つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

ニッポンノワール-刑事Yの反乱-第8話感想(ほぼ悪口)〜僕たちは、バックボーン徐々に書くの苦手芸人です〜

主観による評価

★☆☆☆☆

 

「SPEC天」みたいになってきた…。

※「SPEC天みたい」とは、"日常の延長線上にちょっと不思議なことがあるかも☆"程度の能力だった(力が強い、ポルターガイストを起こせる等)のにいつの間にかただの超能力大戦に変貌し、本当はあまりにも超科学・不思議な世界観だったと後からわかること。

どの程度の超科学が許される世界観なのかは最初に示しておかないと…後から出したらなんでもありになるのでは…?

「起きていた」不思議な現象が魔法だったとかドラえもんの道具だったとか後から知らされたら「じゃあもうなんでもありじゃん!」としか思えない。

まあもう物語は後半で、何を出しても「後」になってしまうからどうしようもないんだけど…。

清春の首のところビキィなってるの見て、「そういうのアリな世界観なのね…」と思った。

 

Twitterの公式タグを見ていると、

「前作のキャラとこう繋げてきたか…」(3年A組の郡司さん、ヒゲで悩む人が仮面ライダーでもヒゲで悩んでいた等)

仮面ライダーとこう合わせてきたか…」「実質仮面ライダー●●」(いつもそばにいたマスターが悪者等)

とみな感嘆し絶賛しているんだけど、何がすごいのか本当に教えて欲しい。

本来なら1話から少しずつ要素を組み込んで仲の良さや深まりを表していくべきところを過去作品に描写を丸投げしているだけだし、黒幕の配置の仕方がワンパターンってことだし、何がすごいの?

似ている?重ねている?ワンパターンなだけでは?狙ってのワンパターン(水戸黄門、ドクターX等)とは違うよね?

私は3年A組を見ていたし、たしかに3年A組の半年後の世界だと言われているけれど、それでも、3年A組のスピンオフでもないし、タイトルも「ニッポンノワール-3年A組の世界の警察24時-」とかでもない。

そんな中で、3年A組を見ていない人たち(ニッポンノワールが続編でもスピンオフでもない以上ニッポンノワールが初めて見た武藤シリーズでも仕方ない)にとって郡司さんは「何の思い入れもないぽっと出のキャラクター」であり、「昔組んでいたよな」の一言では「これから言う言葉に重みがある」ことの担保にならない。

宮城が、その言葉を聞いて気を引き締めるほどの存在であることを示す描写を1つのドラマで収められず、過去作品を流用することで手間を省き、尚且つ「身内」(元々自分の作品を見ていた人)に喜んでもらえるようにした。

身内ネタを書くのがすごいの?

誤解なきよう言っておくと、「懐かしい」と感じるのは仕方ない(似てるんだから)し、間違っていないと思う。それは他のドラマでも同じだろう。

「これ、●●を想起させるわ…」と思うこと自体は楽しいと思う。キャスト被りが楽しいのもとてもわかる。

でも被せている「からすごい」?なぜ?

「前作を知っているからより楽しめる」と「前作を知っていること前提で楽しませる」は別物では?

続編じゃないなら、前作を知っていない人も置いていかれないようにするものなのでは?

実際私は仮面ライダーやジョーカーを見ていなかったから、「なんだこの会話、脈絡ないな…?」「突飛な設定出てきたな」と思って公式タグを見て初めて仮面ライダーが元ネタだったりジョーカーが元ネタだったりすることを知った。

被せた前作を知らない人に「何か今のおかしいな?」と思わせている時点でそれはただの身内ネタだ。「知っている人だとより楽しめる」ではない。知らない人にとってはその世界に馴染んでいないのだから。

とにかく脚本家による作品の私物化がすごいなと思う。

私には制作側の常識がわからないから、脚本家は作品を自分のものとして扱っていいというのがもしかすると当然なのかもしれないけど。

 

 

 

  • いつの間にみんなあんなに仲良くなって清春が陰謀で消されそうになってると気づいた上で「清春を殺させてはいけない」と思うようになったんだっけ?清春の見張りでみんなが冗談を話しかけるのがよくわからなかった。

 

  • マスターについては、めちゃくちゃ怪しかったのによく清春も一度も疑わずにいれたな?という感じだった。それくらいマスターはただの背景、当たり前の存在だったのかなあ。

 

 

  • 「怒りの沸点を上げる」に対して「沸点を上げたら怒りにくくなるのでは?」と言っている人がいてたしかにその通りで笑った。(下げるという言葉が入ると怒りが縮小するイメージを受けるのはわかるが。)怒りのボルテージを上げる…とかの方がよかったのかな?怒りを増幅させる?

 

  • ピンポイントで忘れさせることができる科学、あまりにも都合がいい。先に科学があってそれに合わせて人の行動が決まっているのではなく、人の行動を補完するように万能な科学がある。

 

  • 天才フォロワーの発想。

 

  • 「へえ、そういう人間関係があったんだ」と誤認させることもできるんだろうなーと少し思った。郡司さんは存在してたから誤認ではないんだけどね(笑)「この人は、この作品にはいなかったけど尊敬できる上司です!」という説明を無批判に信じると騙される、みたいな仕掛けがあったら面白そう。

 

  • 見え見えの死亡フラグ1ミリも裏切られなくてワロタ。この死亡フラグに限らず、何においても、である。宮城をもっと前から常連にするとか。

 

  • 実は!と明かされる真相がお決まりの展開ばかりだと思うんだけど、よくも「新しいドラマです」と宣伝できたなと驚くし、よくもあんなドヤ顔で新しい真相ですって見せられるな。

 

 

 

 

 

 

 

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