つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

TWO WEEKS第10話(最終話)感想〜恋はスリル・スピード・ストレスフリー〜

主観による評価

★★★★☆

 

ちょっと駆け足気味だったけど、面白かった!

あと一話あれば、はなと結城の親子の時間がもう少し増えたと思うけど、それはそれで冗長かな。15分拡大くらいしても良かったかもしれないけど、総じて言えばこれがちょうど良かったなと思う。

強いて言えば、(最終回の盛り上げのためだろうけど)部下三人からの裏切りが全部第10話に入れられたのは「急だな」と思った。(秘書の動画データを求める月島を第9話ラストにする、金庫をチラ見する描写を第8話あたりから挿し込むなどの分散はあっても良かったと思う。)

 

全体的に、敵も味方も全員冷静で賢くて、一つ攻撃が効かなくても次の手をちゃんと考えられるところがストレスフリーだった。結城を見逃した柴崎はアホだったけど。あと結城めっちゃ怪我するけど。

毎話無駄なところがなくてスピーディーでスリリングで面白かった

結城からはなへの父性の芽生えは、存在さえ知らなかった娘のために人はここまで頑張れるのか?という唐突感を三浦春馬の素晴らしい演技がカバーしていたように思う。

恋愛ドラマでも「こんなにすぐ好きになる?」「こんなにすぐここまでできるほど愛せる?」という疑問を抱かせてしまうものがあるけれど、ちゃんと、「こういう経緯で彼は家族を求めていて、それが原動力になっている」ことと、徐々に父親になっていくことが伝わってきた。

最終話なんて完全に完璧に父親の表情だった。

三浦春馬めちゃくちゃ良かったな。

 

展開として特に良かった点は、すみれと最終話でよりをもどさなかったところ。

これは恋愛ドラマじゃない。結城が「すみれの夫」ではなく「はなの父」になる物語だった。

それが最終話で明確に示されてスッキリした。

これで「すみれ、これからは俺が二人を守ってもいいかな?」とか言い出してすみれがええで♪って言ってたら「ええ…さっき有馬にフラれたところやん…」と引いてしまうところだった。

すみれに対して「俺にしなよ」的な態度をとったことはただの一度もなかった。本気で、自分のいないところですみれの幸せを祈っていた。だから「俺に同情して彼を失うなよ」と言った。もっとエゴイストになっていいんだぞ…。

そしてちゃんと自分の力で立てるようになってから会いたいと自分で考えたのは、本当にはなにとって誇れる父親でありたいからだろうなと思った。

はなが求めてくれることに甘えない。一人でも娘を支えられる、そういう父親になりたい。

結城の、理想の父親像なのかもしれない。

 

有馬の身の引き方もよかった。すみれが有馬にフラれたと思いもしない結城の優しさもよかった。

二人ともすみれとはなにとって一番幸せな道を選んで欲しいと考えている。自分が幸せにすることよりどこかで幸せでいることを望んでいる。

こんなにも大らかな男いるか?菩薩か?

しかしはなの紙芝居の比喩が的を射過ぎていて怖い。

 

ただ忘れないで欲しいのは、柴崎が味方から裏切られなければ結城は死んでいたぞということ。

柴崎に人望があったらお前もはなもゲームオーバーだったんだからな。

 

  • 協力がいままでの回の積み重ねの上に成り立っている感じがしてとても良かった。最終回で急に!じゃない。
  • 弟の墓参りとか弟の彼女のフォローとか何かあってもよかったと思うな。そう考えると15分くらい拡大するのがよかったかもなあ。
  • 学区大パニック。
  • いや開けろよ!音は聞こえたけどとりあえず開けろよ!ってなるのはジンの兄貴だった。
  • シャツが残ってたこと知らなかったから仕方ないけど無様だったな。っていうか、一応残しておいた部下、常に捨てられる危機感を抱いていたんだろうなあ…。
  • 名前に馬って字すら入ってる。
  • 近藤公園が裏切りもせず氏にもしなかった(驚愕)
  • 3ヶ月間楽しかった!!ありがとう!!

 

 

 

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