つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

同期のサクラ第6話感想〜作業着の葵はいつもより生き生きしてるよ〜

主観による評価

★★☆☆☆

 

今回良かったところ

  • 同期の恋模様(それにまつわる菊夫と葵のわちゃわちゃ)
  • 恋がない分フラットで安定したサクラと蓮太郎
  • 歳を取っていることがわかる相武紗季
  • サクラの我慢が随所に表れるところ、そしてそれを今まで我慢を強いてきたすみれさんが解放するところ

 

今回悪かったところ

  • すみれさんが急に「クビになってでも貫こう」と思うほどの動機(もっと目に見えていると良かった)

 

このドラマはカタルシスが薄くて理屈が弱いと思う。

たとえばリーガルハイみたいな、「まあこの流れの中でさらにここまで言われればこの人物も折れるしかないよな」という説得力が弱い。

多分、ものすごく性善説に基づくストーリーだからだと思う。説教が性善説を根拠にしている。ここまですれば人の心は動かされると、人の元から持つ善さに依る言葉で締めくくっている。(脚本家が悪い人に出会ったことがないとは思えないから、水曜日22時という枠やキャストに惹かれる年齢層のためにそうなっている気がする。)

脚本が意地悪じゃない。敵が改心できる。

それはある意味希望に満ち溢れていて、今の世の中に必要なものだとも思う一方で、現実にこの理屈で動くような善い人が果たしてどれだけいるのだろうと絶望もする。

私は捻くれ者だから、こんな「感動させようとする」言葉では感動できないと思ってしまうけれど、それが響く世界の方がずっといいんだろうなあ。

でもその一方で、サクラが結構痛い目に遭っていることでバランスが取れているとも思う。(そのおかげで視聴が継続できているとも思う。)

敵が行動を変えてくれました、めでたしめでたし。じゃない。

敵は少し行動を変えてくれましたが、サクラへの悪印象は変わりませんでした。だからこうなりました。

好き勝手発言し自由に生きることの弊害は確かに描かれている。

周りの人たちは、何かを我慢して生きている。だから何かを失っても何かで帳尻を合わせられる。

自由に生きて、周りも変えられるし自分も最善の道に行ける!なんて都合の良い世界はない。

世知辛い。現実的だなと思う。

 

個人的には、最近はドラマの内部よりドラマの外部の方が気になっている。ミクロよりマクロ。ソフトよりハード。

「ドラマの内部=登場人物の言葉」より、「ドラマの外部=散りばめた伏線が第一話に帰着するような構成」の方が、どんなにスッキリさせてくれるだろうとワクワクしている。

感想を見ていると、お仕事ものとして世の中の価値観を変えるような「スカッと」できる言葉に感動している人が多くて、ずっとなんとなく置いていかれたような気持ちだった。

ドラマを楽しみにしているのは同じなのに。

でも、散りばめた伏線が最後には第一話に帰着するようなところにワクワクしているんだと思ったら楽になった。

脚本の言葉に感動できなくても、「うわっこのセリフここに繋がるんだ!」「第一話で既に描かれてたんだ!」「第一話のサクラのオマージュだ!」という楽しみ方ができる。

登場人物たちに感情移入できるか、人物に思い入れはなくともストーリーの流れを楽しんでいるか、という感じ。

(言葉の内容以外の全ての方が楽しみ、というか。)

感情移入したら、「サクラがここまで言ったんだから変わってよ!」と思えるんだろう。

感情移入できないと、「なんでこんな言葉で敵が心を動かさないといけないのか?」と思うけれど、それはそれとして時間の流れを楽しむことはできる。

それが楽しい。最終回まで楽しみ。

 

  • 目覚めないサクラを見ていて急に純と愛思い出した。目が覚めないなんてこと、ないよね!?

 

  • 2人とも恋愛模様が中学生(笑)

 

  • サクラと蓮太郎、恋じゃないからとても良い。本当に気の置けない異性の同期にすぎないところ。ゲームが得意だとしても、葵や菊夫にはなんとなく頼らなさそう。それは多分自分が同期に向ける気持ちの中で唯一同じような気持ちを向けているのが蓮太郎だと感じているからじゃないか。なんとなく頼りやすい。多分これくらいなら嫌な顔せず引き受けてくれそう。それは蓮太郎だと。いい距離感だよね。

 

  • 意外と恋愛ドラマ感が出てきて驚いている。めっちゃ普通にライバルじゃん。↓視聴前のツイート

 

  • 仮定の話するの下手くそかよwwwwww

    サクラにとって同期ってある意味神格化されているから、恋愛する気がないのは納得。

 

  • 百合と蓮太郎仲良しなの?菊夫が「蓮太郎が百合をデートに誘えないって言うからさ」みたいに言った時の反応も、「なっ、余計なお世話だろ!」みたいな感じじゃなかったから2人で遊べてるのかな?

 

  • 今回も注意していた。先週、「そんなことしてると事故に遭うよ」みたいに言われていたのは、10年後のサクラの状態を引き起こしたのが彼女の「他人への注意」だということを示唆しているんじゃないかと不安。そういえば1話で百合が道ゆく人に注意していたのはサクラに似てきたからだと言っている人がいて、そうだなと。蓮太郎が非常にまずいと言っていた、菊夫が写真を撮ろうとしていた、葵が「私には夢があります」と言っていた。

 

  • 百合の理屈はよくわからなかったけど、サクラの理屈を適用しても男性社員が変わるわけじゃないんだろうなと思うと、鬱。

 

  • 意外と子供はイケる。

 

  • ずっと「お利口さんにしなさい」と叱ってきたすみれさんがサクラの一番の味方になるのめちゃくちゃ良かった。お母さんのいないサクラにとって、頼れる先輩ってお母さんと同じだよね。お母さんという呼び方も受け入れようとしていたし。

 

  • 好き勝手しないこと、自分を押し殺して何かのために、全体のために働くことにも意味があると思う。みんなえらい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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