つちや(仮)

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アライブ がん専門医のカルテ第9話あらすじネタバレ感想〜とにかく女から愛されるオンコロ〜

 

前回の感想

 

 

 

第9話あらすじ

  • 以前恩田が担当していた39歳女性・小山内さんが、切迫流産で緊急搬送。検査でがんの転移が判明したため、妊娠中絶し、改めて抗がん剤治療するしかない。年が近いから色々な話をしていた恩田は再発を悲しむ
  • 小山内は癌になって会社を辞めフリーペーパー「NOT ALONE」を発行しがんの情報発信をしている。読んでいた梶山は、綺麗事じゃなくがんのリアルを発信している雑誌だったと評価する。可能なら両方助けるが難しいなら母体を優先すべきだと考える梶山
  • 会うのは5年ぶりの恩田と小山内。部屋で仕事の話をしていた年下の男性が夫だった。再発と妊娠継続が困難であることを伝え、今は小山内の命を優先しようと言う恩田。梶山は大きいから抗がん剤で縮小しないと切除できないと話す。赤ちゃんに影響の出ない抗がん剤はないのかと尋ねる小山内、諦めたくない夫。小山内は、指示は理解できるが中絶はしない、なんと言われようと結論は変わらないと言う。恩田を見て、「これを逃したら私がもう妊娠できないの先生知ってるでしょ?」と言う小山内
  • VRでオペの練習をする結城。XRというらしい。腫瘍内科で相談するが、妊娠後期なら産んでからの治療が可能だが妊娠初期では無理。阿久津は、「癌は容赦なく大切なものを奪うから、どうやって折り合いをつけるか人生設計を立てるかが難しい。それが腫瘍内科医の使命でもある」と言う
  • 仕事のことを考えている方が気が紛れる小山内。夫に堕ろさないのは本気かと聞かれて、「これがダメなら終わりだからね」と答える小山内。「わかってる」と夫
  • 佐倉の抗がん剤治療は順調。佐倉は恩田に民代の旅の記録のインスタを見せる。使い方は佐倉が教えたらしい。病気でも人生を楽しんでいる民代から元気をもらった佐倉は、病気のプラスな側面をもっと知って欲しいと言う。佐倉が発信したっていいと言う恩田に驚く佐倉。佐倉も小山内のフリーペーパーを読んでいる。「がんあるある」がたくさんあるらしい。フリーペーパーには、凍結していた最後の卵子で妊娠したという小山内のインタビューが掲載されている
  • 小山内に、このまま継続すると治療の時期を逃すと言う恩田。泣く小山内

小山内「がんになって、自分の身に何があってもおかしくないと思い知らされた。でもだからこそ仕事も闘病も頑張れた。私たちがん患者は諦めることが多い。仕事、恋愛、結婚、出産…。だからこそ失ったものにしがみつくより、闘病しながら得られる幸せがあるってフリーペーパーで伝えたかった。でもいざ自分がそうなると諦められない。彼には私と結婚したこと後悔させたくないから。他の夫婦みたいに彼と一緒に喜び分かち合いたい。」

  • 息も絶え絶えの民代が入院。パリに行こうと思っていたのにローマで倒れたらしい。倒れて、戻る場所が自分にあると思ったと言う民代に、おかえりなさいと声をかける恩田。イケメンに病院までお姫様抱っこで運ばれた話を楽しそうにする民代。男の趣味が違う方が友情は続くらしい
  • 悪化の早さを嘆く恩田。民代の腹膜炎の治療は緩和以外しない。緩和ケアに精通している光野先生に何かあったらお願いしますと頼む恩田と阿久津
  • 眠る民代を見ながら、恩田は梶山と話す。やりたいことやりきれたかなと心配する梶山。恩田が、抗がん剤治療した方がいいんじゃないかと思うことがあると話すと、目を覚ましていた民代は「本人の前でそんなこと話すんじゃないわよ」と言いながら、自分はこのままでいいと主張する
  • 旅行に行かせてくれたことを感謝する民代。民代が素直だと拍子抜けするという恩田に、長生きしたいから医者に対していい子にしてた時期もあると言う民代。そんな時期はないと笑う恩田

民代「キャンサーギフト(がんになって得られたもの)ってあるじゃない?その言葉、大嫌い。だって、がんになんかなりたくなかったからね。でも、得られたものもなくはなかった。あなたたちとか。まあギフトとまではいかないけどね。」

  • 3人で笑い、梶山と恩田は民代の手を握る
  • 小山内が、多くを求めすぎて周りを苦しめているだけなのだろうかと悩んでいると、腹痛が小山内を襲う。腫瘍内出血のせいで腹腔内出血もあり、いつ再発するかわからない。放射線治療では胎児への影響があるからやはり中絶するしかないと言う恩田を見て、梶山は「リスクを理解してもらう必要はあるが、オペで取り除けるかも」と思いつき提案する
  • 小山内に、イレギュラーな対応だが小山内の希望に添いたいと言い、治療方針を伝える恩田。オペでひとまず腫瘍は切除できたが、残存がんがあるから今後も注意して経過を見る必要があるし、術後の経過と胎児を見ながら抗がん剤も検討しているから、発育障害や早産の可能性はある。帝王切開で分娩して、本格的に抗がん剤を投与する。楽な道ではないと言う恩田に、納得した様子の小山内
  • 小山内は夫に離婚を言い渡す。子供が産めなくなったら離婚するという約束だった。赤ちゃんも自分もどうなるかわからないから、まだ若い夫を自由にしたい。しかし夫は最初から約束を守るつもりがなかった。どんなことがあっても小山内と一緒にいるつもりだったから、今回だけは譲れないと主張する。手を取り泣いて笑う二人
  • 光野は、民代のモルヒネを早くして楽にしたが、一時的に痛みを軽減はできるけどいつ何が起きてもおかしくないと恩田に告げる。一人夜遅くまで勉強する恩田。出張から戻った阿久津は民代の話をする。腫瘍内科医になってからずっと民代のことを診ていた恩田の辛さを受け止め元気付ける阿久津

阿久津「腫瘍内科は他の科と比べると患者さんと向き合う時間が長いからいろんな感情が生まれるよね。弱る姿を目の当たりにすると病気の無情さを感じるし、同時に病気に立ち向かう人の姿を見ると感動する。これってすごいことじゃない?」

  • 民代に会いにきた佐倉は、民代が上達したメイクとカバンにつけたスカーフを喜ぶと泣く。アイラインが台無しと言う民代。旅行はどうだったか聞かれ、最高だったから若いうちに行けるところに行きなさいとアドバイスする。パリに行けなかったことを話し、25のときナンパしてきたパリジャンと結婚しかけた思い出を語る民代。「出会いって面白いわね。人生、変えちゃうんだから。今日も新しい出会いあるかも」佐倉に手伝ってもらい、嬉しそうに化粧をする民代。似合うか聞かれ頷くが涙が出てくる佐倉。NOT ALONEの裏表紙の問い合わせ先に連絡し、民代の取材を依頼する佐倉
  • 民代のカルテに書かれた「やりたいことリスト」を読んで盛り上がる梶山と恩田。阿久津は病室でのパーティーを許可する
  • 腫瘍内科に入り浸りなことを指摘される梶山。居心地がいいらしい。研修医たちがまだ行きたい科を決めていないこともあり、冗談で腫瘍内科に来てと頼む阿久津
  • 夜眠れず恩田を呼ぶ民代。明日の朝を迎えられるよう祈りながら眠るらしい。「真っ赤な太陽見て、今日も明日の朝迎えられるように精一杯生きようって思う」という民代の言葉を思い出す恩田
  • 目を覚ました民代の病室を佐倉が訪ね、今日は取材があると言う。小山内の夫が民代の写真を撮る。写真を撮られる民代は生き生きとしている。それを見ながら話す佐倉と小山内。民代の生き方に勇気づけられる人が沢山いると思うと言う小山内
  • 凍結卵子でやっと妊娠できた矢先に再発が発覚した話をする小山内。卵子凍結をした佐倉も聞き入る。本当は諦めないといけなかったのに無理を言って継続しているからみんなに迷惑をかけていると言う小山内を、民代は「それのなにがいけないの?がん患者だってやりたいことやっていい。ほしいもの欲しがったっていい」と元気付ける。楽しそうな取材を見守る梶山と恩田「患者さんたちってやっぱりすごいよね」
  • 外国の写真を飾り、病室で研修医二人と恩田梶山佐倉でパーティー。病室でパーティーなんて前代未聞だと笑う恩田。佐倉に塗ってもらったマニキュアに文句を言う民代。盛り上がっていると、結城の準備が完了。VRで、パリの朝日を民代に見せる。民代は喜んで泣く
  • 佐倉は、診察で小山内から預かったフリーペーパーを恩田に渡す。民代のインタビューの記事を読んで涙する恩田

私のキャンサーギフト

がんになっても嬉しくない。

八つ当たりもした。

でも自分を支えてくれる人がいることに気づいた。

向き合い続けてくれた。

よくもまあ飽きずに。

一緒に戦ってくれる人がいるから私たち患者は前を向いて歩けるの。

私には幸せなことにそういう人ができた。

愛すべきヤブ医者がね。

  • 梶山は、今度大切な記念日があると恩田に話す

 

 

 

主観による評価

★★★☆☆

 

愛すべきヤブ医者で大泣きしてしまった。民代さん…。

 

キャンサーギフト。

がんなんてならない方がいい。

それでも得られるものがある。

それを伝えたい。

NOT ALONEとの出会い、恩田の「佐倉さんが発信してもいいんじゃない?」、そしてがんのプラスの面も知ってほしいと思う気持ち。

佐倉は、がんの情報を発信する側になるのかもしれない。

がんになんてならなければ良かった。

でも、がんにならなければ、がんの「笑顔の部分」があることも知らなかったし、それを伝えたいとも思わなかった。

お化粧も上手くならなかったし、カバンにスカーフだってつけなかった。

キャンサーギフトは、皮肉な言葉のようにも思うけれど、でもがんにならなかった人には決して得られないギフトなんだ。

がんにならなかった人生をいつまでも追い求めるのではなく、前向きに生きる佐倉の姿は美しい。

最後まで見守りたい。

 

「迷惑をかけるこの選択は間違っていたのだろうか?」と悩む小山内さんに、「がん患者だって望んでいい」という言葉を託した民代さん。

この出会いもまた、キャンサーギフトだったんだなと思う。

 

しかし梶山先生、全て吹っ切れただけだとしても、オンコロ先生への愛増しすぎでは?

というより、愛を隠す気がない。

入り浸る、二人で話す、もう好き放題。

っていうかもうずっと一緒におる。ニコイチか?

むしろ、本当はずっとこういう友達になりたかったんだね。

我慢してただけで、友情両思いだとわかったらもう隠さない。

ずっと一緒にいたいからずっと一緒にいる。それだけ。

素直な女性だなあ。

 

最後まで、専門用語の解説は全くない。

でも人間ドラマで胸が熱くなる。

最終回も楽しみ。

 

 

 

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