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テセウスの船第7話あらすじ感想〜みきおより心さんの方がバカ〜原作ネタバレ前ワンクッションあり

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  • 第7話あらすじ
  • 主観による評価
  • 原作ネタバレ/原作との違い
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前回の感想

 

 

 

第7話あらすじ

※原作第8巻途中〜9巻

  • 事件の2日前に目が覚めた心。音臼村に戻って2日間寝ていた。部屋にいた佐野が、倒れていた心をみきおが見つけたことを話すと、心はみきおが音臼小事件の犯人だと伝える。子供なのにと信じられない様子の佐野は、さつきが手を貸したこと・動機は不明だが未来では養子になったこと・やはり自分は逮捕されることを聞かされ驚愕する
  • 校長に、みきおは祖母が死んで隣町の施設へ入ったと聞かされる。そこへさつきが現れ、心の意識が戻ったことを喜ぶ。みきおの施設に昨日会いに行ったが、知り合いの家に行くと施設を一人で出て行ったらしい。さつきの未来の行いを知っている心は知らないふりではと疑う
  • 子供たちはお楽しみ会の準備中。元気になった心を見てみんな喜ぶ。みきおについて尋ねると、一人の児童のもとに昨日「お楽しみ会にすごいお土産持っていく」と電話があったらしい。青酸カリのことだろうと考える二人
  • みきおが住んでいた家に行くと、みきおが一人で来た痕跡があり、心と佐野は家に上がる。みきおの部屋には人体模型や虫の標本ばかりで不気味
  • 佐野は10歳の子供が犯人とは思えないと言う。レコーダーの音声を聴かせようとして、なくしたことに気づく心。佐野が「心先生へ」と書かれたフロッピーを見つける。中身を見ると、止められるかな?と挑戦的な言葉。レコーダーの音声を聞いて、心がくることもお見通しだったらしい
  • 匿っているかもとさつきの家を訪ね、トイレを貸して欲しいという口実で上がるがみきおは見つからない。さつきに出された茶を飲めない佐野。
  • みきおは4歳で母を亡くし、医者の父も亡くなり祖母に引き取られた。他に身寄りはない。祖母に可愛がられてなかったようでいつも寂しそうだったが、自分には懐いてくれたから、みきおの母親になりたい、この先の人生に張り合いが出ると思うと言うさつき
  • さつきは嘘はついていないように見えるが、今はまだ共犯関係じゃないからだろうと推理する心。みきおはさつきの寂しさにつけ込んだのだろうと考える
  • 佐野家に帰りづらい心に、みんな察してるからただいまと言えばいい、あそこは心の家だと言う佐野。佐野家ではみんなが大歓迎してくれた
  • 赤ちゃんの名前は、家族会議で満場一致で「心」に決まったと聞かされる。それを聞いて喜んだのも束の間、鈴が今日みきおと会いこのことを話して大笑いされたと聞かされる心
  • みきおが村にいると知り、みきおを探しに行こうとする佐野と心。二人で出て行ったら不審がられるから残れと言われ、思わず「俺も行かないと母さんが!」と言ってしまう心。佐野に詰め寄られ、二つ目の世界線で母が一家心中をはかって慎吾と死んだことを知り、最悪の未来だと呟く佐野。家族を守るのは父親の役目だと言う
  • 佐野に頼まれ普通の態度で接する心。鈴はお楽しみ会のタイムカプセルが楽しみらしい。30年後に開くとき、どんな大人になっているだろうかと楽しみにする母と鈴と慎吾。「母さんの願いが叶うように、俺が絶対守るから」と決意を新たにする心
  • 佐野は、夜小学校で準備する村の大人たちに、毒を入れるという脅迫状が届いたことにしてお楽しみ会を中止にしてほしいと再度頼む。本気で入れるならそんなもの送らないからいたずらだろうと誰も取り合わず、殴り合いの喧嘩になり通報される佐野
  • 金丸の部下(多分)に警察が喧嘩してどうすると言われながら駐在所に送り届けられる。お楽しみ会を中止しようとしていたことを初めて知った和子に、仕事に口出すなと言う佐野。喧嘩するのが仕事かと聞かれお前には関係ないと跳ね除ける佐野に、結婚するときに家族なら隠し事はしないと約束したのに破るのかと怒る和子。心はフォローしようとするが夫婦は険悪になる(事件の前に家族がバラバラになる)
  • みきおは田中家にいた。薬と称して青酸カリ(?)をオブラートに包んで目の見えない田中に渡すみきお。みきおは自分の落書きを見てウサギを思い出し僕が毒を飲ませたと言うが、田中は冗談と受け取り薬を飲む
  • 朝も喧嘩が続く佐野家。田中の様子がおかしいとみきおから駐在所に電話。急ぐ心と佐野だったが、田中は死んでいた。「さよなら、おじいちゃん。さよなら、心先生。」というワープロ文字の置き手紙を見た心は、今まで落書きで脅迫していたのに今回はワープロであることに違和感を抱き、再度みきおの家に行く
  • 仕事でこの週末来られなかった正志(田中の孫)は自分のせいだと考える。田中の遺体を司法解剖にまわす佐野
  • 「心」と名付けるという話で笑っていたみきおは生まれてくる子が自分=心先生だと知っていると気づいた心。自分をワープロのあるみきおの部屋におびき寄せて、生まれてくる心先生ごと消すために母の命を狙っていると気づき、佐野家に急ぐ(鈴たちは学校、父さんは田中家)
  • 佐野家にみきおが訪れる。「友達にあげるためにスープ作ったんだけど、美味しいか自信ないから味見して」と言うみきおに、和子は疑わずに味見しようとする
  • 心が息を切らして帰宅すると、和子も鈴も慎吾も元気。みきおは?と聞くと、スープの味見をしようとしたらちょうど鈴たちが帰って来たから帰ったらしい。帰宅した佐野は、お楽しみ会を中止させようとしたことを鈴に怒られる
  • みきおが自分を消すために母を殺そうとしたと佐野に話し、手分けしてみきおを探すが見つからない。そんな二人を見下ろすみきお
  • 母に全部話して村を出て行ってもらおうと提案する心に、ショッキングなことを言いたくないし、話せばきっと一緒に村を出ようと言われるが、住民を見殺しにできないと断る佐野
  • 帰宅し、荷物を詰めて三人で家を出ろ、お楽しみ会には行くなと家族に言い放つ佐野。反発する三人。心が宥めようとするが佐野は勝手に荷物を詰めようとする。バラバラになる家族を見兼ねた心は大声で、いい家族なんだから喧嘩はやめてほしいと訴える

「俺の家族は、あることが原因でバラバラになりました。

だから俺、この家がすっごく羨ましいです。

みんなでプロレスしたりバカ言い合ったりわいわいご飯食べたり。

でも、これって当たり前のことじゃないんです。

ある日突然壊れてしまうこともあるんです。

だから家族一緒に笑っていられるって、すごく幸せなことなんです。」

  • 佐野は家族に謝るが、今回だけは無茶を聞いてしばらく村を出てくれと土下座して頼み込む。何かを察した和子は従い、お楽しみ会は来年参加しようと子供たちに言い聞かせる。心は、落ち込む鈴と慎吾に佐野家だけのお楽しみ会で思い切り遊ぶことを提案。みんなで楽しくプロレスをして、蟹鍋を食べ、歌を歌った。和子は写ルンですで写真を撮っていた
  • 佐野家お楽しみ会の最後にタイムカプセルを庭に埋めることになる。佐野は手紙、和子は写ルンです、子供たちはそれぞれ宝物、心は結婚指輪と家系図(由紀と未来まで含む)を入れた封筒。30年後のお楽しみと言い庭に埋める。未来の幸せを祈りながら

事件を止めたらまた違う未来になるだろう。

由紀、未来。

もう二度と会えないとしても、俺は確かに由紀と出会い、幸せな時を過ごした。

その証が残るように…

  • 和子、鈴、慎吾の見送りをする心と佐野。佐野は「二人ともお母さんの言うこと聞けよ。よく遊んでよく食べてよく勉強もして、楽しく暮らせよ」と言うが、子供たちは「お父さん大げさ!もう会えないみたい」と笑う。和子は心に感謝を伝え、何かはわからないけど佐野が抱えていることは心がこの村に来たことと関係があるだろうからと佐野のことを頼まれる。佐野は和子に、「運転気をつけてな」とだけ言う
  • 車の中で楽しそうな鈴と慎吾。佐野は泣くのを堪えて猪木の真似で、鈴と慎吾とお母さんがずっと大好きだと言う。和子が運転する車を見送って、お楽しみ会に向かう二人
  • 止めなければ訪れる未来を思い出し、絶対に事件を止めると決意する心。みきおを締め出せば事件は起きないから何がなんでもみきおを見つけようと決めた矢先、みきおの声で校内放送が入る。二人が急いで放送室に向かうと、待ってましたと言わんばかりにみきおは笑う

 

 

 

主観による評価

★★★★☆

 

家系図書いてるだけでこんなに泣けるドラマがあるだろうか…。

きっと変わってしまった未来でこれを見るんだろうと覚悟した心さん、あまりにも悲しい。

悲しい世界線の記憶を、自分だけ持っているから。

 

ていうか、

みきおめっちゃ賢くね?

ピンポーンで心さんが出てきて「みきおくん、捕まえた!」ってなる可能性もあったじゃん。

心さんと佐野は二手に分かれず二人で同じところ行くだろうって思われてたってことでしょ?

心さんより頭いいじゃん。

(心さんはいつも爪が甘い。)

 

あと原作とは違って最初から赤ちゃんに「心」と名付けるつもりの家族、何を考えているのかよくわからない。

死んだ祖父の名前とか、心さんが去った後に付けるとかならわかるんだけど、心さんまだそこにいるからめちゃくちゃ紛らわしい。

まあ、でもそれは結果的に心さんが戻ってきたから言えることであって、心さんが二度と帰ってこないかもしれないと思って懐かしんで決めたのかもしれないな…。

 

ちょっと思ったんだけど、このままみきおが未遂で終わってしまったらサイコパス野放しになってしまうから一人くらい殺そうとするか心さんが殺されようとする、くらいの作戦先に立てて最終決戦に挑んでほしい気持ちはある。

 

 

 

原作ネタバレ/原作との違い

そもそも原作とまったく異なっている(明音は死ぬし、由紀と心さんは再び恋はしない)から、純粋な比較はできないけど。

 

  • ネタバレあり感想

一番の大きな違い。赤ちゃんの名付け予定。

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心さんは、正義と名付けられる予定だった。

でも、佐野が逮捕されて、そんな名前つけられないからと心になった。

ドラマでは最初から心という、お世話になった人の名前をつけることになっていて、驚いた。

 

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あと、父さんと呼ばれてちょっと違和感ある佐野はドラマでは省略されていた。

のちのち「君が息子という感じがしない」と言われるシーンに繋がるから大事なところだと思うんだけど、まあそこに時間かかる余裕はないのかもな。

すんなり父さん呼びでよかったかもしれない。

 

ちなみに一応原作では「まだ退院には早い!」って止められるのにドラマではなかったんだけど、心さん意外と軽症?笑

 

  • 原作との違い

まず、目が覚めて佐野と話すときに、第二の世界線と前に話した未来との違いを報告している。

つまり、一家心中は最初に共有済み。

 

多分容疑者を増やすためだとは思うんだけど、原作ではさつき先生が話していた内容が、そこまでキャラ立ちしていない校長先生(笹野さん)の台詞になっている。

原作では、佐野と心さんは退院してすぐみきおの家に行き、さつきと遭遇する。もちろんさつきはまだ悪いことをしでかすつもりのない笑顔。

そこでさつきからみきおの引越しを知らされる。

理由は、二人暮らしだった祖母が町の施設に入ることになりみきおもそれについて町へ越したから。ドラマでは祖母が亡くなったことになっていた。マイナーチェンジ。

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原作でも、同様にさつき先生の自宅に上がる。

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原作では、ここでシアン化カリウムと書かれた瓶が見つかる一悶着がある。時間の都合かドラマではカットされていた。

この頃の木村さつきはまだみきおの養母ではないただの小学校の先生。本当に無害。

未来の姿を知っている心さんにとって、疑うのは仕方ないことだけど、疑われるのはドラマも原作も同じ。

 

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二人で推理する佐野と心さん。

みきおの施設へ行くと、今日「加藤信也」という叔父が引き取りに来たという。

施設に伝えられた連絡先はデタラメ。

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祖母の件も嘘。

この辺りはドラマだとぐちゃぐちゃになるから省いたのかな?

実際、状況が難しいから佐野もノートに書いて思考をまとめている。

ドラマだからこそ、メモしなくても混乱しないように、前回を見返さなくてもわかるように色々工夫されているんだろうなと思う。

 

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心さんが帰って来た夜、お隣にお酢を借りにおつかいさせられた鈴が不審者に遭遇する不気味な下りは省略。

これはよかった。(ドラマで見せられたらもう二度と夜道歩けない。)

 

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田中さんは、結構みきおを疑って殺される。

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↑このシーンドラマでもやってたら完全にホラーだった…。(ちなみに心さんと一緒に過去に来た未来のみきお。)

そして夜中の22時に田中家が火事になる。

心さんと佐野は現場へ。

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逮捕はされるけど未来で生きているなら今死なない!って、逮捕される最悪の未来を逆手に取った佐野のかっこいいシーンは見たかったな〜!

和子、鈴、慎吾が家に取り残される中、みきお(未来ver.)が佐野家を訪れる。

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和子、ナイスすっとぼけ。

みきお(おとなのすがた)はストレートに和子を刺して心さんごと殺そうとするが、鈴が現れたので断念する。(佐野はみきおとすれ違い、あれが信也では!?と追うが見失う。)

 

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みきおの家での証拠探しで、みきおの鈴への執着を知る。

 

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村を出て行ってほしい話は、自分でせず心さんに言ってもらう佐野。和子は大人しく荷造りする。おかげで喧嘩にはならない。

でも家族の時間は持つ。ジンギスカンを食べる。北海道だから、原作では。

タイムカプセルは原作とドラマほぼ同じ。

平和に家族を疎開させる。

 

ドラマではここでお楽しみ会が始まるが、原作ではお泊まり会までに田中さんの葬儀や、みきおがさつき先生にお泊まり会だけ行くと電話するシーンがある。

ドラマでももしかしたらあるのかも?来週あたりに「実はこの前電話が」って。それとも、同級生にかかってきた電話がこのさつき先生への電話の代わり?

 

原作ではお泊まり会までの間に、みきお(未来から来た)とみきお(こども)が語り合うシーンや、みきおが未来で知りすぎたさつきを手にかけるシーンがあるが、多分これはドラマでは最後だろうなあ。

 

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ第8話あらすじ感想〜ふたりはプリキュア〜

2人なら、同じ志(ハッピースマイル)で、自分では思い浮かばなかったこと(AYA世代交流会)ができる。

それが、「恩田先生とこの先も一緒に治療がしたい」という梶山先生の決断に繋がったんだと思いたい。

2人ならきっとなんでもできる。ふたりなら最強だから、プリキュアみたいだな…と思った。

いいラストシーンだった。

 

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前回の感想

 

 

 

第8話あらすじ

  • 痛みも生きている証と言う民代。動けるうちにやりたいことをやりたいなら抗癌剤治療はやらない。心配する恩田に、「見て、嗅いで、聞いて、触れて味わって、全部感じたいのよ。」と言い、梶山が辞めることについて恩田の方が大丈夫かと心配する
  • 民代の治療方針を話し合う恩田と梶山。本当に辞めるつもりなのかと聞くと「うん」と答える梶山
  • 高校生・和樹の2回目の腫瘍再発(3回目のガン)。近日中に入院することを話す親と恩田に、「みんな嘘つき」と言い放つ。恩田を含めた自撮り写真を撮影し、ブログに載せると言う。「ネットでは"希望"って呼ばれてる。笑っちゃうでしょ。」大学も決まっていたのに再発という絶望感で、帰り道世界に誰もいない感覚に陥る和樹。空虚な目で歩く和樹を見た佐倉(乳がん患者)は、見覚えがありそうな様子
  • 光野先生(藤井隆)も和樹を知っており、優しくて頑張り屋だと言う。笑顔はどんな薬にも勝るからと、和樹のためにピエロの扮装もしていた。ピエロ姿の光野と、鼻に赤いスポンジをつけた和樹の写真を見せる光野
  • 和樹について、接し方が難しい世代だと感じている研修医に、AYA世代特有の悩みがあると話す恩田
  • 待合室でウィッグを気にする佐倉に、たまたま現れた民代(初対面)が似合ってないと言う。誰も言ってくれなかったけど似合ってないですよね?と一生懸命な佐倉に笑う民代
  • 恩田が帰宅すると、病院で開催される「ふれあいまつり」の子供記者体験の練習をするレン
  • 入院した和樹はご飯も食べず自分のブログ「がんと僕」のコメント欄で、和樹が生きていることを希望にしている人々のコメントを読んでいる「生きてるだけで十分だと自信持って頑張ります!」売店に行く母親に欲しいものを聞かれ、死なない(丈夫な?)体と答える和樹。手の中のピエロの鼻を見つめる
  • 恩田は、通路で泣く和樹の母を見つける。副作用に苦しむのを見ていられない、辛い治療に耐えてやっと普通の生活ができるようになったのに、なんで息子ばかりこんな目に遭うのかと苦しむ母
  • ゲームをする和樹に、研修医の夏樹(小児科志望)は色々話しかけるがつれない。開きっぱなしのノートパソコン(ブログが表示されている)を見ると、和樹は急いで閉じる。弟が小児癌だった夏樹は、和樹の気持ちが少しわかる気がすると言う。しかし和樹は「あなたが治療受けたわけじゃないのに何がわかるんですか?頑張れって、頑張ってないって言いたいんですか?」と怒る
  • 寄り添う言葉がけの難しさに悩む夏樹に、恩田は「患者にとって頑張ろうという言葉は辛いこともある。頑張りたくても頑張れないこともある」と話す
  • 梶山のやどりぎの会にも協力してもらい、AYA世代の患者と会って話せる会を開催する恩田。就活でがんサバイバーであることを話した方がいいのか、卵子凍結しなかったことを後悔している、など様々なことを語り合う
  • 交流会が終わり、恩田家の食事会に誘われる研修医二人と梶山。明るくて楽しそうで家に入りづらい梶山だったが、レンの明るさに救われ食事を楽しむ。研修医もご飯がおいしいと喜ぶ
  • 食事会が終わり、交流会で感じた一番の問題を研修医に聞く恩田。不安や悩みはたくさんあるのに共有できる場が少ないことや、友達が充実してる時に闘病しているのが辛いことだろうと答える研修医。梶山は素直になることが大切だが難しいからそういう場が増やせるといいと言う
  • 入院生活中、ドライブに行ったという嘘をブログに書く和樹。みんなの希望を演じている
  • ふれあいまつりのために、クラウンショーの練習をする光野。結城もやるらしい
  • 民代が退院する。佐倉と民代は仲良くなっていた。最後に「相手の目を10秒見たら落とせる」という技を伝授する民代。時代が違いますよと言いながら、廊下にいた結城で実践しようとする佐倉。10秒もたずに目を逸らし、察する民代と何もわからずふれあいまつりのチラシを渡す結城
  • 抗癌剤はしないと頑なな民代に、今後のこと一緒に考えたいと「人生会議」のアンケートを渡す恩田。民代は「抗癌剤は嫌」「海外旅行がしたい」という要望を書き、行きたい場所を佐倉と楽しく考える
  • 和樹が抗癌剤の副作用で苦しむ様子を見る光野はどうにか笑わせたいと考える。サッカー部員がくれた、未来に期待する言葉ばかりの寄せ書きボールを捨てる和樹
  • 夏樹は「がんと僕」ブログで、家族とスキーに行った記事を読んで和樹に会いに行くが、和樹は勝手に荷造りをしていた。ブログで嘘をつく必要があるのかと聞く夏樹に、「ブログを読んでいる人の希望を奪いたくない。これはエンターテイメント。苦しみは想像できるのに普通の大学生活さえ想像できないのが辛い。代われもしないのにえらそうなこと言うな」と怒る和樹。夏樹を追い出し、ガラスを殴り拳から血を流しながら病院を出て行こうとして倒れるところを佐倉が目撃し、病室に戻される和樹
  • 佐倉は和樹のブログを読む。元々元気付けられているブログだったようだが、和樹の様子を見て、「頑張っても無理なことってあるんですね」と民代に語りかける佐倉。確かに頑張っても無理なことや避けられない痛みは怖いが、痛みも生きている証だと言う民代。そんなのいらないと返す佐倉に、生きてるうちしか味わえないから楽しめと言う民代
  • 落ち込む夏樹は、ブログに光野先生と出会った頃のことも書かれていたから、自分も笑顔にしてあげたいと言う。恩田は、患者との距離感は大切だとアドバイスするが、気持ちは通じていると思うと励ます
  • ベッドでピエロの鼻を見つめる和樹は、光野を思い出す。小さくて泣いてばかりいた自分をピエロとして励ましてくれた光野にもらった赤い鼻。「笑顔になれない時は泣いても怒ってもいい。でも忘れないで。君の笑顔は人を幸せにする力がある。魔法みたいに」と言われて初めて笑顔になれた、幼少期の和樹。二つの鼻(一つはプレゼント、もう一つはおそらく翌日のふれあいまつり用=まつりに参加する意志?)を握りしめる和樹
  • ふれあいまつりでは、入院する子供たちも楽しそう。レンは梶山に取材する
  • 母に売店でほしいものあるかを聞かれた和樹は母さんの作った餃子がいいとぶっきらぼうに答える。嬉しそうな母。和樹は「真っ暗な世界」というタイトルの記事を書いている

真っ暗な世界にほんのわずかだけど光が見えた。

この世が憎くなるときがある。自分を呪いたくなる時も。

でもどんなにつらいときでも、不思議と笑える日がある。煮詰まることなく笑える日が。

  • 民代に、梶山の使っていたウィッグをつけて化粧してもらう佐倉。「お化粧は顔を綺麗にするだけじゃなく、人生を輝かせるためにするの」と言う民代。化粧した自分の顔を見て笑顔になる佐倉に、やっぱり笑顔がよく似合うと嬉しそうな民代
  • 見習いクラウンユッキー(結城)のショーを見に行く佐倉と民代だったが、民代が腹痛を訴える。自分を置いて見に行けと言う民代に、佐倉は民代と一緒に見たいと言い、民代は頑張って歩き出す
  • ユッキーのショーを楽しそうに見る佐倉と民代。お手伝いでステージに上がった佐倉。ちょっと照れ臭い結城
  • ミッチーザクラウンショー(光野のショー)はクオリティが高い。それを見つめる和樹の隣に立つ夏樹。和樹はピエロの鼻を一つ夏樹に渡し、自分も装着して笑いながら見ている。ブログに書いたことを思い出す
  • 梶山にインタビューするレン。仕事で大事なことはチームワーク、医者になった理由は病気で苦しんでる人を笑顔にしたかったから。ハッピースマイル?とレンが聞くと、梶山はハッピースマイルと答える
  • レンを迎えに来た恩田に、レンは梶山の理由がママと同じハッピースマイルにするためだったと喜んで報告。笑う梶山と恩田
  • 海外旅行に向かう民代を送り出す梶山と恩田。門出だから笑顔でと言う民代に、恩田はいざというときのためのカルテなどを渡す。民代にお礼を言いに来た佐倉に、ストールを巻きながら「身体冷やしちゃダメ。あんたはこれからが長いんだから」と言う民代は涙を堪えて去る

恩田「民代さん、これいいんですよね?」

民代「これいいのよ。最後まで自分の足でやりたいことやりきって生きるの。だから行くの。あんたたちも私に負けないくらい輝きなさいよ。」

  • 屋上で話す恩田と梶山。

恩田「薫先生が来てから全てが変わって見えた。空気も風景も。腫瘍内科にとっても私にとっても薫先生が必要です。患者さんのために私たちもっともっとできることがある。私たちだからこそ救える患者さんがいる。ここで一緒に働いてほしい。どうかな?」

梶山「改めまして、梶山薫です。」

恩田「恩田心です。よろしくお願いします。」

  • 改めて挨拶を交わし、笑顔で握手する二人

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

患者のブログを見るな…!

自分の正義を押し付けるな…!

と思いつつ、研修医だからこそ、こういう苦い失敗を積み重ねていいお医者さんになるんだろうなと思いたいところ。

 

今回は18歳という多感な時期の子供の患者がテーマ。

見えていないだけで、小児癌患者も沢山いるんだよな、と現実が見えた。

 

和樹くんは、自分の気持ちをわかってくれる人が周りにいない。

ブログでは架空の自分を作っているし、同じ立場の人がいない。

友達は無邪気に「待ってるぞ!」なんて寄せ書きを送ってくる。

病気になったことがないからわからない。

メッセージを素直に受け取れない。

みんなが楽しく過ごしているときに自分だけ病院にいる孤独。

 

医者が苦しまない立場から言っても響くわけがない。

だから彼を救うのは同じ立場の人だけだと思ったけど、そんなに難しく考えなくても、なにも考えずに笑える場があればそれで十分だったんだなと思った。

笑いたくない時は笑わなくていいし、泣きたい時は泣いていい。

そんな簡単なことができなくなっていたことに気づいた。それだけでよかったんだなあ。

 

光野先生は、無理に共感しようとはせず、ただ笑顔にしてあげたかった。

それが一番和樹くんに必要なものだった。

でも、夏樹先生の気持ちだって伝わっていた。方法はめちゃくちゃだったけど、寄り添おうとしてくれていることはわかっていた。

2人で笑ってショーを見ていたんだよね。

 

個人的に、

佐倉がショーを見るために立ち上がった民代さんも、立派なクラウンだなと思った。

 

しかし、この世界にはどれだけ俳優が少ないんだ?

まさか病院ものでキャスティングを被せるとは思わなかった。

「恋はつづくよどこまでも」では病人、こちらでは医者。

しかも無視できるほど小さな役ではない。

レパートリー少なすぎないか?

清原翔好きだから、彼に文句を言っているのではなく、人気俳優を人気のあるうちにポコポコ使うことに文句が言いたい。

 

10秒見つめられない佐倉ちゃんについては、ちょっとだけ「空飛ぶ広報室」の「2秒ください」を思い出すなどした。

 

 

 

実況中のツイート

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知らなくていいコト第8話あらすじ感想〜野中お前まさかまだ最低を更新できるのか!?〜

編集長、仕事できるし大好きだけど、

私はケイトにも編集長にも「傷つく人がいる可能性」を考えずに決断を下して欲しくはないなあ〜!!!!

 

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第8話あらすじ

  • 病室で襲撃事件の記事を読んで、ケイトが刺されたときのことを思い出す尾高(自分の優先順位に気付かされているのだと思われる)
  • 襲撃事件は大スクープで、テレビではケイトの顔まで報道されている。一部雑誌では美人記者とも。(週刊イーストのやり方も悪い!と言うテレビもいる)週刊イーストは爆売れしているが、負傷者がいるから笑えない編集長
  • 福西がやっとネタを5つ出す成長を見せたネタ出し会議が終わり、ケイトがいなくてしんみりしているとケイトが会議室に現れる。右腕は刺されて使えないが元々左利きだから大丈夫。ラーメンを食べているとき、ネットでも顔バレしたことでケイトに気づいた店員からのリークで、スープが市販の水炊きスープを使っているという偽造スープネタを引っ提げてきた
  • スープを流用する写真、直撃インタビューを編集部に持って帰り記事を書こうとするが、編集長に代議士の金庫版の自殺の取材を命じられる。全て自分がしたという遺書を遺したが、消えていた3ヶ月分の帳簿を探して記事にしろと。編集長は、副社長に「お騒がせな真壁を異動させろ」と言われていた。上の奴らをこの記事で黙らせろと言う編集長。ケイトもイーストを追い出されたくないと奮起し取材に出掛けるが、街中の女性に自分を刺した女の幻覚を見る
  • 金庫番・相田の家へ行くと、奥さんは警戒して話してくれない
  • 右腕が使えなくてペットボトルの蓋も開けにくいケイトは、母の遺影に話しかける

刺されて入院するし、上から厄介者扱いはれるし、帳簿は見つからないし、PTSD気味だし、尾高さん奥さんいるし、赤ちゃんもいるし、ねえ、どしたらいい?

  • 尾高から明後日退院するとの電話。「一人で怖くない?」と尋ねる尾高に、「一人慣れてるから」と言いながら、「前から人が歩いてくると刺されそうな気がする」と弱音を吐くケイト。尾高が心配すると「心配されるほどじゃない」と強がるが、それを見抜くように「心配するよ」と返す尾高
  • ケイトが出社すると、騒がしかった編集部が一瞬で静まる。ネットで顔バレしたからまた何か記事でも出たのかと呑気なケイトに編集長は「これ見たか?」とノトアの娘であることを載せた記事を見せる。顔色が悪い野中
  • ケイトの謝罪を一蹴する編集長

編集長「この記事を無視するためにも聞いておきたい。ケイトの父親はノトアなのか?でっちあげなのか?」

ケイト「本当です」

編集長「そうか!わかった!」

編集部に向けて

編集長「はい注目!ここに書いてあることは本当だ。しかし我々の仕事は何も変わらない。今まで通り普通に仕事をしてくれ。大事なのは、何も変わらないという姿勢だ。」

編集長「ケイト!仕事でこんなことは吹き飛ばせ!」

  • 副社長に呼び出された編集長は、出自は関係ないことと、真壁ケイトの人権を堂々と守ることが出版社としてすべきことであって、あんな記事に屈してはならないと主張する。売り上げが下がったら異動だと脅されるが、真壁ケイトは売れるスクープを出すとあくまで信じる編集長に、「自信を持ちすぎだ。いつか足をすくわれるぞ」と副社長。「すくわれるまで走ります」と返す編集長
  • Twitterで自宅を特定されても相田家に取材に行くケイト。バスの中で隠し撮りされる。相田家で取材を断られたケイトを、真相スクープ、その他週刊誌が囲む。困るケイトを見た相田の妻はケイトを家に入れる。なぜ招き入れたのか尋ねると、「今のあなたのように、犯罪者の家族として追われた経験をしたことがあるからです。わかりました?追われる方の気持ち。だから、私のこともう追いかけないでください」と拒絶される
  • 相田は蜥蜴の尻尾切りで死ぬ羽目になったのに名誉回復しなくていいのかと尋ねるケイトに、何を言っても夫は戻ってこないからと答え、勝手口から帰れと言う妻。せめて書斎を見せてくれと頼み込み頑張って探すケイトを見つめる妻
  • 編集部に戻ったケイトを見てあからさまに隠れ、床の探し物をするふりをする野中。恋人に一緒に探すと言われてイライラしながら断る
  • ケイトは福西の偽造スープ記事の様子を見ようとするが、みんなで指導するから早く帰って寝ろと言われる。「みんなが普通に接してくれて、優しくしてくれて、それが…ありがとう」と泣くケイト。黒川は「何をしおらしいこと言うてんねや!」と照れ隠し。ケイトが帰る時も床の探し物を続ける野中を見るケイト
  • 編集長は尾高の病室にノトアの件を知っていたか聞きにくる。知っていたと答える尾高。これを知ったから野中とケイトが急に別れたのか、バラしたのが野中ならこの先辛いだろうと慮る編集長

尾高「でも野中だって、こんなことしてなんの得になるんですか?

編集長「でも、目の前で尾高がケイトを守るのを見たら意味不明に不愉快ってこともあるかもしれないよ?」

尾高「だからって、こんな雑誌にチクりますかね?」

編集長「俺にはわかるよ、そういう、闇に堕ちる気持ち。」

  • ケイトのマンションに戻ると、全戸のポストに雑誌の切り抜きが入れられており、他の住民がケイトの噂をしていた。帰宅できず真っ暗な編集部に戻る。尾高から、ネットで自宅が特定されているからしばらく尾高のスタジオに泊まれとメッセージが届くが、大丈夫と送ろうとして涙が止まらないケイト
  • 仮眠室で寝たケイトが目を覚ますとベッドの上段に福西が寝ていた。ラーメンの記事は小野寺に引き継いだとドヤ顔をする福西を見て力が抜けるケイト。相田の妻の親の建設会社に取材に行くと、相田が亡くなってから業績がいいと言う。ちょうど孫(編集部の調査では頭が悪い、相田の息子)の大学合格の一報が届く
  • 退院した尾高が編集部に訪れると、ヒーロー登場のように盛り上がる社員。野中がトイレに逃げ込み顔を洗って部に戻ろうとすると尾高に別室へ連れ込まれ殴られる。「俺が背中怪我してて良かったな」と言い去る尾高に、「もう二人で会わない方がいいですよ!尾高さんとケイトさんの不倫がバレたらもっともっと大変なことになりますから!」と壊れたように笑う野中。顔が腫れたから早退させてもらう
  • 相田の妻の実家の取材を報告するケイト。家業は潰れかけてたけど相田が死んだ途端市が入札してくれたのは、妻とその実家、アホな息子の私立入学全ての面倒を見るから死ねと言われたんだろうと予想する編集長。妻への愛から察するに、帳簿は残しているだろうと推測するケイト
  • 編集部でケイトが髪を乾かしていると編集長が帰社。自宅が物騒だと言うケイトにポケットマネーでホテルをとってあげようとする編集長。ケイトは固辞。怪我でお酒は禁止だがソフトドリンクとビールを飲みながら話す二人

編集長「ところで、尾高とケイトはどうすんの?言いたくなきゃいいけど。」

ケイト「いや、岩谷さんに聞いてほしいです。」

編集長「ケイトをかばって刺された尾高を見て、編集部全員思ったよ。尾高はケイトに惚れてるんだなって。尾高の気持ち考えると涙出そうになるわ。」

ケイト「私も嬉しかったです。」

編集長「一度しかない人生、自分の思い大事にした方がいいんじゃないの?」

ケイト「それができたら…。でも、刺された日、赤ちゃん抱っこした奥さん見て、尾高さんの病室に入っちゃいけない気持ちになって。」

編集長「尾高はどう思ってんだ?」

さりげなく両立なんかできないと言われた日を思い出したケイト

ケイト「そのあと刺されて、ゆっくり話をする機会もなかった。」(不倫を察しているという前提で「そのあと」と言っている?)

編集長「あいつの気持ちは決まってるだろうな。奥さんには悪いけど尾高はケイトを選ぶつもりだよ。あの優しい尾高さんにそんなことできないと思ってるだろ?でも決めるときは決める男だよ。どっちつかずの方が不誠実って思ってる。」(意訳)

ケイト「でも私が奥さんだったら…。」

編集長「そういう綺麗事はいらないんだよケイト。ケイトはケイトらしくまっすぐ尾高を求めればいい。配慮じゃなくて、まずは自分の思う人生を求めろ。」

  • 話したあと、ケイトは尾高に電話するが出ない。自分の求める人生の前に帳簿帳を求めるケイト
  • 朝早い木嶋の言葉をヒントに、妻の飼う犬の首輪に証拠があると考え相田家へ行き首輪を外すケイト。中にはSDカード。中身を読むと、「これが読まれるとき私はこの世にいないだろう」という相田からのメッセージと消えた帳簿のデータ
  • 相田に与えられた選択肢は二つ。一つは、警察に全て正直に話し、全て破滅すること。もう一つは、代議士への賄賂を自分で使ったことを遺書に書いて死ぬこと。そうすれば代議士は安泰、他の全ての面倒を見てもらえる。家族の平和を守るため犬に託し、相田は死を選んだ。帳簿と手紙は微かに残った正義の心だった。表に出すかどうかはこれを見つけた方の判断に委ねると書かれていた
  • 妻の意思を尋ねるケイト。「こんなことをするなら、なんで生きているときに言ってくれなかったのかな」と泣く妻に、家族の命を守るためではと返すケイト。命をかけて自分と息子を守った夫を思う妻は、週刊イーストで公にすることを頼む。ケイトは、息子の大学入学は取り消され実家への影の援助もなくなる可能性があるがいいのかと尋ねる

主人の最後の正義心を尊く思わなければ妻になった意味がありません。息子は身の丈にあったところに行けばいいし無理なら働けばいい。実家も私も命を奪われるわけじゃないから。

  • またもやケイトの大スクープに。副社長に呼び出された編集長は褒められて「真壁の記事です」と返す。異動はさせないが手記を書かせると言う副社長。ノトアの出所写真で叩かれたことを逆手に取ると言う。東源出版は逃げないという姿勢を示す、それがお前のやり方だろうと言われる編集長
  • 尾高はノトアを連れて東京の街を歩く

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

出自がわかってもみんながフラットに接してくれることから、普段ケイトがいかにイーストに貢献していかにみんなから信頼されているかが分かるよね。

野中の憂さ晴らしは多分そのせいで中途半端になるだろうけど。

でももう野中にはこれ以上何もしようがないんだよね。不倫ばらしたところで、編集部はみんな知っているし。もはやかわいそう。

バレても優しくされるケイト、ヒーローの尾高、惨めな野中の対比がえげつなかった。

 

それにしても編集部、みんな尾高とケイトの仲を察してて笑っちゃうよ。

火曜9時の10の秘密でも言っていたけど、隠しきれない秘密ほど罪深いものはないんだよ。

そもそも「自分がここで元カノという立場の人を庇って死んだら残された妻と子は?」と考えたらあんなに向こう見ずな行動は取れない。

つまり、冷静に考えられないくらいケイトに本気ってことなんだよね。優先順位なんかとっくに入れ替わってるんだよ。

だから編集長の言うことは正しい。

尾高さんは、とっくに心はケイトに決めてる。

 

まあそんな不倫クズ野郎は置いておいて。

編集長マジ最高すぎない?

仕事できる、ポケットマネーで部下に宿与えようとする、部下を庇う、部下を偏見の目で見ない。上司にしたいランキングNo. 1か?佐々木蔵之介のガワに加えてこのハイスペ?ずるくない?

しかも、「誰がノトアのことをリークしたのか?」を尾高と話す編集長、推理1億点で当たってるからね。

バラしたの野中だし、野中とケイトの別れの理由もこれだし、「目の前でケイトを庇う尾高を見たら意味不明に不愉快」もその通りだし。

しかも、クソッ野中の野郎…って感じじゃない。バラしたのは野中だろうとわかっていても詰め寄らない。責めない。闇に堕ちる気持ちにさえ同情する。

よく考えてみると、この編集長は、自分のイライラを部下にぶつけない。怒らない。叱るだけ。

そして、自分の正しさを押し付けない。

世間的な「正しい」も「正しくない」も自分が決めるものじゃないと思っているからこそ、ケイトの不倫も、野中のリークも自分の一存で断罪しない。

だから週刊イーストを引っ張っていけるんだろう。(尾高さんの奥さんの痛みを考慮しない鈍感さと隣り合わせだけど。)

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これはヤフコメだけど、多分編集長は脚本家の価値観を体現した存在なんだろうなと思う。代弁者。

いずれにせよ、自信を持つには十分な有能さだよ。副社長は黙ってて。

 

尾高さんは別れるのか?

ケイトは心に従って尾高さんを欲するのか?

個人的には、尾高さんが別れるかどうかはどうでもいいけどケイトは一人でも生きていける、一人で生きていける自分になりたい、みたいに立ってみてほしい気持ちもある。

編集長と話したあと、尾高さんと話して自分の求める人生の結論を出す前に帳簿帳を求めたケイトは、それができるとも思う。

でも、後ろ指差されるけどこの道を選んだのは私たちだから正解にしていこうねって、少しだけ後ろめたい幸せを二人で掴む終わり方もちょっとモヤモヤが残って嫌いじゃない。

 

尾高さんの気持ちがケイトに向いている以上、現状維持が最適解とは言い切れないから、この二人に用意された結末が何なのか、最後まで見守りたい。

 

 

 

重岡の未来に幸あれ

先週もこんなん書いたけど、今週も清々しいまでのクズを演じきっていて素晴らしかった。

今回のボコられたシーンも、なんかもう本当に腹立つしみみっちいし卑怯者だしクズだしマジで死ね!って思う役を演じきっていること、すごいなと思う。

あそこにいたのはキラキラアイドルが恋のライバル演じました☆じゃなくて、はい。人としてクズです。って感じのクズ人間だったからね。

「どこか憎めないやつ」とかじゃないもんね。憎い。普通に。

重岡の顔を見たときの好感度をかなぐり捨てたのはすごいと思う。

ヤフコメもこんなんだからね。↓

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「いい役者さんですね☺️」みたいな感じじゃなくて、「しばらくCMでも見たくない」みたいなレベルまで嫌われ役に突き抜けるって、なかなかできることじゃない。

カルテットの吉岡里帆も、ヤフコメで同じような評価だった(笑)

色んな役がくるといいなあ。多分本人も役者に力を入れているんでしょう。

 

 

 

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恋はつづくよどこまでも第7話あらすじ要約感想〜極上!めちゃモテ看護師佐倉七瀬〜

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  • 第7話あらすじ要約
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金でしか人の心を買えない男

+

金ではなびかない上に"あなたにも良いところがある"と肯定する女

=「オモシレー女…(トゥンク)」

という古くから伝わる様式美をキミは目撃したか?

(まあ当て馬なんだが…)(美味しく嫉妬するためのスパイスに過ぎないわけだが…)

 

前回の感想とエンマキおすすめ

 

 

 

第7話あらすじ要約

  • 来生は尊敬しているという言葉で振られるが、佐倉の背中を押す
  • 佐倉が帰宅すると天堂に会う。若林の告白を目撃したことから、「私では釣り合わない」と卑屈な佐倉に、「俺とお前が釣り合わないなんて当然だ」と言いつつ「俺の知らないところで泣くな」と壁ドンキスする天堂
  • 若林は天堂に「あなたに応えることはできない」と言われ振られるが、俄然燃えてきた!と勢いづく。正々堂々と、振られたことも佐倉に話す(「私はあなたの必要なパートナーになれる自信がある」などという負け確のセリフものたまっていたらしい)
  • 佐倉は街中のりんご飴屋で、別れ話をするカップルに巻き込まれ男の「次の彼女」役にされ女にアイスティーをぶっかけられる。洋服を買ってもらい、りんご飴を美味しそうに食べる佐倉に「キミ面白いね」と興味を示す男。(夢小説)佐倉が「最高の彼氏がいるけど釣り合わない」と弱音を吐くと、「だったらふさわしくなればいいだけじゃん」とアドバイスされる
  • 街中で出会った男・上条がカテーテル手術のために入院してくる。病院のスポンサーの息子で金持ち。佐倉を気に入り専属に指名する。「デート楽しかったね」の言葉に訝しげな顔をする天堂を見て、佐倉の相手が天堂だと気づく
  • 開胸手術の痕を見て、いつでも呼んでくださいと言う佐倉。元気でもとにかく上条に呼び出されまくる佐倉
  • 看護師に豪華な差し入れをしたり小児科の子供達に豪華なプレゼントをしたりする上条。流子は「自分に何もないと思っているからお金で人の心を掴むことしかできないんだろう」と理解を示す
  • 気まずそうな佐倉に、来生はこれまで通り最強の相談相手でいたいと佐倉に言う。(いつも通り接しやすくする)酒井は来生への想いが溢れて告白してしまうが、すぐに誤魔化してしまう
  • 流子にもらったチケットで遊園地デートをする天堂と佐倉。鼻についたソフトクリームを取ってもらえたことに気を良くした佐倉は口のも取ってもらおうとするが、天堂は手ではなく口で取る。高所恐怖症なのに頑張って観覧車にも付き合う天堂に佐倉は「先生は私たちがどうにかなることは99.999%ありえないと言っていたけど、これは0.001%の奇跡です」と嬉しそうに語る

↑ここまで書いてたあらすじ消しちゃったので思い出して書いた…

  • ある日佐倉が上条に呼び出されると苦しそうな上条。安静時発作だったらしく、病態が不安定だから治療を早めることになる。「出来るだけ側でフォローします」という佐倉の言葉に何かを考えている様子の天堂
  • 医師たちの部屋で自分で点滴する天堂を見て、小石川と来生は心配するが天堂は一蹴。小石川は上条について「怖いのは患者本人の気持ちが折れることだ。病気になると人はみんな無力。上条みたいな人は特に辛いと思う」と心配する
  • 上条に呼び出される佐倉は、プレゼントのネックレスを渡される。「いつも呼び出してごめんね。イラッとしてるでしょ」と言う上条に、「もらえません。イラッとしてません。専属も嫌じゃない、もし普通病棟でも誠心誠意看護します」ときっぱりと断る佐倉に上条の心は揺れる。「俺にしなよ。俺ならなんでも叶えてあげる。どこでも連れてくし、ほしいものなんでもあげる。俺には何もないから。分かってる。だから誰もいない。」と言い、佐倉を抱きしめる
  • やめてください!と言われても離してもらえない佐倉は、上条の背中をぽんぽんする。そこに現れる天堂。(少女漫画だから当然)佐倉は急いで離れるが、天堂は平然と明日のカテーテルの確認をする
  • 天堂が去った後、「すごいな、顔色一つ変えなかった」と驚く上条に、佐倉は「私はそばにいます。"看護師として"そばにいます。みんなここにいる人たち全員上条さんを支えたいと思っています。それに最初に会ったとき私に言ってくれたじゃないですか。ふさわしい相手になればいいだけだって。私、あの言葉で頑張ろうって思えたんです。上条さんは、私に勇気をくれました。何もないわけないです」と自己肯定の言葉を与える(夢小説)
  • 佐倉は天堂に抱き合っていたことを言い訳しようとするが、「わかってる、業務に戻れ」と言われる。心配そうに見ていた来生は、クールで無口でかっこいいなと天堂に言う(かっこいいけど女の子は不安だぞという皮肉か?)
  • バーで1人飲む流子。そこに現れた小石川は流子に何かあったことを察する。お見合いしろと言われたことを愚痴る流子。「フラフラしてんなら早く嫁げって。わかってるよ、どうせ私にはなんの取り柄もないですよ」といじける流子に、「ご両親は君に、幸せになってほしいだけじゃないかな。まあ結婚イコール幸せかどうか僕にはわからないけど」と元気付ける小石川(バツイチだもんね)
  • 上条の様子を見る天堂に、「あの子のどこがよかったの?」と聞く上条。「言っておくけど、馴れ馴れしくしてきたの向こうからだから。ああいう大人しそうなのに限って誘ってくんだよ。いつ呼んでも何頼んでもニコニコ笑ってはいはい言って、どうなんだろうねああいう子」と嘘を言って煽る上条。物音がして、部屋の外にいた人が駆け込むと床に倒れ込んでいる2人。(ここで何が起きたかが次週の争点)明日のカテーテルの担当医を変えるか尋ねる天堂に、あんたでいいよと返す上条
  • カテーテル手術が終わると、体調不良で帰った天堂。流子が温泉旅行に行った天堂家で、佐倉はおかゆを作る。いらないと言いながら受け取り食べる天堂に「魔王の不養生」と笑う佐倉。「なんだか嬉しそうだなお前」と怪訝な顔をする天堂に、「先生の弱ってる姿が新鮮。でも嬉しいです、最近病棟の方にいられなかったので、こうやって看病できて」と答える佐倉。やっと2人の時間ができた
  • みのりのことを聞かれ、動きが止まる天堂。「みのりの死は、大事な人をなくすという痛みや恐怖は今も残ってる。きっと消えない。医者として消しちゃいけないとも思っている。でもそれだけだ」と、みのりへの未練を否定し、「お前こそ変なガキに好かれやがって。なんだ専属って。とても気に食わない、以上」と言い残し眠ろうとする天堂に、嫉妬されて嬉しそうな佐倉
  • 愛おしくてキスをした佐倉は、仕返しのように「これは治療です」と言う。もう寝るから帰れと言うが手は離さない天堂に「帰れません」と嬉しそうな佐倉
  • 次の日、完治し仕事をしている天堂。上条がナースステーションを訪れ、天堂を患者に対する暴力及び精神的苦痛で訴えると宣言

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

俺の知らないところで泣くな

俺の知らないところで泣くな

俺の知らないところで泣くな

俺の知らないところで泣くな

 

は〜〜〜い🙆‍♀️

健の前以外で泣きませ〜〜〜〜ん😁

 

という冗談はさておき。

自分のいないところで泣いたことを心配したり、なんで俺の前で泣かないんだよと嫉妬したりするのを素直な言葉で表現せずに、あくまで自分のプライドを保ちながら言うのがかっこいい。

だからこそラストの、風邪で弱った時に出てきてしまう「本音」がより愛おしく感じられる。

余裕な時は、「俺の知らないところで泣くな」なんて上から目線もできちゃうけど、調子が悪い時はそんなこと言っていられない。

「とても気に食わない。」

ストレートに言うしかない魔王。

みんなに恐れられる魔王も、好きな女の前ではスライム同然。

可愛くない言い方が七瀬にとっては世界一可愛くて愛おしくて幸せだね。ごちそうさま。

 

今回3回キスがあったけどどれもめちゃくちゃ良かったね!

しかし佐倉、意外とウブじゃないなと思う(笑)

キスする恋愛に結構慣れている。

 

しかし上条には当て馬の美学・男の矜恃がないなあ。

はたして、天堂は嫉妬で殴ったのか、倒れ込んだ上条を支えただけなのか?

(殴らんやろうと思いつつ。)

待て次週!

 

 

 

レッツラブコメビンゴ(ネタ)

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シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。第7話感想〜抱きしめなくても洗脳できるのに抱きしめるのはどうして?〜

 

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前回の感想

 

 

 

主観による評価

★★★★☆

 

リコの人格が意外だった。

レンになりたい!と強く願うのは、リコが気弱でウジウジしているからだと思ってた。

本当は気が強くて、結構性格が悪かった。

でもたしかに、リコが化けた「レン」が結構気弱だもんな。リコ自身も気弱なら、わざわざ洗脳する必要がないのかもしれない。

 

気の強いリコが、ずっと「表に出ているレン」が幸せかどうかを気にしているのが切なかった。

負い目を感じていたんだろうな。

火事の原因のシーンからは、レンが母親と一緒になってリコをいじめるような人間には見えなかったし。

母から愛されていることを羨ましくは思っても、心の底から嫌いではなかった。

だから今も、レンという人格が幸せであることを望んでいるのかな。せめてもの、贖罪として。

ちょっと複雑な三角関係になってしまった気がする。

あずさも含めると四角?

まあでもあずさは、自分を誘拐したのが直輝の父親かもと思ったら離れて恋レースからは脱落するかも?

 

そして、こんなに気の強いリコが、お母さんの前だと、弱くて、愛されたいただの一人の子供になるのも切なかった。

レンが求められているということをいつまでも突きつけられるだけ。

しかも、残酷なのは「切り捨てられたのがリコだった理由」がなかったこと。

リコの方が手がかかるとか、リコの方が頭が悪かったとかじゃない。

一人しか気にかけられない。その一人にたまたま選ばれたのかレンだっただけ。

 

直輝がリコに心を寄せたのは純粋に感動した。

力を貸してほしいなら結局求めているのはミスパンダなのでは?と思わんでもないけど、でもそれもまたレンではなくリコを必要としているということだから、リコにとっては自分を求めてもらえたという経験なんだよなあ。

でも、少なくとも、都合よく利用したいだけじゃないよ。

上で、複雑な三角関係と書いたが、直輝はレンには完全に利用する気持ちしか抱いていなかったが、リコに対しては全く違うことは見てわかる。

上辺だけの同情の言葉を向けていたレン。君の力が必要だと本心で話すリコ。

リコは、レンを戻して幸せにしてと言っていたが、多分直輝は、レンでは心の底から愛せないし、リコにリコとして生きていてほしいって思うんじゃないかなあ…。

 

それなりに沢山の人が予想してただろうけど、やはり父親コアラ説が出て来た。

まあひっくり返る可能性も十分あるけど。

遺書は捏造なのかな。

 

あずさとの関係、パンダ男の正体、直輝はリコの言うことを聞くのかリコに戻すのか…うーん、気になる。

父親に誘拐犯説がある直輝と、母親がガチ殺人犯だったリコ。

似た2人が寄り添う構図になるんだろうか。そこも気になる。

 

似ているようで違う過去の痛みを抱えたバディが支え合うのが好きだから…。

 

 

 

余談:今週のガバ

双子じゃなかったらうまくいかなかったでしょうって言うけどそれなんで?なんでなの?こじつけでもなんでもいいからもうちょっと説明して。都合いい魔法の道具の洗脳で終わらせないで。

 

 

 

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テセウスの船第6話あらすじ感想〜全ての推理ものは報連相を怠るな〜※原作ネタバレ前ワンクッションあり

ジエンドォォォ!の打ち切り感…。

 

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前回の感想

 

 

 

第6話あらすじ

※原作7巻途中〜8巻途中

  • 佐々木紀子の死に打ちひしがれる心に、藍は無事という連絡がくる。心と由紀が病室に向かうと、刑事が「木村さつきと村田藍の証言が食い違っている」と話しているのを耳にする。木村さつきは、藍がさつきと紀子に毒入り芋羊羹を食べさせたと証言していた
  • みきおに真相を知られたくないなら心に佐々木紀子の証言を聞かせるなとさつきから脅されていたことを明かす藍。佐々木紀子を殺してまで心に証言を聞かれたくないということは、木村さつきが真犯人なのではと思い到る心・藍・由紀(自分が真犯人と証言されないように先に口封じした)
  • 優しそうなさつき先生はなんだったのかと心が悩みながらさつきの病室へ向かうと、さつきは病室で死んでいた。傍らにはオレンジジュースがあった。確実に疑われると思った心は逃げる(監視カメラには映る)
  • 田村心宛に届いた手紙に、31年前と似た絵柄の気持ち悪い絵が入っており、真犯人がそばにいることに気づく心。由紀は警告と考える
  • みきおに木村さつきの家を案内される心。藍を苦しめたことを謝られる。(藍には今会いたくないと言われているらしい。正体がばれたから?)さつきの部屋には心に届いた絵と似た気味悪い絵が壁一面に飾られており、シアン化カリウムのカラ瓶もある。共犯がいたのでは?と疑う心
  • 身寄りのない自分を引き取った優しい母がそんなことするわけないと言うみきお。病室近くの防犯カメラには、小柄で小太りの眼鏡をかけた男が映っていた
  • 犯人は必ず突き止めるとみきおに言う心。さつきの手帳をもらい、手帳に載る当時の音臼の人々を訪ねるが、なかなか小柄で小太りの男はいない。見つからなくて落ち込む心を、由紀は「次会う人がその人かもしれない」と明るく励ます
  • 由紀の右手の指輪を見た心は、「俺の友達にすげえヘタレな奴がいて」と、前の世界線の自分のプロポーズを語る。由紀がなくした祖母の形見の指輪の代わりに婚約指輪を贈った話。「この指輪も祖母の形見なんです。時々ふと感じるんです。心さんって、なんか、初めて会った気がしないなあって」
  • 弁護士からの呼び出しで、佐々木紀子と木村さつきの話をしに佐野のもとを訪れる心。また二人も殺されて悔しそうな佐野。佐野は、金丸が殺された日、金丸が重要な証拠を探しに行くと言っていたこと、金丸の部下の森刑事が「金丸は明音の首のあざをずっと気にしていた」と言っていたことを心に伝える。首に残された絞められた跡が、どうしたら「こう」なるのかわからないと言っていたらしい。意味はわからないが、手がかりがあると考える佐野と心

心「次は絶対いい報告持ってくる!」

佐野「心さんがいなかったらもう諦めてたよ。俺の息子が心さんでよかった。」

  • 由紀と心が森刑事を訪ねると、亡くなっていたが資料は残っていた。首のあざの形の謎は解けず、小柄でメガネの男を地道に探すことにするが、由紀に編集長から「記事にクレームが入ったから戻れ」の連絡。一人で次の元音臼住民に会いに行った心は、田中の息子(正志)が小太りだった気がすると言われる
  • 由紀に連絡した後、父の無罪が証明できるかもと期待して田中正志に会いにいく心だったが、田中は家の中で殺されていた。直後に来た警察に怪しまれ、事情聴取のため連行されてしまう
  • 取調では、事情を説明しても疑われ、さらに「殺したのはお前の父親だ。父親と似て面の皮が厚いな」と貶される心。「佐野は殺してない。31年前もこのような不当な捜査で真実を見つけられなかった。ちゃんと調べれば俺たち家族もバラバラにならずに済んだのに。真犯人を見つけるからここから出せ」と叫び暴れ、勾留される心
  • 田中の遺体発見を仕事中に見たニュースで知った由紀が、不当に拘束された心を助けるために、田中のアパートの防犯カメラ(あのクソぼろアパートによく防犯カメラがあったな)の映像を持って警察署へ突撃したおかげで釈放される心。防犯カメラには、心より前に怪しい人物が映っていた。人物はフードを被っていて、誰なのかはわからないと言う由紀
  • 警察署の前で待ってくれていた由紀に、助けられてばかりだと言う心。「こっちも必死に戦う心さん見てて勇気づけられている。でもとりあえずゆっくり休んで」と返す由紀
  • 心に、「木村さつき」から気持ち悪い絵が送られてくる。絵には「3月8日 END」の文字。日付は明日。絵をみきおに見せた心は、明日自分を殺して事件を終わりにするという犯人からのメッセージだと思うと話し、絵に書かれた慰霊碑に明日行くと言う。危ないとみきおに言われるが、逃げるつもりのない心。みきおもついて来たがるが、藍のために危険に巻き込めないと断る
  • 由紀を呼び出す心。特ダネと前置きし、タイムスリップした男の話をする

平成元年、21人を毒殺した男の子供として生まれた男は、事件に向き合わなかった。そんな彼の背中を押したのは彼の妻だった。あなたのお父さんだから信じたいと言い残してこの世を去った。

男はようやく父の事件と向き合う決意をして現場を訪れたが、タイムスリップしてしまった。

タイムスリップした先で初めて、本当はあたたかい自分の家族を目の当たりにして、真犯人を見つけて事件を食い止め、父と家族の未来を守ろうと決意した。

でも事件を止められないまままた現代に戻り、さらに最悪の未来を見つけた。

でもそこで出会った。亡くなったはずの妻に。

その妻は、かつて男が浜辺でいけてないプロポーズをしたときに、大笑いして、でも言ってくれた。「ありがとう、こちらこそよろしく」って。どんなにつらいことがあっても、彼女が目の前で笑ってくれるだけで救われた。前を向けた。

こんな話、信じます?

  • 由紀が「その男性は、心さん、そしてその妻は、私。違いますか?」と尋ねると、心は黙って「YUKI to SHIN」と刻印された指輪を見せる。今日までずっとつけていた指輪を。由紀は泣いていた

心「ありがとう、信じてくれて。」

由紀「たしかに、超特ダネ。でも、記事に書けません。私の胸に、大切にしまっておきます。」

  • 明日、事件解決につながる大事な用があると言う心に由紀は同行を申し出るが、明日は一人で行くと言う。でも用事が済んだら会いに行く、そしたら今度は自分が鍋を作ると約束する心。楽しみと答える由紀のもとを去る心の様子を見て、また会えるか念を押すように確認する由紀。心はうなずいて再び歩き出す

もう一度会えたら、そのときは伝えるよ。俺は、由紀とまた、一緒に生きていきたい。

  • 慰霊碑の前に心が一人で立っていると、勝手に来たみきおが現れる。もし犯人が現れたら殺すのかと尋ねるみきおに、心は自首させると答える。「そりゃ無理だよ、心先生」と言ったみきおの方を振り向くと、車椅子のはずのみきおは立ち上がっていた
  • みきおはナイフで心を刺す。歴史に残る完全犯罪をやり遂げたのに今更犯人と名乗り出るわけがないと笑うみきお。明音の首の小さくて薄いあざは子供の指の痕だったと気づく心。みきおが明音を殺そうとした
  • なぜあんなに殺したのか心が聞くと、気になるならもう一度タイムスリップして子供の頃のみきおに聞けと言われる。心が余計なことをしなければ、さつきと田中は死なずに済んだとも
  • 自首を促す心に、みきおは「死刑は嫌。勝ち負けは神様が決める。お前は負けだ。これで時間は終わりだ」と叫び刺そうとするが、パトカーのサイレンの音で手を止める。警察が来ると言う心に、こんなところに来るわけがないと返すみきお。ここに犯人が来ると言って呼んだと言う心に、証拠などないと余裕の表情のみきお。心はボイスレコーダーを取り出し、録音していたことを明かす
  • ナイフを持ったまま去るみきお。刺されて動けない心はそのまま霧に包まれ、平成元年に戻る。目を覚ますと、知らないベッドに横たわっていた。目の前にはオレンジジュースが置かれている。子供の頃のみきおが、自室でボイスレコーダーの音声を聞いている

 

 

 

主観による評価

★★★★☆

 

せいや…。

「そんな真剣な顔せんでええのにw」と思っていたが、なんか意外と重要だった…せいや…死んだ…特殊メイクで喋れずに…。

 

由紀に「田中正志に会いに行く」と伝えていたからこそ、由紀がニュースを見てすぐに警察署に心さんを行けたんだと思うと、報連相って大切だな…と痛感。

全ての推理物や刑事物は、次の行動をバックアップとして誰かに伝えてから動いてほしいな。

そうすればフォローができるだろ!

 

前回から引き続き、オリジナル要素によって、原作の「違う世界線で関わる由紀と心」が恋愛物語になっているのがとてもいい。

(以下は原作と基本的に同じだからネタバレにならないのでここに書きます。)

由紀がおばあちゃんの指輪してるけど、プロポーズのエピソードやらないのかな?と思ったら、原作と同じ背景があったし、さらに「へたれな友達のプロポーズエピソード」として由紀に話すというオリジナル付加がされていて良かった。

原作だと、心さんが警戒心のある由紀(原作の由紀は別に心さんに惹かれていない)に「おばあちゃんの指輪見つかったんだね」とうっかり話して、怪しまれて(笑)、プロポーズのシーンは心さんが思い出すだけだった。

それを、どうしても話したくなっちゃった心さんが「友達の話」として今の由紀とシェアするのが良かった。

由紀はわからないのに、「俺たちこんなんだったんだよ」って言いたい心さんは、恋をしているんだってよくわかる。

 

そして、由紀と心さんのお別れのシーンは完全にオリジナル。

原作よりも「もう一度恋をした」要素が大きいからこそ増えたシーンなんだろう。

大満足。

記憶がない由紀が、荒唐無稽なタイムスリップ話を信じる。

「信じたい」と思っていることが、「信じてほしい」という心さんの期待に応えたいと思っていることこそが、由紀もまた心さんに惹かれていることの証拠だろう?

そうじゃなかったら、こんなんなってたかもしれんぞ。

タイムスリップを馬鹿らしい嘘だと思われていたらありえたんだぞ。

 

あと、金丸が明音の首のあざに疑問を持っていたというのも良かった。

心さんがみきおと戦いながら、「あれはそういうことだったのか!」と今更ながらわかるシーンがいい。刑事物みたいだ。

今わかってどないすんねんという感じではあるが。

あと、原作では散々怪しいシーンが描かれたみきおの、「怪しいフラグ」が完全に撤廃されたおかげで、慰霊碑の前まで「みきおに二面性がある」印象を持たずにいられたのは良かったなと思った。

見るからに怪しい原作も面白いけどね。

 

予告から察するに、心さんの母親を殺そうとするようだが、心さんの存在がと生まれないようにするの、自分の作戦を遂行するのに一番正しいからすごいな。

賢いぞ、みきお。

 

余談。

今回、公式タグあんまり見てないんだけど、「心さん馬鹿扱い」「由紀は最高」ってムーブが起きていることを今日知った(笑)

 

 

 

 

 

原作ネタバレ/原作との違い

「犯人は原作とは違う」って、なんやねん(笑)

おんなじやないかい!

それでも「犯人は違う」と言うのであれば、もしかしたら、

  • さつき、みきお以外にも共犯者がいる
  • みきおの犯行を止めた結果、他の誰かが遂行する→犯人が別の人間になる

という展開の可能性もあるかもしれない。

あと4話は残っているはず。

解決編だけで終わるのかもしれないけど、原作とは違う形で度肝を抜かれるかもしれない。

 

まあでも、流れは全然違うけど、同じ展開になっているね。

 

今更だけど、原作では「取り出された目玉」が殺された人数の象徴として何度も出てくるけど、グロいからドラマでは表現されていないんだろうなあ。

 

f:id:tonsemgarden:20200223221347p:image

「心先生と似てる!」は誰も言わなかったなあ。まあいいんだけど。

 

原作では心さんは、藍が「真犯人はお腹の子が一番望んでいない人(父親であるみきお)」と言うことで真犯人を知る。(そもそもそこまでの流れも違うが。)

だから心さんは、真犯人を知った状態でみきおに会いに行く。

だから…あんな…騙し討ちで刺されない…。

まあ、タイムスリップの方法を聞かれ、答えなくて、つかまりたくないみきおに刺されるから結果は同じなんだけど(笑)(笑えない)

 

今この段階で「騙し討ちで刺される」シーンを済ませてしまったら、最後の幕切れで「騙し討ちで刺される」が使えないのでは?とちょっと思った。

二番煎じになってしまうというか。

まあ、原作でも、慰霊碑の前で刺されて最後も刺されるんだからいいのかな。

 

これを考えていて思ったんだけど、このドラマ、原作から本当に大きく変わっているから、終わり方も原作と違うかもしれない。

心さんが死ぬきっかけとか。

原作では事件を食い止め、みきおに刺され、死ぬ。母親から生まれた心さんは、何も知らず健やかに育つ。

新たな人生を歩むためには、心さんが生き続ける展開にはならないだろうし…。(母親のお腹の中の心さんが健やかに育つために、大人として平成元年に戻ってきた心さんは一度死なないといけない。)

いや、もしかすると、もう一度霧に包まれて戻った「現代」で、佐野が殺人犯じゃない世界線になるのかも?3つの世界線の記憶を有した心さんが、32年以降を生きるのかも?

ただ、その場合心さんは結局温かな子供時代を経験しないことになるけど…。温かい記憶を知らないままかもしれないけど…。

そんな複雑で悲しい終わり方をするくらいなら、原作と同じでいいかなあ。

佐野が殺人犯だった世界線が存在することなんて知らない、生まれてからずっと幸せな心さんのままで。

 

ちなみにさつきは、f:id:tonsemgarden:20200223221831p:image

最愛の息子にだまされて死ぬ。

この辺りの補完はドラマではないだろうか。もう過去に戻ってしまったし…。

 

あと、ドラマで驚いたのはボイスレコーダーを持ち出したこと。

f:id:tonsemgarden:20200223232650p:image

そもそも警察が来てくれるかわからなかったから、原作では、「俺人を殺します!」という通報で警察を呼んでいた。

 

この設定は無くなっていてマジで良かった。

 

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ第7話あらすじ要約感想〜今週最終回じゃね?来週から何やんの?〜

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怖いんだが…。

 

前回の感想

 

 

 

第7話あらすじ

  • 膀胱癌が肺に転移した武井の診察。家族同席でと頼んだのに息子を連れてこなかったため、武井一人に肺への転移を告知する恩田。武井は仕事があるから入院できないと言う。外来で使用できる抗癌剤を提案する恩田
  • 恩田は梶山に、調査委員会に須藤の件を報告したと伝える。伝えて良かったのか聞かれ、もちろんと答えるが元気のない梶山。当事者である梶山は調査委員会の聞き取り調査に赴く
  • 武井は診察にどうしても息子を連れてこない。診察後も一人病院に残る武井を結城が発見。検索結果の余命1年半は本当なのかと聞かれ、押されて「統計です」と答えると、肩を落として去る武井
  • 須藤からの直接面会の打診を断る恩田。家では息子と楽しそうに料理する義父の姿を見ると、死の真相を言えない
  • 武井が診察をすっぽかす。自分が余命を伝えたせいかもと言う結城。恩田は結城を連れて武井家に謝罪に行く。「心配だからと言われて伝えたら不安を煽るだけだよ」と説教
  • 武井は仕事で診察に行けなかっただけだった。無理やり聞いたことを謝る武井。恩田は、余命は中央値だが今までと同じ生活は無理だから今後の過ごし方を考えようと提案する
  • 2階に人の気配を察知する恩田と結城。息子が在宅中ならと会話を求めるが、武井は求職中で忙しいからやめてくれと頼む。息子が仕事を見つけるまでは生きていたいと言う。武井も息子に見合う求人情報を探していると言って見せたファイルには、大手企業の5年以上前の求人情報ばかり
  • 息子の仕事も大切だけど自分の体を気遣ってほしいと頼む恩田。ファイルから、息子の求職の期間が長いことを察していた恩田と結城。帰り道、「過度な親の期待でそうなる気持ちはわかる」と言う結城は、父親が病院に残っていたのは息子と家で顔を合わせないようにしているからだろうと推察する。恩田は、現実を受け止めることの難しさを語る
  • 結城と恩田が帰ったあと息子に話しかける武井。息子は部屋から出てこない
  • 調査の中間報告を受ける恩田。医師個人に責任を問えないから医療過誤認定は無理らしい。「医者ならわかるだろうけどこのレベルの出来事は珍しくない」と言われ、「医師としては理解できます。でも、遺族としては全く納得がいきません」と答える恩田
  • 義父に、匠の手術に問題があったから調査中と伝える恩田。今まで黙っていたことを謝ると、気遣ってくれたんだろう、起きたことを教えてくれと言われる
  • 須藤、次の教授会で教授就任が決定すると院長に言われるが、退職を願い出る
  • 中間報告を梶山にも伝える恩田。自分の聞き取り調査では、自分の位置からは(縫合跡が)見えなかったと言うしかなかった梶山。医療過誤認定できないなんて納得できるわけがないよねと謝る梶山
  • 武井が救急搬送される。息子もついてきた。容態が安定してから、恩田は息子に話しかける。父親が病気なのはなんとなく知っているらしいが、顔も合わせず帰ろうとする

恩田「こんな状況なのに喜んでましたよ、お父様。『息子が救急車を呼んでくれた』って。もしあなたがいなければお父様は助からなかったかもしれません。お父様はこれからどんどん人の手が必要になります。これからのためにもお話をされた方がいい。」

  • 先日家を訪れた人だと察した息子は、このままでいいとは思っていないけど母が死んでから10年話していないから何もできないと話す。求人情報の束の話を持ち出し、父親は何もわかっていないと言う息子に、どうしたらいいのか父親もわからないけど息子のために必死なんだと説得する恩田。それでも帰ろうとする息子に、結城は手続きに必要だからと保険証を持ってくるように頼む(もう一度来る口実)。目が覚めて息子が病室にいなくて寂しそうな武井
  • 梶山は須藤にずっと黙っていた理由を聞く。梶山が乳がんになったとき、ずっとそばで支えてくれたのは須藤だった

梶山「私、先生のこと信じてた。だからずっと考えないようにしてた。でももう目を逸らさない。心停止になった責任が私にあると思い込ませたんだよね?これだけはどうしても調査委員会に言えなかった。でも報告する。さよなら。」

  • 武井の息子が頑張って保険証を届けに行くと、受付に武井という人が来たら呼ぶよう頼んでいた結城が現れ、病室まで連れて行く。保険証を父に押し付けると、武井はすまなかったと謝る。去る息子を追いかけて保険証の礼を言う結城。「保険証持ってくるだけのことが僕にとっては死ぬほど辛いんです」「お父さんもわかってますよ」「わかってないよ」「求人情報のファイルを見て、一生懸命あなたのこと考えてるんだなと思いましたよ」「どこがだよ」
  • 帰宅してファイルを開くと求人情報がプログラマーばかりであることに気づく息子。母が生きていた頃に、どんな仕事を探しているのか聞かれ、プログラマーと答えたことを思い出す。一度言っただけのことを頼りにしてずっと探していた愛に気づき泣く息子
  • 須藤が恩田家に謝罪に来る。死の原因は全て自分にある、謝って済むことではないが手術であったことを伝えに来たと言う須藤に座席を促す冷静な義父

手術が始まってまもなく出血。梶山は肝臓の圧迫で出血を止めることを提案したが、須藤は自分で縫合する自信があったし、実際縫合で止まった。しかしその結果、血管を狭窄させた。失敗だと認められなかった。それが間違いだった。結果、梶山に全てを背負わせた。

  • 「梶山先生にちゃんと伝えていれば助かったかもしれない。あなたのそのくだらないプライドのせいで夫は…」と責める恩田にも、全責任は自分にあるのに自分のせいと認めたくなくて逃げていたと正直に告白する須藤。これで責任が取れるとは思っていないが関東医大を先程辞職したことを伝える

恩田「須藤先生、あの時あなたはどんな気持ちで私たちに死亡時刻を告げたんですか。どういう気持ちで匠を診てたんですか。私たちはあなたに縋っていた。どういう気持ちだったんですか。」

  • 感情的な恩田とは対照的に、医者は続けなさいという義父

義父「"この過ちを背負い、これからも多くの命を救え。それがあなたにできる償いだ。"安いセリフだが、昔こんな脚本を書いたことがある。

これからあなたが何千何万の命を救おうとも医者をやめようとも匠は生き返りません。

許せれば私たちも楽になるけど無理です。だから許すことは諦めます。

私は匠の死を死ぬまで嘆き、あなたへの怒りを抱える。それが本心。

こういう人間がいることを忘れないで欲しい。」

  • 記者・関河に会う恩田。明日発売の記事は、須藤を糾弾する予定だったが、須藤が自らの罪を告白する記事になった。全ては自分の過信と腐心だという内容
  • 医療過誤と認定されない事故、医者と遺族のどちらの立場もわかるから大変だったでしょうと慮る関河。関河はかつて医学部だったが、実習で患者に知らされない情報が多いことを知って納得できなくて中退してジャーナリストになった。当時は医者や病院の不正だと思ってたけど、いろんな先生と出会って、それが不正とは言い切れなくなった
  • 辛い事実だったけど関河のおかげで真実を知ることができて感謝してる恩田
  • 武井が家を出ると息子もついてきて、治療方針を家族で考えるようになった
  • 須藤が謝罪に来たことを梶山に話す恩田

恩田「逃げ続けてたけどずっと責任は感じていた。薫先生だけに責任を押し付けるつもりはなかったんだと思うよ。」

梶山「心先生には言わなくちゃね。わたし、須藤先生と…」

恩田「言わなくていいよ」

  • 泣く梶山を慰める恩田。恩田が去った後、梶山は退職願を取り出して、さよならと呟く(須藤へ?退職願へ?来週の予告にはいる)

 

 

 

主観による評価

★★★★☆

 

「医療ドラマ6本乱立!勝者は?」的な記事を読んでいたら「アライブは敗北。暗すぎ。」みたいなことが書いてあったんだけど、暗さの奥に確かなメッセージと、真摯に「がん」と向き合う姿勢があるので、敗北なんかしていないんだよなあ。

お医者さんもアライブを勧めていたという話も聞くし、「がん」という暗くなって当然のテーマの中から希望を見出すところが私は好きだな。

 

今回も、がんとは一見関係のない親子関係の改善が根底にあった。

がんが発覚して、向き合って、逃げて、それでもやっぱり逃げてはいけないと父を見つめる息子。

 

須藤が謝罪に来たことと共通して、逃げたい現実から目を背けていてもその影はずっとついてくることが描かれていた気がする。

 

武井の息子は、ここで父の病気に向き合わなかったら、父が死んだ後もずっと「父親に向き合わなかった自分」を内側に抱えて生きていかなければならない。

須藤も、人にミスも罪悪感も押し付けて教授の椅子に座ったら、ずっと「臆病者」のレッテルを自分で貼り続けないといけなくなる。誰も何も言わない分責めるのは自分だけだから。

 

向き合ったからと言って現実は変わらない。

武井の息子が職を手にしたわけじゃないし、匠は生き返らない。

 

それでも人は「逃げたくない」と考えて、変えられない現実を見つめるからすごい。

逃げていたらずっと「逃げたという事実」とともにしこりとして残り続ける。

変えられなくても、向き合うことで、その記憶を自分の一部にできるのかもしれない。

だから人は「逃げたくない」と考えるのかな。

 

梶山先生が恩田先生のそばにいることを決めたのもきっとそういう理由なんだろう。

義父が、許せないけど須藤に医者として生きることを望んだのも、同じだろうか。(強い人だな、と思った。強くありたいだけかもしれないが。)

 

 

最後、不倫を告白しようとした梶山先生を「言わなくていいよ」と包み込んだ恩田先生。

二人はやっと純粋な友達になれたのかな。そう思いたい。

 

 

 

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