つちや(仮)

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シャーロック アントールドストーリーズ第2話感想〜アイリーンアドラーがそこまで狡猾じゃないけど叶わない美しい女なので許した〜

主観による評価

★★★☆☆

……捕まってしまった……。

完全に個人の願望だけど、私はアイリーンアドラー金田一少年の事件簿の高遠みたいな感じであってほしかったんだよね。

普通に手汚してた…。シャーロック出し抜かれなかった…。

2話で出し抜かれるわけにいかなかったならもう少し後(シャーロックに解けない謎はないくらいの描写があってからの敗北)にすれば良かったのにと思う。

でもシャーロックが「面白い女」だと思ったこと、感動的な話で改心して泣くような女じゃなかったこと、捕まるその時まで笑っていたことは、シャーロックの認めた女で良かった。

(しかしシャーロック、前回は犯人逮捕より真相確認優先だったけど今回は割と善良な一般市民であったな…。)

 

しかし「女性」の描き方にめちゃくちゃ力が入っているな。

妻として母としての女が第1話、第2話は働く女…というより、闇を抱える女なのか。なんと表現したらいいのかわからないが。

回ってきたツイートで、「シャーロックを常に男と男の関係性という視点で消費してきたが、そのようなホモソーシャルなテーマの後ろに隠れていた名もなき"女"たちを描くのがドラマシャーロック」といったようなものがあった。

確かに、と思う。本当に丁寧だ。むしろ女たちがメインテーマで、シャーロックとワトソンはその観測者という役割なのかもしれない。

何せ原作のシャーロックホームズとは時代が全く違う。

もちろんそのうち男ばかりの話もあるかもしれないけど、女性が出てくるときは描写が丁寧だということは安心材料だなと思う。

旧い考え方の脚本家って未だにいて、「この時代によくもまあこんな女関係の価値観を出せるよな」と思うことが多い以上、そうでないだけでも安心できる。価値観がアップデートされた脚本家、良いと思う。

 

ところどころ気になるのは、テンポが悪いなというところ。

怒涛の描写の渦に巻き込んでくれた方がまだ良くて、意外とゆったりしているものだから、シャーロックの奇行について「あれどんな意味だったんだろう」と思考する隙を視聴者に与えてしまう。それが少し気になる。

本筋面白いから勿体ない。

 

  • 岩田剛典の顔だから自信持って欲しいところだけど、押しかけ妻のような男にこき使われてるのに女入れ食い状態のワトソンはそれはそれで嫌だ。でもワトソン私の大好きな巻き込まれ男で優しいから大好き。

 

  • ワトソン、惚れた女毎回悪者の可能性あるぞ。女運悪そう。シャーロックに弄ばれるくらいだし。お人好しだから付け込まれやすいんだと思う。そういう扱いをしていい男だと思われた時点でワトソンの負け。パスタ作ってるし。尽くすなよお前どんな扱いされてるか自覚持てよ紅茶もぶっかけられてんのに。

 

  • シャーロックは絶対に荼毘に付してあげたいとは思ってない。でもここまで人でなしじゃなかったwすまん。

 

  • なんのためのデートシーンだったんだろう。多分ワトソンの好みじゃなくてもワトソンは廊下に連れ出して「落ち着いて」ってやったと思うけど。連絡がつかないと走り出すシーンの説得力のためかな。

 

  • 男は婚約指輪をしないから、左手薬指の日焼け跡は寧ろ男が既婚者である(死んだ人物とは不倫である)証拠になると思うんだけど、そこは設定のミスかなあ。

 

  • シャーロック、コーヒーじゃない!って文句言ってたけど英国大好きなら紅茶じゃない?コーヒーじゃなくて文句言うのが原作にあるのかな。

 

  • 生きててよかった岸井ゆきの

 

  • ヴァイオリンが似合うディーンフジオカ。

 

 

 

 

 

 

 

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