前回の感想
主観による評価
★★★★☆
新しい恋の駆け引き
「マスクしてもいいですか?」が口説き文句になる世界、実に良い。
こんなセリフでドキドキする日が来るなんて、思ってもみなかったよ。
6話の感想と7話の感想でも触れたけど、新型ウイルス感染拡大していることを逆手にとって、「新たなトキメキ」の形を生み出しているのがすごいなと思う。
この社会の状況を逆手にとって、表現できる狭い範囲で工夫することで、逆に制限がない状況では生まれなかった新たな恋愛のシーンを描くことに挑戦した
(中略)
全ての演出が、「濃厚接触を避ける世界観」にマッチしていて、すごいと思う。
マスク着用が徹底されていない世界線の他のドラマで、「マスクしてもいいの?」は「近づいていいの?」の駆け引きの言葉になり得ない。
しかも、相手が我孫子さんでもこの駆け引きは成立しない。
この舞台設定で、マスク着用を徹底していた美々先生相手で初めて成立する、限定的な愛の言葉。
「マスクしてもいいですか?=近づいてもいいですか?」なんて、「マスクするな」とは言えない立場を逆手に取る、最高にズルくて最高に格好いい言葉だ。
今までも制約を逆手に取ったトキメキシチュエーションに毎度ドキドキしてきたけれど、ここまで細かく「この世界ならでは」を描けるってすごいと思う。
現実世界もまだ、完全にこの社会を受け入れられていない。まだ心のどこかで、元の生活に戻れるのかもしれないと期待している。
その中で私が物語を描いたら、多分マスク着用が必須の世界線なのに登場人物の行動が従来の価値観に基づいてしまって矛盾すると思うんだよね。
例えば、昆虫が最も美しく価値が高いものとして取引されるという設定の世界なのに、プロポーズにタマムシじゃなく指輪(=現実世界の価値観)を使うシーンを描いてしまう、みたいな。
そう考えるとハガレンと十二秘色のパレットのプロポーズって最高だな…。
私がその設定に基づいて、その世界なら人々はどう考えるだろう?というところまで想像できないと、その世界ならではの物語の整合性って生まれないと思う。
だから、このドラマは、新型ウイルス感染拡大という設定を最大限に活かして新たなキュンを描いているので、本当に本当にすごいなと思う。
よくこれだけ「この世界ならでは」を生み出せるよなあ。
今後、「元通りの世界を描くことは無理だから、マスクをしたドラマを作ろう!」というテレビ局は他にも現れるだろうけど、私はリモラブという先駆者のことを忘れないよ。
その他
お家デート凄く良かった〜!!!
彼氏じゃなかった人→彼氏になった人の変化が、ああやって自然な形で描かれるってすごく贅沢な(ドラマの)時間の使い方だと思う。
すぐにキスとかセックスとかしないからあんな風に丁寧にできるんだろうな。
なんていうか、友達同士が陰で恋人同士の関係性に収まる様子を見ている気分だった。
「青林って付き合うとこうなんだ」って。
ほくろのくだりの「戻せ戻せ!」とか。
友達では見られない、恋人の前だとそういう青林なんだねって。
世の中のカップルも、家に2人でいるとき、ずっと裸で抱き合ってんじゃなく、ああいう何気ない、気の置けないやりとりしてんだろうな。
人に聞かせられないわけじゃないけど、ちょっと恥ずかしい、恋人同士のやりとり。
お裾分け、ごっつぁんです!
叔母さんになんでそこまで言われなあかんねん!田舎か!と思う反面、その場しのぎで適当に流さずはっきりと「結婚は彼女以外考えられない」「お似合いかどうかは僕が決める」と言い切った青林が格好良かったので、許す!えらい!言い切った!「この場はそういうことにしておいて」のその場凌ぎの言葉で美々を傷つけない!いいぞ! #リモラブ
— つちや (@twottyeah) 2020年12月9日
ていうか叔母にどこまで話してるんだ、お前(笑)
- 好きな子が隣で寝てたら平気でいられない男大好き!!!飛行機の隣の席で蘭が寝てるから平気でいられなかった人間未完成の工藤新一を思い出します!!(クソデカ声)
- 美々の感情オフ顔、最高だったwww幼馴染の女と同じ呼び方絶対したくないよな〜!!!!!
見事なまでの「感情オフ」顔だった https://t.co/tLC4haK88y
— つちや (@twottyeah) 2020年12月9日
- ゆりっぺたちも、2人の歴史があるからこそ、2人の今までのエピソードがあるからこそ成り立つ限定的な愛の言葉で良かったなあ。
歴史のない他の人に言っても同じ意味にはならないから。「保くんに、豆乳キムチ鍋、私が作るよ」実質プロポーズでは? #リモラブ
— つちや (@twottyeah) 2020年12月9日