※ドラマで描かれた箇所を原作と比較しているだけなので、結末のネタバレはありません。そもそも真犯人まだ原作で確定してないので。その辺は原作買って読んでね!面白いから!
前回の感想
主観による評価
★★☆☆☆
これ多分ドラマオリジナル真犯人…?
原作の容疑者と同じ可能性もしっかり残されてるけど、わりとどこにでも転がりそう。
いずれにせよ、原作読者でも確実なことは書けないはずなので、考察じゃない「ドラマ犯人ネタバレ!」みたいな記事に騙されないようにしてください(笑)
考察は面白そうだけど!私も気になる。
とりあえず、誰が犯人でもおかしくないので、ネタバレ記事で「この人か!」と思って安心していると、来週最終回で真犯人が違う人って可能性、大いにありますよ!
あと、誤解を解くために一つだけ言わせて!
意味なく髪ほどいたみたいになってたけど、一応、「さくら」を想起させるという目的はあったんだよ…。これ原作だと、幼い頃の「さくら」と重ねるから解く意味があるんだけど、ドラマだとただ解いただけになっちゃった…(笑) https://t.co/r64UNeiD5K pic.twitter.com/bY3xvExtl5
— つちや (@twottyeah) 2020年9月23日
幼少期のさくらの映像と重ねるくらいできたでしょ…。なんでほどいたのか理由を考えたら「髪解く」だけ再現しないでしょ…。
さて感想。
今回はとにかく浜辺美波の3年後七桜の演技がすごかった!先週までと全然違う!
大人の色気!力のある瞳!
髪型とメイクだけでこんなに違うのかな?何か意識して演じているのか気になる。
女の子から女性への羽化を表現する女優さんなんだね。
3年後椿もすごく素敵だった。あれも前髪が違うだけかな?
「七桜も幸せなんだろう」と割り切った儚さ。それでいてそばに七桜がいないから笑顔に力がない様子。
思い出すと、あなたの番です最終回や、シロクロ最終回でもそうだったんだけど、泣きたい気持ちが隠れてそうな笑顔がめちゃくちゃ良い。
「反吐が出る」みたいなキツいセリフもカッコ良かった。
まあ一番は首絞めですが…。(すいません…。)
その一方で城島…!原作だともっと出番ある城島…!
推測に過ぎないけど、本来もっと出番ある予定だったんじゃないかな…。
だって序盤は原作で城島が居合わせない場面にも居合わせていて、逆に原作よりいっちょ噛み度が高かったんだよ。
それがこんなに影が薄くなって…高杉真宙もっといっぱい見られると思ったのに…!
でも次回予告で「あなたが犯人?」みたいなこと言ってたな!楽しみにしとくで!
そして今週もお菓子がめちゃくちゃ美味しそうだった!特に空明(くうめい)!
あんなに色とりどりだったんだなあ。あれ出てきたら嬉しいな。
饅頭切ったら蜜と金木犀出てくるやつも美味しそうだった。
でも原作より皿汚れるのはいいの?感があった。全部すくいきれないよねあれ…蜜もったいない…。
栞が追い詰められる様子は、原作より切羽詰まっていると感じた。
原作の朗らかさが失われた分、自己肯定感の低さゆえに妊娠で認められようとする様子が見ていて苦しかった。
妊娠を道具にしてしまった栞。愛しているから言い出せなかった七桜。妊娠を道具にしたくなかった七桜と、妊娠を道具にしてでも手に入れたい栞とで、大きな差があるんだろうな 2人とも家族のことで悲しい思いした経験があるだろうけど、こうも行動が変わるのか #私たちはどうかしている
— つちや (@twottyeah) 2020年9月23日
意志の強さだけじゃない。
こんな状況でも椿の幸せを考える七桜と、自分が椿を手に入れることを考える栞の対比がえげつない。
栞さんに救いがあるといいのだけど。
原作ネタバレあり感想(ネタバレ注意)
今回は、8巻途中〜11巻。
爆速。マジですごかった。
城島と栞のエピソードないのも仕方ないわ。文句言ってごめんな。
原作既刊まで終わらせるつもりだコレ。
1時間で3冊やったんだから2時間で13巻まで+オリジナル展開なんか余裕だわコレ。
前回、8巻を爆速で終わらせたと思ったけど、違った。ちゃんと8巻の残りのエピソードも第7話で描かれた。その上で11巻まで描いた。ヤバい。
なぜ誤解したのかというと、椿が七桜を想って「幸せでいるんだよな」とモノローグで語るのが、原作だと椿から栞への好感度が上昇してからなので、第6話で栞への好感度が全く上がっていないのに椿が城島と話しながら七桜の幸せを想ったとき、好感度が上がるような栞とのエピソードを大幅に削って進む(9巻に進む)と思ったから。
でもそもそも椿と城島が2人で語るシーンがオリジナルだから、原作の代替だと考えるのが間違ってたんだろうな。
前回は、七桜の3年後と、椿の3ヶ月後+3年後の順番を入れ替えただけだった。
原作のエピソードがハチャメチャに省略されており、登場人物の心情の成長が原作と異なるのにセリフや役割が変わらないので、ちょっと違和感が生じている気はする。
ドラマだけ見てて気にならないならいいけど。
前回でかなり原作との違いも大きくなったし、違和感ないように作った結果なのかな?
セリフも、これまではかなり原作に忠実だったけど、真犯人にたどり着くためか改変され始めた。
特にこの第7話に入る前段階の大きな違いとして、栞の根っこにあるお茶目さが全く描かれていないという点がある。
前回の感想でも書いたが、とにかく栞さんは原作ではもっと明るくお茶目な人なんだけど、その描写が全部なくなり、自己肯定感の低さだけが際立っているのに、物語での役割はそのまま。
暗いところからスタートして、光月庵での3年間で明るくなり椿も「いい人だな」と思うようになるという解釈なのかなと思った。
でも自己肯定感の低さから妊娠で椿を手に入れて達成感を得ようとするところは原作のままだった。
↑これは原作の3年後だけど、仕事で認められる充実感=家に縛られた生き方では得られなかったものの説得力は、確かにドラマのようにお茶目さが見られなかった人物の方があるかもしれないと思っていた。
でも明るくなった部分さえ描かれなかった。
七桜の抜けた部分はたまに描かれているから、ドラマ全体の雰囲気を柔らかくしたくないわけでもないと思うんだけど、なんで栞の可愛らしい部分全部排除したのか気になってはいた。
今回理解したけど、本当に時間が足りないんだろうな。
栞の明るいところ、「それでも」抜け出せない自己嫌悪。城島という背中を叩いてくれる存在。そこまで描いてたら本筋に時間が使えなくなる。
それに伴い、椿から栞への好感度も上がりきっていない。
栞の性格描写が「マイナス」に偏っている(明るいシーンはないのに病むシーンだけ健在)から、椿が栞を大切に思うきっかけも特にない。デートにも誘わない。栞のアドバイスがお菓子作りのヒントになることもない。
とにかく立場が弱い。椿の中で大きな部分を占めていないのにライバルの役割だけそのまま。
同時に、椿との関係が進まない苦しみを刺激する城島との絡みも薄い。
原作では、城島は「お前なんかが七桜に勝てるか」という敵意をもっとむき出しにしている。
そして「敵意」の反動から、少しずつ栞を認めていくシーンも増える。
今回めちゃくちゃサスペンス色が強いと思ったんだけど、栞との明るいシーンがなかったからだろうな。
それらを削ぎ落とした結果、原作の本筋の「父を殺したのは誰なのか」が前面に出てきたんだろう。
今回気づいた原作との違い。
とりあえず原作エピソードの順序はめちゃくちゃ入り乱れてる。
- 五月雨亭決定の後に記者が訪れる
- 七桜と栞の再会が「君の名は。」みたいな街中の階段(とんぼのエピソード楽しみにしてたのに!とんぼのお菓子実写で見たかった〜😭)
- 「そんな店に負ける気しないから」煽るような笑顔で言う七桜
- 栞に会った帰り、びしょ濡れになっていない七桜。「椿には言っていないから」慌てるように言う
- 七桜の回想(火事の6ヶ月後、9巻冒頭からの部分)が挿入される。店の人とのやりとりがない
- 「ママの叶えられなかった夢」→「母が奪われた夢」
- 椿の視力低下の伏線がここで入る
- 栞が椿のお菓子にアドバイスしない(椿から栞への好感度が上がりきってないから?)
- お菓子の試行錯誤はだいぶ削減
- 七桜が「光月庵さんに負けない店にしたくて」と溝口にわざわざ言う(好戦的〜!!!!)
- 花がすみでひとまずお菓子を食べようとしない椿
- 原作だと髪をほどきながら「私はさくらなんだよ」と言うときに幼い頃のさくらの影と重なるが、ドラマだと七桜が髪を解いただけなのでなんで解いた?ってなる
- 七桜の掲載された雑誌が光月庵で見つかり、女将のアリバイを確認(花がすみとの和菓子フェアの共同の前)
- 和倉温泉に行かない(椿と視力について話すのが普通の日)→男湯の露天風呂で椿の背中に隠れるエピソードがない
- 溝口の役割が変わり、真犯人候補に入れられている?
- 多喜川の愛情表現が原作の柔らかいおでこキスではなく切羽詰まったハグに
- ゆうこで飲んで語り合う多喜川。原作では溝口から聞いた大旦那の死期をゆうこで知る
- 「おまえも必ずあの女と同じ目にあわせてやる」がない。女将が大人しい(笑)
- 七桜が光月庵を訪れたとき、出迎えるのが椿ではなく栞(ちなみに原作では雨が降ってない)
- 「椿の子を産む栞なら」→「椿と一緒に生きていく栞なら」
- 大旦那訪問からの流れが違う(大旦那が死にかけない)
- 原作では椿が「父親は誰だ?」と聞かずに女将が勝手に樹の子供だと答えていたが、ドラマでは「父親は誰だ?」と聞いて女将が答えていないのに椿が「その男が犯人?」と語る←原作より速く犯人に辿り着くため?
- 栞によるネタバラシ(椿が七桜の名前を呼んでいた)がない
前回、城島が椿の部屋を訪れた際に栞と城島の悪感情が描かれなかったので、この2人のフラグはないの?と悲しくなっていたが、一応会話はあった。でも9割削られてる。
認めたくないやつ→ほっとけないやつ の変化は王道なのに!!!!
爆速原作消化でサブカップルに触れる余裕もないんだろうなあ。
栞の性格描写とともに、城島との絡みも消えてしまった…。
しかし、原作の単行本で犯人が確定していない(一応椿の実の父が怪しいのでは…という雰囲気ではある)以上、どうするのかな。
真犯人を原作(の単行本)より先に明かすのかな?そんなことする?
色々変えてないのに真犯人だけ変えたらテセウスの船みたいになってしまうので、なんとか回避して欲しい(笑)
テセウスの船も、もっと早い段階からオリジナルを増やしておけば原作と異なる犯人も楽しめたと思うんだよな。犯人を変えるなら合わせて変えないといけないことがたくさんあるよね…。
最悪椿の実の父が誰なのかも変わっちゃう(笑)
溝口が原作より怪しいけど、多喜川さんが女将に「父に手を合わせて」と言う意味深なシーンは原作通りあったしなあ。
「あの伏線はどうなったのよ!」とならない終わり方にしてください!頼みます!