前回の感想
主観による評価
★★★☆☆
人間関係や過去の事件はかなり面白いけど、取り扱う事件の解決は結構ガバガバなところもあるなと思った第2話。
証拠を掴むために頑張ったのに、最後は物的証拠じゃなく情に訴えてたからなあ。
なんか付き合ってるの隠してるみたいだな…。
二人の隠し方がね(笑)
「バレたら異動になっちゃう!ドキドキスリル同部署交際ラブコメ」みたいなやつ。
兄弟だと異動になるんだね…。
猿がヒントになるって誰がどうして考えたのか気になる。冒頭に出てきた時、無関係とは思わなかったけどさ。
神崎と黒木の柔軟なところ、バランスがいいと思った。
黒木は、「お前それ全部メモ取るの?真面目だね」と言いつつも、「やめろやめろ!目で見て覚えろ!」と否定はしないし、芳村は馬鹿じゃないと思うって言われても否定はしない。
黒木自身が、自分のやり方を貫きつつも、神崎の意見を受け入れようとしているところがバランスの良さに繋がってるのかな。最終的に証拠は神崎に探させたし。聞く姿勢が大事って自覚している印象。
「独りよがりでした」と言える神崎も素直でいい奴だ。反省したら、ちゃんと言うこと聞くところも。バディに嫌だ嫌だと駄々こねるばかりじゃなくて、嫌だけど与えられた環境の中でうまく生きていこうとする逞しさはかなり好きだ。
いつまでもうるせーよ!組織の中で生きていくなら我慢しろよ!と見ていてならない。
神崎が黒木の影響を受けてガチガチじゃない程よい警官になる(これからそうなると思っている)のと同時に、黒木も神崎の影響を受ける。
ドラマだと、クソ真面目よりアウトローが上手く行きがちというか、ルール守った方が自分が間違ってたって落ち込むシーンが多い。個人的にそれがあまり好きじゃない。(今回の神崎はルールを守らなかったせいで事態を悪化させたので落ち込んで当然だが。)
「校則守ってるいい子ちゃん(笑)」って馬鹿にするようなスカッとジャパン感が嫌なのかな?私がルールがちがちに守ってたタイプというわけでもないんだけども。
白が正義、黒がダメ。でも世の中のほとんどはグレーのどこかにあるわけで。
神崎のやり方を絶対的正義とするわけでもなく、黒木のやり方を絶対的正義正義とするわけでもない。
今回も、ルールを守らなかったおかげで解決しただけじゃない。ルールを守った側面も確かに解決までの道筋にあった。
アウトロー×真面目のコンビ、真面目側が少しずつアウトローに寄っていく(時にはルールを破ることも大切だと学んでいく)だけのこともあって、なんかちょっと釈然としなかった。(だからこそアウトローが真面目側のためにルールを守る展開があった時熱くなるわけで、それはそれでいいドラマなんだけど。)
ルール守った人だって正しいんだから、ルールを破らないといけない場面とルールを守らないといけない場面が同じくらいある方が、グレーを許容できている感じがして好きだ。
このドラマは、真面目も間違ったことじゃないって救っているような気がする。
そして、真面目は間違ってないけど、感情に振り回されるのは真面目でもなんでもなく、捜査の邪魔だから間違っているという点もちゃんとフォローしている。
この辺が不快にならないポイントなのかな。
木村さん(江口のりこ)のセリフはかなりキツかったけどw
役者について
「雑な田中圭」めちゃくちゃ良い!
多分あんまり見たことない…?丁寧な田中圭(アンサングシンデレラ)もいいけど雑な田中圭(K2)はもっといいということに気づかせてくれるドラマ
— つちや (@twottyeah) 2020年9月18日
クズの田中圭(タラレバ娘)も好き どうせ田中圭の時点でなんか誠実そうではないのでいっそクズでいいと思う
私おっさんずラブ見てないから、あんまり慌てふためく人間の役見たことなかったのかもしれない。
図書館戦争の小牧とか、丁寧な役ばかり知ってたかも。
雑でコミカルな役の田中圭結構好きだわ😂
あと芝居が下手な役を演じるの器用ですごいわ。黒木の演技へったくそだったな〜w
クズもいい。顔だけ見るとめちゃくちゃ善良そうなのに、声を発した瞬間人誑し!初恋泥棒!最低!好き!!!って感じになる稀有な俳優 RT 田中圭、善良そうな顔なのにクズの役が似合うところがいいよな
— つちや (@twottyeah) 2020年9月18日
今回、すごい誠実だな〜と思ったのは、山田涼介の裸を「裸になりましたよー!」って主張しなかったところ。
もちろん山田涼介と田中圭のバディというラベルを前面に出してはいるんだけど、二人を魅せるためだけのドラマにしないぞ!という誠実さを感じた。
ストーリーの中で、あくまで二人の気の合わなさを描くための手段なのが、物語に誠実というか。あくまで物語こそが目的なんだろうなと感じられて、一瞬なんだけどすごい良かった。
見てないけどもしかしたら公式タグでは「山田涼介の裸!」って盛り上がっているのかもしれないけど、山田涼介の裸を目玉にする=「目的」にするのではなく、「手段」にとどめたのは、演じている人ではなく演じられている役をちゃんと大切にしている感じがした。
山田涼介を魅せるために作ってるんじゃないんだよね。演じることを売り出す手段にしているわけじゃないような。
でも、山田涼介くらい売れてるからできることかもしれないな。もっと若手だと役の奥にあるアイドル本人が見えるように描かないといけないのかもな。それこそ未満警察みたいに。
アイドルとしての地盤がちゃんとしてからじゃないと、純粋な演技として評価されるやり方ができないのは幸か不幸か。本人がアイドル一番なら別にいいのかなー。
ミュージカル俳優さんとかにもいるじゃん。ドラマ出て、ミュージカルに興味持ってもらいたいっていう人。
折角変顔もうまいんだし色々見たいけどね!(変顔関係ある?)
正直、ジャニーズじゃなくても実力が認められてキャスティングされていた!とまでは、まだ言えないと思う。もう一人ジャニーズの子もいるしね。(全然気付いてなかったけどドナルドたけしさんしてた人だよね?)
でも、山田涼介が積み重ねてきた俳優としての歴史が、ジャニーズとしての山田涼介と俳優としての山田涼介の「過渡期」まで導いたんじゃないかな。今が過渡期だと思う。
ここを超えたら風間俊介とか生田斗真みたいになりそう。うーん、グループ活動してるから難しいかな。
過渡期を超えたら、「ジャニーズの中"では"演技派のアイドル」から「俳優」になれるんじゃないかな。本人がそれ望んでないなら迷惑な想像だが。先に謝っときます。すいません。
でも私は、格好良くない役も演じられる俳優としての彼は結構好きなんだよね。前回の感想でも書いたけど、二枚目も三枚目も演じられて、見ていると山田涼介であることを忘れる感じ。
ああ、そういえばイケメンだったね(笑)ってなる。
重岡大毅とか中島裕翔も最近そうだなと思う。
事務所のメリットとデメリットをいい塩梅で利用できるといいなあ。何目線の感想だ?これ。
ガバガバだなと思ったところも
今回も面白かったし楽しんだけど、個人的には、ドラマ全体で手放しで最高!とは言えなかった。
今回気になったポイント。
- 猿を使ったトリックは面白かったんだけど、5日前に行方不明になったはずなのに芳村が猿に驚いていたのはなぜ?猿いたの?どういうこと?
- 取調室を二人同時に抜けることなんかある?神崎と芳村を二人で話させるという目的のために、手段が雑。もうちょっと自然にあのシチュエーション作れなかったのかな。
- 自白を引き出したのに神崎が怒られるのはなぜ?
- 最後の大捕物は囮捜査みたいなものなのにいいのか?
- 木村さんは証拠を掴むってかっこよく言ったのに結局情に訴えて解決してる…。
結構ガバガバだなとは思う(笑)
でも、純粋に楽しいなー、と今回も思った。BGMの力も大きいかも。
尻に針刺されたところはゲラゲラ笑ったwwww
謎もたくさん残っているので来週からも気になる!