってしまうから。

交換殺人ゲームである必要がなく、黒島が動機もなく殺人を楽しんでただけ。ルールも何もない。

殺したいたった一人がいたとかじゃなく、誰彼構わず殺してしっちゃかめっちゃかにしただけ。殺人ゲームの原則はほとんど考えなくてOK。

サイコパスって設定は要するに、人をたくさん殺したい性格の理論的な説明(納得できる凄惨な過去など)を考えなくて良い逃げ道である。

f:id:tonsemgarden:20190910182816j:image(フォロワーの意見。わかる。)

その中でも「人を殺すことを愛している」って。なぜ?普通の人からしたらくだらない、些細で理不尽な理由なら頭のおかしさがもっと伝わるのに。血が見たいとか。殺された時の声がとにかく好きとか。

ミステリーは、動機で納得感(共感はできなくても納得はできる)を得るものだと思うんだけど、サイコパスだとそれが失われる。どんな動機でも殺人は悪いことだけど、動機が面白さの一つなのだから。

サイコパス、好きじゃないけど出すならせめて一人だろう。二人出すってネタ切れか。サイコパス二人以上出したらミステリーじゃないだろ。

そして、せめて意外性のある人物にその特性を与えて欲しかった。最初から怪しまれている人間に与えるなんて…。

黒島に全てを自供させるのも、上手い暴き方が考えつかなかったとしか思えない。一番つまらない手法。

 

また、黒島が目撃されていないわりに、殺し方は結構大胆。でも目立たない隠し方の説明もなし。警察は何を調べていたの?防犯カメラにも写っていなかったし髪の毛も落ちていなかったの?

とにかく、黒島がここまで見つからなかったことへの納得感が一切ない。

心理的なものはわかる。いつも近くにいたから。好きだから。でも物理的な納得感がない。

たとえば、菜奈ちゃんが死んだ日にスーツケースをマンションに運び込む内山がどう考えても防犯カメラに映り込むはず。それは他の人も同じ。特に、菜奈ちゃんと浮田さんはマンションの外だから。あと、最終回でどうやって南さんに見つからずに出かけたんだよ。

警察に協力者がいて、巧妙に隠しているのかと思えばそうでもないらしい。このレベルで騙せるなんてポンコツ警察か。

多分だけど、この辺り何も考えてないんだと思う。「なんとなく上手いことやってカメラに映ったり見られたりせずに逃げられました!」というのが稚拙。やけに犯行がうまくいったり誰にも目撃されず証拠も残らなかったりするあたり、子供が考えたトリックみたい。

サイコパスでもトリックは必要である。

黒島が暴れる浮田を運べたのも意味がわからない。強さを証明する描写はなかった。

そして、難しいことが全て内山の仕業にされたことも、「巧みに警察の目をかいくぐる方法が考えられなかったんだろうな」としか思えなかった。なんだよ映像の合成って。サイコパス×万能キャラって無敵か?ラノベか?(後付けでアリバイ崩しするにしても「映像を改ざんしてました」って一番やっちゃいけない後出しだろ。)

「黒島が怪しいけど黒島にこんなことできる気がしない…。」っていう難しめのトリックが全て内山の仕業になっていて、そりゃ協力者がいればアリバイもクソもないわなと。ハッキングも防犯カメラの細工もお手の物。バイト先だからなんでもできちゃう。どんだけ黒島に都合のいいバイトしてるんだよ。毎日バイトか?ジェバンニかよ。

内山がいたら考察もクソもない。全部小細工で、アリバイは全部嘘でした!はい、そうですか。協力者がいればなんでもできるんだな。なんでもありになっちゃう設定にしちゃったんだな。

超推脳KEI思い出した(ぶっ飛んだ推理じゃないと導き出せないという意味)。むしろよくAIは導き出せたな。

あとたぶん理系ならなんでもできるって思っていそう。

理系のこともミステリーのことも知らない素人が無理やりまとめたミステリーだった。

↑こんなの誰でもありじゃないか。

 

全体的に伏線の回収の仕方もわかりにくい。

視聴者が「内山がハッキングしたんだろう」「尾野に頼んだんだろう」って忖度しないといけない。

解釈の豊かさが魅力のドラマも間違いなくあるけど、これは解釈に多様性があるドラマじゃなくて事実は一つでしょう。答えは公式でちゃんと示すべきだった。

スリードはミスリードなりに、「なーんだ、そんな結末かw」という事実を描かなければただの丸投げである。

 

また、もったいぶりたくて答え合わせを1話に詰め込んだ結果、テーマに触れる時間が残らなかった。

残酷な殺し方、理解できない動機。だからこそ、納得感ある言葉で「愛」を描いてバランスを取って欲しかった。

「愛」の着地点も謎。「どうして人を殺してはいけないの?」に対する答えもない。

たとえば「どうして勉強しなくてはならないの?」でもそうだが、「どうして人を殺してはいけないの?」「どうして不倫してはいけないの?」「どの愛の形が正解なの?」といった、普遍的な問いをせっかく投げかけたのに答えを出さずに終わらせたことも稚拙だなと感じた。

復讐殺人と快楽殺人の違いなども、アツく「君は間違ってる」「いや私はこう思ってる」と、このドラマなりの答えを出してくれたら面白かった。

その問いに対する答えでいかに視聴者に納得感を与えるかというのはドラマでかなり重要だと思う。

それなのにAIに諭されてハグで終了。f:id:tonsemgarden:20190909223022j:image

どう反撃するのかと思えば、答えは反撃もしないし問われたことへの答えも出ないであった。マジか。何もスカッとせーへんやん。

黒島の問いに答えて黒島が納得していないのになぜ大人しく運ばれるのか意味不明。

答えが出て初めて、「だから不倫していない翔太は裁かれず自分は裁かれなければならない」と学習できるのではないか。

翔太くんも殺そうとしていたからこそ、その違いを言葉で提示して欲しかった。快楽殺人で人を殺すことと、復讐殺人しようとしたけど踏みとどまったこと。それを分けたのがなんなのか、聞かせて欲しかった。

 

また、最後まで見逃さないで!と言われたところで、我々は予想通りの黒島エンドの説明がただの独白による説明で終わってしまったこと、最初に明かされた犯人がそのまま真犯人だったことにがっかりしているところで、そこでさらなる真相が!?とぼかされたところで驚きは上塗りされない。今更驚かない。

中途半端に終わったという印象が固まるだけである。

ババア血の繋がりはないし。江藤なんやねん。

 

結局、猟奇的殺人やトリックを描いてみたくて入れてみたけどオチまで上手く繋げられなかったんだろう。

とにかくミステリーの描き方が下手だった。

 

今までのフラグ・問い・意味深なセリフの未回収、いつでも続きができそうな保険をかけたエンディング、これら全て演出ではなく脚本の問題だと思う。風呂敷を広げるだけなら誰にでもできる。回収が難しいのである。

怪しい人物を生み出すことに夢中になった結果、回収するのに必死で心理描写まで手が回らなかった。だから最終回に二階堂の感情も翔太の感情も流された。フォローも何もなかった。

犯人は最初から変えるつもりがなかったんだろうけど、こんなに予想されてしまうなら変えればよかったのに。あれだけ他の人の怪しさを積み重ねたのだから。それだけはしたくなかったのだろうか。

 

 

真犯人途中で変更しても良かった

多分、犯人は変えないという決まりだったのだろう。(秋元康だから。)

でも、こんなに予測されている時点で、「このままだと最終回に驚いてもらえない!」と思わなかったのだろうか。話題になっていたから、もはや驚かせることなんかどうでもよかったのだろうか。

  • AIが示している
  • 視聴者から見ても条件は揃っている
  • 主人公格と恋に落ちる=バイアスを利用することができる
  • ありがちな「恋した相手が黒幕だったパターン」に当てはまる
  • 捜査メンバーに最初からいる
  • 最終回直前公式動画でも「黒島が怪しい!」を前面に押し出している
  • 「黒このこだよ」←偶然だとしても放置

これで黒島にするってマジか!?

黒島が怪しい→AIも黒島→どんでん返しあるか?→黒島が黒幕。マジか!?!?

2クール分の結末としてはあまりにもお粗末すぎんか!?怪しんでたのがそのまま!?マジ!?!?2時間ドラマでももう少し裏切るぞ。ここまで期待させてて犯人が数話前からゴリゴリに疑われていた人間って、驚かせる気もしかしてなかった?

↑男を操って殺させていたと言っている人たちたくさんいたけど、なんでその通りなんだよ。

あれだけ期待させておいて、ただのお決まり踏襲ドラマ!?

恋愛関係になった奴に裏切られるって、安直か!

 

しかも、アクション俳優かアサシンかってレベルの殺し方してたけど、鍛えてる描写なんかなかったよね?(あの能力があれば彼氏くらい簡単に殺せたのでは?)

早苗さんは、最初に「パパ!?」と呼んでいることから実は子供がいるのではという伏線が張られていた。

黒島のサイコパスは唐突すぎる。(強いて言えば家にいろと言われたのに外に出て尾野に殺されかけたシーンくらいか。)

黒島黒幕は唐突でなさすぎるのに黒島サイコパスはあまりにも唐突。

もう少し異常性が滲み出る描写を挟めばよかったのではと思いつつ(チェーンかけないだけじゃなく)、「そんなことをしたら早めに黒島だとバレてしまう」と考えていたのかな。そんなことしなくてもバレていたんだからいっそ描写を挟んで「ミスリードか?」と思わせておけばよかったのに。

 

あと、縦読みについてはひどい。

縦読みで疑っても、推理で疑っても、キャラクターの立ち位置で疑っても同じになる容疑者が真犯人って、もう少しひねってくれや。

 

黒島以外を推理していた人は、黒島が一番怪しいことをわかりつつ、このままでは終わらないだろうからと期待して他の人物を真犯人として提唱していた。

期待して推理していた人たちがかわいそうだ。

 

最初から犯人を決めていたなら、もっと説明できることもあっただろう。

牡牛座のラッキーデーの意味は?なんでそれに合わせたの?

翔太くんへのパソコンのメッセージ、なぜ翔太くんの癖を知っていた?

後から犯人を決めたならともかく、矛盾点を残しすぎである。盗聴器見つけるシーンくらい挟んでほしい。

これもなんだったの。黒幕としてはイレギュラーだったの?

 

「また二重人格はやめろよ」「続きはWebではやめろよ」と追い詰めすぎた。フラグさえ立てていれば二重人格でもいいよと認めるべきだった。

バレたからって真犯人途中で変えるなよと言っていた人もいただろう。変えられなかったのかもしれない。

ごめんな、康。

 

 

ただのバカにされた二階堂

主人公になれないザコキャラで終わったのがあまりにも悲しい。

ヘタレて翔太を止められないし。

最後普通に鍋つついてるし。(翔太もよく食えるよな…。誰かを愛する人間に寛容すぎる。)

「最後まで聞いてください!」←聞いたがなぜ聞いた方が良かったのか全くわからないし。

これは脚本全体の問題だけれど、怪しさの積み重ねのために感情描写が蔑ろにされていた。凄惨な状況の中で重要なのはその中にいる人たちの気持ちなのに。

だから、最終回でも、黒島に面会して「待ってるから(死刑だろうけど)」または「さようなら」と告げるシーンや、頭を嗅いだこと、フィボナッチ数列の趣味が合ったこと、色々なことを思い出して「辛く終わった初恋だったし、間違えてしまったけれど翔太さんに救われたことを糧に生きていこう」と思うシーンなどがなく、こいつは犯罪者を庇った末に平気で鍋をつつくサイコパスなのか?と思われるような終わり方になってしまった。

感情のフォローが足りないせいで、視聴者から見た二階堂は何を考えているのかよくわからなくなった。今も好きなの?待つの?もう切り捨てるの?

あそこまで活躍した二階堂の成長が一つもなかったことが悲しかった。(翔太くんは復讐心にとらわれず一皮剥けたというのに…。)

止めることもできず、協力も中途半端で、黒島の改心のきっかけにもならなかった。なんだこいつは。

 

 

西野七瀬について

サイコパス役なんかできるのか?やばそうじゃない?とめちゃくちゃ心配していたからか、拍子抜けするほど普通だった。

特別上手いとは言わない。でも西野七瀬のせいで台無しになったということはないと思う。なぜなら西野七瀬の演技が上手くても結末のクソさは変わらないから。(それはそれでどうなの。)演技が上手くてもあの終わり方は帳消しにはならない。(誰か一人の演技のせいにすれば楽なんだろうけど。)

特別上手くはないけれど、全責任を押し付けるほど下手ではなかった。(得意じゃないから淡々としたサイコパスになったという経緯もあるかもしれないけど。)

今回については、演技が上手でも下手でも個人的には構わなかった。最終回で最初に発表された犯人が本当に犯人だったから、ただ殺人はこのような流れでしたって説明だけで終わってしまったことは、女優のせいではない。最終回までの流れが雑だったから、黒島役が超絶演技を魅せても、あまり評価に変わりがない。(演技は良かったね!という感想にはなるかもしれないけど。)

早苗みたいな激情タイプじゃなくて心がないタイプのサイコパスがこんな風に淡々と話すのはありふれている。

全部の責任を西野七瀬の演技に押し付けているようなツイートを見ると、ちょっともやもやする。もちろん、私も、豹変でぞっとするような静かな迫力が欲しかったとは思っているけれど。

元々嫌いだからより憎くなるという気持ちはわかる。でも、元々嫌いである(西野七瀬自身なのか元アイドルの女優なのかは関係なく)ことがその評価に関係することを自覚していないともったいない気がする。嫌いだとどんなに普通でも特別下手に見えてしまう。

演技だけでドラマ全体の評価が決まるわけじゃないだろう。

女優として出演する以上はもちろん一定以上の演技が求められる。でも、そもそもの脚本の酷さを見失わないで。クソ脚本の責任を一人に負わせるのはあまりにもかわいそう。

脚本が期待を裏切ってさえいればこんなことにはならなかったのだから。

元アイドルの女優ってとにかく嫌われがちだなと思う。知名度を利用して女優になるハードルが低いってことなんだろうけど。

紙の月の大島優子とかかなり良いんだけどね。

 

最後にもう一度言うが、別に西野七瀬の演技が上手いと言っているわけではない。さすがに「なーちゃんの演技すごかった!」は贔屓目だと思うし。

ただこの最終回のがっかり感の責任の全てを西野七瀬に押し付けるのは無理がある。脚本の力不足が大きすぎたと思っている。

ヤフコメで「新しい事実がなかったからベテランでもつまらなかったと思う。仮に藤原竜也がやっていたらこりゃ演技で無理矢理な脚本を有耶無耶にしようとしているなと感じたと思う。」と言われていて、確かにと思った。

 

ただ、「演技下手な人はアンドロイド、オタク、勉強ばかりしている人、異星人みたいな、感情を表す必要のない役ばかり」と言われていたのはかなり重かった。

 

 

Huluについて

見たければ金払えばいいし見なければ困るものでもないから特に文句は無し。

「最終回はHuluで!」をやらなかっただけ成長したなと感じる。

有料動画サービスも慈善事業じゃないから。それにしてもHuluは高いけど。

 

 

いろいろ

  • 期待していた頃の私

  • 張り巡らされた伏線が無駄になった。回収が追いつかなくて色々まとめて後出しにされてしまった…。
  • ミイラ取り…?
  • ババアなぜヒントを与えた?やっぱり憎かった?
  • 翔太くんの退院の電話を受けたのは黒島だった?スマホを持っていたから。それくらい想像にお任せせずに物語の中で説明してほしい。パソコンのハッキングも内山? 頼まれたかどうかすら正直わかっていない。ちゃんとフォローして。
  • 菜奈ちゃんあれ逃げられたんじゃない?内山いないし、黒島が強いことなんか知らないじゃん。点滴抜いて大声で叫ぶとかなぜしなかったの。翔太くんが死ぬから?
  • オープニングの赤丸、ミスだったってなんだよ(笑)まあ「丸のついていた人物は?」と最初は思ったけど、深く考えずに「犯人と思われる人間に丸をつけていくようなドラマだよ」という雰囲気作りだったんだろうな。深い意味がないことさえ言えないくらい制作側も出す情報を制限していたんだろうな。
  • 内山に殺してもらうつもりが失敗したことや榎本家に閉じ込められたことがわりとイレギュラーになって翔太くんも疑えなくなっていたんだな。しかしよくもまあ「疑ってください」とか言えたよな。本格的に調べられたら終わっていたのだが。(まあ警察のポンコツっぷりは菜奈入りケースを運ぶ内山に気づかなかったことからもわかるから、無理だったかもしれない。)
  • 田宮に「黒島の知ってること他にあるんじゃないですか!」と問い詰めた刑事。あの内容は何だ。
  • この辺のどーやんと黒島の愛は嫌いではなかった。ひまわり畑に確かに愛はあったんだね。最後に二階堂に伝えてあげるあたり、少しは人の心があったんじゃないかな。二階堂さんの思い出を辛いものだけで終わらせたくないって思ったんじゃないかな。

  • 推理するドラマで含みを持たせて終わるのよくわからないけど…。あなたの番です、実況向きで、映画向きじゃないと思うんだけど、続きどうするんだろう。二階堂がミイラに?江藤が真の黒幕?って匂わせて終わりなのかな。
  • 演劇シーンの意味とは。 あまりにも余計なものに時間を割きすぎでは?最終回の時間のなさを考えるとこの辺をもう少し端折っても良かったのでは。
  • 見てなかった人々。

  • どの記事のコメントか忘れてしまって引用できないヤフコメ。「あの体格では浮田殺しは無理。赤池夫婦殺害は行き当たりばったり。暗闇での殺人は暗殺者。猟奇殺人鬼なのに赤池ばあさんを殺害しなかった理由が不可解。病院で殺し運び出すリスクの高い行動の描写はなし。数学科在籍で知的レベルの高い知能犯のはずなのに犯行が稚拙すぎて設定と合わない。そのくせ特殊訓練を受けたかのような身のこなし。殺人衝動があることと殺人能力が高いことは比例しない。設定とシナリオがめちゃくちゃ。最終話までこれだけ盛り上がったのはある意味必然。こんな無理すぎる内容で犯人を設定するなら真犯人は最終話で他の誰かにしても十分成り立った。」

 

 

 

実況中のツイート

 

2019秋ドラマチェック(随時更新)

平野紫耀が表紙ということでTVガイドを買った結果ドラマの情報が大変集めやすくなった。

「このカップル早くくっつけ〜!」というタイプのラブコメがない…世界一難しい恋みたいなのがまた見たいなあ…。


シャーロック(月曜21:00フジ)10/7から

小説を原作に、舞台を令和の東京に移し、原作上の“シャーロック”にあたる犯罪捜査の専門コンサルタント・誉獅子雄(ディーン・フジオカ)と、“ワトソン”にあたる精神科医・若宮潤一(岩田)がバディを組んで難事件に挑むミステリーエンターテインメント。

おディーン様なので見る。

 

 

まだ結婚できない男(火曜21:00フジ)10/8から

主人公で建築士の桑野信介(53)は、以前と同じマンションに一人、暮らしている。13年の間に飛躍的に進んだIT化に合わせ、スマートスピーカーといった最新機器を取りそろえるなど、引き続き独身生活を謳歌中。恋愛においては、自身の担当医だった早坂夏美と交際まで発展したものの、愛想をつかされてしまい、その後破局。少し恋愛モードに傾いていた桑野の気持ちは、再び固く閉ざされ、独り身を謳歌する生活に逆戻り。50歳を過ぎ、偏屈さにはより一層磨きがかかっている一方で、将来のことを考えると、ちょっと不安を感じないでもない。

いや面白そうだけど。面白そうだけど。

結婚できない男の続編がやるらしい(発狂ツイートまとめ) - つちや(仮)

見るけど…。

 

 

G線上のあなたと私(火曜22:00TBS) 10/15から

也映子は寿退社間近に婚約破棄され、仕事も結婚も失う。そんな日にたまたま聞いた「G線上のアリア」の生演奏をきっかけに、大人のバイオリン教室に通い始める。優雅な趣味と思いきや、そこにはバイオリンのように一筋縄ではいかない恋愛、仕事、家族などで様々な問題を抱える人たちが集まっていた。そんな悩める大人が通うバイオリン教室を舞台に繰り広げられる恋と友情の物語だ。

いくえみ綾、波瑠気に入ったのかな?

鈴木伸之も出る!

群像劇なのか、なんなのか。楽しみ。

 

 

同期のサクラ(水曜22:00日テレ) 10/9から

2009年春、精鋭たちが集うスーパーゼネコンの最大手「花村建設」の入社式に、明らかに異彩を放つ田舎者丸出しの新入社員がいた。名前はサクラ。彼女は「故郷の島に橋を架ける!」という夢を語ることを憚らない。しかし、新入社員研修で「どうしても自分を貫いた」ことで、会社人としての歯車が徐々に狂い出す。“夢”のために何があろうと自分を貫くことの素晴らしさを教えてくれたサクラが、夢や愛する人を失い、絶望の淵に沈んだ時、同期たちが立ち上がる。

1話で1年経過っていうのがどんな感じになるのか気になる。

でも例えば同期の誰かが結婚して子供を産んで育休から復帰する話を書くとしても2話程度で戻ってくるということだよね。

高畑充希も好きだし、新田真剣佑竜星涼が出るのがめちゃくちゃ楽しみ!

 

 

モトカレマニア(木曜22:00フジ)10/17から

元カレを忘れられない“モトカレマニア”の主人公・難波ユリカ(なんば・ゆりか)は、元カレのマコチを好きすぎるあまり、毎朝SNSで名前を検索したり、心の中でマコチと妄想の会話をしたり、初対面の男性に対し、“モトカレスカウター”なるものを起動させ、マコチとのかすかな共通点を見つけると恍惚の表情を浮かべる27歳独身のぶっ飛びOL。見た目が悪いわけではなく、まわりの女の子と比べても、彼女が持ち合わせているスペックは決して低くないにも関わらず、うまく恋愛ができない……。

新木優子高良健吾だから見る。

あらすじから考察するとあまり私には合わない予感もするが、ドラマは見るまでわからない。

ぶっ飛びコメディなら楽しめそう。

 

 

チート〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜(木曜11:59日テレ)10/3から

星野沙希は、詐欺師を逆に騙し返して摘発につなげる謎のスペシャリスト集団「チート」の頭脳。人の心を巧みに操る詐欺師たちを返り討ちにして追い込んでいくキレ者であり、歯に衣着せぬキツい言動もしばしば。しかし、そんな彼女には、絶対にバレたくない“ある秘密”が。それは、売れない三流アイドルだということ。“如月モモ”という名前で鳴かず飛ばずのアイドル活動をしており、所属事務所からはクビ寸前。だが、このアイドルこそが沙希の本業なのだ。沙希はトップアイドルになる夢を追い続けながら、「チート」の仲間とともに詐欺師たちと頭脳戦を繰り広げる。

風間くんか金子大地と恋愛があるのかな?

本田翼のドラマは見ないといけないルールがある(ないよ)から見る。録画して見る。

 

 

4分間のマリーゴールド(金曜22:00TBS) 10/11から

福士演じる手を重ねた人の「死の運命」が視えてしまう特殊能力を持つ救急救命士・花巻みことと、菜々緒演じる命の期限が1年後に迫った義姉・沙羅との禁断の恋を描く切ないラブストーリーだ。

中川大志のこと、演技の上手い福士蒼汰だと思っているけれど、なんだかんだ福士蒼汰にしかできない役ってあるよな。なんでだろう。この役がそうかはわからないけど。

「4分間」ってなんだ、恋に関係するのか?と思ったら、どうやら職業方面らしい。

恋愛メインだと思っていた(し、広告もそんな感じだ)けど、お仕事パートも結構あるのかな。

あらすじ読む限り、特殊能力ものみたいだけど、特殊能力ものと義姉とのラブストーリーを一つの作品に詰め込むって欲張りセットだな。

福士蒼汰菜々緒って、顔のバランスが不思議。横浜流星楽しみ。

 

 

時効警察はじめました(金曜23:15テレ朝)※SPは9/29 21:00

f:id:tonsemgarden:20190908222501j:image12年ぶり!?!?!?!?!?

吉岡里帆が加わる!わーい!楽しみ!

 

 

俺の話は長い(土曜22:00日テレ) 10/12から

主人公・岸辺満は、大学卒業後コーヒーにはまり起業したものの失敗し、6年前から無職のニートに。屁理屈上手で「口げんかだけは誰にも負けない」という特殊能力で、自分のふがいなさを人のせいにして生き延びてきた。ところが、「夫が残した喫茶店を営む母親」に寄生しながら生活している彼の人生が、「マイホーム建て替えのため一時避難で転がり込んでくる姉家族」によって一気に動き出す。

家族ドタバタ系!(と言いつつ、もみ消して、冬は合わなかった。)

小池栄子好きだからとても楽しみ。

 

 

ニッポンノワール-刑事Yの反乱-(日曜22:30日テレ) 10/13から

数カ月間の記憶を失った状態で目を覚ました刑事・遊佐清春が、上司の女性刑事を殺した容疑でかつての同僚から追われるミステリー。真相に近付くにつれ、物語は未解決の“10億円強奪事件”へとつながっていく。

記憶喪失の刑事もの。刑事ゼロが最近あったなあ。

「すべての人間が疑心暗鬼の中、騙しだまされのストーリーが展開していく、アンストッパブル・ミステリー」らしい。

あなたの番ですと似た感じだろつか。この枠はそういう方向性になるのかな?

今日から俺は!も面白かったし、賀来賢人広末涼子、楽しみ。

広末涼子は死体スタートみたいだけど、多分回想で出てくるんだろう。

凪のお暇第8話感想〜見た目は大人!恋愛スキルは子供!〜

主観による評価

★★★★☆

↑記事タイトルはこれ(笑)

 

高橋一生の笑顔が素敵シリーズ更新された。なんだこれ〜可愛い…。

感情を表に出して、慎二が子供みたいになった途端高橋一生の顔色もめちゃくちゃ変わった。どの表情も、すごく子供っぽく見える。

何が違うのかわからないけど先週までと違うな〜と思う(子供の感想)。

 

本編の展開は、慎二ルート入った、というより、ゴンルートはないなと感じた。

慎二とよりを戻すか、どちらとも戻さないかの二択。

慎二と凪、どうして別れるしかなかったんだろうと考えながら見ていた。

↑の理由から、凪にも悪いところがなかったというわけではないと思うんだけど、凪はそれでも慎二を今からフラットに見ようとする器の大きさがある。

(凪のラッキーなところは、主人公が凪であるがゆえに、視聴者が、お暇前の凪について、人に同意するシーン、恋人のモラハラシーンなど、苦しんでいる姿しか見ていないこと。実際慎二は自分に興味がないことに傷ついていた…のかもしれない。)

慎二は、今回成長を見せたけれども、いい歳してツンデレモラハラ、周りには理解されていても当の本人には優しさを見せられなかったというこれまでの致命的なマイナスをどのように解決するんだろうか。

今回の終わり方から想像すると、

  • 両親とのご挨拶をせざるを得なくなる→慎二の家庭の問題を目の当たりにして同情するドラマ凪のお暇の最後の課題は慎二の家庭問題の解決と心の解放
  • 慎二も苦しみから色々な行動をしていて、あれはSOSだったのだと気づき、恋人だったのに興味を持たなくてごめんなさいと伝える

…とかだろうか。

理由があるからモラハラしても仕方ないということでは全くないと思うのだが、その辺りをどのように納得させてくれるのかはすごく楽しみ。

大好きだからツンデレしてもいいわけがない。本人に対してちゃんとストレートに優しい方がずっといい。その辺りの30代男性に許されるラインがどう描かれるんだろう。

ツンデレだったんだね」「愛し方がわからなかっただけなんだね」という安直な赦しの展開になるとは思えない。もっと丁寧で理論的な脚本だったから。

凪の優しさ、お暇感で誤魔化されていたが、意外と破れ鍋に綴じ蓋カップルだったんだろうなと思う。感情の栓がゆるんだ慎二を見ていると尚更。

誰もが、きっかけさえあれば優しくなれるのかもしれない、とも思った。

※ちなみに、モラハラされた方も悪いということではない。凪の、他人への興味のなさが悪いところであるということは、慎二にモラハラされても構わないということには絶対に繋がらない。凪の悪いところはそれで独立している。

 

「両親とのご挨拶をせざるを得なくなる→慎二の家庭の問題を目の当たりにして同情する→ドラマ凪のお暇の最後の課題は慎二の家庭問題の解決と心の解放」と↑で書いたが、負けるつもり・いつも通りのその場しのぎをしに会いに行くなら行くなって言ったのに、最後ごまかし(その場しのぎ)に協力してあげるあたり、やはり慎二と凪の親の問題に深く関わる最終章になるんだろう。

親に対して、スカッとジャパンをすることは簡単かもしれないが、どんなに切りたくても切れないことも慎二はよくわかっているから加勢してしまったんだろう。(それがさらなる大騒動になるわけだが。)

 

同意する人生への疲れ、親との確執、我々が抱えがちな問題に、役割を果たせるキャストで深く切り込んでいく。

最後まで楽しみ。

 

 

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ボイス 110緊急指令室第8話感想〜4アニキくらい(曖昧)〜

主観による評価

★★★☆☆

 

  • 韓ドラあるある。
  • 透、どうやらサイコパス系内通者ではなく弱み握られ系内通者だったみたいでよかった(よくはない)。ってか沖原と被ってるな。内通の動機に多様性を!

  • でも内通者だったならアニキに協力したことで殺される可能性もあるなあ。いずれにせよ死ぬ可能性は高くて怯えている。多分過失なんだろうけど、アニキは何となく悪いことしたくてしてるわけじゃないことを察してくれていそうだから良かった。
  • 感情的に詰め寄って何になるんだよ。いや気持ちはわかるが。奥さん殺されてるけど。ツメが甘いと捕まえられなくなってしまうから、確実に裁くために我慢も必要なんだよな。

 

 

実況中のツイート

赤髪の白雪姫のメイン登場人物は僧っぽい(最新刊ネタバレあり)

※批判めいた物言いに聞こえる部分もあるかもしれないが、基本的には赤髪の白雪姫は私にとって好きな漫画であることは忘れずに読んでほしい。1巻から追いかけているから、思い入れが…。

 

ミツヒデと木々の件でとてもモヤモヤしている。

 

その原因を考えているうちに、赤髪の白雪姫は、メインの登場人物に人間くささが少ないと思い至った。

もっと細かく言うと、人間らしい弱さがない。意志薄弱なところがないというのか、ネチネチしたりあとからグズグズ言ったりしないというのか。

物事の最中に弱音を吐くこともある。離れることを寂しく思うこともある。それでも、勇気づけられたらちゃんと勇気になる。そして立ち直れる。みんなが前向きでまっすぐだ。

人の感情がシンプルで綺麗でさっぱりしているからこそ、登場人物に嫌味がなく、読後感が良い。比較的重い心と心の結びつきを描いているのに、あの淡白さは一体なんなんだろう。

この読後感が好きで読んでいたはずだが、いつのまにか私が他の恋愛漫画と同じものを勝手にミツ木々に求めてしまっていたんだろう。

 

たとえば、白雪もゼンも、離れている不安があまりない。異性関係の不安とか。心が離れるかもという不安とか。さわやか冒険ものかってレベル。

性善説は言い過ぎだが、「同じ方を向いているから私たちは大丈夫」と思っている。(実際二人はそうなんだけど。)(他の男と会話してると妬くけど。)

とりあえず、作品全体に概ね一度決めた心は不変という価値観が貫かれている。ような気がする。

誤解を恐れずざっくり言ってしまえば、赤髪の白雪姫の登場人物は「僧」っぽい。

みんながみんな、自分の気持ちと折り合いをつけるのがうますぎる。

だからあまり激情もない。怒ることはある。でも治り難い理不尽な怒りはない。

ミツヒデいいのか」と聞かれて「もう決めた」と答えたらもう本当に決まっているのである。

そして決まってしまったから変わらないということを周りがわかっている。

ミツヒデも決めた。木々も決めた。

決断したから、もうそれは感情で揺らがない。

一度自分で意志決定をしたら後悔しない。有言実行である。

みんな、とても理想的な心の動きをしている。切り替えも早い。一度決めたら後悔しないことができたらどんなに楽だろう。

自分の決めたことでどんな事態を招いてもみんな自分でスッキリできる。

終わったことに執着しない、決めたことでくよくよしない、理想的な精神だと思う。

そういうところが「人間臭くない」と思うところ。(悪い言い方をすれば人の心の動きが非現実的ということになるが、漫画だから別に非現実的で構わない。)

 

また、みんな人情は大切にするけど、他人が決めたことにもあまり干渉しない。お節介は焼きすぎない。「お前に関係ないだろ!」ということをしつこくやらない。(意に反した決定をしようとしたら色々言うけど。)

ゼンも白雪も二人が決めたことならと余計なことは言わないし、ミツヒデも木々も自分で決めたことだから変えない。

 

だから、もう、行動が変わるきっかけがどこにもない。

今更後悔するキャラが一人もいない。

良くも悪くも、本人が決めたことが一番大切。

とてもとても大切なことだ。だからいい漫画だ。

問題は、私はこれがそういう作品だと忘れていたということである。

(ちなみに、悪者はそれなりに現実的に人間くさいと思う。)

(逆転の可能性は強いて言えばヒサメが「心に決めた人がいたのでしょう」と言うくらいか…。)

 

そして、どの登場人物も恋愛の優先順位が低いことも、この漫画の特性だと思う。少女漫画のわりに。LaLaのわりに。恋愛以上に信念が大切にされている。

ゼンと白雪でさえ、だいぶクールだと思う。確かな肩書きなどないのに。

そんなにみんながみんな恋愛以外の信念を優先できるものなのか。できるんだろう。この漫画はそうだ。

(他の漫画も多分もう少し他のことを優先することが可能なんだろうな…。)

「これが一番だから、これのためなら恋愛は仕方ないか。」と思える。(もちろん、ゼンは両立を目指しているわけだが。)寂しい方の選択肢を、選ぶことができる。

ミツ木々は、そういう漫画の登場人物だ。

そして、くっつかない男女の美学というのも確かにあると思う。

 

ちなみに、この人の心の動きの不変さ・恋愛要素の順位の低さが悪いと言っているわけではない。むしろ「良さ」だと思う。私もこういうところが好きだ。

この特性があるから、私はオビと白雪がずっと一緒にいても不安にならない。

白雪が他の漫画みたいに不安からオビと寝るとか、オビが強引に奪い取るとか、そういう心配が一切ない。

そういう心配を一切せずに、本筋の物語を楽しむことができる。

私はこの漫画のそういうところが好きで読んでいる。みんなが自分の中で折り合いをつけられるところが好きだ。

っていうか、ミツヒデと木々の結末以外に不満を抱いたことはなかった。ゼンと白雪以外の関係も、まさにこれが良かったと全部思っている。

だからこその、一度言葉にされたからにはもう変わらないんだろうなという信頼感。

それが今回ばかりは絶望につながっている。

そして辛いのに読むのをやめることもできない。この漫画が好きだから。

 

好きだから、いつか受け入れなければならない。それも重々承知だ。

思い通りにならない展開を受け入れられないなら読むのをやめるしかないけど、それはできないから。

正直に言うと、最新刊を読んでヒサメと木々の関係もめちゃくちゃいいなと思った。

思ったし、木々もヒサメを好きになるだろうと思うけど、私の心が「伴侶」がヒサメになることにまだ納得できていない。

懐ききったところで実はこの人が親ですよと言われてもはいそうですかとすぐにはなれない。

(ミツヒデや木々の意味深な複雑な笑顔のコマとかも特にないし…。)

 

ゼンはミツヒデも木々も「幸せだと言えるところにいてくれればいい」と言った。

このままでもその通りになる。

ミツヒデは「俺はこの先もゼンが一番だけどなあ」と言った。

その通りのことをした。

でもミツヒデは「俺はゼンの事を大事に想う人を嫁さんにするだろう」とも言った。あとゼンも「木々の背中を他の誰かに守らせるなんて考えもしてない」と言っていた。

どうして…。

ヒサメと木々の子供をミツヒデが抱っこしているシーンとか見ることになるのかな…。無理だな…。

はあ…。

いや10〜11巻読んだら普通…ねえ?14巻の特別編もそういう…これフラグじゃないの?なんのつもりで…なんのつもりで描いてたん…?木々は共に生きたいと思って求婚したのに…?

 

はあ…。

受け入れるにはまだ少し時間がかかりそうだ。

 

 

 

……………………いややっぱ無理だわ結婚してほしいわ。

あれもあれもそれもこれもフラグじゃなかったとは…信じ難いわ…。

なんでみんなスッキリした顔してるの…もう終わっちゃった顔してんの…いやいや………粘ろうや…………。なんで全員めっちゃ前向いてんのよ………むり…………。

この…二人にこの結末を迎えさせるために(みんなをびっくりさせて絶望させるために)あれだけのフラグを積み重ねてきたのはあまりにも鬼畜すぎやしないか……?最初からこの結末を予定していたとしたら…誤認を…楽しんでいた…?

展開のビターさがLaLa読者には劇薬すぎて…これは掲載誌メロディの強さだよ……。

 

っていうか、くっつかない男女自体は好きなんだよ。

例えば騎士と姫とか、パレスメイヂとか、そういうものに「くっつかないなんてありえない!」なんて野暮なこと言うつもりはない。

結ばれないことの美しさも好きなんだよ。

ただ結ばれようのある立場と通いあわせられる心が揃っているのに「俺、世界を旅したいんだ!」みたいな少年漫画の主人公みたいな崇高でかっこいい理由で断るなんて、想定してないわけよ。

フラグもめっちゃ立ってたじゃない。

 

 

 

 

 

↓ぐだぐだ言ってるやつ

 

 

 

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わかるよ

広島市は瀬戸内だけどちょっと雨が多い?

皆さんは中学校で習った気候区分を覚えておられるだろうか。

f:id:tonsemgarden:20190904085825p:imageこれ。

今日はこの話をする。

 

中国・四国地方に着目すると、気候が3つに分かれる。

f:id:tonsemgarden:20190904085744j:image

中国山地四国山地がある中国・四国地方
f:id:tonsemgarden:20190904085747j:image

↑冬の季節風が吹くと中国山地の北には雪が降る。

北というとシベリアとかそっちの方だから冷たい風が吹く。多分。

でも山に遮られて広島や岡山には特に降らない。
f:id:tonsemgarden:20190904085738j:image

↑夏の季節風が吹くと四国山地の南には雨が降る。(日本全国の太平洋側もこんな感じ。)

南というと南の島とかそっちの方だからまあ暖かくて水分を含んでいるんだろう。多分。

でも山に遮られて広島や岡山には特に降らない。

f:id:tonsemgarden:20190904085754j:image

↑結果、こうなる。

岡山とかは「晴れの国」と言うね。

f:id:tonsemgarden:20190904182112j:image

↑ちなみにこんな感じの名前に分けられる。

雨温図を見比べてみる。

  1. 山陰(鳥取)f:id:tonsemgarden:20190904124416j:image梅雨・台風の時期と冬が同じくらい。他の地域と比べると分かるけど、夏の雨が少ないというより冬の雪が多い。(雪は溶けると水だから当然降水量にカウントされる。)
  2. 瀬戸内(岡山)f:id:tonsemgarden:20190904124420j:image梅雨・台風の時期にちょっと増えるけど、山陰の年間約1900mmより年間約800mm少ない。800mmの差が大きいのかどうかは南四国を見ると分かる。
  3. 南四国(高知)f:id:tonsemgarden:20190904124425j:image年間約2500mmもある。でも冬の降水量は山陰よりだいぶ少ない。夏がめちゃくちゃ多いわけだ。

※降水量の測定の仕方についてはこちら


f:id:tonsemgarden:20190904085758j:image

で、広島の話。ちなみに発端の知恵袋はこちら

上の分布図と見比べると、降水量の少ない瀬戸内に含まれることがわかる。

そこで広島の雨温図を確認してみる。

f:id:tonsemgarden:20190904182242j:image

年間約1500mm…。

確かに、岡山に比べて確かに約400mm程度多く、南四国に比べて約1000mm程度少ないが、「降水量が少ない」の幅が1500mmくらいまであるかもしれないから、これだけで広島が多いとは言えない。

だから、他の瀬戸内の雨温図を見てみる。

f:id:tonsemgarden:20190904182906j:image

f:id:tonsemgarden:20190904182916j:image

↑高松(香川県)は約1100mm

f:id:tonsemgarden:20190904183027j:image

↑松山(愛媛県)は約1300mm

う〜〜ん…。

微妙だけど、やっぱり少し広島は多めに感じる。南四国よりは断然少ないけど、雨の少ない瀬戸内、と言えるほど少なくはないかなあ。

広島の観測台の位置が悪いのか?

f:id:tonsemgarden:20190904194501j:imagef:id:tonsemgarden:20190904194511j:image別に悪くはなさそうだけど…。人が多い場所ではあるだろうから、ゲリラ豪雨などはあるかも?

自治体や気象台にも、瀬戸内にしては雨が多い要因に関する記述は無し。

f:id:tonsemgarden:20190904193229j:image広島地方気象台 | 広島県の地勢と気象

f:id:tonsemgarden:20190904194034j:image広島市 - 温暖な気候

でも、全国ランキングを見ると、全国平均は下回るものの、他の瀬戸内(岡山、香川)との順位の開きが大きいことがわかる。やっぱり瀬戸内の中では異質だと思う。

(ちなみに太平洋側で雨が多いはずの愛知県の方が少なくて驚いた。今回は無視。)

 

ここで雨温図を見直すと、6,7月の降水量が多い。ということは、台風を無視すると、南四国の気候に近いということになる。

つまり、夏の季節風が吹き込んでいる。

実は四国山地が思っているより短くて、夏の季節風四国山地で阻まれずに一部だけ広島に来るのか?f:id:tonsemgarden:20190904204315j:image

あ、これじゃない?

四国山地の標高を見ると、高いところで1900mある。これが高いかは正直知らないけど、少なくとも夏の季節風さんは超えられない高さらしい。

一方で、広島に来る風を妨げる場所の標高は、

f:id:tonsemgarden:20190904205758j:imageこんなもんである。

佐田岬半島、邪魔だなと思ってたけど全然妨げてないじゃん!最高で413mらしい。そりゃ超えられるわ!

とは言え、南四国のように全部吹き込むわけではない。だから南四国ほどは多くない。でも岡山よりは多い。f:id:tonsemgarden:20190904211650j:image(イメージ)

 

ということは、広島県内の観測地点のうち、他にも降水量の多い場所があるはずである。

f:id:tonsemgarden:20190904210841j:image

西から、

大竹 1589mm

広島 1619mm

東広島 1349mm

竹原 1244mm

生口島 1132mm

福山 1269mm

(2017年の年ごとの値)

※2018年は豪雨があったため、平年値より数値がかなり大きいと考え、2017年にした。また、山間部に近い地点は気候に影響する要因があり単純比較できないため省略。

広島と東広島でちょっと差があるから、ちょっと標高の高いものがあるかな?と思い確認。

f:id:tonsemgarden:20190904213307j:image

佐田岬半島よりは高い。

 

ということで、標高の高いものに阻まれないため他の瀬戸内より降水量が多いという結論に至った。

個人的には納得したというか、すっきりはした。

以上、全ては私の推論で科学的根拠はない。これ重要。文献も調べてない。

 

ちなみにここを見ている中学生は不安になるかもしれないが、入試やテストでは、気候区分と雨温図が一致しない広島は多分使われず、顕著に瀬戸内の気候が現れる岡山や高松の雨温図が使われると思うので、安心してほしい。

 

しかし、気象庁のページを見ていると、明らかに年々降水量が増えている。ダムが枯れることもあるのに、不思議なものである。

 

●使用した資料

中国・四国地方の白地図

雨温図

Google map、地理院地図、気象庁