前回の感想
主観による評価
★★★★☆
今回もコントがつまらなくてよかった。ドラマとして見てるから「感謝の言葉だ…」ってじんわりくるけどバックボーン知らずにコントで見てたら「ハ?」てなる絶妙なつまらなさ https://t.co/bl3fbNgUH2
— つちや (@twottyeah) 2021年4月24日
作家は自分以上の天才を描けないと言うけれど、ドラマの脚本家も同じだろうなと思った。
ドラマの本筋以上に面白い劇中劇は描けないだろう。
どういう物語になっていくかはわからないけれど、奇跡が起きてマクベスが大ブレイク!ハッピーエンド!にならなくてもいいと思えるくらい、終わりに向かう人々の様子が丁寧でいいなあ。
マクベスブレイク!→気に入らないコントを書き上げることが増える→嫌になる→売れなくてもいいから好きなものを書いてマイナー人気になる、みたいな展開もありそうではあるけど。
一種の終活の様子を見せられているのかもなと感じた。
人間関係を丁寧に終わらせようとする過程、終わりが目の前にあってもなお諦めることが難しい人生の執着。
それでも自分達の終わりに向き合い、悩む。
本当は終わりたいわけじゃないのに、人生の店じまいをするってどういう気持ちなんだろう。
今回は、特に春斗という人の影響力を感じた。
第一話で、彼自身の悩みが描かれたけれど、視点が変わると彼自身が他人を導く光になっているというのは、面白い仕掛けだった。
現実だってそうだよな。
どんなにカリスマでも、神様みたいでも、その人自身はただの人なのだから。
HUNTER×HUNTERのキルアがゴンを光と表現するシーンをこういうときいつも思い出す。
「ゴン、お前は光だ。」今回は瞬太にとっての春斗が光だった。
マクベスに、春斗に光を感じた瞬太は多分永遠に春斗とは対等になれない。瞬太は春斗のことを崇拝してしまっているから。憧れは理解から最も遠い。だから瞬太は大人しく春斗の決断を待つしかない。
でも春斗自身は自分が一方的に影響を与えているなんて思いもしていない。心の底から、2人がいたからここまで来られたとわかっているんだろう。
無自覚に各々の人生に影響を与え合い、勝手に責任を感じ合う。
言葉にすればすれ違うことなんかないはずなのに、大人になるたび不器用になって、上手く伝わらなくなっていくのは、現実でも同じだな。
春斗はこんなに周りに影響を与えて、本人は悩みながらも周りの人は彼に出会ったことを後悔していない。
それでも、それでも運がなければ売れない、厳しい、動かしようのない世界。彼らはそこで10年生きてきた。
大将もいい人。彼女も売れない芸人支えるいい人だ。とにかく周りの人に恵まれている。優しさに包まれている。事務所も売れないのにあきらめないでくれている。家族には急かされているものの、こんなに環境に恵まれているのに、その上頑張っているのに、それでも運がなきゃ売れない世界 #コントが始まる
— つちや (@twottyeah) 2021年4月24日
中浜さんのファンの在り方には色々共感するところが多かった。
誰にも理解されないエンタメだとしても自分の支えになること。支えにしていいんだということ。
このご時世に大切なことかもしれない。
あとはこまごました感想。
- 中浜さんのファン描写がリアルすぎる。ガチオタすぎて飲み会で喋れないの(笑)そしてマクベスからはちょっと情報把握能力高すぎてキモがられるっていう😂
- ろうそく消して場面転換する演出格好良かった。
- 神木隆之介という、「子供だった人」に、大人になったら死んじゃうという思想を語らせるの重みがあった。
- なっちゃん、かわいくて明るくていい仕事してて、モテるだろうに、シンプルに潤平のこと大好きなんだなあ。多分最初は根負けして付き合ったんだろうけど、成功した元カレに未練がないなんてすごい。文化祭前にも告白されてたのに、ちゃんと文化祭の舞台見に行ってあげたんだね。俺からフることはない!って潤平も格好いいよ!