つちや(仮)

大体当クールドラマ感想。たまに漫画、たまに旅、たまに雑談。

私の家政夫ナギサさん第4話感想〜変わらなくていい人 変わりたいと思える人〜

えっ!?あんなに気が合って楽しそうなのに当て馬になるんですかぁ!?(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

 

前回の感想

 

 

 

主観による評価

★★★★☆

 

「不安に思っていいよ」のメッセージ

メイが、「結婚してる自分が想像できない」と素直に言うのがすごく良いと思った。

好きになった。両想いになった。プロポーズされた。結婚した。幸せになった。

そういうドラマもすごく素敵だし大好きだ。

でも、こういう不安を口にできるドラマって、きっと潜在的に「今の自分から変わりたくない」のになんとなく結婚を周囲に求められている人たちに響くと思う。

自分の気持ちに気づいている人はもう口にできている。

なんとなく不安だけれど言語化できない、口にしてはいけない気がする、そんな人に届いていると良いな。

周りが結婚する中で焦るけれど、「旦那の帰りが遅くてご飯温め直す」とか「旦那が子供の面倒見ない」とか聞いて、結婚というものが自分の人生を大きく変えるものかもしれないと思ってしまったら、今の人生に満足している人ほど、無理に変わるルートへ進みたくなくなるのは当たり前だ。

そこを、適当に「愛さえあればなんとかなるよ」でごまかさない誠実さと丁寧さがこのドラマにはあると思う。

不安に思っていいよというメッセージなのだ。

(よく考えると、「愛さえあればなんとかなる」って、結婚は必ずしなくてはならないものって前提なのかな…?いや、そうでもないな。)

 

多分、多くの人は、彼氏がいる人に対して、「彼氏がいるなら結婚するんだろう」と考える。でも、自分の生活を変えなくても、会いたい時に会えば良い恋人と、一つの家庭を運営する仲間になる夫婦は、やはり異なるだろう。

正直、私も今回の話を見ていて、私の女友達と8年付き合いながら結婚する気がないと言う男の考え方が初めてわかった。変わりたくないのだ。「今」が好きだから。男女逆でも同じことなんだろう。

逃げ恥と同じように、他人からは見えない苦しみを救うドラマだと思うけれど、この辺りは、結婚から始まった逃げ恥ではフォローしきれなかった部分だなと思う。火曜22時枠、好きだな〜。

 

だから、このドラマの終わり方には何パターンもあると思っている。

田所さんと付き合ったけど結婚しない。

ナギサさんと結婚しないけどずっと家事は依頼する。

どんな生き方になるのかすごく楽しみ。

そしてそれは、視聴者の誰にも「これがたった一つの正解」だと押し付けるような形にならないのもなんとなくわかっていて、安心して最後まで見守りたい。

 

田所はメイが「生活を変えたいと思える」人?

田所さんも部屋の中を見せないようにしているように見えたから、ナギサさんをシェアする展開が来るのか…?

とか、そんなことは置いといて。

なんでお前ドラマオリジナルキャラクターなん?当て馬やん、そんなん。なんでなん?めっちゃいいやつやん。

私だったら指切りした瞬間キスする(痴女)んだけど、まあそんな女は主人公にはなれませんわな…。

 

メイは、「今の生活を変えたくない」と言った。

それを前提に考えたら、今のところは誰とも結婚せずに、ナギサさんに家事代行をし続けてもらう。愚痴を聞いてもらい、美味しいご飯を食べ、仕事を頑張る。そういう人生になるだろう。

でも、今回、食の好みが合うところや、なんとなく居心地が良くて公園の遊具でさえケラケラ笑えるところ、そういうフィーリングが合うところを見せられてしまった。この2人、ずっと一緒にいてほしいと思ってしまった。田所を当て馬にするならこれ以上「メイと田所が一緒にいる未来を見たい」と思わせないでほしい。

正直、田所さんと結婚したら、生活は変わらざるを得ない。

でも、生活を変えなくていい人とできるのも結婚だし、本当は変わりたくなかったけど変わりたいと思えるほどの人とできるのもまた、結婚だと思う。

メイはどうかな。田所に自分を変えたくなるほど惚れ込むことあるのかな。

 

いや待てよ。メイと田所が結婚して、家事をナギサさんにしてもらうの、アリじゃね?生活は変わらず、フィーリングの合う人と一緒にいて、癒されるおじさんに愚痴も聞いてもらえる。アリじゃね?

2人の収入なら、休日に時間潰して掃除したり作り置きしたりするよりずっといいでしょ!

 

追記

たしかに…。とても恋愛脳で考えてしまって反省。(いつもでは?)

いい友人以上にならず、いい友人として終わるのも、すごく素敵な関係なんだよなあ。それだと、男女なら必ず恋愛になるわけではないという新しい価値観にもなりそう。

 

職場の人間関係が素晴らしい

お仕事ものって、どうしてもドラマチックなトラブルを起こすために報連相を欠かしがちじゃないですか。

普通のドラマだったら、メイは多分勝手に医者と食事をして後からそれが発覚して怒られる。でもそうはならない。相談できる環境だから。

ドラマチックなトラブルは起きないけれど、とてもストレスフリーでいいなと思った。あと、新人が問題を起こす係じゃなかったのも予想外。

後輩との関係も良いし。

「同僚は友達じゃない」という線引きができているのもとても良い。

 

全てをこなすことを求められるアラサーへ

私の苦しみを吐露する感想記事になるのもあまりよくないと思っているけれど、この時代に働き盛りとして生きているだけで求められるあらゆることに、「無理しなくていいよ」と言ってもらえているようで、すごく安心する。

すごく癒されるいいドラマだと思う。「無!」とかほどよくギャグもあるし(笑)

仕事疲れて帰ってきて、程よい相槌を入れて愚痴を聞いてくれる人がいて、リクエストに応えたご飯を作ってくれて、こんな幸せがあるんだなあと羨ましくもなる。

そして、それをお金をもらわずにこなしている全国の主婦や主夫のみなさん、本当にお疲れ様です。

 

その他

嘘がバレるときのことを思うとハラハラするけど、すごい力技で自転車廃棄したことにしててクッソ笑った。

 

なんでこんなに北斗の拳推しなの?

 

職場の人にプライベートを話すのが苦痛な人もいるだろうけど、私は根掘り葉掘り聞きたいと思われるほど好かれていることが羨ましいなと思ったよ…。

 

恋人亡くなった説、濃厚そうだなあ。そういうのって、主人公が好きになりやすいんだよな。元恋人を愛するあなたごと愛しますみたいな…。(五代か?)

 

 

 

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